カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:伽哩人(カリスト)

2005年10月30日 | 隣人(カレー)
今日の隣人は前の会社のM氏。
水をやたらと飲みまくる彼は、これほどペットボトルで水を持ち歩くことが常識化していなかったころから、会社に鞄は持たずにペットボトル1リットルだけは抱えてきていた。
さらに後輩の女性からは、「午年の人はとにかく水を無茶苦茶飲むのだ」とレッテルを貼られていた。
その他の午年生まれの人にとってはまったくもって迷惑な話ではあるが・・・

さて、そんなM氏と向かったのが、伽哩人(カリスト)である。
いろんな雑誌に載っていて、脱サラした愉快でかっこいい富良野出身のオジサンが仲間でやっている楽しいお店って感じ。
お店のカテゴリーもすごい。「ベジタブルダイニング」である。

各カレーに合わせたお米の絶妙なバランスと健康感。
たまりません。
ちなみに私が食べたのは、
「天草豚と黒紫米の豆カレー」+「北海道のソーセージ工房唯我独尊ソーセージトッピング」

水を飲みまくる隣人にもイヤな顔せず水を何度も水を注いでくれてありがとうございました。
また行きます。

於:デリー上野店

2005年10月29日 | 隣人(カレー)
私の好きな話


今日はカレー曜日、会社の仲間を連れ立ってデリー上野へ向かう。

11:50オープンの店前で並んでいると、あっというまに10人くらいの行列になってしまった。

こんなとき「いいお店でしょ」と紹介者冥利に尽きる瞬間である。

道すがら、私はしきりにこのデリーというお店をメンバーに紹介した。

「半世紀の歴史を誇る老舗にして新たな味の追求を怠らない素敵なお店」
「デリーの日本のカレー史への貢献はとてつもなく大きく、もしデリーがなければ日本の美味しいと言われるカレー屋の半分はなかった」
「数え切れないくらいの人々の記憶と思い出に刻まれ、そして時には人生をも左右させてしまっているお店」

しかし、みんな「はあ」としか言いようがない。知らないものは仕方がない。

実は数日前、ある会社で講演をした時、ある事例の引き合いにデリーを紹介した。
もちろんその会社はカレーとは関係ないがし、大阪だったのだが、、
「デリーって言うすごいお店があるんですよ。知っている方は挙手を」
と言ったら、これがいなかった。

やっぱり知らないものは仕方がない。

でも私は決して意気消沈はしなかった。むしろ嬉しかったというか、ムクムクと希望が湧いてきた。
「こんなに有名だと思っていたデリーを知らない人は、まだまだこんなにいるんだ。すごい」
と考えたのである。

ご存知の方も多いと思うが、私の好きな面白い話に「ある靴の商社マンがアフリカの靴市場を調査に行ったときの報告」がある。

Aという商社マンは会社に報告した。
「駄目です、部長。こちらでは誰も靴を履いていません。」(市場の見込みはありません)と言った。

一方Bという商社マンは、
「すごいです、部長!こちらでは誰も靴を履いていません!」(巨大な未開拓市場です)と言った。

私はこのBという社員が大真面目に、そして嬉々としてこの報告をした時の顔を創造してはニヤニヤ楽しんでいるのである。
「すげえ、面白えーよコイツ」と思うのである。

デリーの例もこの話にたとえることができると思う。
「田中社長、まだこんなにデリーのカレーを食べたことがない人がいるんです!」と報告したい。




とりあえず現実に話を戻すと、メンバーには「それじゃ、とにかくカシミールを食ってくれ」と指定した。

辛さが★★★★★のカシミールに対し、インドカレーやコルマもいいんだけど、とにかく最初は騙されたと思ってカシミールを食ってくれと言った。

もしもあなたが誰かカレー好きの人と出会ったとき、
コルマカレーなら、
「ああ、なかなかコルマもいいよね。」
で終わる会話が、
カシミールなら
「そうですよね、いや~やっぱりカシミールですよ、あの辛さがたまらんのですよ、やっぱりカシミール!!!」
と身を乗り出して、意気投合してしまうくらいの保証をします。
これで一気に商談が進んじゃう!なんてことも起こりうるくらい違いがあります。



そんな流れで、私はコルマを頼んだけど、カシミールを注文された隣人Hは最初は何気なく食べていたが、途中から頭部だけから汗を噴出すというトランス状態の第一ステップ?に入りかけていた。
「おー、うらやましい~」


於:小川軒(お茶の水)

2005年10月28日 | 隣人(カレー)
第六回社内カレー曜日開催!!

