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フェルメール展   大阪市立美術館

2019-03-27 | ア-トな話し
フェルメール展大阪 2019年2月16日~5月12日
2019/03/26 来場者20万人到達!

17世紀のオランダ絵画の黄金期を代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)は現存する作品が35点ともいわれ、その希少性と神秘的な魅力から世界屈指の人気を誇っています。

西日本 過去最大規模の6作品が集結
平成12年に当館で開催した「フェルメールとその時代展」は、日本初のフェルメール展として約3か月間で60万人が来場し、フェルメールブームを本格化させるきっかけとなりました。今回は日本初公開となる「取り持ち女」や、大阪展でのみ展示される「恋文」など、前回の5点を上回る6作品が展示された。

小生のホームページは ここ
現在35点中19点観ました

ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までをも捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあるフェルメール。
世界屈指の人気を誇りますが、熱狂ぶりが始まったのは、実は近年になってのこと。作品点数が少ないことから、美術ファンの間でも、ルーベンスやレンブラントほどには知られていませんでした。世界的なブームは、1995-96年に米国ワシントンとオランダのデン・ハーグで開かれた「フェルメール展」に端を発します。現存する作品の6割近い20点以上もの作品が一堂に会する初の試みに注目が集まり、2会場ではそれぞれ長蛇の列ができ、フェルメール人気が一気に広まりました。

世界的ブームを追い風に、2000年、日本で初のフェルメール展が大阪で開かれました。大阪市立美術館での「フェルメールとその時代」展は、約3ヶ月の会期で60万人もの動員を果たしました。日本でもようやくフェルメール・ブームが本格化し、その後、フェルメールを目玉とするコレクション展が相次いで開催されました。東京で最大数の観客を動員したのは、2008年に東京都美術館で開かれた「フェルメール展」。当時史上最多となる7点もの作品を集め、93万人の来場者を記録しました。


本日は開館直後は列ができたようですが、その後は間断なく人がくるという感じ、混み合う一歩手前でした




取り持ち女
初期作の1つである本作は、それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールがはじめて描いた風俗画である。当時、キリストが説いた譬え話「放蕩息子」を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。彼女を明るく照らす光、表情や手の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記されている。
日本初公開。 小生 初見

1656年 油彩・カンヴァス | 143×130cm | ドレスデン国立古典絵画館



手紙を書く女

17世紀のオランダでは郵便制度の発達に伴い手紙でのやり取りが盛んに行われた。フェルメールも手紙をテーマに6点の作品を描いている。毛皮付きの黄色い上着姿の女性は、机に向かい羽ペンを走らせている真っ最中である。ふと筆を休めた彼女は、絵の前に立つ我々を見つめるかのようにこちらに顔を向ける。穏やかな光の中で優しく微笑む女性。耳元の真珠のイヤリングに光の粒が輝く。当時、人々が憧れ、親しんだ手紙をめぐる情景を、フェルメールは美しい女性像を通じて描き出している。

1665年頃 油彩・カンヴァス | 45×39.9cm | ワシントン・ナショナル・ギャラリー
小生初見



恋文

【大阪展のみ】

後期作のひとつである本作は、部屋の手前からまるで中を覗き込むように描かれている。 明るい室内でリュートを膝に乗せ、手紙を受け取る女主人。 絵の中には、彼女が「恋」にうつつを抜かしていることを暗示する楽器や放り出されたスリッパ、箒など、寓意的なモチーフがちりばめられている。 訳ありげな表情を浮かべる女主人に、お手伝いの女性はいたずらっぽく微笑み、どこか親しげな雰囲気がただよう。 練り込まれた構図と物語性の高さが際立つ本作は、1971年、盗難の憂き目に遭うが13日後に発見され美術館に戻された。

1669 - 1670年頃 油彩・カンヴァス | 44×38.5cm | アムステルダム国立美術館

小生は3回目
2000/6  愛知県美術館
2005/12 兵庫県立美術館



手紙を書く婦人と召使い

幻想のような現実を描き出すことにおいて、フェルメール作品は、他に類を見ない芸術的なレベルに到達した。描かれる人物はしばしば寡黙で動きが少なく、絵画に厳粛でミステリアスな雰囲気をもたらしている。この絵画はフェルメール後期の最も独創的な作品のひとつ。召使いの女性が窓の外を眺めている間に女主人が手紙を書いている。床には、この時代のやりとりで使われたであろう赤い封印、スティック状のシーリングワックス(封蝋)などが落ちている。

1670 - 1671年頃 油彩・カンヴァス | 71.1×60.5cm | アイルランド・ナショナル・ギャラリー

小生は2回目

2008/8 東京都美術館



マルタとマリアの家のキリスト


 現存するフェルメール作品の中で、最も大きく、最初期作のひとつ。画中ではキリストが、家事を心配するマルタをよそに、座ってキリストの教えを聞こうとするマリアを讃えている。光と影の戯れ、人物の特徴づけ、幅広で厚く絵の具をのせた筆さばきは、カラヴァッジオの影響下にあったユトレヒト派の画家からインスピレーションを受けたと考えられる。フェルメールにはめずらしい大きなサイズや主題から、特別な依頼を受けて制作されたものと推測される。

1654 - 1655年頃 油彩・カンヴァス | 158.5×141.5cm | スコットランド・ナショナル・ギャラリー


小生は2回目

2008/8 東京都美術館



リュートを調弦する女


薄暗い室内に一人腰掛ける女性はリュートを抱え、弦をかき鳴らす。左手でペグをつまみ、音階を整えている。遠く窓の方に視線を向ける様子は見る者の想像力をかき立てる。窓越しに何かを見つめているのか、それとも耳を澄まし、音を追うことに注力しているのか。机の上には楽譜らしきものが重なるように置かれ、壁には、ときに絵の中で、愛する人が遠い彼方にいることを示唆する地図が描き込まれている。

1662 - 1663年頃 油彩・カンヴァス | 51.4×45.7cm | メトロポリタン美術館

小生は3回目

2000/5 大阪市立美術館
2008/8 東京都美術館

以上フェルメールの作品





マルクマールの聖ラウレンス教会
ビーテル・サーンレダム



人の居る裏庭
ピーテル・デ・ホーホ


館内記念写真



ショップのガチャガチャ 缶バツジ


カタログ 今回はケース入り



外は もう春です ユキヤナギは満開 桜はまもなく咲きそう



東京展概要
2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日)
※会期中、一部作品の展示替えがございます。「赤い帽子の娘」10/5(金)〜12/20(木)、「取り持ち女」1/9(水)〜2/3(日)
上野の森美術館 日時指定入場制

テレビ
2019.2.14 関西テレビ 報道ライナー
 今回音声ガイド担当の石原さとみさんが出演。



2018.11.2関西テレビ 史上初!10点の絵画が日本上陸 世紀の天才・フェルメールの罠~世界から狙わ…
史上初!10点の名画が上陸!「フェルメール展」盗難、贋作、アートテロ…名画に秘めた様々な謎と秘密を吉田鋼太郎&優香が追跡!石原さとみが愛した1枚とは?

2018.11.11 NHK Eテレ 日曜美術館「ようこそ フェルメール部屋(ルーム)へ」[字]
史上最高!フェルメールの作品9点が来日。あの名画もこの名画も!“夢のフェルメール部屋”で謎と魅力に大接近。福岡伸一、平野啓一郎、篠原ともえ、イッセー尾形、ほか
2018.11.13 BS日テレ ぶらぶら美術・博物館▽絶対見たい!空前絶後の「フェルメール展」世界中の名画集結!
今年一番の注目、フェルメール展へ!名画8点が並ぶ圧巻の「フェルメールルーム」で単眼鏡片手に1枚ずつ徹底鑑賞!絵画保存修復の第一人者・岩井希久子さんによる解説も。

2018.12.1 美の巨人たち フェルメール『ワイングラス』光の魔術師が仕掛けた恋のからくり
市井の人々を描き続けたフェルメール日本初公開作品!ワインをめぐる男と女の恋の駆け引き。立体化してわかった意外な仕掛け!天才的な意図に迫る!

