本日、。
最高気温21℃過ごしやすい温かい秋晴れです。
過日投稿した「緑肥作物の活用法(1)その目的とは?その一例 土の団粒化促進について」
では、緑肥作物が優れた根の働きや、その有機物が土に還ることにより土の団粒構造化に貢献する事例をご紹介し、
今回は、単独で使いがちな緑肥作物を混播して、他の野菜と共に育てる活用法について自然菜園での事例をちょっとご紹介しょうと思います。
自然菜園でたびたび出てくる緑肥mix。
緑肥mixとは、いろいろなバージョンがあり、目的や用途によって異なりますが、
単独の緑肥作物を栽培するよりも、相性の良い例えば、マメ科とイネ科の緑肥作物を混ぜて蒔くことで、お互い相乗効果で育ちやすくなり重宝します。
通路用の緑肥mixの写真です。
入っているものは、エンバク、イタリアンライグラス、オーチャードグラス(イネ科)とクリムソンクローバー、アカクローバー(マメ科)です。
市民農園など短期間で返す畑の場合は、一年草のみブレンドが後腐れなく、その場合は、エンバク、イタリアンライグラス、クリムソンクローバーのみにします。
写真は、クリムソンクローバーで、景観にもよく、人気の緑肥作物です。
自然菜園では、通路の真ん中に緑肥mixと呼ばれる複数の相性が良い緑肥作物を混播して活用します。
通路(畝間)は通常、歩くことで固くなりがちで、雨が降った後などは水たまりができやすいものですが、
通路の踏まない場所に、緑肥mixを蒔くと
緑肥mixを踏まないように歩くためと、緑肥mixが根を張ることで、通路が固くなりにくく、水はけも良くなります。
発芽して間もない春の緑肥mixのアップ写真ですが、生育の早いエンバクの株元に、イタリアンライグラスやクリムソンクローバー、アカクローバーが守られるように生えてきております。
多年草の緑肥作物は、根を張ってしまいひと冬過ぎるととても強いのですが、それまではとてもか弱い存在です。
そのため、生育の早い一年草と一緒に種まきすると、一年草の株元で守られて、生育が良くなりがちです。
通常の緑肥作物は、単一で播種し、鋤き込んで緑の肥料(緑肥)として使われるのですが、
野菜との混植もお奨めです。
カボチャと緑肥作物エンバクの組み合わせもお奨めです。
この組み合わせは、3~4月に先にエンバクをカボチャがツルを伸ばす場所、つまりカボチャが育つまで空いているスペースにタネを蒔いておきます。
5月にカボチャを植え、ツルが伸び出す前に、写真のように刈ってカボチャの草マルチとして敷きワラしてあげます。
ワラが手に入りにくい家庭菜園でもワラが自給でき、しかも、カボチャはコンパクトに生育するようになるので、重宝します。
キュウリも同様にエンバクなどと育てると乾燥から根を守ってくれ、初期生育が良くなります。
注意点として刈り遅れないことです。
緑肥作物は草よりも強い場合があるので、播けば必ず良くなるものではなく、利用の仕方次第ともいえます。
ヘアリーベッチ
ヘアリーベッチは、強力なアレロパシーという他感物質を出し、ツルでの見込み草を抑え込む緑肥作物です。
暖地では暑さで花が咲くと同時に枯れてしまうので、除草効果が期待されますが、、、
シロクローバーは
野菜との混植がとても難しい。もっといえば寒冷地では絶対にむやみに畑に播いてはいけない強力すぎる緑肥作物です。
寒冷地では、ヘアリーバッチは、タネを残し雑草化し、手に負えなくなるので、むやみに蒔かないことをお奨めします。
シロクローバーは、公園の芝生にも使われる多年草の植物なので、
野菜の多くは一年草なので、シロクローバーがはびこってしまうと、野菜の根が張れなくなってしまったりして生育を抑えられます。
私は、菜園にはシロクローバーを蒔かずに、田んぼの急な畦などにばらまきしたりして利用します。
シロクローバーがはびこると、畦草をあまり刈らずに済むからです。
緑肥作物は、両刃の剣ともいえます。
最高気温21℃過ごしやすい温かい秋晴れです。
過日投稿した「緑肥作物の活用法(1)その目的とは?その一例 土の団粒化促進について」
