大空は恋しき人の形見かは
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古今和歌集、酒井人真(さかいのひとざね)の歌
「大空は恋しきひとの形見かはもの思ふごとにながめらるらむ」
の上の句。
大空は私の恋しい人が残した形見なのだろうか。
必ずしもそうではあるまいに、私が物思いにふけるたびに、
どうしてこのように、自然に眺めてしまうのだろう。
という意味。
酒井人真という歌人はあまり知られていませんが
この歌は、なぜか昔から好きでした。
しかし、こうやって書いてみると
下の句はいらないなあと思ってしまいます。
下の句があると、ちょっと理屈っぽい。
思い切って、上の句だけで味わうのがよろしいようで。
勝手に書いていますけど
「ちらし書き」も勉強しないとなあ。
写真は、昨日の横浜の夕方の空。