カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:嵯峨野湯

2007年03月31日 | 隣人(カレー)
銭湯ではありません。

銭湯「だった」んです。

ほらその証拠に、カレーよりもピントがあった背景の壁をご覧ください。
そうちょうどチビイスに座ったあたりの高さに蛇口みたいのがあって鏡が見えてシャワーがくっついちゃってるでしょ。

そうここは銭湯 嵯峨野湯 だったんです。


今日は開花まであとちょっとの京都に寄ってきました。
カレーなる隣人は一応京都の大学出身ですので、第二のふるさとみたいなもんです。が、実は今日行った場所は超有名でありながら、一度も足を運んでいなかったことが判明。一緒に同行した京都出身のI姉妹もまあ似たようなもんで(怒られる?)、目的地の野宮神社の名前と場所が一致していませんでしたねー。

野宮神社とは嵐山のそばにある縁結びで有名な神社です。名前は野宮と書きますが「ののみや」と読むので注意です。さらにこの神社に行くにはみなさんもご存知のとおり、たぶん写真なんかで見たことのある京都の竹林の通り道にあるため、雰囲気もバッチリなんです。
私はたぶん来たことがないはず、たぶん。あまりに有名だし嵐山には何度も学生時代来ているし、写真なんかで見たことのある既視感からか、「たぶん」としか言えない自分が悲しい。アルツハイマーではありません。

今日の実の目的は、ここにいる友人をたずねに来たのです。
10年前中国の黄土高原で出会って以来、お付き合いをさせて頂いています。
彼の職業は画家です。
野宮神社の前でご自身のポストカードを売っています。

あんまりひっぱってもなんですので、彼のお名前を申し上げますと、「中村欣司」さんです。通常私のブログは匿名ですが、今回は欣司さんからも「載せて、載せて、全然かめへん」と言われていますので、ぜひ欣司さんの素敵なWEBギャラリーを訪問してください。私の言語で表現するより100倍いいですから。


今日びっくりしたことは、実は欣司さん数年前に大病を患っていたことを私は初めて知りました。
正直今でも体調はバッチリではないですし、しんどいときもあると思います。私は聞きました。「そんなときどうするんですか?」って。変な質問かもしれませんが、毎日の体調がすぐれなかったら人間つらいじゃないですか。

「そんなときでも画描いてるよー、これしかできひんからね」

以前はサラリーマンだった欣司さん、司法事務所勤めで画家から対極?のような位置にいて、司法試験10回不合格という経歴も持っている。(この経歴は上記のご自身のHPにも出ていますが、こうしたあっけらかんとしたオープンなところも私は大好きです)

つまりそれなりに器用にいろいろこなすこともできるはずです。でなければサラリーマンできませんからね。でも今は「これしか」の環境で「これしか」をやっている。
自分の指向?やりたいこと?に舵を切り、努力して継続し、いいものを目指している気持ち。そしていつも明るいこと。
とてもいいお話を今日は聞かせて頂きました。

ちなみにカレーは京都のインディアンカレーではなく、大阪のインディアンカレーがお好きなようです。
病気をしてから食べ物の制限があり、カレーを食べると具合が悪くなる症状にかかて以来カレーを封じていたのですが、つい最近レトルトカレーを試しに食べてしまったようです。するとなんともない、これはいけるんちゃうか?ということで、今は少しずつ家でカレーを作って再開させているとのこと。
そんな食事制限やつらい状況を押してでも当人に食べさせるカレーの魔力とは何なのか?罪深いのか素晴らしいことなのか、私にはまだわかりません。


於:だるまや(表参道)

2007年03月29日 | 隣人(カレー)
表参道は無口であるべきか。

こんな静かなラーメン屋久しぶりです。
オーダーが入っても厨房に声は無し。
表参道というお洒落なところはかくも静かであるべきか?はたまた達磨に口が描かれていないからか?

そいえば昼の大戸屋でも花粉のせいかマスクしたお姉さんと無口、目の合図接客だったなー。


★ドライカレー 900円

於:ゴーゴーカレー

2007年03月27日 | 隣人(カレー)
ゴーゴーカレー流行ってます!
もう少しルーが多いほうがいいなと思うふしもありますが流行ってます!
昼のカウンターは行列です。(新宿南口店)

そんな男臭いカウンターの中で、私の隣人は女性でした。
カツカレーを食べていました。

「で?」と言いたい、非常に切れの悪いところであることは重々承知のうえで謹んで申し上げます。
以下多少マニアックな話なので、ここで読むのをやめていただいても結構です。