6人でお茶の水「小川軒」へ。

6人の隣人で小川軒カレーを総ナメ!

チキン、ビーフ、野菜、シーフード
全部取りました。

こうして6種類のカレーが並ぶと、とても壮観で、
ウルトラマン6兄弟が集結した回のような高揚を覚える私はヤバイだろうか?

「いただきま~す」
今日はこの「いただきます」について、沖縄帰りの隣人より「おばあの教え」を伝授いただく。
「なぜ、いただきます」か?
それは、
「生きとし生けるものをやむなく食べざるをえない人間が、彼らの命を頂いて私の命になっていただく」という食物のへの尊敬から生まれているいう。

チキン、ビーフ、野菜、シーフード
それからカレーを構成する全ての原料に感謝。南無。

於:マイルーム(さざえカレー)

2005年10月27日 | 隣人(カレー)
レトルトカレー選手権にノミネートされながら、出場できなかった不運のヒーロー!

それが、この「さざえカレー」だ!!!

会社の人が旅行のお土産で買ってきてくれた「さざえカレー」は、わずかに一袋。
さすがにこれでは足りないと思い、なくなくベンチに下がった「さざえカレー」

その真価が本日明らかになった。

はっきりいって彼が、レトルトカレー選手権に出場していれば、
優勝とはいかないまでもかなりの好成績、そして観衆にインパクトを与えたはず!

というのもこのカレー、予想を覆す「サラサラカレー」なんです。
サラサラとは言い過ぎかもしれないが、明らかにトロミ少な目。

私なんか思わずお皿に移すとき、飛び跳ねてしまったくらいでぇ~
(お皿の脇に汚い跡が・・・)

サラサラ系+さざえの硬すぎないコリコリ感は私をいざなう。
ここはどこかのレストラン??
マイルームでレトルトカレーを食べているようにはどうも思えん。
そのくらいの出来である。

もちろんサラサラ系が好きという、所謂カレー好きからだけかもしれないが、
「ブラーボ」の賞賛を受けるに値する、そんなカレーだ!

見れば、ブラウン管、もとい液晶の画面には今千葉を中心とした日本中の賞賛を浴びている外人が映っている。
「Mr.バレンタイン」
胴上げは短いけど、あなたも素晴らしいぃ~!

於:カレー&ヨーグルト とまと

2005年10月26日 | 隣人(カレー)
「トイレの場所を把握している安心感」

昨日は大阪宿泊。前日にとりあえず心斎橋あたりに宿をとろうと思って、検索した結果「ドーミーイン心斎橋」にした。しかし地図をたよりに歩いていけば、アメリカ村と呼ばれる一帯のどまんなか。危険地域とは呼ばないが、いろんな若者が溢れていて、特に三角公園と呼ばれる周囲は異様な臭いが漂っていました。

実は昨日は一日で2日過ごした感のお得な日だった。
夕方18:00ごろ一旦客先での仕事が終わり、同僚Iさんと「新世界じゃんじゃん」でまずは一杯。
東京に帰る彼を見送った後、大阪事務所に赴き、本日の資料作成をして終電でホテルのある心斎橋へ。

ホテルに戻れば当然「飯でも食うか」とぶらりと繰り出します。
そこへちょうどタイミングよくI部長からメールが。
合流後は、なかなかどて焼きやおでんが美味しいお店でまた一杯。

2:30ごろには分かれたのですが、このまま帰るわけにはいきません。
何と言っても今日は二日分なのに、カレーを、しかもせっかく大阪に来ているのに一皿も食べていない。
それは許せんということで、ホテルへの帰り「カレー&ヨーグルト とまと」という24時間喫茶みたいな所を発見、入店した。
入り口には、メニュー模型があって「とまとカレー 480円」とあった。

カレーは手作りか?と聞くと、「そりゃもう、少し辛いですよ」との返事なので「じゃあカレー」と注文。
待つこと5分、運ばれてきたのはカレーポッド、ご飯、サラダ付
なんか表にあったのと違うなと思いつつ・・・

お店は写真のとおり、机がゲーム機という懐かしいやつ。
机とゲーム機、食べながらゲーム、スペースと時間の一石二鳥という誰かの発明は、まだこのアメリカ村でも脈々と受け継がれていた。
しかもこういう店って、深夜に若者の団体客がなんとなくなだれ込んでくることが結構あるんだよね。今日も6人様、4人様がドドドとラッシュしてきた。
(しかしあんまりカレーは食ってない。どちらかというと若者なのに「うどん」とか安易なほうに流れていた)

