イタリア北部ミラノ南郊にある20階建てマンションで29日、火災が発生し、建物が激しい炎と煙に包まれた。写真を見る限り,全焼である。先日、中国の大連市で、32階の高層マンション火災が発生したばかりである。大連市の場合はビルの19階から出火し、通常、火は上へと燃え広がる。しかも、耐熱材できているはずのビルなので、外壁を焦がす程度で,出火元以外は収まるはずだと思っていたところが、上の階ばかりでなく、下の階にまで燃え広がったのである。今回のミラノのビル火災も、火元の部屋以外に火は広がり、上の階も、下の階へも、激しい勢いで、燃え広がったのである。ともに、その燃え方は私の常識を覆すものだったのである。マンションに住む者にとって、火事は恐ろしい。ただ、防火壁で守られているので、自分の家で火事を起こさない限り安全だと考えていたのだが、これらの続いて起こる高層マンションのビル火災の激しさである。中国やイタリアの建築が防火面で、万全ではないのだと専門家から説明を受けるまで安心はできないのである。(くちなし亭、2021.08.31)
Y-FP Office Japan トップページ