私の好きな漫画に「クロマティ高校」ってあやしい漫画があります。
その主人公神山が言った台詞
「ライオンがスゴイのはわかる。しかし、もしライオンの群れの中に元気に暮らすウサギが一頭だけ混じっていたら、そのほうがもっとすごいと思わないか」
これが結構私には刺さっている。

たしかに「もし」の話だけど、果たしてそんなシチュエーションがあるのか?ライオンの群れに一頭だけウサギが混じっている。しかも元気に飛び跳ねているぞ。みたいな。

ゴーゴーカレー昼のカウンター戦場にて、どんな汗臭そうに汗たらしながらカレーをむさぼっているサラリーマン男性がいても、漫画に読みふけるサラリーマンがいても、いい禿げのオッサンがスプーンを握って「カレーまだか?」と言っていても俺は驚かない。やっぱりそんな状況の中、ひっそりとカツカレーを食べる隣人の女性こそすごいのだ。


ゴーゴーカレーはついにというか破竹の勢いで今年ニューヨーク出店を果たします!

オープンの日はいつでしょう?

愚問です。

そう5月5日に決まっているんです。

5月5日、ゴーゴーカレーがニューヨークにオープン!!

於:守谷パーキングエリア

2007年03月24日 | 隣人(カレー)
本日は会社の仲間とビール工房にやってきた。
しかもここでは世界にひとつの自分だけのオリジナルビールを作れるんです!
なんでも日本ではオリジナルビールを作れるところは2箇所しかないそうです。ここ木内酒造と北海道に1軒あるらしい。

(写真は帰りの高速道路パーキングで食べたミニカレー。カレーのバックは帰りの高速パーキングでよくやる当日掛かった費用をみんなで精算しているお金。さらに脇からは「納豆マン」を買ったのに全然思ったような納豆が入ってなくて文句を言っている隣人Eの声が聞こえている)

工房には麦芽のいいにおいが漂っていて、蒸気の熱気、それにたぶん木製の蔵自体からの雰囲気だろう、身を包むようなとっても居心地のいい空間である。

一連の作業は計4時間。
・麦芽ってそのまま食べても結構おいしい。つまみにできるなと思った。
・一番搾りというホップを入れる前の麦ジュースがこれまた美味い!麦からの糖分で自然な甘さでこれまた店で使えるんじゃないかと思う品物である。
・やっぱり作業って大変。今回は300mlビン×45本の15リットルを目安に作ったんだけど、水を入れたり、かき混ぜたり、モノづくりって本当に大変(だけどやりがいがある)

こうした体験型のお店って楽しいけど、
やっていく蔵としてはすごく大変だと思う。
週末の日には3~4組のお客様がお見えになるというが、儲かるか儲からないかで言ったら正直苦しいと思う。さらに小ロット生産で手間は掛かるし、今日対応してくださったお姉さんもきっと大変だと思う。経営者の理念に基づく理解とスタッフのやる気、情熱がなければきっと無理。私はこうした事業を行っている会社はもっともっと尊敬されてしかるべきだと思うし、みんなで支えていかなければいけないと思う。

あまりいい例えではないことは承知で。
私はコンビ二で立ち読みをしてしまう習性がありますが、その際必ず何かを買って帰ります。当たり前かと思いますが、見ていると結構立ち読みだけで帰っていくお客もいます。この家の近くにあるコンビ二も仮に経営がよくなければ潰れてなくなってしまいます。すると周囲に住んでいる私達が不便になってしまうのです。コンビ二に適正に利益をあげてもらって、継続してもらう、それが繋がりだと思うのですが、近頃はその場の利益さえ(ここでは立ち読みだけして帰ってしまうこと)達成できればいいという考えを目にすることも目立ちます。

最近は地元密着、地産地消、家の近くの商店やお店を意識的に利用することを心がけている私です。

於:松屋

2007年03月23日 | 隣人(カレー)
カウンターの下からひとりの男性が「カレー」と言っている。店員が「お客様、チ」ケットは?と言いかけてやめた。松屋は券売機制なのだ。そのかわり「かしこまりました」と言ってお金を受け取っていた。
実はこの男性、車椅子だったのである。
マニュアルに捕われなかった店員の対応に「ホッ」とした。

そしてその後その男性がカウンターの椅子に腰掛けようとするのを、隣で牛焼肉定食を食べていたオッチャンが素早く無言で手伝った。「ありがとうございます」との返事があった。
その一部始終に「ポッ」とした。

