黄色いアヒルが動くと政治も変わる。

ひょんなところから英雄と言うものは生まれる。タイの反政府集会では黄色いアヒルが英雄になっている。始まりはバンコクの国会議事堂前で起きたデモ隊と警官隊の衝突だった。議事堂前では１７日、警官隊が放水し、デモ隊は持ち込んでいたアヒルのゴムボートが盾代わりとなった。この様子を撮影した映像がＳＮＳで広がり、アヒルが英雄扱いされるようになったのだという。以来デモ隊は黄色いアヒルを前面に押し出した。ヘルメットになっているものもあり、これらのグッズを売る店は大儲けである。韓国のろうそくでもそうだが、その運動を象徴するようなものが出てくると運動はさらに盛り上がる。メデイアもそれを宣伝するから火の手はさらに拡大する。タイの反政府集会は収まりを見せない。（くちなし亭、2020.11.30）

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林鄭月娥香港行政長官の自宅は宝の山だ。

香港の民主派が中国の国安法の下での暴力的な鎮圧され、無手ではかなわずに、抑え込まれていく。そのような中で、香港の行政府のトップ、林鄭月娥（キャリー・ラム、Carrie Lam）行政長官の記事が出ていた。彼女はアメリカの制裁措置の対象となり、香港の銀行口座が使えなくなった。アメリカの制裁処置はすごいなと思うのは、これはアメリカのことではない。中国の経済圏から、中国の一部に変わった香港のことである。その香港の銀行がアメリカ政府の命令に従っているのである。さすがに中国本土の銀行ではこのようなことは無いと思うが、それを中国政府が黙認していることは、香港の資本主義経済を是が非でも維持したい表れなのだろう。さて、銀行口座の使用を止められた林鄭月娥長官はどうしているかと言うと、自宅に紙幣を山積みにしているのだそうだ。すべて、ニコニコ、現金払いである。林鄭月娥長官のような自宅はセキュリテイーが万全であるかもしれないが、そうでないところはアルセーヌ・ルパンの娘の出番である。（くちなし亭、2020.11.29）

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サンタさんは今年、来られるの。

１２月が近づいて、今年はサンタクロースが来るのだろうかと心配する子供たちが増えているそうだ。イギリスではそれを心配した子供がジョンソン首相に手紙を書いた。その手紙には枕もとに除菌ハンドジェルを置いたら来てくれるかもしれないなどの対策案も書き添えられていた。ジョンソン首相は北極に電話をしたら、サンタも赤鼻のトナカイのルドルフもみんな元気で、出発の準備をしているから大丈夫だと返事を書いた。さて、それはともかく、今年はサンタの来ない家庭も多いのではないかと思う。少なくとも、去年よりは豪華でなくなる可能性が高い。ボーナス支給額も大幅に減少する予定であるからだ。サンタの贈り物とお父さんのボーナスがどうして結びつくのだと善良な子供たちから叱られそうだが実は関係するのだ。北極のサンタさんの袋の中の贈り物の多くは皆さんのお父さんのお金で買われるものがほとんどなのだ。（くちなし亭、2020.11.28）

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大型デフオルト。中国経済は大丈夫なのか。

今、中国では永城煤電、華晨汽車、清華紫集団と言った大規模な国有企業の社債が相次いでデフオルトを起こしている。永城煤電控股集団は河南省にあるトリプルA格付けの国有石炭会社。華晨汽車は独ＢＭＷの合弁相手の親会社である。清華紫集団は名門・清華大学の支援を受けた国有半導体メーカーである。経済が回復していると主張している中国で、石炭とか、自動車とか、半導体とかいう市場に大きな影響を与えるような巨大企業が利益を出せないでいるということはどういうことなのだろうか。中国人民銀行は２６日、穏健な金融政策を行い、大規模な刺激策はとらないという政策を 発表をした。つまり、これからも経営危機にある大企業のデフオルトは起こるということだ。先ほどの華晨汽車の負債額は１２００億元、日本円にすると１兆円を超える。これらの負債が中国人だけにかかるものであればよいが、負債が細分化されて、全世界の債権に交じっていることになれば、第２のサブプライムローンになりかねない。そのような可能性があるのだ。それ以上に、中国経済をけん引するような産業で、大幅な赤字企業を出していること自体、中国経済は本当に大丈夫なのかと思うのである。（くちなし亭、2020.11.27）

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PCR検査は陰性だった。万歳！

家内がPCR検査を受けた。風邪の症状で、街のお医者さんに行ったら、PCR検査を受けろという指示を受けた。家内は熱もないし、コロナではないと主張したが、医者は無症状者も多いのだと突っぱねる。仕方なく、区の保健所に連絡したが、つながらない。つながらないとなると不安になる。つながらない場合の連絡先として指定されている都の連絡先に電話をした。それでも家内の頭の中では、熱もないし、様子を見てくださいくらいで、拒絶されるだろうと思っていたのだが、相手は家内の年齢を聞いて、あっさりと承認した。家内はこの１０月で７０歳になったのだ。(注)ただし、家内が７０歳になったことは絶対の秘密である。検査を受けたのは１１月２１日の土曜日である。月曜日が祝日なので、検査をした病院の担当者は火曜日に検体を持ち込むと言う。だから、私たち家族はドキドキしながら週末を過ごし、たぶん、連絡は火曜日か、遅くとも水曜日にはくるだろうと思って待ち構えていた。病院でもらった注意書きは恐ろしい。コロナ患者を想定し、被疑者は家族と隔離せよなどの脅しの文句が並ぶ。火曜日が過ぎ、水曜日になっても連絡が来ない。不安が高まる。こちらから連絡するも、まだだという。そして、今、木曜日になって、連絡が来た。陰性だった。万歳！高齢者夫婦が抱き合った。（くちなし亭、2020.11.26）

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