長野オリンピックで金メダルを取ったスピードスケートの清水宏保さんがメダル受賞者の気持ちとして、銀メダルは「悔しい。」銅メダルは「ホッとする。」と解説していたが、何となく分かるような気がする。今回の平昌オリンピックのジャンプで銅メダルに輝いた高梨沙羅選手は最も「ホッとした。」のではないかと感じた。10代のころ、絶頂期で金メダル確実と騒がれた沙羅さんだったが、体格の大きな外人勢の活躍の前に、昨年は不振を極めていたのだ。勝てない試合が続いたのだ。たぶん、本人が一番落ち込んだことだろう。彼女を採用したCMや応援者がいなければ、秘かに身を隠してしまったかもしれないような気分ではなかったかと思う。それでも、彼女は努力をして、体面を保ったのである。ところで、沙羅さんと言えば、サラさんを思い出す。アメリカのサラ・ヘンドリクソン選手である。何年か前までは、この二人のサラの競い合いあが話題をさらっていたのである。サラ・ヘンドリクソン選手も今回の平昌オリンピックに出場している。大けがから復帰したのである。結果は19位である。世界の19位なので、誇れることなのだが、かつては女王と呼ばれた人である。どんな心境だろうかと興味を持ったのだが、彼女ははしゃいでいたそうだ。個人的にはうれしい。(2018.2.14)