では、緑肥作物が優れた根の働きや、その有機物が土に還ることにより土の団粒構造化に貢献する事例をご紹介し、
今回は、単独で使いがちな緑肥作物を混播して、他の野菜と共に育てる活用法について自然菜園での事例をちょっとご紹介しょうと思います。
自然菜園でたびたび出てくる緑肥mix。
緑肥mixとは、いろいろなバージョンがあり、目的や用途によって異なりますが、
単独の緑肥作物を栽培するよりも、相性の良い例えば、マメ科とイネ科の緑肥作物を混ぜて蒔くことで、お互い相乗効果で育ちやすくなり重宝します。
通路用の緑肥mixの写真です。
入っているものは、エンバク、イタリアンライグラス、オーチャードグラス(イネ科)とクリムソンクローバー、アカクローバー(マメ科)です。
市民農園など短期間で返す畑の場合は、一年草のみブレンドが後腐れなく、その場合は、エンバク、イタリアンライグラス、クリムソンクローバーのみにします。
写真は、クリムソンクローバーで、景観にもよく、人気の緑肥作物です。
自然菜園では、通路の真ん中に緑肥mixと呼ばれる複数の相性が良い緑肥作物を混播して活用します。
通路(畝間)は通常、歩くことで固くなりがちで、雨が降った後などは水たまりができやすいものですが、
通路の踏まない場所に、緑肥mixを蒔くと
緑肥mixを踏まないように歩くためと、緑肥mixが根を張ることで、通路が固くなりにくく、水はけも良くなります。
発芽して間もない春の緑肥mixのアップ写真ですが、生育の早いエンバクの株元に、イタリアンライグラスやクリムソンクローバー、アカクローバーが守られるように生えてきております。
多年草の緑肥作物は、根を張ってしまいひと冬過ぎるととても強いのですが、それまではとてもか弱い存在です。
そのため、生育の早い一年草と一緒に種まきすると、一年草の株元で守られて、生育が良くなりがちです。
通常の緑肥作物は、単一で播種し、鋤き込んで緑の肥料(緑肥)として使われるのですが、
野菜との混植もお奨めです。
カボチャと緑肥作物エンバクの組み合わせもお奨めです。
この組み合わせは、3~4月に先にエンバクをカボチャがツルを伸ばす場所、つまりカボチャが育つまで空いているスペースにタネを蒔いておきます。
5月にカボチャを植え、ツルが伸び出す前に、写真のように刈ってカボチャの草マルチとして敷きワラしてあげます。
ワラが手に入りにくい家庭菜園でもワラが自給でき、しかも、カボチャはコンパクトに生育するようになるので、重宝します。
キュウリも同様にエンバクなどと育てると乾燥から根を守ってくれ、初期生育が良くなります。
注意点として刈り遅れないことです。
緑肥作物は草よりも強い場合があるので、播けば必ず良くなるものではなく、利用の仕方次第ともいえます。
ヘアリーベッチ
ヘアリーベッチは、強力なアレロパシーという他感物質を出し、ツルでの見込み草を抑え込む緑肥作物です。
暖地では暑さで花が咲くと同時に枯れてしまうので、除草効果が期待されますが、、、
シロクローバーは
野菜との混植がとても難しい。もっといえば寒冷地では絶対にむやみに畑に播いてはいけない強力すぎる緑肥作物です。
寒冷地では、ヘアリーバッチは、タネを残し雑草化し、手に負えなくなるので、むやみに蒔かないことをお奨めします。
シロクローバーは、公園の芝生にも使われる多年草の植物なので、
野菜の多くは一年草なので、シロクローバーがはびこってしまうと、野菜の根が張れなくなってしまったりして生育を抑えられます。
私は、菜園にはシロクローバーを蒔かずに、田んぼの急な畦などにばらまきしたりして利用します。
シロクローバーがはびこると、畦草をあまり刈らずに済むからです。
緑肥作物は、両刃の剣ともいえます。
今回、緑肥第2段、勉強になります。
しかしいつ見ても綺麗に畝立てされた畑をみると、我が家の縦横になった畑の畝の立て直しをしたくなります。
今さらですが、先生の畑は何年毎に畝の立て直しなどされているのですか?
やはり、ずっと同じ状態を保っているのですか?
よくよく考えたら私は、畑の一番初めのてこ入れもしていません。
今からでも大丈夫ですかね?
