リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム、4月2日に開催。
出口治明会長兼CEOの 5000年史は、1700年からは 50年単位になっている。今回は、いよいよ私達もじかに経験した、20世紀のお話しをして頂く
タイトルは: 20世紀前半の世界 ~2つの世界大戦~
出口会長兼CEOの講演の前に、私の方から
『整版印刷・活字印刷 日本と朝鮮の比較』
と題して下記の趣旨の話をする予定である。
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活字印刷といえば、グーテンベルクが想起されるが、印刷術そのものは東洋ではすでにグーテンベルクより、実に千年も前からあった。活字印刷に限って言っても、中国で活字印刷のシステムが考案されたのはグーテンベルクより500年も早い。また、李氏朝鮮で本格的に活字印刷が始まったのは同じくグーテンベルクより200年早い。このように、活字印刷のシステムは東洋で考案され、実施されたのであるが、全般的には整版印刷(一枚の板に一ページまるごと彫る方式)がむしろ主流であった。
日本では、室町・江戸時代はいうまでもなく欧化思想が入った明治に入ってもなお、活字印刷ではなく整版印刷で刷られた書物は多い。それは、整版技術は活字技術にない特徴があったからである。日本には特有の仮名漢字交じり文があるが、綴り字の筆使いまで正確に、かつ趣深く表現できる彫師の卓越した腕前があった。
一方、隣国・朝鮮では、高麗時代には、現在ユネスコの世界遺産に登録されている、高麗大蔵経に代表されるような高度の製版技術があった。しかるに、「廃仏崇儒」を国是とした李氏朝鮮で、仏教が抑圧され儒教一色になるに従って、科学技術が全般的に低下し、ついには工芸技術も見る影もなく衰微した。この結果、長年の熟練を要する彫師を必要とせず、いわば未熟練工だけで印刷可能な活字印刷が広まった。つまり、技術レベルが落ちたので、活字印刷を採用せざるを得なくなっのだ。
今回の講演では、朝鮮の活字印刷と日本の整版印刷の実物を紹介しつつ、印刷技術の進展から分かる日朝の文化の差を明らかにする。
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今回は、日比谷図書館に場所が変わっていますので、ご注意ください!
申し込みはこちら ==> http://kokucheese.com/event/index/381285/
それでは、当日会場でお会いしましょう。
******************* 第15回:開催概要 *******************
日時:2016年4月2日(土)(14:00 講演開始(13:30開場),16:30終了予定)
開催場所: 東京都千代田区日比谷公園1番4号(旧・都立日比谷図書館)
日比谷図書館、日比谷コンベンションホール
住所:東京都
参加費: 1,000円(税込)
懇親会費:4,000円(税込)講演終了後2時間程度
スケジュール
14:00 -- 15:10 麻生川の講演 『整版印刷・活字印刷 日本と朝鮮の比較』
参考図書:
『本物の知性を磨く 社会人のリベラルアーツ』 単行本、 [Kindle版]
15:10 -- 16:10 ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役会長兼CEOによる講演
【5000年史Part.15 20世紀前半の世界】 ~2つの世界大戦~
参考図書:
1.「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史
2.「全世界史」講義 II近世・近現代編:教養に効く! 人類5000年史
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16:10 -- 16:30
質疑応答、討議
司会:麻生川静男
終了後、先着40名(程度)で懇談会を行います。
=========== 参考情報 ===========
【本フォーラムの目的】
グローバル時代に、活躍すべきヤングエグゼクティブ(幹部候補生:学生、会社員、公務員)がグローバルリテラシーを身につける為のリベラルアーツ教育を実施する。本フォーラムでは、産学協同プロジェクトなどを企画し、その研究・教育の成果を社会還元する。また、積極的にシンポジウム・セミナー、ブログ、出版などの活動を行う。
【教育活動】
ヤングエグゼクティブのリベラールアーツ教育
ヤングエグゼクティブのリーダーシップ教育
非日本人のヤングエグゼクティブの日本文化の理解促進
【研究活動】
教育の仕方をいろいろと試して、個人と組織を育てる手法を開発し、成果を書籍化
【リベラルアーツ教育の必要性】
ビジネススクールではとかく目先の経営技術に終始し、グローバルビジネスの根源をなす文化背景にまで注意が向けられない。そのため、グローバル拠点で多様な文化背景をもった人たちを統率できないリーダーが多い。
そのような欠陥を補うため、東西それぞれの文明の根源的な文化や思想・思考様式を議論を通して学んでいく。それも、夫々の文明を別個に学ぶのではなく、常に複眼的視点で包括的にとらえていく。『教える・覚える』というような通常の講義方式ではなく、『気づく・自分の意見をもつ』ために議論や発表を主体とする。
