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その女アレックス


 ピエール・ルメートル  橘明美訳    文藝春秋

3人寄れば文殊の知恵だが、100人寄ればアホの知恵。これが1000人になればバカの知恵だな。
「このミステリーがすごい」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」「イギリス推理作家協会賞」「リーヴル・ド・ポッシュ読者賞」6冠達成と帯で自慢している。ということは、この本を面白いと思った人は何人ぐらいいるのだろう。1000人ではきかないかな。
 壮絶な秘密が明かされる驚愕の大逆転とも帯にはかいてあったが、小生は、いかなる驚愕の大逆転かと大いに期待して読んだ。しかし、いくら読み進んでも「驚愕の大逆転」は出てこない。結局、さして驚愕しないまま読了してしまった。困ったもんである。
 いかなる話か紹介したいが、いかに気をつけて紹介してもネタばれになる。だからどんな話か断片的にいおう。
 女が誘拐される。かなりひどい状況で監禁。そして連続殺人事件勃発。いずれも、そうとうエグイ手口で惨殺。はたして誘拐された女は何者?連続殺人事件との関連は?
 これの捜査にあたるのがパリ警視庁の4人。この4人が面白い。女と同格の主人公といってもいい捜査班長のカミーユ警部。身長145センチの小男。どうもマザコンらしい。妻が死にトラウマをかかえている。その上司の部長ル・グエンは逆に100キロオーバーの大男。二人は長年の付き合いでずけずけものをいいあう。
 カミーユの部下の二人。ルイとアルマン。ルイはハンサムな大金持ち。ちょっとメシを食ってくるといって三ツ星レストランで昼食。アルマンは貧乏人。ドケチでしぶちん。タバコはいつも人のをもらう。車代をけちって駐車場の前で待って人の車に乗せてもらう。
 この4人が謎の女アレックスを追う。女の不幸をこってりたっぷり見て見たい人にはお勧め。ただしいっておくが、決して愉快な話ではない。不愉快になることを覚悟の上でお読みくだされ。
 
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きょうの阪神は負けて当然

 しかし、なんで桑原なんてピッチャーを使うんやろ。なんか開幕してから、よう投げとるけど、よう打たれとるやんか。さして役に立つピッチャーとな思わん。去年、建山ちゅうピッチャーとっていっこも役にたたんかったけど、今年もおんなじ失敗するんか。
 今日は阪神はダークサイドに入ったんやな。先発岩崎は打たれる、4番ゴメスは打線のブレーキ、上本はエラーするし。榎田は満塁ホームラン打たれるし、ま、負けて当然の日やな。
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