このトマトの裏には、外からつながるトイレがあった。
「よし、これでいつかまたこの辺でトイレに行きたくなっても大丈夫」
とラッキーな気分になった。
だって、よく日常ビル街とか繁華街で、どうしてもトイレに行きたくなって右往左往された経験ってありません?そんなときになかなか探せなくて・・・
だから、私はトイレのある場所を覚えるようにして、そうするとなぜか安心な気分になるのです。

とにかく、ラッキーな気分に浸りつつ、夜中にカレーにありつけた幸運に感謝しつつ、お勘定を済まそうとしたら、とまとカレーは「850円」になっていた。
そりゃ、あれで450円はねえよな。

於:吉葉 vol.2

2005年10月23日 | 隣人(カレー)
昨日のカレーイベントで、初めてカレーベイダーさんにお会いしました。

今までお互いネットの住人でお顔を存じなかったのですが、「カレーベイダー」という名前から、怖そうな人だったらどうしようとか思っていたのですが、「よかった~、いい人で」

カレー好きに悪い人はいない!!です。

さて、カレーベイダーさんのブログは、「CDET」って言います。
ご存知の方もいるかもしれませんが、さて、何の略でしょう?


答えは、

C=Curry
D=Delicious
E=Ecstasy
T=Trance


すげえ~よ、とりわけ私はこの「trance」って響きが気に入っています。気にいっているけど、詳しい意味はわからんので調べてみると、

『━━ n., vt. 夢うつつ, 恍惚(こうこつ)[こん睡]状態(にさせる); 【心霊】トランス ((霊媒などの神がかり状態)』

どれをとってもいいですね~、恍惚とか霊媒の神がかり状態、夢うつつも捨てがたい。
とにかく、このトランス状態を味わいたくて、最近食べた中でお気に入りの吉葉に今日も行ってしまいました。
隣人はカップルが既にトランス状態??カレーデートあこがれます。

さて、カレーは私の辛さメジャーの中では4.2くらい。加えてお気に入りのハラペーニョを小鉢の半分くらい食べてきてしまったためか、なかなか舌はビリビリきてます。しかし、これはまだトランス状態にはたどり着いていない!(唐辛子の辛さだからまた違う)

ベイダーさん、本日私もトランスを求めて旅立つ決意をしました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

グランプリは「前沢牛カレー!」・・レトルトカレー大会報告

2005年10月22日 | レトルトカレー選手権
本日ご参加の皆さん、美味しいお米をご提供いただきましたFANCL発芽米事業部の皆さん、ドリーマーズカフェのドスキさんとスタッフの方々、本日は本当にありがとうございました。


18種類のカレーを食べつくすということが、いかに困難なことなのか、身をもって知った感じです。
どんなに腹が苦しくても、胃がもたれていようとも、「皆さん、○○カレーの登場です」というアナウンスをすると、もう4回戦に入っていようとも、重い腰を上げてカレー皿のそばまで来てくれる、そして一口、二口を口に運んでいただき、アンケートを熱心に書いていただいた皆様に本当に感謝!!

続いて、規定に従い「グランプリ」の発表です。

■味部門

栄えある第一回レトルトカレー選手権のグランプリは、
(ダラダラダラ・・・・ドラムロール)









「前沢牛カレー」・・・172ポイント


に決定!!!!!!!!!!!!!!!!

その濃厚にして全体が調和が取れた完成度の高いカレーとして、数多くの人から絶賛されました。また同時に「パッケージ部門」においても、そのシンプルかつ芸術性を漂わせるオレンジのデザインがダントツの評価を得ています。おめでとうございます。謹んで、そして誠に勝手ながら賞状を送らせていただきます。

以下、結果概要をお伝えします。

準グランプリ 飛騨牛カレー・・・127ポイント





イタかったカレー・・・もんじゃ焼きカレー・・・69ポイント

■パッケージ部門

①前沢牛カレー・・・・・11ポイント
②ぼっかけカレー・・・・4ポイント
③飛騨牛カレー、雲仙麦酒カレー・・3ポイント


味、パッケージともに前沢牛カレーが、圧倒的な大差で快勝!!
「素晴らしい」の一言です。


さあ、皆さん第二回ですよ。
「ちょっとと、お腹をおさえている場合ではありません」
たとい、今晩腹が、胃が・・・となりつつ、多少弱気になっても大丈夫。再びあなた方が、より研ぎ澄まされた舌をもって会場に集結していただけると信じています。そしてまた明日になれば大丈夫。カレーが全てを包んでくれます。