一方で実は私はこの車椅子の男性をお店の入口で見かけていた。「お店に入られますか?」と伺ったのだが、男性は「大丈夫です」と答えた。何が大丈夫なのかは私にはわからなかった。私は相手の立場で想像ができなかった。「お店の前でお弁当を受け取るのかな」と思うくらいが精々だった。
しかしその後すぐその男性とは同じカレーを食べる繋がりができるのである。
どうして私は牛焼肉定食のオッチャンのように無言の行動ができなかったのか?もしくは「お店に入られますか?」ではなく「お店に入りましょうか」と声をかけられなかったのだろう。それくらいの工夫はできたはず。「ホッ」として「ポッ」としましたが最後は「ボツ」ですね。反省。

→松屋カレー具だくさん「オリジナルカレー」となってリニューアル!価格290円から350円へ。さて60円の価値はどうだったでしょう?
カレールー自体は大きな変化はない松屋テイストだと思いますが、野菜(ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ)が入ったおかげで多少マイルドになった感があります。肉減少、玉ねぎ○、ニンジン△、ジャガイモやわらかすぎて×といったところでしょうか。前に比べて具が入ったぶん食べるスピードが落ちるので、やっぱり松屋は「安さとスピード」で以前の290円カレーを隣人は支持します。って言ってももうないけど。

於:カレーカーニバル(蒲田)

2007年03月22日 | 隣人(カレー)
東急池上線を線路沿いに歩いていくと踏切が出てきます。
その角にあるのが、「カレーカーニバル」

一瞬オープンしているのか不安になりながら、取っ手がよくわからないドアを開けてみると、半地下に客席が広がるユニークな店内配置。

アメリカンハウス風の店内は、真っ赤な椅子や小さな机が並んでいたり、テレビではバッドマンみたいなアメリカ映画が流れている。

私の隣人は勉強机みたいなものに座っている。
勉強机はやっぱり壁を向いているし、席も微妙に高い。
その席でカレーを食べている姿はかなりマイルーム風だし、やっぱり壁に向かってひとり何かを食べているのは暗く見えてしまう。
その隣人がどんな人か私は全く知らないが、勝手に暗い人だと思ってしまった。
そしてBGMにはひっきりなしに踏切の遮断機の音が響いている。
そんな空間がカレーカーニバル。

☆牛すじカレー アボガドトマト 850円


閉鎖情報1
インターネットカフェの「アプレシオ」で行っていた無料カレーサービスが先週に終了していたらしいです。残念。。。

閉鎖情報2
タージマハール閉店
やまけんの出張日記でも好評のカレー屋が完全閉店したようです。
理由は不明。
次のお店の改装工事をしていた業者のおっちゃんから聞いた話ですが、とりあえず他に移転したわけでもないようです。
私はカレーの写真を撮ったら「何撮ってんだよ」と怒られた印象あるお店。
残念!

於:camp (キャンプ)

2007年03月22日 | 隣人(カレー)
花にとっての幸せとは?

campがオープンしてから早や一週間でしょうか?なかなか足を運ぶことが出来ず本日会社の「ノー残業デー」を利用してやってきました。

店内はなかなか込みあっているので、店の前でしばらく行き交う人々を観察中ー。

すると、約10人に3人はオープンの花輪もあって振り向いてくれます。しかし、それから思わずお店に入っていただける方はまだ少ないです。
入店されるお客様は、知り合いなのかネットで調べたのか、ほとんど目的来店でした。今後このちょっと立ち止まってくれたけど、お店紹介パンフを持っていかず、お店にも入ってくれなかった人をどう来店させるかがポイントですねー。

さて、観察後10数分が経過した後、一人の男がお店の前の花輪を通過。
そして去り際に、なんと一輪の花をパクっていきました。
あまりの一瞬の出来事に言葉も出ません。
でもその男は素早く確実に「いい花」を選んで抜いていきました。
抜いたあとも、ひとりその花を愛でている感がありました。
明らかに確信犯です。

あの一輪の花はこの後どんな運命をたどるのでしょう?
知合いとか恋人に「なんて素敵な花!」と喜ばれるのか?
友人に「ちょっと枯れてねーか」と突っ込まれるのか?
それはわかりません。

しかし、あの持っていかれた一輪の花は他の花とは全く違う人生を歩むことになります。
ひょっとしたらそのパクッたオヤジの気分次第で無残にも捨てられてしまうかもしれません。
もしくは、花瓶にそえられ仲間よりももう少し長い人生を送るかもしれません。ん。

そんなことを考えました。

★campのカレーは100%動物脂肪カット!(一部メニューを除く)
本日食べた「トマトのミートソース風カレー」最高です!こんなカレー初めてでした。キャンプは野菜をその場でフランベしてカレーに仕立ててくれるのですが、焦げ目が好きな私用? なんと不可能と思っていたカレーに焦げ目の味が混じっているんです。この新鮮な感覚に私はハマリそうです。


