国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会が横浜市で開かれていた。30日、地球温暖化に関する最新の報告書を了承し、閉会した。そのは温暖化がここ数十年、全ての大陸と海洋で生態系や社会に影響を与えていると指摘し、貧困などを助長、それが内戦など暴力的な衝突拡大につながる恐れがあるとした。確かに、温暖化は地球の全生態系に影響を与える。だから、これまでの生活、現状維持の生活はできなくなるので、それが紛争の拡大につながることは十分に予想されることは確かだ。パネルがたぶん、報告書で発表するように、熱帯性の病原菌の活動も高まり、死者も増えるだろうし、南洋の島国では、水没の危機にさらされるかもしれない。しかし、温暖化は人間のもたらしたものであるかもしれないが、すべてが人間のもたらしたものではない。過去の地球は温暖化と冷却化との間をさまよい続けてきたのである。必要なのは、この温暖化がこの先、何十年、何百年に渡り継続していくものなのかどうかと言う点にある。もし、そうであるなら、私たち人類は、温暖化による恵みにも目を向けなければない。そうしなければ、人類の英知を結集して、予想される災害から逃れ、新たな世界秩序へと移行することはできないだろう。
Y-FP Office Japan
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