そこでご意見伺いたいのですが、草を刈って、集めたりせず、その場に置いた状態にすることは、草マルチしていることと同じようなものでしょうか?そんなに甘くはないか(笑)トラクターの方が楽チンなんですが、草を鋤き込むことに抵抗があります。また、まめにトラクターで「きれいに」しておくと、しばらくは見た目いいのですが、雨がしばらく降らないとカチカチに固まり、ひとたび雨が降ると、ベチャベチャになるのを見てると、どうしたものかなと頭を悩まします。
そうですか。
不耕起も耕起も畝立ては1度きりです。
畝は、地域風土によって高さが変わります。
火山灰土のように、軽い土の場合は立てないで、通路を歩くと、自然に平畝(べた畝)の完成です。
不耕起は畝を立てっぱなしですが、野菜の種まき、収穫の際に、修復しながら畝を整えていくので、下手に不耕起にしてネズミなどによって壊滅状態にならない限りはそのままです。
耕す場合は、トラクターや管理機で畝の上だけを耕すので、やはり畝立てはしません。直しながら維持します。
畝立ては大変ということもありますが、
基本的に人間は乗らない。
作物や草のみが根を張れるサンクチュアリなので、なるべく根が張りやすくなるように守っていく領域です。
テコ入れは、しなくても育つのであればしません。
畝立てはとても重労働で、これかが先も使いまわしていくことを考えると、できるだけ丁寧に、平らにきっちりと行いたいもので、
土を大量に動かしますので、その際に、野菜が育たないのであれば、畝立てと同時に有機物など不足分を補ってテコ入れしてしまうわけです。
もっぱら畝は、畝は野菜や草の根や草マルチに住む土の生き物たちによって始終耕され、土が腐植と共に団粒化していくので、必要がなければ守ってあげたい鎮守の大地です。
そうですね。
トラクターがあるなら私なら、春にエンバクを蒔いて、穂が枯れてタネになったら、ワラとタネごとそのまますき込んで、自然にエンバクが春と秋に育っている、綺麗でかつ土づくりを同時に行いますね。
このやり方でしたら、田んぼにも畑にも戻すことができますし、年に初夏と春に耕すだけで、タネも購入するのは1度限りで済むのでとても簡単でいいと思います。
ただし、数年して雑草化したエンバクが60cm以上もあれば、田んぼに戻した初年度は、稲が無肥料でも倒れる位豊かになっていると思いますし、畑にした場合、しばらくは雑草化したエンバクと付き合う(草マルチにして)必要があります。
ただ草を刈ったり、適当に耕すと、一時的には綺麗になるのでが、田畑に良い生き物が住みにくい環境を作っているだけなので、土は痩せ、おっしゃるように草を生やし、雨でぬかるむ感じになりがちです。
ただ刈って敷いておくことを数年行うと、1年草の草がなくなり、多年草の草に変わり、刈った草と多年草の草が根で増えるため、いざトラクターで耕そうとしても耕せない状況になり、耕作放棄地は荒れ地になり獣害など困難が重なります。
エンバクは綺麗なのでお奨めのですが、草がお持ちのトラクターで鋤き込める10~30㎝以内の時に、真夏と真冬を避けて耕すとなぜか土がフカフカになりますよ。エンバクほどは豊かになりませんが。
通路の緑肥ミックスについて伺いたいのですが、既にブログで書かれていたらすみません。。
通路の緑肥は草マルチにどんどん活用するので、常に刈られている事が多いと思います。穂が出るタイミングがないような気がしますが、一年草の類は一度まいたら一年で終わりでしょうか。
蒔き足す事がある場合の種はどうされていますか?通路の中で種がこぼれるように穂を少し残したり、あるいは別の場所に自家採種用のエリアを用意して栽培したりしてますでしょうか?
そうですね。
1)緑肥mixは、最初はエンバクなどが穂が出るまでは刈らずに育てるのがコツです。
小さきうちに刈ってしまうと、なかなか養分が葉や根に貯められず何回も刈ることができなくなってしまうからです。
その後、クリムソンクローバーが花を咲かせそうになって、刈る場合も株元15㎝以上は必ず残すことによって、葉の再生がよくなり、その後多年草のアカクローバー、オーチャードも同様にします。
上手に付き合うと、長くたくさん刈り取ることができます。
2)一年草のみの緑肥mixの場合(市民農園用)は、1年で終わるので、隣に溝を掘って秋か春に播き足すことで、また1年お付き合いができます。
3)1年草の緑肥作物のタネを取りたい場合は、何株か、必要なだけ刈らずにおいておくと、花が咲き、タネになるので自家採種可能でず。
通路は踏み固めてある場合、こぼれダネは期待できません。
通路以外にも、緑肥作物を育てておき、自生もしくは自家採種するのもいいですね。
私の場合、2年以上長期にわたりお借りできる菜園の場合、通路に1年草と多年草を混ぜた緑肥mixを播き、1年目は1年草の緑肥が草マルチに利用され、2年目以降は多年草の緑肥が草マルチとして利用され、それ以降数年は多年草の緑肥mixと付き合い、数年以上は自然草や生き残った自生した緑肥と付き合っております。
緑肥mixは、上手に付き合えば数年は自生してくれますし、もし野菜が自然に育つようになっていれば自然草で十分なので、消えてしまってもそれはそれでいいと思っております。
容量、重量、粒数のどれでしょう?
自然菜園で野菜づくり を教科書にしている初心者です。
そうですね。
本当は、その地域風土、土質、肥沃度などを加味して、緑肥作物を選び、ブレンド比を変えるとより効果的です。
しかし、それはとても経験がいる内容なので、
基本的な緑肥mixのブレンド比をイネ科とマメ科を2対1の割合としました。
それは重量比です。
よかったです。
今後の雑誌、書籍にはそのようにご紹介しようと思います。