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ルーヴル美術館展 肖像芸術 一 人は人をどう表現してきたか

2018-10-04 | ア-トな話し
展覧会のパンフレットから

大阪市立美術館 平成30年9月22日(土)~平成31年1月14日(月・祝)


概要

ルーヴル美術館の全8部門協力のもと“肖像”に焦点を当てた「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ― 人は人をどう表現してきたか」
肖像の制作に臨んだ芸術家たちは、どのような素材や手法を用い、どのような表現を生み出してきたのか。本展は肖像芸術の役割―モデルの人物の存在を記憶・記念する、権力を誇示する、イメージを拡散する等々―、表現上の様々な特質を、ルーヴル美術館の豊かなコレクションを通して浮き彫りにするものです。 3000年以上も前の古代エジプトの棺用マスクから、マケドニアのアレクサンドロス大王、フランス王妃マリー=アントワネット、フランス皇帝ナポレオンなど古今の権力者を表した絵画や彫刻、華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像、そして16世紀の奇才の画家アルチンボルドの肖像画まで、約110点の傑作で肖像芸術の世界を余すところなく紹介する。




《棺に由来するマスク》

新王国時代、第18王朝、アメンへテプ3世の治世(前1391-前1353年)
エジプト出土 木、黒色・白色の石、青色のガラス 18×17×11 cm


その顔立ちは、故人の容貌を再現したものではなく、来世で永遠の生を得るにふさわしく理想化された顔の定型表現に従っています。大きな目と弓なりの眉は青いガラスによる太い線で優美に形作られ、目の中は黒と白の石の象ぞう嵌がんで彩られています。こうした技法は、新王国時代・第18王朝、アメンヘテプ3世の治世(前1391-前1353年)に制作されたマスクの特徴です。




《女性の肖像》

2世紀後半
エジプト、テーベ(?)出土 蝋画/板(シナノキ) 33×20×0.2 cm

エジプトがローマ帝国の支配下にあった1-3世紀頃には、ミイラの頭部を飾るために板絵の肖像画が盛んに制作されました。これらのミイラ肖像画は、19世紀末にファイユーム地域で数多く出土したことから「ファイユームの肖像画」と呼ばれます。蜜蝋と顔料を混ぜて描く「蝋画」の技法を用いて、顔や髪型から衣服まで実物に即して描写されており、おそらく生前に描かれたもの。





《ボスコレアーレの至宝 エンブレマ型杯》

35-40年頃
イタリア、ボスコレアーレ出土 銀 高さ8 cm 直径24 cm

ポンペイの北西に位置するボスコレアーレは、紀元79年にヴェスヴィオ山の噴火で埋没した古代の小都市の一つです。1895年にヴィラ(古代ローマの上流階級の人々が田舎に建てた邸宅)が発掘され、樽に詰められた109点の銀器が発見されました。



ジャック=ルイ・ダヴィッドと工房
《マラーの死》

1794年頃 油彩/カンヴァス 162×130 cm

フランス革命の重要人物であるジャン=ポール・マラー(1743-1793)は、急進的なジャコバン派に与し、『人民の友』紙で激しい王政批判を展開して民衆から支持を得ました。しかし1793年7月13日、皮膚病の治療のため湯につかりながら仕事をしていたマラーは、対立するジロンド派の若い女性、シャルロット・コルデーによって刺殺されてしまいます。






アントワーヌ=ジャン・グロ
《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》

1796年 油彩/カンヴァス 73×59 cm

1796年、イタリア遠征軍総司令官に抜擢されたナポレオン・ボナパルトは、同年11月15日から3日間、北イタリアのアルコレでオーストリア軍との戦いを指揮し、勝利を収めました。27歳の若き将軍は、アルコレ橋の上で立ち往生する兵士たちを見て、三色旗を掲げて橋に突進し、士気を高めたと伝えられています。


アンヌ=ルイ・シロデ・ド・ルーシー=トリオゾンの工房
《戴冠式の正装のナポレオン1世の肖像》




《戴冠式の正装のナポレオン1世》

1813年 大理石 210×103×82.3 cm

1804年12月2日、ナポレオン・ボナパルトは戴冠式を行い、フランス皇帝に即位しました。以降、1814年4月に退位するまでの第一帝政期には、宮殿や官公庁に設置するために、戴冠式の衣服をまとった皇帝の肖像画や彫像が盛んに制作されています。
大理石なのに衣服のきめ細やかに圧倒されます




フランチェスコ・アントンマルキ
《ナポレオン1世のデスマスク》

1833年 石膏 35×16×19.5 cm

1821年5月5日、追放先の孤島セントヘレナで病に伏したナポレオンが息をひきとると、7日から8日にかけて、イギリス人の主治医バートンが石膏でデスマスクを作成しました。



セーヴル王立磁器製作所
(ルイ=シモン・ボワゾの原作に基づく)
《フランス王妃マリー=アントワネットの胸像》

1782年 ビスキュイ(素焼きの硬質磁器) 40×24×15 cm

王妃マリー=アントワネットを表したこのビスキュイの胸像は、のちに駐仏ロシア大使となるアレクサンドル・ボリソヴィッチ・クラーキン公爵の注文により、1782年にセーヴル磁器製作所で作られました。国王ルイ16世の胸像とともに注文されたようですが、王の像は今日に伝わっていません。



