レンレンのひとりごと…

毎日のお弁当・手作り料理・手しごと・おでかけ。そして、ひとりよがりな日常のプチエコと黒猫万君との日々…。

東北旅行vol.5~恐山

2013-11-08 |  ├ 北海道・青森・岩手

荒涼とした恐山が地獄なら、この白い砂浜は極楽。

湖岸が白い砂浜のこの宇曽利湖(うそりこ)は、恐山にある最大水深は20mほどのカルデラ湖で、

湖水が強い酸性のため、生息する魚はたった1種類のウグイだそうです。

エメラルドグリーンの静かな水面はなんとも神秘的です。

 

 

 

山門

 

 

 

山門を抜けると左手に塔婆堂、左右に湯治場があります。

 

 

 

本尊安置地蔵殿(祈願祈祷の道場)

40余りもの常夜灯に挟まれた参道を行くと、慈覚大師円仁が彫ったとされる地蔵大士(地蔵菩薩)が、

本尊として安置したとされているそうです。

ここが死者の魂が集まるところと伝えられいます。

この恐山菩提寺の境内では、恐山大祭や恐山秋詣りにはイタコマチに多くの人が集まり

イタコの口寄せを聞くそうです。

 

 

 

地蔵信仰が背景にあるせいか、とても多くのお地蔵さまが随所に安置されていました。

 

 

 

毎年、大祭の時は多くの人が訪れ、恐山中にお花や風車、供物などが供えられ

見事なほどにカラフルだそうですが、私が訪れた時はひっそりと静かでした。

 

 

 

「人はみなそれぞれ悲しき過去持ちて 賽の河原に小石積みたり」 

賽の河原入口にある本山 栄一氏の石碑です。

解説をして下さったお坊様が、しみじみとこの句を詠んでいたのが印象深かったです。

 

こんな話もなさってました。

「恐山は死者の霊が集まるところ。

生きているあなた達がこの地に訪れたのには理由があります。

それはいずれ訪れる遠い先のための下見でしょう。」

一瞬何を仰っているのかと思いましたが、理解し感慨深かったです。

 

 

 

賽の河原に積まれた小石が、俗世界とは遠いものに思えました。

あちらこちらかに硫黄臭のある湯が沸き出ているのを見ると恐山が活火山なんだと実感しました。

 

 

 

日が沈みかけだした賽の河原、とても物悲しさが漂っています。

 

 

 

霊界と俗界の境といわれる三途の川には、朱塗りの太鼓橋が架かっています。

 

 

 

この流れは正津川(しょうづがわ)となり津軽海峡に注いでいます。

 

 

 

左手の湯治場2棟、冷抜の湯と小滝の湯は女風呂になっていました。

 

 

ずっと道案内をしながら尊いお話をして下さったお坊様に、

是非入浴をと勧められたので、参拝が済んだ帰り際に小滝の湯に入らせていただきました。

といってもかなり熱く、とても湯船に浸かる事ができず、かけ湯だけいただきました。

10月半ば過ぎとはいえ汗ばんだ身体がスッキリ、心も洗われる思いで恐山を後にしました。

 

 

 

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