また明日から、あなたと私のカレーロードが始まります。


於:武之助

2005年10月20日 | 隣人(カレー)
日本人社会の情報を仕入れに、北京で数少ないお好み焼き専門店「武之助」へ。

本日ご紹介するのは、ここ武之助の焼き人Iさん。

人民大学で1年の留学後、現在の焼き人に至ったということだ。

日本風カレーライス18元(約270円)は、にんじん、じゃがいも、お肉が入って懐かしの味。北京にいる留学生は必ず食べたくなるやつだ。
しかしカレールーは間違いなく中国製(上海ハウスさんが作っているやつかもしれないけど中国製)だ。独特の味。

Iさんに北京の日本食レストラン市場を聞いてみると、「個別化」が進行しているそうだ。従来は日本食レストランで、刺身から、てんぷら、煮物、うどん、丼物、ラーメン、カレーなど全部提供していたのが、専門店の出店が相次いでいるそうだ。
しかし、注目のカレー専門店については、未だないらしい。

Iさんは実は、自店のカレーより隣のラーメン屋のカレーが好きらしく、食べたくなるとすぐに行ってしまうそうです。

「Iさん、ひょっとしてお好み焼きよりカレーのほうが好きなんじゃないの?」
って冗談で聞いたら、
「ええ」
ですって。

う~ん、これは次北京に行ったときには既に「北京初のカレー専門店」がオープンしているかもしれねえな。

於:長富宮ニューオータニホテル

2005年10月20日 | 隣人(カレー)
≪カレーなる人民≫

再び北京出張。

「明日の打ち合わせは、一階のレストランでカレー食べながらやることになったから」
前回と同様長富宮ホテルに泊ったこともあり、スケジュールであとから到着した私がいないところで、既にこんなことが決定していたんです。
すごいですよ。カレーの力は。なんでもカレー使ってください。

予定通り、全員「カツカレー」を注文。

カツカレーが5皿。なかなか壮観である。
5人の隣人が食べ始めると、なかなかオモシロい現象が。

①カツの上にもどばって行っちゃう人
②カツをさけてカレーをかける人
③カレーの上に、無造作に福神漬けもぶっ掛けてしまう人
④キャベツにはかけずに、そのキャベツを手づかみで食べている人

食べ方は様々なのである。


(イベントのお知らせ)レトルトカレー選手権開催!!

2005年10月19日 | レトルトカレー選手権
現在イベントのお知らせ中です。最新記事をご覧になる場合はお手数ですが、当お知らせの下にあります。または右脇のカレンダーからお進みください。
然ですが、全国1億2千万人のレトルトカレーファンの皆様!

と言ってしまっても過言ではないでしょう。誰しも一度は食べたレトルトカレー、単純にうまいでしょ。

このたび、日本全国にひしめくレトルトカレーをお取り寄せし、みんなで食べまくるという企画

「第一回 レトルトカレー選手権」 
   (協力 株式会社FANCLファンケル)

を情報発信地渋谷のど真ん中で開催します!!

全国の並み居る強豪から、今回は17選手(カレー)がノミネート!
>>>さっそくクリックして選手村パドックを覗いてみましょう。

みんなで全国の強豪カレーを賞味したあとは、味はもちろん、パッケージやインパクトの視点からグランプリを決定。見事その栄冠を勝ち得た製造元さまには、委員会より謹んで賞状を授与させて頂くという至極手前勝手な企画となっております。

開催は本日より一ヵ月後の10月21日(金)

そして、なんとこの日はファンケルさんが満を持して投入する「新・発芽米」発売日(予定)!家に帰る前に、通販で取り寄せる前に、その味、食感が体験できますよ。
>>>ファンケルの発芽米のヒミツッ
こんな企画に乗って頂いたファンケルさん、ありがとうございます。

参加資格は特にありませんが、あえて言えば、

・レトルトカレーが好き
・レトルトカレーのいろんな種類を食べたい
・レトルトカレーを通じて多くの人と楽しみたい

こんな気持ちを持っておられる方なら大歓迎です。
会場の都合上、入場できる人数に制限がありますので、ご参加希望の方は早めに
00ichijiku@goo.jp までメールください。