ディエゴ・ベラスケスの工房
《スペイン王妃マリアナ・デ・アウストリア》






ヴェロネーゼ
《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》

1560年頃 油彩/カンヴァス 119×103 cm

16世紀後半のヴェネツィアを代表する巨匠、ヴェロネーゼによる《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》は、1914年にルーヴル美術館に所蔵されて以来、ルネサンスの肖像の最高傑作の一つとして、大切にされてきました。
作者のヴェロネーゼ(1528-1588)は、ティツィアーノ(1488/90-1576)、ティントレット(1519-1594)と並んで、16世紀ヴェネツィア・ルネサンスの三大巨匠の一人に数えられます。

《美しきナーニ》の表情は、しばしば「神秘的」と形容されてきました。その理由の一つは、視線の描き方です。絵を見る私たちは、どこに立っても、彼女と目を合わせることはできません。
私は左側の絵の外からも見ましたが視線は合いませんでした(笑)




エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン
《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像》

1796年 油彩/カンヴァス 80×66 cm

王妃マリー=アントワネットの肖像画家として名を馳せたヴィジェ・ル・ブランは、1789年に勃発したフランス革命を機に故国を離れ、ヨーロッパ各国で活躍しました。本作のモデルはロシアのスカヴロンスキー伯爵の妻で、美貌で知られたエカチェリーナ(1761-1829)です。ヴィジェ・ル・ブランは、伯爵が大使としてナポリに駐在していた1790年に夫妻と親交を結び、以来、夫人の肖像を何度も手がけました。本作の制作時、エカチェリーナは34歳でしたが、3年前に夫に先立たれ、若くして未亡人となっていました。白い首筋に豊かな巻き毛を垂らした彼女は、東洋風のターバンと青いショールで美しく装い、甘い眼差しを見る者に投げかけています。モデルの魅力を最大限に引き出すヴィジェ・ル・ブランの肖像画は、上流階級の女性たちの間で国際的に人気を博しました。



フランツ・クサファー・メッサーシュミット
《性格表現の頭像》

1771-1783年の間 鉛と錫の合金 38.7×23×23 cm

フランツ・クサファー・メッサーシュミットは、ウィーンのアカデミーで教授を務め、伝統的な肖像彫刻を制作していましたが、次第に精神を病み、1774年に離職します。そして1777年に移り住んだブラスティラヴァで1783年に没するまで、自分をモデルにしながら、さまざまな表情の奇妙な頭部像を制作しました。それらは生前には公開されず、没後にアトリエで69点が発見され、「性格表現の頭像」と名付けられました。




ジュゼッペ・アルチンボルド
《春》

1573年 油彩/カンヴァス 76×63.5 cm

ミラノ出身のアルチンボルドは、1562年にハプスブルク家の宮廷に招しょう聘へいされ、ウィーンとプラハで三代にわたる神聖ローマ皇帝に仕えました。《春》は、皇帝マクシミリアン2世からザクセン選帝侯への贈り物として、1573年に制作された4点組みの「四季」連作に属する作品です。


会場で買いました



会場限定のお菓子です
ルーブル展×鎌倉紅谷コラボスイーツ!ルーヴルッ子! 、
ルーヴル美術館展開催記念のお土産です 東京の国立新美術館でも販売してたようです

会場で販売のガチャガチャです。1個500円です
ルーヴルの男顔 女顔 アクリルスタンド
ナポレオンとマリーアントワネット



マリーアントワネットのクリアファイル

展覧会のパンフレットの裏面です



エカチェリーナ

カタログの裏面は美しきナーニでした



美術館の内部です ここは撮影okです

美術館の外観


美術館の前からは通天閣が見えます



我が家のナポレオンです(笑)



ブランデーボトルです もう空ですが(笑)


テレビでの事前勉強は参考になりました

6/2 読売テレビ 日本テレビ+ルーヴル美術館「その顔が見たい!」元NHK朝の顔・有働由美子が民放初出演!
9/25 BS日テレ  ぶらぶら美術・博物館▽国立新美術館「ルーヴル美術館展」肖像画ってこんなに面白い!
9/25 読売テレビ 特別版高橋一生 初めてのルーヴル~アートと英雄をめぐる旅


過去に観たルーヴル展

ルーヴル美術館 200年展 1993.5 神戸市立博物館 展覧会のホームページ
今回も出展されている、王女マリア・テレーサの肖像 ディエゴ・ベラスケスとアルコール橋のパナパルト
が出てました

ルーブル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ 2005.10.10 京都市美術館 ブログ
アングルの「泉」が出展されてました

ルーヴル美術館展 「古代ギリシア芸術.神々の遺産 2006.10.1 京都市美術館 ブログ

ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち 2009.7.11 国立国際美術館 ルーヴル美術館展 ブログ

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画- 2009.7.20 京都市美術館  ブログ
フェルメールの<レースを編む女>が出展されてました

ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 2015.7.15 京都市美術館 ブログ
ヨハネス・フェルメールの 『天文学者』が出展されてました
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