2018.12.8 美の巨人たち フェルメール『手紙を書く婦人と召使い』手紙をめぐるミステリー
一心不乱に手紙を書く婦人、傍らには含み笑いの召使い…美しい光の中で巻き起こっていた喜怒哀楽のドラマ!画家が好んで描いたテーマ“手紙”に潜むミステリーに迫る。
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生誕120年 エッシャー展 あべのハルカス美術館

2018-12-20 | ア-トな話し
生誕120年 イスラエル博物館所蔵
ミラクル エッシャー展

2018年11月16日(金)~ 2019年1月14日(祝・月)

巡回予定

上野の森美術館 2018年6月6日(水)~7月29日(日)
福岡アジア美術館 企画ギャラリーA、B、C 2019年2月28日(木)~3月30日(土)
愛媛県美術館(松山市堀之内) 2019年4月12日(金)~6月16日(日)

*イスラエル博物館は、イスラエルの首都エルサレムに所在する国立博物館。

同博物館内の「死海写本館」は、死海文書を所蔵・展示していることで有名であり、死海文書は2001年に初台の東京オペラシティにおいて開催された「東京大聖書展」において日本においても公開された。
マウリッツ・エッシャー作品のコレクションも有しており、うち152点が2018年に日本で公開された。



「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で知られる20世紀を代表する奇想の版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャ-(1898-1972)。

コンピュータのない時代に「版画」で作られた緻密かつ独創的で"ミラクル"な作品は、数学者や建築家といった幅広い専門家やクリエイターに影響を与え、今もなお多くの人々を魅了し続けています。

生誕120年を記念し開催する本展では、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点を日本初公開。実際にありそうで現実には存在し得ない《相対性》など代表作のほか、初期の作品や木版、直筆のドローイングなどから、エッシャーが唯一無二と評される作品を生み出す過程を、【8つのキーワード】を通じて紐解いていきます。

デジタル時代の今だからこそ、「版画」にこだわり続けたエッシャーの偉業を再認識できる貴重な機会となることでしょう。


マウリッツ・コルネリス・エッシャー Maurits Cornelis Escher (1898年6月17日-1972年3月27日)
オランダを代表する版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャーはだまし絵(トロンプ・ルイユ)の分野で世界一の知名度を持つアーティストである。建築不可能な構造物や無限を有限の中に閉じ込めた作品、平面を次々と変化するパターンで埋め尽くしたもの、など非常に独創的な作品を次々と作り上げた。エッシャーの作り上げたビジュアルイメージはクリエイターだけでなく数学者など幅広い専門家達へインスピレーションを与えてきた。




椅子に座っている自画像 1920年






婚姻の絆 1956年
左側の女性は妻のイエッタ、右側がエッシャー リボン状の帯が絆を想定




循環 1938年
陽気にはしゃぎながら飛び出す男が 徐々に型紙のように変わって行く・・・



滝 1961年

水路が上に上がって行くように見える 「だまし絵」です
エッシャーの代表作
以前観ました
2009.12 だまし絵  兵庫県立美術館 ブログは ここ


メピウスの輪1 1961年


メビウスの輪は、帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の図形(曲面)である。

数学的には向き付け不可能性という特徴を持ち、その形状が化学や工学などに応用されているほか、芸術や文学において題材として取り上げられることもある。





Metamorphosis Ⅱ メタモールフォーゼ Ⅱ
今回展覧会の一番の目玉作品 幅4メートルに及ぶ超大作




『生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展』公式図録

手で押さえなくても開いたままの状態を保つことができる180度開く豪華製本「コデックス装(糸かがり製本)」。

全出展作品 152 点を掲載した、完全保存版の公式図録です。複数種 から選べるミラクルブックバンド付。
全240ページ サイズ:A4変形(22.4×22.4cm)

お店の方に選んで貰いました(笑) 男の方ならグレーがいいかと・・・




IQテスト/木製パズル

ドイツの玩具メーカーが開発した、シンプルな立体パズルです。
一見すると市松模様の立方体ですが、実は27個の小さなキューブが連なっていて、
それぞれが絶妙に組み合わさることで1つのカタマリになっています。
この立方体を自由に崩すのは簡単です。


ガチャ 缶バッジ



「ミラクル エッシャー展」展覧会応援マークをデザインしたアーティスト・野老朝雄さんデザインの
展覧会限定オリジナルグッズ。


*野老 朝雄(ところ あさお、1969年5月7日 - )は、日本のデザイナー。
作品が2020年夏季オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用された。東京造形大学客員教授



展覧会の模様はテレビで観ました
2018.11.29 関西テレビ ピーコ&兵動のピーチケパーチケ 銀シャリリポート
ハルカス美術館 学芸員 横山志野さんも出演してました

ハルカス美術館一覧表


 

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発見! 古代エジプト 展  大阪府立弥生文化博物館

2018-12-01 | ア-トな話し
会場で配布されるリーフレット(2枚4ページ)

大阪府立弥生文化博物館
平成30年度秋季特別展
発見! 古代エジプト-7つのひみつと最新エジプト研究-

2018年9月24日(月曜日・祝)~12月16日(日曜日)



過去に何回か行ってます

2009.5.4 弥生文化博物館-池上曽根遺跡-貝塚寺内町 ブログは ここ

2013.5.3 卑弥呼-女王創出の現象学-  ブログは ここ
卑弥呼を満喫しました。

5年振りに往訪しました

今回は古代エジプトの特別展

大英博物館 ミイラと古代エジプト展 ブログは ここ

ピラミッドやスフィンクス、巨大な建造物を残した古代エジプト文明は、未だ多くの謎をはらみ、人びとを魅了しています。本展では、古代オリエント博物館の特別協力のもと、国内の古代エジプト資料や美しい写真パネルで「古代エジプトの7つのひみつ」をご覧いただけます。また、現在進められている発掘調査や先進科学を用いた朝鮮など、エジプト研究の最前線をご紹介。魅力的なエジプト学の、これまでとこれからを展望してみます。


博物館の外観


今日は中学生の研修があるとのこと
中学生の丁寧な案内で展示室の入口へ

懐かしいな~


常設展の卑弥呼です

そして特別展へ

今回古代エジプトの7つのひみつ がテーマです
1.ひみつ1 神と獣と人間と
2.ひみつ2 神の言葉「メドゥ.ネチェル」
3.ひみつ3 エジプトの職人たち
4.ひみつ4 古代エジプトの食卓
5.ひみつ5 エジプトファッション事情
6.ひみつ6 ファイアンスとガラス
7.ひみつ7 ミイラと冥界の旅


プタハ.ソカル.オシリス像  古代オリエント博物館 蔵
*古代オリエント博物館 東京都豊島区池袋のサンシャインシティ内に所在する古代オリエント関係の専門博物館である


トキ像 末期王朝時代 古代オリエント博物館 蔵


ファイアンス皿 新王国時代第18王朝 天理大学天理参考館 蔵
ラピスラズリのような入手困難な貴石の代替え品と伝わる さすがの青色ですね




ミイラマスク 個人蔵
撮影okの会場内で唯一撮影禁止でした 写真は本から転載してます

今回の展覧会の 最新エジプト研究 は

1.スキャン.ピラミッド計画
2.ネクロポリス.テーベ研究の地平




ショップで販売の展覧会の冊子
70ページですが内容豊富です



会場のシヨップのガチャ

三角縁神獣鏡 と ヴィーナス土偶
歴史ミュージアム エポック社 発売

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展覧会 「太陽の塔」      あべのハルカス美術館

2018-10-31 | ア-トな話し

1970(昭和45)年に日本万国博覧会のテーマ館の一部として岡本太郎(1911-1996)が作り上げた「太陽の塔」が、今年3月ついに息を吹き返しました。太郎が問いかけたものの根源とは?塔が内包するものとは?その構想段階から完成、さらには再生事業までを網羅。関連作品や精巧な模型に加え、映像や音響など多彩なメディアを駆使し、岡本太郎の感性を大きなスケールで体感する展覧会です。

太陽の塔がついに眼を醒ました。半世紀ぶりに“内臓”を取り戻し、ふたたび 生命 いのち が宿ったのだ。岡本太郎のメッセージがまっすぐ届くときが来た。あのとき太郎は何を問いかけようとしたのか? 太陽の塔とはいったい何なのか? 非日常の体験空間のなかでそれを考えたい。

展覧会は
平野 暁臣プロデュース(「太陽の塔」再生プロジェクト総合プロデューサー/岡本太郎のパートナーであった岡本敏子の甥。)



