カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:ボン・ナペティ

2005年06月29日 | 隣人(カレー)
「カレーは身を助く」

本日は仕事で田町にあるお客様を伺っていた。昼食時今まで打合せをしていた部長に何気なく聞いてみた。
「このへんでおいしいカレー屋ってあります?」
「ありますよ。ボン・ナペティっていうのが。少し歩きますけど、ここはうまいですよ」
その力強い推薦に、おいしさが伝わってきそうだ。
部長はさらに手帳をちぎって、詳細な地図まで書いてくれ、
「ここをまっすく歩いていくとバルチックカレーがありますが、ここはスルーしてください」
「次です。ここ、ここ、ここの地下1階です。」
あまりの熱心さにこちらも恐縮である。
「ありがとうございます。すみません、カレーが好きなもんで・・・」
と言うと、
「いや~、私も好きなんですよ。月に一回くらいしか作れませんが」

その瞬間、ここでまたカレー同盟が結ばれてしまった。(と僕は思っている)

おそらく今後、伺う会社伺う会社で
「このへんでおいしいカレーのお店ってあります?」
と聞いていったら、おいしいカレー屋を見つけられるだけでなく、
多くのカレー同盟を結ぶことができるに違いない。
カレー同盟万歳!!!

「カレーは身を助く」だね。同僚に言われてしまった。
しかし本当にそんな気がしてきた。これもカレーの魔力。
今後の期待に胸震わす瞬間だった。

■メニュー紹介■
満席で並んでいるとき、前の女性グループが常連ぽかったのでオススメを聞いてみると「あさり」とのこと。そこでブログ始まって以来の「シーフードカレー」にチャレンジ

於:ROJI

2005年06月28日 | 隣人(カレー)
和牛テールカレーでドォーン!

大阪梅田ヨドバシカメラの8階に来てしまった。
なんとなくカレー屋があるという情報をもとに。

ここの和牛テールカレーのボリュームは一見の価値あり!尻尾の骨なのにこんなに太いのかと、背骨かと見間違う立派な骨格に牛のたくましさを思ってしまう。

ここの通常のビーフカレーは680円、カツカレーでも880円、そして和牛テールは1280円である。

680 → 880   → 1280
1.0 → 1.29倍 → 1.88倍

名物メニューは通常メニューの約1.9倍価格。このくらいの思い切った値段設定が逆に価値を伝えることになるかもしれない。

そして隣人からは、韓国語が聞こえてくる。そういえば韓国のカレー事情はどうなっているのか?中国に引き続き興味を持ってしまった私であった。

於:ドンピエール東京駅

2005年06月27日 | 隣人(カレー)
特製ビーフカレー

「特製」という名前が全てを包括しているこのカレー。特製は1600円に対し、庶民向けに1000円で「和牛カレー」が用意されているが、「特製」の前ではくすんで見える。

しかし我々庶民は、「特製」を即決できない。迷ったあげく「特製」に落ち着いた。
一緒に行った同僚に、「カレーでいくらまで許せる?」と質問。
「まあ、1000円まででしょ」
はっきり言って今回は完全な予算オーバーである。

しかし私は内心嬉しかった。
カレーが1000円まで這い上がってきたのである。
カレー好きにはともかく普通の人が許せるカレーの値段なんて5、600円かと思っていた。
実際私もCoCo壱番屋は普通のルーを目指しているチェーン店としては高いと思っている。
しかしカレーに1000円まで出してもいいと言う人が着実に増えてきている気がする。

ここ最近の大手チェーン店のカレー業態の出店攻勢も、実はカレーが高単価を取れる商品であることを意識してきたからであると考えている。最近のカレーチェーン店は800円~1000円くらいの店が割りとある。

時代は、個性とこだわりの時代。

まんざらカレーにもそんな影響があるやもしれない。
今までのカレーは500円が限界という枠を超え、「こだわり」や「特別」があれば1000円を出してもいいと感じてきている層を狙っているのだ。
そしてカレーなら「こだわり」や「特別感」を付加しやすく、また受け入れやすいメニューだと思う。(カレーマニアは人数も多く社会的にも受け入れられる。一方例えばオムライスマニアがいたとしても数が少なく、友達の間でも受け入れられずらそうな気がしません?)
カレー文化の更なる昇華を祈る~!

