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神戸文化ホールが三宮に移転

 神戸市が、神戸文化ホールを三宮に移転させると発表した。反対である。今の神戸文化ホールがある大倉山の地は、中央体育館や中央図書館、神戸大学医学部付属病院などがあり、大倉山公園には緑も多く、このあたりはちょっとした文化的なゾーンとなっている。文化ホールの立地場所としてはふさわしい場所だ。それが三宮に移転。なんでもかんでも三宮に集めればいいというものではない。
 神戸文化ホールには小生もおりにふれて足を運ぶ。落語会に行くことが多いが、小生のような神戸在住のSFファンにとっては、あそこはある種「聖地」のような場所である。
 第14回日本SF大会SHINCONが行われたのが、1975年42年前のここ、神戸文化ホールである。日本SF大会史上初めて参加者1000人を越えた大会。そして、わが街神戸で開催された唯一の日本SF大会である。筒井康隆氏が黒幕で、夭折した畏友清水宏佑が実行委員長を務めた。
第11回SFフェスティバルはSHINCONの10年後1985年に、神戸で開催されたが会場は兵庫県民会館で神戸文化ホールではない。
小生がもう少し若ければ、神戸で2回目の日本SF大会SHINCON2をやりたいなと、ちらっと頭をよぎったりするが、もしそうなら会場は神戸文化ホールだと思っていた。
しかし、新しい神戸文化ホールでは日本SF大会を開催することは不可能だ。神戸市が発表した計画によると、大ホールは三ノ宮駅南東の中央区役所のある所、中ホールは市役所2号館に造るとか。これではSF大会はできない。
日本SF大会は都市型コンベンションとリゾート型コンベンションの2種類ある。リゾート型は温泉地や観光地のホテルや旅館を1軒まるごと借りて、本大会と合宿を1つの施設で行う。都市型の場合、合宿と本大会は別の施設。そして本大会は、大ホールでは、開閉会式、パネルデスカッションや講演、各種表彰式などの企画を行う。それと同時進行で、中ホールではシンポジウム、分科会、ファンジン同人誌即売、映画上映などを行う。だから1000人以上収容できる大ホールと、中小ホール、各会議室などが1つの建物でないとだめだ。
ともあれ、あの大倉山の神戸文化ホールがなくなるのはさみしい。あとには何ができるのだろう。 
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