千字文
天地玄黄 宇宙洪荒
半紙
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「千字文」というのは、
「中国、梁(りょう)の周興嗣(しゅうこうし)が武帝の命により、
文字習得のための教材として編んだ字種の異なる一千字の韻文。
250の4字句から成る。」(デジタル大辞泉)
1000種類の漢字を1回だけつかって、ちゃんとした韻文を作るなんて
考えただけでも気の遠くなりそうな話。
「いろはうた」だけでも、感心しているのに、そんな比じゃないんですから。
この「一日一書」も、書くものがなくて困ることがあるのですが
そういう時は、これを書くことにします。
今回の8文字は、冒頭。
とくに「天地玄黄」は有名ですね。
意味は、
天の色は黒く、地の色は黄色であり
空間や時間は広大で、茫漠としている。
(岩波文庫「千字文」小川環樹・木田章義注解)
自体は草書。
智永の「真草千字文」を見ながら。
紙は、暮れから作ってきた
コーヒー染めの紙なんですが
なんか、コーヒーの甘ったるい匂いがキツくて
ちょっと閉口。
コーヒーって、こんなに甘い匂いがするものだっけ?
紅茶でやったらどうだろう、なんて思っています。