カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:葱や平吉

2008年08月13日 | 隣人(カレー)
四条木屋町を少し下がった高瀬川のせせらぎが足元に見えるロケーションに、「葱」をテーマにした粋なお店を発見!
葱料理も堪能したいが、せっかく週替わりメニューとして「茄子カレー」があるから、それでいく。

老舗のお店だろうか?古くはないけど味のある内装で、高瀬川のロケーションとあいまって非常に落ち着く。
新人?のウェイターは、11:30開店当初のまだお客さんが少ない時間帯に、先輩姉さんから隅に呼ばれなんだか指導をされている。「さすが老舗は厳しいなー」なんて俺は勝手に考えていた。

そのうち、俺のカレーらしき茄子カレーが奥の厨房からカウンターに出てきた。それは若い板前さんによって掲げられている。そしてカウンターには年配のハチマキをした板長さんのような方がいて、
「これでよろしいでしょうか?」
と俺のカレーは板長チェックを受けていた。
板長さんは無言でうなづき、早くお出ししろと合図をしたように見えた。
「さすが老舗は違うなー」
なんて、勝手に「味いちもんめ」を頭に思い出していた。
というわけで、私のカレーは板長お墨付きだったわけである。
素揚げされた茄子が一本くらいは入っていて十分なボリュームだった。これにサラダと味噌汁がつくから、コストパフォーマンスは高いといえる。この老舗で。


でも、ひとつ気にかかることがあって。
紙おしぼりの袋に「KIWA」って入っている。
だから、お会計のときに店員に聞いてみた。
「こちらのお店は際グループですか?」
「そうです」と当然のような答えが返ってきた。

「そうなの?老舗でないの?」
勝手に京都の老舗で、いいお店を発見した、そしてせっかくの京都で新しいお店のカレーを食べたぞと思っていたら、東京にもあるチェーン店でした。
「いやお店はきれいだし雰囲気よくて、メニューも魅力的だし、カレーもうまかった」別に全然悪いことないんだけど。
味いちもんめのシーンで、煮方とかの板前が自分が作った料理をお客様に出す前に全て板長さんの味見チェックをカウンターの隅で受けていたりするシーンを勝手に想像して、こともあろうか自分のカレーにそれを重ね合わせてしまった私の自己崇高妄想は、はてどうしたらいいのだろうか?


★週替わり なすカレー 880円

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