
平成24年10月27日(土)~11月12日(月) 全17日
過去の展覧会です。
第63回 正倉院展
第62回 正倉院展
第60回 正倉院展
第57回 正倉院展
今年は先に奈良で昼食をしたこともあり雨のせいもあり、10分程の待ち時間で入館出来た。
本年の正倉院展は、数ある正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵(しょうごぞう)4件の総計64件が出陳された。初出陳も9件。
本年の注目は平成6年以来18年ぶりの出陳となる瑠璃坏(るりのつき)です。
コバルトブルーのうっとりするような輝きやワイングラスを思わせる器形は、シルクロードの果てにある遠い異国を想い起こさせます。ポスター等でもよく見ます。展覧会のカタログの表紙もこれでした。

瑠璃坏(るりのつき)
展示されているのはもう少し明るい照明の方がいいかなと思いました。
根付やストラップをお土産に買いました。

犀角杯(さいかくのつき)
犀の角のさかづき
犀の角は牛やヤギの角と異なり加工が容易であり工芸品の材料として用いられる。
インドイッカクサイの角と思われる。
展示の照明の工夫がすごい、キラキラと輝いている。

螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)
聖武天皇ご遺愛の四弦琵琶
ヤコウガイを用いた螺鈿(らでん)、タイマイや琥珀の象嵌によって描かれた模様はほぼ左右対称だ。
琵琶で思い出すのは2010年の螺鈿紫檀五絃琵琶です。

螺鈿紫檀五絃琵琶 こちらは五絃でした。今年は四弦です。

磁瓶(じへい)(二彩-にさい-のかめ)
圧倒される大きさと華やかな色彩だ、宝庫の陶器の中では最大。高さ42.0cm、胴径25.8cm
花器のようだが、当時の用途は不明。


さいころ(象牙)とさいころの振り筒
筒はシタンの一木、筒状に刳り貫いている。
NHKの大河ドラマ、平清盛に出てくる、さいころ遊びのシーンを思い出す。そっくりだと思いながらも、あれは西暦1130年ごろ、
聖武天皇は750年ごろ。変わってないのかな・・・・とふと感じた。
たくさんの出陳物には感動するが、これは形が面白かった。

銅薫炉(どうくんろ)
香を炊き込める道具。球形の香炉。地球儀のようだ内部の火皿を水平に保ち、香や灰がこぼれない工夫のようだ。
国立博物館の1階ロビーのガラス越しに見える風景です。ご存知の方も多いと思います。

八窓庵(はっそうあん)
もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、含翠亭(がんすいてい)ともいい、江戸時代中期に建てられまし た。江戸時代の名茶人、古田織部(ふるたおりべ・1544-1615)好みと伝えられる多窓式茶室として有名です。この茶室と興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (ろくそうあん 現所在東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖房の隠岐録(おきろく 東京へ移建の後、戦災で消失)と称される茶室とあわせて大和の三茶室といわれていました。
この八窓庵は、地元に永久保存されることを望む奈良在住の篤志家数名の努力によって当時の帝国奈良博物館へ献納されたものです。明治25年(1892)に博物館の敷地に移設されました。
様式は四畳台目下座床で、草庵風になっており、入母屋造り茅葺で、天井は床前から点前座にかけて蒲天井とし、残りは化粧屋根裏になっています。
中庭に出ないと写真を撮るのは難しいですが、正倉院展開催中は中庭に茶席があるので庭に出られます。
他の展覧会の時には、庭は開放してないので、今がチャンスです。
八窓とは…景趣をつくるという視覚的な効果を意図し,一つの壁面に集中的にあけるなどして窓を多くとり入れる態度は千利休の茶室にはみられなかったが,古田織部や遠州たちの作風に顕著な特色であり,この傾向は金森宗和の作風においてさらに強調され,また茶室の新しい時代的傾向に発展した。八つの窓をもつ茶室は八窓軒とか八窓庵と称され,織部や遠州の好みと伝えられるものが多いが,金地院八窓席のように八窓に満たないものも含まれる。代表的な遺構として,札幌市中島公園内の八窓庵(伝遠州好),奈良国立博物館苑内の八窓庵(伝織部好),曼殊院八窓軒(伝不詳),桂離宮松琴亭茶室(伝遠州好)などがある。…
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第63回 正倉院展
第62回 正倉院展
第60回 正倉院展
第57回 正倉院展
今年は先に奈良で昼食をしたこともあり雨のせいもあり、10分程の待ち時間で入館出来た。
本年の正倉院展は、数ある正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵(しょうごぞう)4件の総計64件が出陳された。初出陳も9件。
本年の注目は平成6年以来18年ぶりの出陳となる瑠璃坏(るりのつき)です。
コバルトブルーのうっとりするような輝きやワイングラスを思わせる器形は、シルクロードの果てにある遠い異国を想い起こさせます。ポスター等でもよく見ます。展覧会のカタログの表紙もこれでした。