美術館の前 フォットスポット
巨大コップのフチの太陽の塔 



美術館の最初
雰囲気が全然違います  場内撮影okです

1974年 若い夢




1981年 呼ぶ—青い手  奥が 呼ぶー赤い手



地底の太陽・保存用原型



地下展示 全景模型



TARO原寸ヴィネット






地下展示〈いのち〉ジオラマ






シンボルゾーン模型






太陽の塔 内観模型(万博当時)


生命の樹 全景模型



初代・黄金の顔

あまり知られていませんが、いま太陽の塔についている〈黄金の顔〉は、じつは1992年から93年にかけて太陽の塔が大規模な改修工事を受けた際に“交換”された2代目です。
当初は薄い鉄板でつくられており、そのままでは腐食が避けられないことから、ステンレス板に取り替えられたのです。

以後、オリジナルは万博公園内のEXPOパビリオン(旧鉄鋼館)で保管されてきました。

その初代〈黄金の顔〉です。日ごろ地上から見上げることしかできない〈黄金の顔〉が、目の前に広がります。

直径は10.6m。その巨大さにびっくりです。






1996年 雷人





初めて観た作品です
「殺すな」

1967年4月3日、米「ワシントンポスト」紙に、
紙面をまるごと1ページ使った反戦の意見広告が出された。そこには、大きな字でひとこと、「殺すな」と書かれていた。
この全面広告の発起人となったのは、いずみたく、鶴見俊輔、永六輔、岡本太郎、桑原武夫、淡谷のり子、小田実、久野収、城山三郎、開高健、松本清張、加藤芳郎、小松左京の13名だった。
「ベトナムに平和を!市民連合」が広告主となり、「殺すな」の書字は岡本太郎が書いた。




ミュージアムショップ で購入



ガチャガチャ
岡本太郎アートピース 「あしあと(青)」海洋堂


岡本太郎の 小生のホームページ は ここ
1.太陽の塔は表側と裏側から撮影
2.JR渋谷から徒歩5分。マークシティーの通路の「明日の神話」
3.西宮市大谷記念美術館の庭の「午後の日」
4. 岡本太郎のガチャガチャ


ブログ 2009.6.1 美術手帖 2009年6月号 一夜漬け日本美術史 ブログはここ

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ルーヴル美術館展 肖像芸術 一 人は人をどう表現してきたか

2018-10-04 | ア-トな話し
展覧会のパンフレットから

大阪市立美術館 平成30年9月22日(土)~平成31年1月14日(月・祝)


概要

ルーヴル美術館の全8部門協力のもと“肖像”に焦点を当てた「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ― 人は人をどう表現してきたか」
肖像の制作に臨んだ芸術家たちは、どのような素材や手法を用い、どのような表現を生み出してきたのか。本展は肖像芸術の役割―モデルの人物の存在を記憶・記念する、権力を誇示する、イメージを拡散する等々―、表現上の様々な特質を、ルーヴル美術館の豊かなコレクションを通して浮き彫りにするものです。 3000年以上も前の古代エジプトの棺用マスクから、マケドニアのアレクサンドロス大王、フランス王妃マリー=アントワネット、フランス皇帝ナポレオンなど古今の権力者を表した絵画や彫刻、華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像、そして16世紀の奇才の画家アルチンボルドの肖像画まで、約110点の傑作で肖像芸術の世界を余すところなく紹介する。




《棺に由来するマスク》

新王国時代、第18王朝、アメンへテプ3世の治世(前1391-前1353年)
エジプト出土 木、黒色・白色の石、青色のガラス 18×17×11 cm


その顔立ちは、故人の容貌を再現したものではなく、来世で永遠の生を得るにふさわしく理想化された顔の定型表現に従っています。大きな目と弓なりの眉は青いガラスによる太い線で優美に形作られ、目の中は黒と白の石の象ぞう嵌がんで彩られています。こうした技法は、新王国時代・第18王朝、アメンヘテプ3世の治世(前1391-前1353年)に制作されたマスクの特徴です。




《女性の肖像》

2世紀後半
エジプト、テーベ(?)出土 蝋画/板(シナノキ) 33×20×0.2 cm

エジプトがローマ帝国の支配下にあった1-3世紀頃には、ミイラの頭部を飾るために板絵の肖像画が盛んに制作されました。これらのミイラ肖像画は、19世紀末にファイユーム地域で数多く出土したことから「ファイユームの肖像画」と呼ばれます。蜜蝋と顔料を混ぜて描く「蝋画」の技法を用いて、顔や髪型から衣服まで実物に即して描写されており、おそらく生前に描かれたもの。





《ボスコレアーレの至宝 エンブレマ型杯》

35-40年頃
イタリア、ボスコレアーレ出土 銀 高さ8 cm 直径24 cm

ポンペイの北西に位置するボスコレアーレは、紀元79年にヴェスヴィオ山の噴火で埋没した古代の小都市の一つです。1895年にヴィラ(古代ローマの上流階級の人々が田舎に建てた邸宅)が発掘され、樽に詰められた109点の銀器が発見されました。



ジャック=ルイ・ダヴィッドと工房
《マラーの死》

1794年頃 油彩/カンヴァス 162×130 cm

フランス革命の重要人物であるジャン=ポール・マラー(1743-1793)は、急進的なジャコバン派に与し、『人民の友』紙で激しい王政批判を展開して民衆から支持を得ました。しかし1793年7月13日、皮膚病の治療のため湯につかりながら仕事をしていたマラーは、対立するジロンド派の若い女性、シャルロット・コルデーによって刺殺されてしまいます。






アントワーヌ=ジャン・グロ
《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》

1796年 油彩/カンヴァス 73×59 cm

1796年、イタリア遠征軍総司令官に抜擢されたナポレオン・ボナパルトは、同年11月15日から3日間、北イタリアのアルコレでオーストリア軍との戦いを指揮し、勝利を収めました。27歳の若き将軍は、アルコレ橋の上で立ち往生する兵士たちを見て、三色旗を掲げて橋に突進し、士気を高めたと伝えられています。


アンヌ=ルイ・シロデ・ド・ルーシー=トリオゾンの工房
《戴冠式の正装のナポレオン1世の肖像》




《戴冠式の正装のナポレオン1世》

1813年 大理石 210×103×82.3 cm

1804年12月2日、ナポレオン・ボナパルトは戴冠式を行い、フランス皇帝に即位しました。以降、1814年4月に退位するまでの第一帝政期には、宮殿や官公庁に設置するために、戴冠式の衣服をまとった皇帝の肖像画や彫像が盛んに制作されています。
大理石なのに衣服のきめ細やかに圧倒されます




フランチェスコ・アントンマルキ
《ナポレオン1世のデスマスク》

1833年 石膏 35×16×19.5 cm

1821年5月5日、追放先の孤島セントヘレナで病に伏したナポレオンが息をひきとると、7日から8日にかけて、イギリス人の主治医バートンが石膏でデスマスクを作成しました。



セーヴル王立磁器製作所
(ルイ=シモン・ボワゾの原作に基づく)
《フランス王妃マリー=アントワネットの胸像》

1782年 ビスキュイ(素焼きの硬質磁器) 40×24×15 cm

王妃マリー=アントワネットを表したこのビスキュイの胸像は、のちに駐仏ロシア大使となるアレクサンドル・ボリソヴィッチ・クラーキン公爵の注文により、1782年にセーヴル磁器製作所で作られました。国王ルイ16世の胸像とともに注文されたようですが、王の像は今日に伝わっていません。



ディエゴ・ベラスケスの工房
《スペイン王妃マリアナ・デ・アウストリア》






ヴェロネーゼ
《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》

1560年頃 油彩/カンヴァス 119×103 cm

16世紀後半のヴェネツィアを代表する巨匠、ヴェロネーゼによる《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》は、1914年にルーヴル美術館に所蔵されて以来、ルネサンスの肖像の最高傑作の一つとして、大切にされてきました。
作者のヴェロネーゼ(1528-1588)は、ティツィアーノ(1488/90-1576)、ティントレット(1519-1594)と並んで、16世紀ヴェネツィア・ルネサンスの三大巨匠の一人に数えられます。