於:共栄堂

2005年06月27日 | 隣人(カレー)
スマトラカレー

スマトラ?どこの国だか知らないが雰囲気はジャワカレーにも匹敵するオーラを持っている名前だ。
日本で唯一と言ってもいいかもしれないこの「スマトラカレー」が食べられるのが神保町の共栄堂。

13:00を回った店内は程ほどに込んでいる感じ。しかしその込み具合が変わらない。食っては出て食っては出てという人がほとんど等間隔でやってくる。
地下一階にある店内からは螺旋階段を見上げることができ、そのためにお客さんが

①階段を下りてくる→②お店に入ってきて目の前を通る→③店員が水を運ぶ→④カレーを運ぶ→⑤お客が目の前を通る→⑥店員が片付けに通る→⑦お客が階段を上がっていく→①に戻る

といった感じでエンドレスに人が動いている。このリズミカルな落ち着きのなさがいい。これも人気店の証だ

於:PALATIN

2005年06月26日 | 隣人(カレー)
三度ふられ・・・

会社を19:00には出ようという目標も叶わず、時計を見れば20:00を回っている。
おいしいカレー屋さんは家族経営が多いのか、日曜はほとんどお休み。そりゃ休んでください、カレー屋はしんどいし、僕らもいつまでもおいしいカレー食べたいですから。先日行った夢民も「人手不足と我々の年齢のため月曜日も休ませてください」なんて紙が貼ってあったっけ。
とにかくあたりをつけていたカレー屋も20:30ラストオーダーとかで、どこに行こうかと考えてしまった。そこで浮かんだのが帰り道でもある浜松町にある「Indo-In」
さっそくLet's Go-

駅から数分の交差点付近にある「Indo-In」。チェーン展開できそうな風貌のお店だから日曜でも22:00くらいまでやっているだろうと勝手に期待して行ったところ「CLOSED」の看板が。さっきまでやっていたという雰囲気は微塵もなく日曜は完全に休みといった雰囲気だ。暗い店内にはチャリンコが入っていて、これでデリバリーしているのかなと考えてしまった。

仕方なくその裏手にあった「マサラキッチン」へ向かう。おしゃれインド料理店という感じで美しい。一階でどのように美しくメニュー表を写真に写そうかと考えているとスタッフとおぼしきインド人が現れ、無言で看板を運ぼうとしている。「もう終わりですか?」と聞くと、「オワリ、オワリ」と笑顔もなく自分が一分一秒でも早く帰れるようにクローズ作業に勤しんでいる。

さらに仕方なくワールドトレードセンタービル内の「雀荘 要」に向かう。ここはなんと雀荘なのにカレーの種類が4種類もあるのだ。「倍満カレー」から始まり、究極は「天和カレー」。単に辛さが上昇していくような幼稚な設定ではなく、マトンや野菜など具や味が変わっていく凝りよう。
ガランとドアを開け中に入り「すみません、カレーだけ食べてもいいですか?」とりわけ振り向く雀士はいない。よかった~。彼らの神聖な場にカレーだけ食べに来るやつとして冷たい視線を浴びせられたらどうしようかと思ったのである。
しかし安堵も束の間、店員が「今日はカレーないんですよ」「えぇ~」「実は今日は定休日なんですが、麻雀大会が行われているだけなんです」確かにどの卓もいっぱいで熱気に満ちている。
僕を不憫に思った店員は、「上のフロアーに同じ会社がやっているレストランがありますよ」と教えてくれた。

というわけで、ほんとに仕方なく向かったのが今日の「PALATIN」なのである。
洋食を広くカバーしているメニューはまさしくレストランで、あえてカレーがオススメでもないようだがカレーを食べなければ今日の無念な3軒をブログに書けないと思い、オムカレーにビール、さらにフライドチキンも奮発した。

見渡せば、となりのおばちゃんも、そしてそのまたとなりのおばちゃんも数ある洋食メニューの中から選んでいたカレーライス。それは「カレーが食べたかったのか?」はたまた「カレーでいいや」的発想なのか?その真意を見抜ける目を僕はまだ持っていない。

於:カリーシェフ伝説

2005年06月25日 | 隣人(カレー)
ガッツ石松×鯖カレー

あのガッツが今度はカレーを始めた。昨年ヒットした書籍ガッツ石松伝説を私は買ってしまい、さらにあの凶暴マイクタイソンからも崇められているというガッツに私は尊敬を払っている。(一向に目が出ないOK牧場には???だが)