瑠璃坏(るりのつき)
展示されているのはもう少し明るい照明の方がいいかなと思いました。
根付やストラップをお土産に買いました。

犀角杯(さいかくのつき)
犀の角のさかづき
犀の角は牛やヤギの角と異なり加工が容易であり工芸品の材料として用いられる。
インドイッカクサイの角と思われる。
展示の照明の工夫がすごい、キラキラと輝いている。

螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)
聖武天皇ご遺愛の四弦琵琶
ヤコウガイを用いた螺鈿(らでん)、タイマイや琥珀の象嵌によって描かれた模様はほぼ左右対称だ。
琵琶で思い出すのは2010年の螺鈿紫檀五絃琵琶です。

螺鈿紫檀五絃琵琶 こちらは五絃でした。今年は四弦です。

磁瓶(じへい)(二彩-にさい-のかめ)
圧倒される大きさと華やかな色彩だ、宝庫の陶器の中では最大。高さ42.0cm、胴径25.8cm
花器のようだが、当時の用途は不明。


さいころ(象牙)とさいころの振り筒
筒はシタンの一木、筒状に刳り貫いている。
NHKの大河ドラマ、平清盛に出てくる、さいころ遊びのシーンを思い出す。そっくりだと思いながらも、あれは西暦1130年ごろ、
聖武天皇は750年ごろ。変わってないのかな・・・・とふと感じた。
たくさんの出陳物には感動するが、これは形が面白かった。

銅薫炉(どうくんろ)
香を炊き込める道具。球形の香炉。地球儀のようだ内部の火皿を水平に保ち、香や灰がこぼれない工夫のようだ。
国立博物館の1階ロビーのガラス越しに見える風景です。ご存知の方も多いと思います。

八窓庵(はっそうあん)
もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、含翠亭(がんすいてい)ともいい、江戸時代中期に建てられまし た。江戸時代の名茶人、古田織部(ふるたおりべ・1544-1615)好みと伝えられる多窓式茶室として有名です。この茶室と興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (ろくそうあん 現所在東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖房の隠岐録(おきろく 東京へ移建の後、戦災で消失)と称される茶室とあわせて大和の三茶室といわれていました。
この八窓庵は、地元に永久保存されることを望む奈良在住の篤志家数名の努力によって当時の帝国奈良博物館へ献納されたものです。明治25年(1892)に博物館の敷地に移設されました。
様式は四畳台目下座床で、草庵風になっており、入母屋造り茅葺で、天井は床前から点前座にかけて蒲天井とし、残りは化粧屋根裏になっています。
中庭に出ないと写真を撮るのは難しいですが、正倉院展開催中は中庭に茶席があるので庭に出られます。
他の展覧会の時には、庭は開放してないので、今がチャンスです。
八窓とは…景趣をつくるという視覚的な効果を意図し,一つの壁面に集中的にあけるなどして窓を多くとり入れる態度は千利休の茶室にはみられなかったが,古田織部や遠州たちの作風に顕著な特色であり,この傾向は金森宗和の作風においてさらに強調され,また茶室の新しい時代的傾向に発展した。八つの窓をもつ茶室は八窓軒とか八窓庵と称され,織部や遠州の好みと伝えられるものが多いが,金地院八窓席のように八窓に満たないものも含まれる。代表的な遺構として,札幌市中島公園内の八窓庵(伝遠州好),奈良国立博物館苑内の八窓庵(伝織部好),曼殊院八窓軒(伝不詳),桂離宮松琴亭茶室(伝遠州好)などがある。…
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