イギリスのEU離脱はイギリスの世界金融の地位を少しづつ押し下げているようだ。英国の欧州連合(EU)離脱と、ロンドン銀行間金利(LIBOR)の終焉で、この市場の姿が変わったのだ。国際決済銀行(BIS)が27日発表した世界店頭(OTC)金利デリバティブ市場報告書によると、地域別では英国が最多の2兆6000億ドルで、ネットグロスベースでなお世界の46%を占めているが、19年の51%からは大幅に低下した。またドルのスワップ取引の一部が英国から米国やアジアの金融センターに移行したとも述べている。ユーロのスワップ取引も英国からユーロ圏にシフトし、今年4月の1日当たりのユーロでの取引は1兆8000億ドルで、世界シェアは19年の25%から34%に拡大した。英国でのユーロ金利スワップ取引は1兆ドルで、この3年で18%減った半面、ドイツやフランスを中心とするユーロ圏では取引は3倍以上になったことを裏付ける。(くちなし亭へようこそ、2022.10.31)
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