長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇し、一時0.955%をつけた。これは2013年5月以来およそ10年ぶりの高水準となる。日銀が現在の政策で事実上の上限とする1%に迫る。このような中で、31日まで日銀の金融政策決定会合が開かれている。一部の人たちの中には、金利水準が1%まで余裕があり、現在の政策を維持すべきだという意見があったのだが、それを覆す事態である。日銀は31日昼ごろに金融政策決定会合の結果を公表する予定で、その後に植田和男総裁が記者会見するのだが、市場は早くも現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力だと見ているそのために、警戒感が広がり、国債が売られている。(くちなし亭、2023.10.31)
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