goo

そうかもしれない

監督 保坂延彦
出演 雪村いずみ 桂春團治 阿藤快 下條アトム 夏木陽介 烏丸せつこ

 この映画、3代目桂春團治師匠の映画初主演ということで、上方落語ファンの小生としては興味を持っていた。先日、BSで放映されていたので、録画して昨日観た。よかった。
 老私小説作家の高山は、長年連れ添った妻よし子と、慎ましく仲良くくらしていた。子供はいないが、甥の武がおりにふれてやって来て様子を見ていく。売れっ子作家ではないが、コツコツと創作活動を続けて地道に原稿を仕上げている。
 ある日、よし子が買い物を忘れたという。それから彼女の認知症が悪化。高山に大きな負担がかかるようになった。病院、市の福祉課に相談に行ったが、自宅介護も限界と判断。よし子を施設に入所させる。よし子の施設入りと同時に高山自身も癌を発病。入院する。よし子の認知症はますます悪化。高山の病気も回復の見込みはなさそう。
 よし子を雪村いずみ、高山を桂春團治が演じていた。雪村いずみと桂春團治の共演。ちょっと考えつかない組み合わせ。この映画、桂春團治を起用した時点で成功は約束されたようなもの。
 春團治師匠、上方落語四天王の一人で、「いかけや」「代書屋」「祝いのし」などを得意とする端整な噺の大御所だが、映画は初主演。決して上手ではなかった。セリフも映画のセリフではなく落語のセリフだった。それでも大ベテランの雪村を相手に決してひけをとっていないのはさすが。
 もし高山役をじいさん役のベテラン俳優、例えば大滝秀治や加藤嘉あたりがやったら、演技は確かに上手だろうが、認知症と癌になる老夫婦の話だから、ものすごく悲惨な映画となっていただろう。
 それが春團治師匠のちょっと棒読みなセリフと、洒脱でとぼけたところのある師匠のキャラがあいまって、悲惨な話を軽く、しかも感動的な映画にしていた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1月21日(月) 大根の葉

 
大根を買って来て、葉を落としてヘタを水につけておいたら、根がでてきた。
100均で買った水耕栽培用の石と容器に植え替えたら、こんなかわいい葉が出てきた。別に根性がなくても大根は育つ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )