スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

童話作家 Astrid Lindgren

2005-03-16 03:28:05 | コラム

世界的に有名だったスウェーデンの童話作家Astrid Lindgren(アストリード・リンドグレーン)が2002年に90歳代の高齢でこの世を去った。彼女の作品は日本でも翻訳出版されているので、名前を聞いたことがある人も多いかもしれない。例えば、「ロンネベリヤ村のエーミル」や「長くつ下のピッピ」などだ。恥ずかしながら私は、長い間“長靴の下の”つまり“長靴の底のピッピ”という意味かと思っていたが、後になって“長い・靴下のピッピ”のことだと分かった。(たぶん、長靴を履いた猫、からの連想)

彼女の童話は分かりやすく、ついでにスウェーデンの文化もちょっと囓れるので、スウェーデン語を習い始めの頃にいくつか読んだことがある。「山賊の娘ローニャ(Ronja Rövardotter)」が個人的には好きだ。

彼女を記念して、世界中の優れた童話作家を表彰する「リンドグレーン童話文学賞」が3年前に作られた。そして、今年第三回の受賞者が今日発表された。選ばれたのは、英国人作家と日本人作家、荒井良二氏だ。5月25日にストックホルムで授賞式が行われ、ビクトリア王女からそれぞれ250万Kr(約3700万円)が贈られるという。

毎日新聞の記事