平成27年6月13日(土)~26日(金)
長男夫婦の母の日、父の日のプレゼントということでチケットが送られて来ました。
人生初経験の「歌舞伎」です。
お昼はどうするの? そんなことから心配です(笑)
義姉の助言通り高島屋でお弁当を買っていくことにしました。当日は残念ながら小雨
開演の少し前でしたが大阪松竹座の前は人が一杯でした。
会場内は開演10分まえですが 結構もう満杯です。
2階席.3階席と見えます
長男夫婦の気配りで、席は前から2列目、どうやら水がかかるらしい。見渡すと5列目位までは
レインポンチョが用意されているようだ。
レインポンチョ
今日観劇するのは、今、大注目の人気花形役者 片岡愛之助が魅せる、通し狂言”鯉つかみ”です。本水を使った激しい立ち廻り、様々な仕掛けや早替り、さらには愛之助が宙乗りまで勤める、このダイナミックな舞台は歌舞伎ファンならずとも必見と言われています
愛之助のインタビュー記事から・・・
5月・6月に東京と大阪で通し狂言『鯉つかみ』に出演する愛之助。「通し上演をと思っていたのですが、それは明治座で先にするので、大阪松竹座では何か趣向を変えてやろうと、12役早替りのスペシャルバージョンにさせていただきます」と、5月の6役早替りから一気に2倍です。
12役で大阪バージョンの『鯉つかみ』を
12役には、明治座公演でほかの人が勤める大百足(おおむかで)役も入っており、「現代のイリュージョンは使いませんが、吹き替えなど昔からある古典的な早替りの手法で、退治する側とされる側、両方を演じます。登場人物を増やした分もあります」。場を増やしたりはせず、同じ芝居の流れでの12役。「5月の公演をやってみて、もっと変わる可能性もおおいにあります」と。
「意味のある早替り、『鯉つかみ』のストーリーがわかる中で、12役はマックスではないでしょうか。早替りを見て楽しんでいただくという考え方もありますが、やはりお芝居をお見せしたいですし」と、愛之助はあくまでも演目の面白さを伝える上演にと強調しました。そのため5月と同様、読本や当時の劇評などを手掛かりに新たにつくり上げた、鯉の恨みを受ける端緒、大百足退治のくだりも上演。
ポスターもパンフレットも12役で一杯です
このパンフレットは12役 全部が載っています。これを一人で演るのです
初心者には分かりにくいですが、周りの観客の 「オオー」という絶叫で変わったのが分かります。
慣れてくると、そろそろだな・・そしてすり替わる人も予測できます(笑) 襖の向こうに入り次に出てきたら「愛之助だーーー」
「ツケ」というのがあります
舞台上手(かみて)[客席から向かって右]の隅に置かれた、「ツケ板」とよばれる板に木を打ちつけて出される効果音をさします。俳優の演技に合わせて打たれ、動作や物音を強調する効果があります。
動作を強調する目的で最も多く打たれるのが、俳優の「見得(みえ)」に合わせて「バッタリ」と打たれる「ツケ」です。映像は、「幕切(まくぎれ)」の「見得」に合わせて打たれる例で、このように細かく刻んで打たれる場合を「打上げ(うちあげ)」とよび、「幕切」を盛り上げる効果があります。
物音を強調する例としては、登場人物が、舞台上に物を落としたときの「カタ」という感じの軽い音や、駆け出したときの「バタバタバタ」という小刻みな音が挙げられます。
「ツケ」を打つ担当者は「ツケ打ち」と呼ばれるようです。
席が前なので 音がすごい。
三味線や長唄をする人の顔もはっきり見えます黒子の様子も手に取るように分かる。
役者の方が ミエを切るときの顔の動きも見えます。すごい・・・大感動ですね。
掛け声もいいタイミングで出ます
「マツシマヤ・・・」
後半になるとタイミングも習得、自分でも出来そうに思えてくる・・
帰ってネットで検索すると
この掛け声に参加できるのは「大向こうの会」に入っている方のみなのだそうです。
余分なことをしなくて良かったです(笑)
宙釣りになった鯉の中から、愛之助が現れるシーンも良かった
花道を上手く使い いいシーンが一杯。
用意していたオペラグラスは一度も使いませんでした
歌舞伎とは直接関係ないですが愛之助が
「倍返しだ・・・」と叫んだ時はお客さんが爆笑でした
大阪松竹座六月花形歌舞伎
片岡愛之助 「通し狂言 鯉つかみ」
湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき)
あらすじ
釣家の息女小桜姫がうたた寝から目覚めると、志賀之助(愛之助)が現れる。 かねてから恋慕う人の訪れを喜んだ姫は、志賀之助とともに奥へ入っていく。 同じ頃、館に信田家の使者堅田刑部がやって来て、姫を信田家へ輿入れさせるよう所望する。 しかし家老の篠村次郎はこれを断り、代わりに名刀龍心丸を持参する。 次郎が刀を抜くと、奥座敷の障子に姫と大鯉の影が映る。 やがて奥から現れたふたりに、不審に思った次郎たちが志賀之助の正体を問い詰めると、 志賀之助は琵琶湖に住む年老いた鯉魚の精であると本性を顕す。 釣家の先祖に遺恨がある鯉の精は、釣家を滅亡させようと企んでいたのであった。 そこへ矢が放たれ、鯉の精に命中する。この矢を放った者こそ、釣家の若君で本物の志賀之助。 志賀之助は鯉の精の後を追い、鯉魚と激しい闘いを繰り広げる・・・。
最後の幕間
幕の向こうでは水を張ってる雰囲気がただよい周りもヒンヤリしてきます
そしていよいよクライマックス 愛之助と鯉が暴れまくります
水が飛んできます
私の所へは、結局4~5回 水が飛んできましたが
大事には至りませんでした(笑)
ポンチョは回収に来られたのでお返ししました。持って帰ってもokのようです
序 幕 三上山百足退治の場
琵琶湖中登竜の場
二幕目 琵琶湖湖水の場
清水寺花見の場
真葛ヶ原の場
大 詰 釣家下館の場
琵琶湖中鯉退治の場
配役
片岡 愛之助
俵藤太秀郷
三上山の大百足
鯉王皇子金鯉
鮒五郎
釣為兼奥方漣
余呉左衛門
道具屋清兵衛
関白中納言橘広継
奴瀬田平
信田清晴
滝窓志賀之助実は鯉の精
滝窓志賀之助
中村 萬太郎
雨宝童子
釣為彦
尾上 右 近
釣家息女小桜姫
嵐 橘三郎
堅田刑部
市川 寿 猿
鯉王
上村 吉 弥
篠村妻呉竹
市川 男女蔵
家老篠村次郎公光
以上