於:たんぽぽ

2007年03月14日 | 隣人(カレー)
日本橋「印度風カレーライスの店」に久しぶりに行こうとしたのですが、
臨時休業。
ほんと、私は相性が悪く、このいい加減な営業時間に運悪くはまってしまいこのお店の臨時休業に遭遇したことが何度もあります。

このまま引き下がったら意味がないと思い、
新しいお店探しに歩を進めたのでした。

印度風カレーライスの店から三越と反対側に向かって歩き、右側の路地に入ったところです。あった、あった、こんなところにカレー屋が・・・
こうして新しいお店を発見したときはとてつもなく嬉しいです。メジャーデビューする前の金の卵となるインディーズバンドを発見したスカウトのような気分です。

ここ「たんぽぽ」は、標準的なカレーに加え、インドカレーがあります。
標準のほうは、カツやコロッケなどをのせられますが、中でもメンチがおいしそうでしたねー。あげたてのサクサクで。
しかし私は「印度風カレーライス」を食べ損なっただけに、インドカレーを注文しておきました。こちらもまた手の込んだつくりでグー!一本の骨付きモモ肉が入っています。

さて、カウンターの隣に座った隣人は常連のようで、「インド大」と頼んでいた。
かなり体格のデカイ人で、大盛りはうなづけたのだが、果たしてこの常連は骨付きモモ肉をどうたべるかのか?ということについて、手を使ってむしゃぼりついてしまいいつも手が汚れてしまうなーと思っている私は大変興味があった。
果たして隣人は、手で食べるのか?フォークを使って食べるのか?とすればどのように使うのか?そんな期待を私が包んでいた。

自分のカレーを食べながら隣人に気を配り、その瞬間を待っていた。


はずが、いつのまにか隣人は「ごちそうさま」

何ー、知らぬ間に私に気配すら感じさせずに骨付きモモ肉を食べきっていた。
たしかにカウンターの隣にいる人をそんなに横目でジロジロと見ることはできない。
しかし、そんな瞬時にあの骨付きモモ肉を食べきっていたとは圧巻である。

さすが常連!すばらしい。
あの体格のでかさに似合わず指先はとっても器用なのかもしれない。

於:まんてん

2007年03月12日 | 隣人(カレー)
本日は神保町にて「人事考課トレーニングのセミナー」でした。
「評価は人ではなく行動だけを見るようにしましょう」という講師の話に、「キムタクにキスされるのと何にも知らない人にキスされるのを比較すれば、いくら行動が一緒でもイヤでも人を見てしまうわよねー」と非常に極端な、ある意味面白い意見をぶつけてくる隣人に正直困った。

帰り際に、小麦粉たっぷり挽肉たっぷりボリュームたっぷりの昔懐かしカレーで、CPを追求するコストパフォーマーの間では昔からかなり有名なカウンター席17席のまんてんに行った。
ちなみにボリュームたっぷりのカツカレーは550円(並400円)。のせたカツの上に再度カレーをかけてくれるところがポイント高い!

私はお店には品格というか、空気があると思う。
お店の店構えから厨房、客席の掃除具合や小さなインテリア、コックの所作、ウェイターの接客や声の具合、こうしたお店の空気とお客が一体となったお店の品格は非常に高い。ちなみに品格が高いとは単に豪華で敷居が高いということでないことを念のためつけくわえておく。

まんてんは夕方17時ごろという中途半端な時間ながら、10席程度は埋まっていて間断なくお客がやってくる。そして食べ終わったお皿はカウンターの上にあげておあいそをしていくのである。そしてカウンター下に誰かの荷物が忘れられていれば、「ここに荷物ありますよー」とお客さんが言ってくれる。(仕事中に鞄持ってカレー食べにきて、その鞄置いていくってどういう奴やねんって突っ込みたくなったが、私もコンビ二でよく買い物をして御代を払ったのに商品を忘れてしまう場合があるのでそんなもんだろうか?あまりきつくは言えない)
とにかくこうした空気が渾然一体となったお店は、いい空気がいい空気を作り出し善循環だと思う。

あーあ、それに比べ私のマンションのゴミ捨て場ヤバイ。違う曜日に出されるゴミがたまって、「ここならいーかも」と思って、近所の誰かもそこに関係ないゴミを捨てていってんじゃねーかと思うくらい悪循環が進んでいるような気がする。ゴミ回収車のおっちゃんも「ここのゴミは分別されてねー」という先入観から、運転席から降りるときには既に「分別されていないので回収できませんでした」シールを片手に持っているような気がしてならない。