2019年に発生したセキュリティ上の脅威のうち、社会に大きな影響を与えたランキングを情報処理推進機構(IPA)が1月29日に発表した。それによれば1位は「スマホ決済の不正利用」だった。そう言えば、昨年は消費税増税に伴うポイント還元で大騒ぎをした年でもあった。だから、事件も多かったのである。一番驚かされたのはセブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン・ペイが7月に開始した「7pay」で、そのセキュリティ上の甘さが開始前から狙われていたようで、サービス開始直後から不正ログイン被害が続出し、約3カ月で全てのサービスを終了した。この種の不正アクセスは被害額も半端なものではないし、一瞬で大きな被害になる。さらに言えば、中国系など外国勢力も入って来るので、摘発も難しい。事件捜査になれている人が電子機器になれているとは限らない。通訳を介した会話が滑らかでないように、事件が発覚したとしても、解決に至らない。損害額を加害者から回収する手段もない。今年は5G通信という新しい時代に入る。たぶん、通信手段が進歩すればするほどに、セキュリティ上の脅威が増してくるのだろう。(くちなし亭、2020.01.31)
Y-FP Office Japanトップページ
Y-FP Office Japanトップページ