《美しきナーニ》の表情は、しばしば「神秘的」と形容されてきました。その理由の一つは、視線の描き方です。絵を見る私たちは、どこに立っても、彼女と目を合わせることはできません。
私は左側の絵の外からも見ましたが視線は合いませんでした(笑)




エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン
《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像》

1796年 油彩/カンヴァス 80×66 cm

王妃マリー=アントワネットの肖像画家として名を馳せたヴィジェ・ル・ブランは、1789年に勃発したフランス革命を機に故国を離れ、ヨーロッパ各国で活躍しました。本作のモデルはロシアのスカヴロンスキー伯爵の妻で、美貌で知られたエカチェリーナ(1761-1829)です。ヴィジェ・ル・ブランは、伯爵が大使としてナポリに駐在していた1790年に夫妻と親交を結び、以来、夫人の肖像を何度も手がけました。本作の制作時、エカチェリーナは34歳でしたが、3年前に夫に先立たれ、若くして未亡人となっていました。白い首筋に豊かな巻き毛を垂らした彼女は、東洋風のターバンと青いショールで美しく装い、甘い眼差しを見る者に投げかけています。モデルの魅力を最大限に引き出すヴィジェ・ル・ブランの肖像画は、上流階級の女性たちの間で国際的に人気を博しました。



フランツ・クサファー・メッサーシュミット
《性格表現の頭像》

1771-1783年の間 鉛と錫の合金 38.7×23×23 cm

フランツ・クサファー・メッサーシュミットは、ウィーンのアカデミーで教授を務め、伝統的な肖像彫刻を制作していましたが、次第に精神を病み、1774年に離職します。そして1777年に移り住んだブラスティラヴァで1783年に没するまで、自分をモデルにしながら、さまざまな表情の奇妙な頭部像を制作しました。それらは生前には公開されず、没後にアトリエで69点が発見され、「性格表現の頭像」と名付けられました。




ジュゼッペ・アルチンボルド
《春》

1573年 油彩/カンヴァス 76×63.5 cm

ミラノ出身のアルチンボルドは、1562年にハプスブルク家の宮廷に招しょう聘へいされ、ウィーンとプラハで三代にわたる神聖ローマ皇帝に仕えました。《春》は、皇帝マクシミリアン2世からザクセン選帝侯への贈り物として、1573年に制作された4点組みの「四季」連作に属する作品です。


会場で買いました



会場限定のお菓子です
ルーブル展×鎌倉紅谷コラボスイーツ!ルーヴルッ子! 、
ルーヴル美術館展開催記念のお土産です 東京の国立新美術館でも販売してたようです

会場で販売のガチャガチャです。1個500円です
ルーヴルの男顔 女顔 アクリルスタンド
ナポレオンとマリーアントワネット



マリーアントワネットのクリアファイル

展覧会のパンフレットの裏面です



エカチェリーナ

カタログの裏面は美しきナーニでした



美術館の内部です ここは撮影okです

美術館の外観


美術館の前からは通天閣が見えます



我が家のナポレオンです(笑)



ブランデーボトルです もう空ですが(笑)


テレビでの事前勉強は参考になりました

6/2 読売テレビ 日本テレビ+ルーヴル美術館「その顔が見たい!」元NHK朝の顔・有働由美子が民放初出演!
9/25 BS日テレ  ぶらぶら美術・博物館▽国立新美術館「ルーヴル美術館展」肖像画ってこんなに面白い!
9/25 読売テレビ 特別版高橋一生 初めてのルーヴル~アートと英雄をめぐる旅


過去に観たルーヴル展

ルーヴル美術館 200年展 1993.5 神戸市立博物館 展覧会のホームページ
今回も出展されている、王女マリア・テレーサの肖像 ディエゴ・ベラスケスとアルコール橋のパナパルト
が出てました

ルーブル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ 2005.10.10 京都市美術館 ブログ
アングルの「泉」が出展されてました

ルーヴル美術館展 「古代ギリシア芸術.神々の遺産 2006.10.1 京都市美術館 ブログ

ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち 2009.7.11 国立国際美術館 ルーヴル美術館展 ブログ

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画- 2009.7.20 京都市美術館  ブログ
フェルメールの<レースを編む女>が出展されてました

ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 2015.7.15 京都市美術館 ブログ
ヨハネス・フェルメールの 『天文学者』が出展されてました
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フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年  大阪市立東洋陶磁美術館

2018-05-10 | ア-トな話し
300 ans de création à Sèvres: Porcelaine de la Cour de France
会期平成30年4月7日(土) ~ 7月16日(月)


久しぶりの東洋陶磁美術館です
以前のブログです
 2015.6 「黄金時代の茶道具-17世紀の唐物」  大阪市立東洋陶磁美術館
2010.12 ルーシー・リー展 ウィーン、ロンドン、都市に生きた陶芸家
2007.9 「美の求道者・安宅英一の眼-安宅コレクション」


フランス宮廷に育まれ、時代とともに変化し続けてきたセーヴル磁器製作所の300年に及ぶ活動を紹介。
 セーヴル製作所は、ヨーロッパで磁器への憧れが大いに高まった18世紀、1740年にパリ東端のヴァンセンヌに生まれた軟質磁器工房をその活動の始まりとします。強大な権力を誇る国王ルイ15世の庇護を受けて、パリとヴェルサイユの間に位置するセーヴルへと移転した製作所は、王立の磁器製作所となり1769年には硬質磁器の開発に成功します。宮廷に愛された画家や彫刻家が招かれて知的で洗練された作品を生み出し、ルイ16世とその王妃マリー・アントワネットに納めたほか、外交上の贈り物としても用いられ、ロシア皇帝エカテリーナ2世をはじめとした王侯貴族を魅了しました。フランス革命の混乱を経てナポレオンが台頭すると、セーヴルは新古典主義の作品を製作し、19世紀半ばからの万国博覧会の時代にはテーブル・ウェアという範疇にとどまらない作品へ展開しました。日本との交流では、20世紀初頭に外国人作家として初めて、沼田一雅が型の製作に携わりました。こうした芸術家とのコラボレーションは、ピエール・スーラージュや草間彌生などと、伝統的なテーブル・ウェアの製作と併せて現代も行われています。
 今回、製作所の300年の歴史を物語る、セーヴル陶磁都市の所蔵作品約130件を紹介。

今回は館内撮影okでした。



ポプリ壺「エベール」

器形:ジャン=クロード・デュプレシ / 装飾:ジャン=ジャック・バシュリエに基づく

1757年 高28cm セーヴル陶磁都市所蔵


ポプリ壺は、香りを拡散するために乾燥させた花と香辛料を入れるもので、18世紀には特に寝室や浴室において欠かせないアクセサリーでした。この壺は1756年にジャン=クロード・デュプレシによってデザインされ、1760年代の終わりまで製作されました。



スープ用の蓋付小鉢と受け皿


1781年 小鉢:高5.5cm、蓋:高6cm、受け皿:口径14.4×18.4cm
セーヴル陶磁都市所蔵

セーヴル製作所は、フランス宮廷をはじめとしたヨーロッパの王侯貴族からの依頼により、婚礼や同盟締結などの歴史的な出来事を記念する製作を多数おこなっています。本作は、王冠をかたどった鈕(つまみ)や取っ手にイルカの装飾が施されています。イルカ(dauphin)、つまり「ドファン」という呼び名は、未来の王位継承権を持つフランス王の長男を指す名称であり、フランス革命に消えることとなる将来のルイ17世を表わします。1781年10月22日に誕生したルイ16世とマリー・アントワネットの息子の誕生を機に、セーヴル製作所はドファンを象徴する動物であるイルカで装飾された特別な品々を製作しました。このスープ用蓋物も、その誕生イベントを記念したものです。潤沢な金彩装飾もまた、王の用いるものであることを強調しています。


大皿(ルイ15世の ブルーセレストノセルヴイス より)




煮込み肉用の容器と受け皿



マリー・アントワネット /王妃の胸像



《ゴールデン・スピリット》

草間彌生(1929-)

2005年 高40cm セーヴル陶磁都市所蔵

草間彌生による《ゴールデン・スピリット》という作品で、頭頂が逆立ち、全身が金で覆われてキュクロプスの一眼を頂く交雑動物を表します。セーヴル製作所が得意とするビスキュイ(無釉白磁)による彫刻ながら、本作は目の部分に彩色を施し、全体が鍍金されています。草間がセーヴルのために製作した作品で、パリのギャラリー「GALERIE PIECE UNIQUE」と共同で、シリアルナンバー付きで18点が発表されました。