さすがガッツのファイトに魅せられた年代が来客しているのかなんだか年齢層が高い。禿げたオヤジがカウンターに並んでいる。そんな中、同じくガッツに魅せられたのか年配のご婦人も来ていた。さすがにオススメの「鯖カレー」を食べる勇気はないのかオーソドックスな「伝説カレー」を注文していた。
まあ鯖だろうがカツだろうがメニューはともかく、問題はご婦人は2名だったのに案内された席はカウンターだったところかなと思う。ピンの俺がテーブルなのになぜ??という感じ。ご婦人が所望されたのかもしれませんが・・・

全メニューにふわふわ卵をかけるのは、女性客へのアピールかと思ったが、現状来店する客層やお店の接客は「女性向け」にはなっていない感じがした。

このお店を経営する会社は、ふぐ料理屋「玄品ふぐ」で有名な株式会社関門海。養殖ふぐをおいしく安く確実に調達できることを特長に研究開発企業としてのポリシーを貫き、例えば資生堂パーラーで出てくる伊勢海老カレーなどをヒントに「2000円で食べられる鮑カレー」なんていうのが目玉にあったほうがいいかなーと思った次第である。
その場合、ガッツが必要かどうかはわかりませんが・・・・・

於:大手町カレー屋台 三度

2005年06月25日 | 隣人(カレー)
金曜日はカレー屋台の日、脳にフラッシュバックが起こる。
会社へ戻る途中急いでいたので、「そうだ、カレーをぶち込んでいこう」と

大手町サンケイプラザ前広場。
このまま夏になってもこの人たちはここで飯を食っているのだろうか?

周囲を眺めると、クールビズがおよそ2割ぐらい?
誰かが言っていた。
「いくら役所がクールビズっつったって、銀行がやらなきゃ駄目だろ」
金融街大手町から根付いてほしいクールビズ。

そしてその前に俺自身が知りたいクールビズ。

於:夢民

2005年06月24日 | 隣人(カレー)
ムーミン

夢民=ムーミン なのである。

カレー仲間の中でも人気の高いムーミン。その野菜たっぷり感がたまらない。
さらに異様にオープン的な店内は、カウンター11席が食事席、その後ろのテーブルとイス20脚あまりが待合席という構成で、カウンターに座ると目の前の厨房が目線の下にあり(普通のお店はそんなに厨房が下方になる目線にはなっていなくて中はいうほど見えないはず)やたらと眺めがいい。このムーミンのオープンさも魅力を感じてしまった。

今日の隣人は「マゼラー君」だ。
マゼラー君は、店内の裏手、トイレにいく通路にキティちゃんのカバーをかぶって休んでいた。なんだこの物体は?と思って発見したのだが、下を覗いてみると「マゼラー」と書かれている。そうかマゼラーなんだ。「名は体を表わす」のとおり、カレー粉みたいのがこびりついているところを見ると、これで何かを混ぜ合わせたりしているのだろう。
混ぜる機械だから「マゼラー」・シンプルかつ大胆である。
気になってWEBで調べてみると、あった、あった、ありました。
「株式会社マゼラー」
社名もそのままです。すばらしい。しかし結構こういう企業がニッチな業界でシェア高いんだよね。いいものを発見してしまった気分でちょっぴりうれしかった。

於:アイビーハウス

2005年06月23日 | 隣人(カレー)
パレスホテル皇居前の地下2階。地下1階からは秘密の地下室へ入っていくような雰囲気で、不思議なところにあるパブレストランがランチには大々的なポスターを貼ってカレー営業をしている。

目玉は「8種類の薬味食べ放題」!!
しかし薬味っていったいなんだ?

広辞苑によると、『食物に添えて風味を増し食欲をそそる香辛料』となっているが・・・

ちなみに今日の薬味は、
「福神漬け、らっきょ、茎ワカメ、レーズン、チーズ、みかんかんづめ、チャーシューのマリネ、もやし」である。そもそも薬味なのか、またカレーに合うのかどうかわからないものまで入っているが、8種類をテーブルに運んでくるのでなにやらインパクトはある。
私は本日のランチ「ビーフフィレカツカレー」にした。

帰りのレジでは、どうやら研修の女性スタッフが会計をしてくれている。その後ろには体育会系のあいさつをする同じく女性の先輩が見守っている。私にも微妙な緊張が伝わってくる。
多少空気を紛らわそうと、
「こちらのカレーはスプーンがなくてフォークだけで食べるのですね?」と軽く質問。
「はい、トロミが十分ありますので」との先輩からの答え。あまりまぎれなかった。
そして私が店の境界線を跨ぐやいなや、
「おっそ~~い!!」
という先輩の声が後ろから聞こえてきた。指導熱心だけどせっかちな先輩なのであった。