目の前には災禍ばかりが横たわる。コロナ禍もオミクロン株と言う新種が現れて、世界を席巻している。アメリカやヨーロッパという世界経済をけん引する地域での大流行はおのずと経済の鈍化を引き起こす。もう一つの世界経済のけん引力を持っていた中国では不動産バブルが崩壊しようとしているのである。アメリカFRBの利上げは新興国の通貨不安を引き起こす。その原因を作ったのは世界的なインフレの進行だ。コロナ禍の不安や経済不況は紛争を引き起こす。ウクライナ問題や台湾有事はまさに大国が絡む問題だ。世界では個人の自由を封殺する勢力の動きが加速している。香港、ベラルーシ、ミャンマーなどである。日本の近くでは北朝鮮の人民の疲弊が極限に達しようとしている。民主対独裁と言う対立構図ではない。自由か、抑圧かである。ただ、このような悲惨な状況を前にして、私は胸騒ぐものがない。コロナも1月中旬をピークに収まっていくだろうし、withコロナをしている国々では次第に平常に戻っていくだろう。そして、経済も再び活性化を取り戻していくだろうお楽観的だ。もちろん、短期的には大波乱が口を大きく開けていることは間違いないのだが、人類はそれらを乗り越えていく叡智を持っているはずである。(くちなし亭、2021.12.31)
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