平常展「安宅コレクション中国陶磁など」も観てきました。
懐かしいのが一杯です



国宝・飛青磁花生

元時代・14世紀 龍泉窯 高27.4cm



国宝・油滴天目茶碗

南宋時代・12-13世紀 建窯 径12.2cm



重要文化財 青磁鳳凰耳花生〈銘萬聲〉

先日久保惣で国宝を観たばかりです。
ブログは ここ 所蔵名品撰―久保惣コレクションの絵巻―   和泉市久保惣記念美術館

今日は こちらの会場も撮影okでした
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所蔵名品撰―久保惣コレクションの絵巻―   和泉市久保惣記念美術館

2018-05-06 | ア-トな話し
何回も来てます。小生のホームページは ここ

平成30年4月7日(土)~5月27日(日)

所蔵品の中から、鎌倉時代の「駒競行幸絵巻」と「伊勢物語絵巻」(いずれも重要文化財)をはじめ、室町時代の「山王霊験記絵巻」(重要文化財)や江戸時代の「弘法大師行状記絵巻」など、鎌倉時代から江戸時代に制作された絵巻作品が展示されます。



(重要文化財)「伊勢物語絵巻 関守」 鎌倉時代
そのほか



 

中国・南宋時代につくられ、天皇家や徳川将軍家に伝来した「青磁鳳凰耳花生 銘万声」(国宝)
以前に見たときのブログは ここ 2012.5
そして


江戸時代の剣豪・宮本武蔵が描いた水墨画の「枯木鳴鵙図」(重要文化財)

展示期間:5月2日~27日



以前に見たときのブログは ここ2011.9

我が家にはこの作品の手作り分があります ブログは ここ

なお重要文化財の


響銅 鵲尾形柄香炉 (きょうどう じゃくびがたえごうろ )

時代 南北朝



美術館の中庭の池
右側の花は コルクウイッチア アマビリス

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「珠玉の村山コレクション 〜愛し、守り、伝えた〜」  中之島香雪美術館

2018-04-18 | ア-トな話し
「中之島香雪美術館」が2018年3月21日に開館。

行ってきました。

中之島香雪美術館 開館記念展 「珠玉の村山コレクション 〜愛し、守り、伝えた〜」
中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階に出来ました
オシャレな美術館です

展覧会の概要

香雪美術館の所蔵品の多くは、朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が収集した美術品です。国指定重要文化財は19点、重要美術品は23点を数え、時代や作家を代表する名品も多くあります。中之島香雪美術館開館記念展では、村山コレクションの中から約300点を選りすぐり、1年間、5期にわたって紹介していきます。これまで、まとまった形では紹介されてこなかったコレクションの全容を、初めて公開する機会となります。

オープニングを飾る本展「美術を愛して」では、村山龍平と特にゆかりの深い名品や、収集をめぐるエピソードが知られる作品を中心に展示し、コレクションのエッセンスを味わう絶好の機会となります。刀剣を出発点に、仏教美術から書跡、中近世絵画、さらに茶道の世界へと広がりを増した村山コレクションを楽しめます。



美濃「志野茶碗 銘 朝日影」





重要文化財 梁楷(りょうかい)「布袋図」






重要文化財「二河白道図(にがびゃくどうず)」




重要文化財(伝)周文「瀟湘八景図屏風」(室町時代、15世紀)右隻部分






重要文化財 紙本墨画淡彩山水図〈雪舟筆)



薮内剣仲宛書状 千利休


美術館の中には こんなものもありました



国指定重要文化財「旧村山家住宅」に建つ茶室「玄庵」を原寸大で再現

撮影okです。照明の色が変わります。幻想的な雰囲気にもなります
名付けて 「中之島玄庵」
「茶室」のみならず「露地」空間全体を再現して常設展示するという手法は、今回の「中之島香雪美術館」が初めてです



村山龍平記念室もなかなかユニークでした


御影の香雪美術館には何回か行きました

2009.11 香雪美術館と世良美術館

2014.9 「曾我蕭白 鳥獣画の探究」  香雪美術館

2014.4 森田りえ子 花らんまん展  香雪美術館
この時には 弓弦羽(ゆづるは)神社  神戸御影 にも参拝しました
羽生結弦選手の活躍によって、ますます注目を浴びている神社 です







今後1年間、5期にわたって紹介される予定です

1. 美術を愛して 2018年3月21日(水・祝)〜4月22日(日)

2. 美しき金に心をよせて 2018年4月28日(土)〜6月24日(日)

3. 茶の道にみちびかれ 2018年7月7日(土)〜9月2日(日)

4. ほとけの世界にたゆたう 2018年10月6日(土)〜12月2日(日)

5.物語とうたにあそぶ 2018年12月15日(土)〜2019年2月11日(月・祝)
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生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち  あべのハルカス美術館

2018-03-14 | ア-トな話し
東郷青児(1897-1978)が生誕120年を迎える2017年、全国の貴重な作品を集めた回顧展を2017年7月から2018年4月まで全国4会場で開催される。
広島ー東京(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)ー福岡 と巡回しついに大阪(2018.02.16.fri.~04.15.sun.)にきました

戦後に「東郷様式」と呼ばれた独特のスタイルが確立する1950年代末までを中心とする作品約60点と資料約40件を展示し、画風の形成をひもときます。

《コントラバスを弾く》
1915年
初個展の出品作

《パラソルさせる女》
1916年
19才で二科展初出品、いきなり二科賞受賞したデビュー作


《椅子》
1933年


《紫》
1939年


《郷愁》
1947年


《バイオレット》

1952年


《四重奏》
1955年


《脱衣》
1958年


《望郷》
1959年
今回のパンフレットの素材


《若い日の思い出》
1968年
今回のカタログの表紙


《超現実派の散歩》

1929年

ハルカス美術館一覧表
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改組 新 第4回日展   大阪市立美術館

2018-03-09 | ア-トな話し
去年の 日展は ここ
2008年から連続して11回目になります

自分が気に入った作品だけをブログに載せています

【洋画】




天野富美男 「青年」


鍵主恭夫 「音」

特選
独自の視点で、暗い倉庫の中から黒ネコがゆっくりと出てきた一瞬のかすかな音を描いた作品。


菊池元男 「華」



北本雅己 「street」


熊谷有展 「Orange Symphony」

東京都知事賞

点描により光と空間を新鮮な感覚で表現。
母子像の親密な様子、室内の合理的な処理が相乗し、清潔な詩情を画面にもたらしている。さらに抑制された色彩の調子も効果をあげている。


小灘一紀 「伊須気余理比売(いすけよりひめ)」
内閣総理大臣賞
日本の神話を深く追求するこの作家は独特でありいつの間にかみる者を引き込む力を持っている。
今回は特に色彩も爽やかで気品に溢れ、風格ある作品。



小牧 幹 「一本松哀歌」

陸前高田の一本松ですね。祈りの象徴である金環日食を配し、天に召された人々の楽しい昔を、悲しみを昇華して描いてる。


曽 剣雄 「物語Ⅱ」


田中里奈 「Meal(食卓)」

特選
ピカソ風ですねる版画の伝統の良さと現代性を兼ねそなえた、個性的で独得の世界を創り出している。この作品はものを単純化して大胆な画面構成を作り上げ、画面に緊張感と力強さを感じさせる。



田辺知治 「有機的な夢」


寺坂公雄 「山麓冬木立」


成田禎介 「巌壁湖景」


本山二郎 「萌芽の輝き」
特選
的確な描写に加え、色彩豊かで、程よい叙情性を持つ作品である。少女から女性へと移りゆく頃の可憐さが、窓辺にとまる蝶や花に象徴されておる。


