一日一書 417 蚊帳のなかに・斎藤茂吉

 

斎藤茂吉「蚊帳のなかに放ちし蛍夕さればおのれ光りて飛びそめにけり」

 

半紙

 

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縁日で蛍を買ってきて、それを部屋に釣った蚊帳のなかに放す、

ということを、子どもの頃によくやっていました。

闇の中で光る蛍は、まるで星のようで、

でも、翌朝には、蒲団のうえで蛍は息絶えていたものです。

 

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■本日の蔵出しエッセイ　光について（9/58）

検査入院から退院して、手術を間近にひかえ

不安でいっぱいだった年末に書いたエッセイ。

何となく、その時の心境が伺えます。