日本ではオレオレ詐欺に代表されるように、銀行カードにまつわる詐欺事件は多い。摘発が強化されて、詐欺グループも中国などへと拠点を移しているという。元々、中国人が詐欺を働いているというケースもある。そこで思うのだが、中国では詐欺は無いのだろうか。中国人と言うのは日本人ほど他人を信用しないので、この種の詐欺は起こりにくいのかとも想像してしまうのである。だが、9月29日、中国の銀行カード産業は健全かつ安定した発展を維持し、カード詐欺率は低下の一途をたどり、リスクは全体として制御可能な状況にあると発表した。報道の中ではほかの指標は細かい数字を出しているが、なぜか詐欺率については、大幅に減少と言うのみで、数字は示されていない。つまり、あるんだ。中国でも詐欺はあるんだということだ。そこで調べたら、こんな笑い話にもならない詐欺があったという。道を歩いていると急に見知らに人から声をかけられる。「田舎から出てきたばっかりなんだけど、急にお金が必要になったんです。家族が送金してくれるんだけど、銀行カードがなくって困ってるんです。ちょっとカードかしてくれませんか。お金送ってもらったらすぐ返しますから。もちろんお礼も差し上げます。」これは詐欺だから、当然、カードは返してもらえるがお金は抜き取られている。詐欺師の言い分は送ってもらったものを引き出しただけだ。(くちなし亭、2020.09.30)
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