李 暁剛 「読書」


渡邊裕公 「東京待宵」
さわやかな作品ですね。待宵とは来るはずの人を待つ宵。いい感じです

【日本画】



鍵谷節子 「葡萄の丘」

小生 お気に入りの画家です。毎年感動を貰っています。


齊藤靖子 「想」
特選
京都鴨川の初夏の情景かと思われる。何のてらいもなく素直に表現された風景画に好感を覚えた。おさえた色彩に古都の爽やかな風が感じられる。


福田千惠 「アントワネット」



藤井範子 「ふたつの季」

【彫刻】


三上健治 「出演を待つ」

特選
静かで温かみのある着衣立像で出演を待つ女性の爽やかな緊張感が伝わってくる。指先や顔の表情、衣の襞にも気配りし落ち着いた好感の持てる作品である。



山本眞輔 「心の旅-風に祈りて-」

【工芸美術】

相武常雄 「舞い降りたイシュタル」
文部科学大臣賞
高さ45センチほどの作品だが、大きく感じる。イシュタルは、豊穣・愛・戦を司るメソポタミアの神だが、反面、美しくも残忍な女神でもあった。 それかあらぬか、この作品にも、高貴さと妖艶さが漂っている。身体全体にほどこした槌目跡と、そこに生じさせた緑青の濃淡が、それを際立たせる。翼の白金のような色調(表面)と金箔の色(裏面)の対比もよい。これらを、肉厚のガラス台と鏡面仕上げのステンレス台が輝かせている。

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ディズニーアート展

2017-12-02 | ア-トな話し
大阪市立美術館 ~2018.1.21
1928年、ミッキーマウスの誕生から、2017年公開の最新作『モアナと伝説の海』まで、約90年にもおよぶディズニー・アニメーションのオリジナル原画やコンセプトアートなど、およそ450点の作品が日本に上陸する大規模展示会『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』。

2017年4月8日(土)の東京展から始まり、2017年10月から2018年1月にかけて大阪展、2018年2月から5月にかけて新潟展、2018年6月から9月に仙台展の予定


《蒸気船ウィーリー》より 1928年

『蒸気船ウィリー』(原題:Steamboat Willie)は、
1928年11月18日にアメリカ合衆国で公開されたディズニー制作の短編アニメーション作品である。

ミッキーマウスの短編映画シリーズとして最初に公開された作品である、ミッキーはご機嫌に船を操縦していたが、船長のピートに断りなく勝手に操縦していた為叱られる。



『モアナと伝説の海』(原題: Moana)は、2016年11月23日にアメリカ合衆国にて公開の3Dコンピュータアニメーションによるスペクタクル・アドベンチャー映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作する56作目の映画である。日本では2017年3月10日に公開された。

原画の数々はもちろんですが動く絵の工夫も面白く拝見出来ました


アニメーションの原理を説明する「ゾートロープ」も展示されてました


回転のぞき絵(英: Zoetrope、仏: Zootrope)とは、静止画を素早く入れ替えることで、あたかも動いているかのように見せる器具。ゾエトロープ、ゾートロープとも。zoetrope とは、ギリシア語の zoe(生命)と trope(回転)を組み合わせた言葉で、「生命の輪」あるいは「生きている輪」という意味がある。


側面に縦にスリットの入った円筒形をしている。スリットとスリットに挟まれるように、内側の面に個々の静止画が描かれており、連続写真のように並んでいる。この円筒を回転させ、スリットから反対側の内側を透かして見る。スリットを通すことで、絵がぶれないようにし、映画と同様の原理で絵が次々と入れ替わることで動いているように見せる。回転のぞき絵は、その性質上、絵の幅が実際よりも狭く見える。

会場は撮影禁止なので似ている雰囲気の写真を見つけました




ブックアートコレクション ディズニーアート展 会場限定の ガチャ ガチャです


ドナルドダック と ミッキーマウス です

1個500円だからガチャ ガチャとしては高いですが それなりの値打ちが有ります



会場の大阪市立美術館
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第69回 正倉院展

2017-10-30 | ア-トな話し
今回で10回目になる それぞれにたくさんの思い出があります
右にその年の正倉院展後の散歩です

正倉院展 第57回 2005.11 奈良市写真美術館へ行きました
正倉院展 第60回 2008.10 奈良県庁の屋上公開見学しました
正倉院展 第62回 2010.10 正倉院展記念薬膳弁当 食べました
正倉院展 第63回 2011.11 大仏プリンを本店まで買いに行き食べました
正倉院展 第64回 2012.10 2012年東大寺ミュージアム へ行きました
正倉院展 第65回 2013.10 正倉院展記念薬膳弁当食べました 2013年 東大寺ミュージアム へ行きました
正倉院展 第66回 2014.10 正倉院「正倉」外構を見学しました
正倉院展 第67回 2015.10  猿沢の池、中谷堂(高速餅つきのお店)、林(りん)神社、浄教寺、開化天皇陵と散歩しました

正倉院展 第68回 2016.10 春日大社 式年造替,近鉄奈良の奈良百楽へ行きました


本年の正倉院展には、北倉10件、中倉25件、南倉20件、聖語蔵3件の、合わせて58件の宝物が出陳されます。そのうち初出陳を含むものは10件です。
今年は待ち時間5分と最高でした。

台風一過で冬到来、木枯らし1号という日さすがの正倉院展も待ち時間がほとんどない状況でしたが
館内は結構混んでました





 羊木臈纈屛風 [ひつじきろうけちのびょうぶ]
(ろうけつ染めの屛風) 1扇
縦163.1 横55.9 本地縦154.6 本地横52.4

 『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』に「臈纈屛風十畳」と記されるものの一部と推定される屛風(びょうぶ)の残欠(ざんけつ)。いわゆるろうけつ染めの技法で、樹下に佇(たたず)む羊を大きく表す。樹上には2頭の猿猴(えんこう)が遊び、下方には山頂に樹木が小さく表された険しい山岳が表される。山岳の左方の頂き近くには1頭の子鹿も添えられている。 
 本品に表されるような巻角(まきづの)の羊や樹下に動物を配する構図は、ササン朝ペルシアの美術に由来するが、下端部に調絁銘(ちょうのあしぎぬめい)と思われる墨書(ぼくしょ)があり、天平勝宝3年(751)以降にわが国で製作されたことがわかる


記念切手にも採用された高名な羊木臈纈屛風です
切手です



切手趣味週間 羊木臈纈屏風 2003.4.18.発行




槃龍背八角鏡 [ばんりゅうはいのはっかくきょう]
(龍文様の鏡) 1面
径31.7 縁厚0.9 重4260


 『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』に記載されている、聖武天皇ご遺愛の白銅鏡(はくどうきょう)。外形が八弁をかたどる八花鏡(はっかきょう)とよばれる形式をとる。鏡背面の中心には亀形の鈕(ちゅう)(紐(ひも)を通す孔(あな)のあるつまみ)があり、鈕を囲むように2頭の龍が絡み合う。龍の下部には鴛鴦(えんおう)の遊ぶ山岳があり、そこから飛雲が吹き出ている。龍の上部に配された遠山(えんざん)や、流れる雲の表現から、天空を飛翔する龍の姿が表された図様(ずよう)を示すものといえよう。唐からの舶載品(はくさいひん)と考えられる。



緑瑠璃十二曲長坏 [みどりるりのじゅうにきょくちょうはい]
(ガラスのさかづき) 1口
長径22.5 短径10.7 高5.0 重775

 濃緑色を呈するガラス製の長楕円形(ちょうだえんけい)の杯(さかづき)である。ササン朝ペルシアの遺品にみられる器形を呈し、長側面の両側に半月形のひだが3段ずつ付き、口縁に12の屈曲ができることから十二曲長坏(じゅうにきょくちょうはい)とよばれる。ゆるやかな曲面に沿って植物文様が陰刻され、長側面の口縁近くにはうずくまるウサギ、短側面にはチューリップに似た大輪が表されている。鉛ガラス製で、鉛分を多く含んでいることから中国製と考えられるが、西方に由来する意匠を濃緑のガラスで作り上げた、異国情緒を感じさせる品として名高い。

「ワアー チッチャ」

周りの声である。今回の展覧会の記事があると必ず紹介されている品。みんな想像とは違った。私もですが(笑)




漆槽箜篌 [うるしそうのくご]
(漆塗の竪琴) 1張
槽現存長139.0 肘木長79.0


 箜篌(くご)は竪形(たてがた)ハープの1種で、アッシリアに起源があるとされる。古代に中国・朝鮮半島・日本などで用いられたが、中世以降に姿を消した。
 本品は宝庫に伝わる2張の箜篌のうちの一つ。現在大破し残欠となっているが、槽(そう)とその下に続く頸・脚柱部をキリの一木(いちぼく)から作り、頸部にカキ材の肘木(ひじき)を挿し込む構造である。共鳴胴となる内を刳(く)った槽には、黒漆塗(くろうるしぬり)が施され、革で作った鳥獣文を貼付け、花文や山岳文を彩色するという、華やかな装飾がなされていたとみられる。彩色に使用されていた顔料(がんりょう)から、本品は日本で製作された可能性が高い。
 