私自身、この数ヶ月間のカレーの集まりやオフ会、異業種交流会でお知り合いになることができた、企業や業種を超えた皆様にももう一度お会いできる場となればと考えています。

【日程】2005年10月21日(金)
【時間】19:00~21:30(開場18:45)
【場所】渋谷ドリーマーズカフェ
   (渋谷センター街 Qフロントタワーレコードの隣ビル5F)
    http://www.dorima.jp/index.php?e=5
【費用】3500円(カレー代、ドリンク含む)*当日集金
【申込】00ichijiku@goo.jp
    (カレーなる隣人)までメールください。

【遊び方】
1、既に17選手がエントリーしています。
  各選手のパドック(紹介ページ)を巡回してどんな個性があるか楽しんでください
2、気に入った選手がいれば、コメントやトラックバックをお願いします。
3、登録選手以外に、オススメ選手(食べたいカレー)がいれば、コメント欄でいいので教えてください。ひょっとすると謎の選手で登場?または次回以降の有力選手としてリストアップされます。

【注意】
・エントリーされている選手は都合により入れ替わる場合もあります。
・中にはゲテモノ系に入る超個性的な選手もおります。万が一お腹を壊しても委員会は一切の責任を負いません。


【開催によせて】

レトルトカレーの真価
今日の日本の国民食カレーの絶対的地位を築き上げた貢献者は、カレールーでもあるでしょう、海軍でもあるでしょう、しかし、これレトルトカレーなくしても今日のカレーの栄華はなかったかと思うのは私だけでしょうか?

世は正に二極化の時代。食も本物志向、スローフードを追求する一方でまた、便利、早い、経済的な食事も必要とされているなか、様々な食品が最新の保存技術で次々と商品化されています。フリーズドライ、冷凍、チルドなどなど。しかし、はっきりいってレトルト食品に敵う相手はいません。

レトルトカレーの分類
1968年世界初とも言われるレトルト商品 ボンカレーによって誕生したレトルトカレー達は、いまや日本全国津々浦々で、増殖を繰り返し、宇宙食にまでなったカレーは、現在国内で生息が確認されているもの(現行商品)だけでも700~800はいると言われています。そしてその増殖はまた個性化の追求でもありました。

○食品メーカーもの・・・ボンカレー、ククレカレー etc.
○ご当地もの(具材系)・松坂牛カレー、さざえカレー etc.
○ご当地もの(素材系)・黒部名水カレー、びわカレー etc.
○有名店・シェフもの・・カシミールカレー、資生堂パーラー etc.
○企画もの・その他・・・モリゾー&キッコロカレー、マキトカレー etc.

あえてレトルトカレー界を5種に大別させて頂きましたが、はっきりいって大雑把です。こいつらの個性はこんな枠では収まらないのです。

レトルトカレーの想い
当初の企画では、選手権などグランプリなどど言って各カレーに優劣をつけるつもりは全くありませんでした。一人でたくさんのレトルトカレーを食べるの大変だし、お金もバカにならないから、みんなで食べて「おもしろいね、おいしいね」で終了するつもりだったのですが、部屋に並ぶレトルトカレー軍団を見ていて、「こいつら、すげえアピールしてるな」と感じてしまったのです。ホントに一人の人格を持っているかのように訴えかけてくるパッケージを見ていて、こいつらは一人のレトルトカレーとして認めてもらいたがっている、認めてやることが我々の責任ではないかと思ったのです。

「こいつらは勝負したがっている」

ものすごい地道で過酷な練習を積み重ねてきたアスリートが、オリンピックや世界選手権で、多くの強豪と競い、自分を試し認めてもらいたいと思う気持ちで一緒ではないか。

別にグランプリに入らなくても、ひとつひとつのレトルトの価値は変わりません。それは敗れたスポーツ選手の努力と勇姿には絶対的価値があることと同じです。

そんな気持ちを持って、今回の「レトルトカレー選手権」を開催し、また一種類一種類のカレーを選手と呼ばせて頂いています。皆様にもご理解を頂ければ幸甚です。

(byカレーなる隣人)

【参考ページ】
●ファンケル発芽米ページ
●東京カリ~番長 水野仁輔の“レトルトカレー★図鑑”
●楽天市場 絶品カレー大集合
●横濱カレーミュージアム レトルトカレー博物館