明治期に製作された模造も展示されている。
見事な美しである。






金銅水瓶 [こんどうのすいびょう]
(金メッキの銅の水差し) 1口
口径8.8 胴径11.2 注口長21.7 高19.0 重569.5

 鳥頭形の注口(ちゅうこう)が目をひく銅製鍍金(ときん)の水瓶(すいびょう)。胴部は扁平(へんぺい)な球形で、上部に広く口の開いた受水口、下方に裾広がりの高台(こうだい)、そして鳥頭形注口を先端に取り付けた細長い頸部(けいぶ)を側面に設けている。鳥頭の鶏冠(とさか)などの表現から、これは鳳凰(ほうおう)を表しているものと思われる。受水口の頸部や高台には素朴な花弁を刻んでいる。
 製作には、全体を10数箇所に分割して銅打ち出しで作り、複数の材を鑞(ろう)付けと鋲(びょう)留めを組み合わせて接合し、鍍金を施し仕上げるという工程がとられている。
 類品が知られていないエキゾチックな器形の水瓶を、高度で複雑な技術をもって作り上げたといえる本品は、宝庫の金工品の中では異色の存在である。
奇抜な形は普通やぼったく見えるものですが、全体的にうまくバランスが取れています。



守り続けた宝 未来へつなぐ

正倉院宝物は1200年以上、土の下ではなく倉の中に伝わり、「東大寺献物帳けんもつちょう」というリストも一緒にあるところが、世界でも珍しいといえます。約9000件あり、もとは光明皇后が、夫の聖武天皇の遺愛品を東大寺に納められたものです。




会場の奈良国立博物館の庭にも秋が



博物館の中庭にある八窓庵(はっそうあん)は、もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、含翠亭(がんすいてい)ともいい、江戸時代中期に建てられまし た。江戸時代の名茶人、古田織部(ふるたおりべ・1544-1615)好みと伝えられる多窓式茶室として有名です。この茶室と興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (ろくそうあん 現所在東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖坊の隠岐録(おきろく 東京へ移建の後、戦災で消失)と称される茶室とあわせて大和の三茶室といわれていました

風で吹き飛ばされそうな天気





近鉄奈良駅の百楽で昼食の後



6年ぶりに大仏フリン買って帰りました。
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大英博物館 国際共同プロジェクト 北斎-富士を超えて- ハルカス美術館

2017-10-13 | ア-トな話し
アメリカの有名雑誌が選定した「この千年でもっとも重要な功績を残した100人」
そこに、日本人として唯一選ばれた「葛飾北斎」。

稀代の浮世絵師、北斎。ゴッホやモネに影響を与え、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は「The Great Wave」として世界で最も知られる作品の一つです。新パスポートに「富嶽三十六景」が採用され、今、北斎は日本を象徴する存在になりつつあります。本展では、肉筆画を中心に還暦以降の30年に焦点を当て、90歳まで描き続けた北斎が追い求めた世界に迫ります。

本展覧会は、北斎が高い創造性を発揮した晩年30年間の人生と作品に焦点を当て、代表作《富嶽三十六景》をはじめ、北斎の貴重な肉筆画を紹介するもの。近年注目度の高まっている北斎の娘・応為(おうい)の作品も展示される。

なお、本展はイギリス・大英博物館との国際共同プロジェクトによるもので、北斎研究の第一人者である、あべのハルカス美術館館長・浅野秀剛と、大英博物館の北斎研究者とが協力して企画した。大英博物館では、日本での開催より一足早い、2017年5月25日(木)から8月13日(日)まで、同様の展覧会「Hokusai-beyond the Great Wave」が行われた




北斎展はいくつか観ている


2012.11 北斎展  大阪市立美術館 凱風快晴と神奈川沖波裏  ここ

2015.10 春信一番! 写楽二番! ハルカス美術館   凱風快晴を観た ここ



富嶽三十六景 神奈川沖波裏
大英博物館 蔵

これが「グレート・ウェーブ」の一つ
波飛沫の描写がすごい
当時はなかっだろう高性能の望遠でみると こう見えるらしい



「富嶽三十六景 凱風快晴」

大英博物館 蔵










上町祭屋台天井絵「濤図(なみず)」

小布施町上町自治会 蔵

小布施の豪商・高井鴻山の招きで、北斎は弘化2年(1845、86歳)にお栄と共に小布施に旅行し、小布施の祭屋台の天井絵として一対の「濤図」を描きました。北斎は、「富嶽三十六景」シリーズを完成させる前から波の描き方を研究しており、「濤図」は、北斎の波の集大成とも言える作品です。2枚の絵を並べると道教の陰陽を対比させた「太極図」が浮かび上がって見えます。太極とは、道教の教えで全ての根源を意味します。北斎は「波」だけではなく、「宇宙」の成り立ちをも描こうとしていたと考えられています。

対で展示されていました。今回一番見たかった作品です。「グレート・ウェーブ」の終点かも知れない。それは宇宙だった。
ドラマでは縁絵は娘のお栄の作品とも言われています




月下砧打ち(ぬたうち)美人図 葛飾応為 東京国立博物館 蔵

葛飾 応為(かつしか おうい、生没年不詳)は、江戸時代後期の浮世絵師。葛飾北斎の三女。応為は号(画号)で、名は栄(えい)と言い、お栄(おえい、阿栄、應栄とも)、栄女(えいじょ)とも記された。
美人画は北斎よりうまいと言われ、女北斎と言われた「応為」の画号は、北斎が娘を「オーイ、オーイ」と呼んだので、それをそのまま号とした。
現存する作品は10点ほどしかない内3点が今回展示されている
ドラマで紹介されて「吉原格子先之図」に感動したが残念ながら今回11/6から11/19の展示だ





「鳳凰図天井絵彩色下絵」


 小布施町・岩松院 蔵







諸国名橋奇覧 「飛越の堺つりはし」
 大英博物館 蔵
有り得ない世界ですよね。斬新で大胆な構図 空前絶後という奇抜さである

富嶽三十六景にはいろいろ面白いのがあります



富嶽三十六景 甲州石班沢 メトロポリタン美術館

(かじかざわ)の南側にあった禹之瀬(うのせ)と呼ばれる渓谷付近をイメージしたと言われています。自然の鋭く厳しい一面を、漁師の親子が岩上から投網を引き上げようとするこの図に集約させています。北斎の人物描写の上手さが凝縮されています。藍の濃淡だけで表現した大変色鮮やかな作品です


富嶽三十六景 尾州不二見原 大英博物館 蔵


幾何学的構図がいい。丸い桶を通して見える三角の富士。「桶屋の富士」とも呼ばれ、人物や桶の描写も非常に細かく、本シリーズ中の傑作です。
以前に清水駅前のモニュメントからの富士山を見たときに思い出してしまいました ここ


左が 「雨中の虎図」 太田記念美術館 蔵

右が 「雲龍図」 ギメ美術館 蔵

平成17年にこれが一対の作品であることが判明、所有者が異なるので 同時に展示されるのは珍しい。
ハルカス美術館では10/12まで
 この頃の北斎の銘板には「百」の文字がある 北斎90才頃の作品





「富士越龍図」

北斎館 蔵 10/29まで展示



北斎の晩年の作品では、龍や獅子、鳳凰、鷹などの生き物、そして力強いエネルギーにあふれた伝説上の人物や聖人が生き生きと描き出されます。北斎の数え88歳から90歳で亡くなるまでに描かれた肉筆画の数々は、北斎が信仰と芸術の崇高な領域に達したことを示しています。

北斎は亡くなる直前に「天があと5年命をくれたなら、真正の絵師になれただろうに」という言葉を残したと伝わっています。死を前にしてもなお、画家として理想を追求し続けた北斎。彼が目指した神の領域とはいかなるものだったのでしょうか。

ドラマでは富士山の噴煙のような龍を描き絶筆します

そう思ってみるとこの絵に込められた魂が見えます。


私が行った日は平日ながら超満員でした。切符を買うのに1時間待ちです。
ハルカス美術館開始以来の混雑です英国との合同プロジェクトいう斬新さ、見直された北斎の魅力、テレビで度々放映。
平日でこれだから土日はすごいんじゃない。こんなに並んだのは万博以来だよというおじさんのボヤキ。






テレビ(観た分だけ)

2017.10.9 NHK北斎“宇宙”を描く

天才浮世絵師・北斎の代表作「Great Wave」こと「富嶽三十六景・神奈川沖波裏」。世界が注目する波の最高傑作には、物語の続きがあった。木村佳乃が、謎に迫る。



2017.9.15 NHK 歴史秘話ヒストリア「世界が驚いた3つのグレートウエーブ 葛飾北斎」

今年、ロンドン大英博物館でも大人気!江戸の浮世絵師・葛飾北斎。世界でも有名な北斎の絵「神奈川沖浪裏」はどうして出来た?苦節40年、3つの大いなる「波」誕生秘話。

2017.9.18 NHK 日本-イギリス 北斎を探せ!

ドラマ「眩~北斎の娘~」の放送にあたり、北斎、その娘・お栄が日本とイギリスでどれだけ愛されているのかを宮崎あおいがイギリス、三宅弘城が日本を訪ね歩き魅力を探る。



2017.9.18 NHK 特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」

江戸の天才絵師・葛飾北斎(長塚京三)を陰で支え、やがて「色」と「影」に執着し独自の画法にたどり着いた北斎の娘・お栄(宮崎あおい)。そのお栄の執念の半生を描く。

【原作】
朝井まかて「眩(くらら)」
【脚本】大森美香【音楽】稲本響

出演】

宮崎あおい 松田龍平、三宅弘城、余貴美子、野田秀樹、長塚京三 ほか



2017.9.22 NHK 歴史秘話ヒストリア「おんなは赤で輝く 北斎の娘・お栄と名画のミステリー」

世界の巨匠・葛飾北斎に「影武者」!?葛飾応為(かつしか・おうい)こと娘のお栄(おえい)。多くの北斎の絵にはお栄の手が…最新科学と4K映像で迫る父と娘の絆の物語。



雑誌サライが特集です。

ハルカス美術展一覧表

追記
あべのハルカス美術館は11月20日、今月19日に閉幕した葛飾北斎の展覧会「北斎-富士を超えて-」の総来場者数が26万6118人だったと発表した。
ハルカス美術館は、「スター・ウォーズ展」(2016年7月16日~8月30日)の総来場者数9万8676万人がこれまでの最多で、今回の北斎展が過去最多を大きく更新した。

北斎関連テレビ番組一覧
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中村佑介展 15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA

2017-07-31 | ア-トな話し
7月15日(土) ~9月18日(月)

中村佑介の15年を、15のテーマで切り取る、ベストアルバム的展覧会をこの夏、大阪で開催!

2002年から活動をスタートし、2017年で15周年の節目を迎えるイラストレーター・中村佑介。ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のCDジャケットや、小説『謎解きはディナーのあとで』『夜は短し歩けよ乙女』などの書籍カバーを手がけるほか、アニメーションのキャラクターデザインやテレビ・ラジオ出演、エッセイ執筆も行うなど、その表現活動は多岐に渡ります。
日本でもっとも活躍するイラストレーターのひとりと呼ばれるまでに至りました。本展覧会は、そんな中村佑介がこれまでに携わってきた仕事のほぼすべてが一堂に会する大規模な試みになります。15のテーマのもと、完成イラストはもちろん、着色前の線画やアイデアスケッチなども公開。
彼の母校でもある大阪芸術大学のスカイキャンパス あべのハルカス24F で開催されました。


入口です




館内も若者で一杯です



若返った気がしてきます。




謎解きはディナーのあとで

テレビで観ました



夜は短し歩けよ乙女  

本を買って読みました




大阪芸術大学 スカイキャンパスは何回か行ったことがある。

2014年2月 にオープンしている。

2014.7 には

高円宮妃久子殿下 「鳥の写真展」

2014.9には

「大ゴジラ特撮展」

2014.11には

生玉宮寺の秘宝展

いろいろ面白いのをやってます。
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創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝

2017-07-30 | ア-トな話し
2017年 7月29日(土)~ 9月24日(日)

巡回予定
2017年4月15日(土)〜6月11日(日)東京 三井記念 美術館、
2017年7月29日(土)〜9月24日(日)大阪 あべのハルカス美術館
2017年10月20日~12月10日   山口 山口県立美術館


創設1250年を迎えた西大寺は聖武天皇と光明皇后の娘である称徳天皇によって創建され、東大寺などとともに「南都七大寺」に数えられる名刹です。本展では西大寺およびその一門の真言律宗寺院などに伝わる、国宝・重要文化財をはじめ優れた仏教美術を紹介しながら、時代のうねりの中で進むべき道を追求した興正菩薩叡尊らの足跡をたどります。

小生の西大寺 参拝記 は、こちら



今回の狙いは これです

重要文化財 吉祥天立像 浄瑠璃寺


吉祥天は奈良時代以来、「吉祥悔過(けか)」という法要の本尊として祀られてきました。普段は本堂厨子のなかに秘仏として安置され、美しい彩色を今に伝えています。ふくよかな容姿、繧繝(うんげん)彩色の文様を施された衣、風をはらんだ袖など薬師寺所蔵の吉祥天画像(8世紀)に通じる天平美人を彷彿とさせます。建暦2年(1212)の造立。

「吉祥天立像」は7月29日(土)〜8月6日(日)の展示となります。

展示期間はわずか一週間ですので早速行ってきました

2004年に浄瑠璃寺に参拝しましたが、たまたま秘仏 吉祥天女像が公開中でした。参拝記は こちら
13年振りの再会です。
たまたま見学していた年配の方が、「東京の展覧会の時は最後の方だったんだよ」と言われてました
きっとお会いしたかったんでしょうね。




国宝「興正菩薩坐像」(奈良・西大寺)


叡尊(えいそん・えいぞん、建仁元年(1201年) - 正応3年8月25日(1290年9月29日))は、鎌倉時代中期の真言律宗の僧。字は思円(しえん)。謚号は興正菩薩(こうしょうぼさつ)。興福寺の学僧慶玄の子で、大和国添上郡箕田里(現・奈良県大和郡山市)の生まれ。戒律を復興し、奈良西大寺を復興した僧として知られる。





重要文化財 「塔本(とうほん)四仏坐像」(奈良・西大寺)

「阿閦如来坐像」「宝生如来坐像」「阿弥陀如来坐像」「釈迦如来坐像」

西大寺には創建後間もなく東塔・西塔の2基の塔が建てられました。この4軀の如来坐像は、そのいずれかの塔の初層(1階)に安置されたと伝えられています。奈良時代後期を中心に流行する木心乾漆(もくしんかんしつ)の技法により制作されています。西大寺創建に近い時期までさかのぼり、4軀まとまって伝わる貴重な仏像です。各像の名称は後世のものと考えられます。大阪展では4軀揃って展示されます。



「不動明王二童子像」(大阪・松林寺)

近畿地方では江戸時代に入ってからも、叡尊の流れを汲む律僧たちが宝山寺や松林寺など古寺の復興に尽力し、教えを広めました。



重要文化財 「普賢菩薩騎象像」(京都・岩船寺)


「普賢菩薩騎象像」は前期[7月29日(土)〜8月27日(日)]の展示となります。




国宝 「金銅宝塔(壇塔)」(奈良・西大寺)

叡尊が感得した唐招提寺の舎利1粒などを納入し、霊宝として永く伝えるために、文永7年(1270)叡尊が自ら願主となって造立しました。



重要文化財「文殊菩薩騎獅像」(京都・大智寺)

奈良時代に行基が木津川に架けた橋は流されていましたが、鎌倉時代に入り、川に残った橋柱で文殊菩薩像を造立したと伝えられています。蓮華座に座した文殊菩薩の纏った衣の造形に、宋風と言われる動きのある表現が用いられているため、安阿弥(快慶)作との寺伝もあります。
寺外 初公開

※「文殊菩薩騎獅像」は7月29日(土)〜8月20日(日)の展示となります。



ハルカス美術館一覧表
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