議論のテーマは、古今東西の歴史、宗教、哲学、科学技術史、などの文理統合した幅広い分野から選択する。受講者のヤングエグゼクティブは将来的には、グローバル拠点でリーダーとして活躍することが期待される。
以上
出口治明会長兼CEOの 5000年史は、1700年からは 50年単位になっている。今回は、いよいよ私達もじかに経験した、20世紀のお話しをして頂く
タイトルは: 20世紀前半の世界 ~2つの世界大戦~
出口会長兼CEOの講演の前に、私の方から
『整版印刷・活字印刷 日本と朝鮮の比較』
と題して下記の趣旨の話をする予定である。
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活字印刷といえば、グーテンベルクが想起されるが、印刷術そのものは東洋ではすでにグーテンベルクより、実に千年も前からあった。活字印刷に限って言っても、中国で活字印刷のシステムが考案されたのはグーテンベルクより500年も早い。また、李氏朝鮮で本格的に活字印刷が始まったのは同じくグーテンベルクより200年早い。このように、活字印刷のシステムは東洋で考案され、実施されたのであるが、全般的には整版印刷(一枚の板に一ページまるごと彫る方式)がむしろ主流であった。
日本では、室町・江戸時代はいうまでもなく欧化思想が入った明治に入ってもなお、活字印刷ではなく整版印刷で刷られた書物は多い。それは、整版技術は活字技術にない特徴があったからである。日本には特有の仮名漢字交じり文があるが、綴り字の筆使いまで正確に、かつ趣深く表現できる彫師の卓越した腕前があった。
一方、隣国・朝鮮では、高麗時代には、現在ユネスコの世界遺産に登録されている、高麗大蔵経に代表されるような高度の製版技術があった。しかるに、「廃仏崇儒」を国是とした李氏朝鮮で、仏教が抑圧され儒教一色になるに従って、科学技術が全般的に低下し、ついには工芸技術も見る影もなく衰微した。この結果、長年の熟練を要する彫師を必要とせず、いわば未熟練工だけで印刷可能な活字印刷が広まった。つまり、技術レベルが落ちたので、活字印刷を採用せざるを得なくなっのだ。
今回の講演では、朝鮮の活字印刷と日本の整版印刷の実物を紹介しつつ、印刷技術の進展から分かる日朝の文化の差を明らかにする。
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今回は、日比谷図書館に場所が変わっていますので、ご注意ください!
申し込みはこちら ==> http://kokucheese.com/event/index/381285/
それでは、当日会場でお会いしましょう。
******************* 第15回:開催概要 *******************
日時:2016年4月2日(土)(14:00 講演開始(13:30開場),16:30終了予定)
開催場所: 東京都千代田区日比谷公園1番4号(旧・都立日比谷図書館)
日比谷図書館、日比谷コンベンションホール
住所:東京都
参加費: 1,000円(税込)
懇親会費:4,000円(税込)講演終了後2時間程度
スケジュール
14:00 -- 15:10 麻生川の講演 『整版印刷・活字印刷 日本と朝鮮の比較』
参考図書:
『本物の知性を磨く 社会人のリベラルアーツ』 単行本、 [Kindle版]
15:10 -- 16:10 ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役会長兼CEOによる講演
【5000年史Part.15 20世紀前半の世界】 ~2つの世界大戦~
参考図書:
1.「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史
2.「全世界史」講義 II近世・近現代編:教養に効く! 人類5000年史
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16:10 -- 16:30
質疑応答、討議
司会:麻生川静男
終了後、先着40名(程度)で懇談会を行います。
=========== 参考情報 ===========
【本フォーラムの目的】
グローバル時代に、活躍すべきヤングエグゼクティブ(幹部候補生:学生、会社員、公務員)がグローバルリテラシーを身につける為のリベラルアーツ教育を実施する。本フォーラムでは、産学協同プロジェクトなどを企画し、その研究・教育の成果を社会還元する。また、積極的にシンポジウム・セミナー、ブログ、出版などの活動を行う。
【教育活動】
ヤングエグゼクティブのリベラールアーツ教育
ヤングエグゼクティブのリーダーシップ教育
非日本人のヤングエグゼクティブの日本文化の理解促進
【研究活動】
教育の仕方をいろいろと試して、個人と組織を育てる手法を開発し、成果を書籍化
【リベラルアーツ教育の必要性】
ビジネススクールではとかく目先の経営技術に終始し、グローバルビジネスの根源をなす文化背景にまで注意が向けられない。そのため、グローバル拠点で多様な文化背景をもった人たちを統率できないリーダーが多い。
そのような欠陥を補うため、東西それぞれの文明の根源的な文化や思想・思考様式を議論を通して学んでいく。それも、夫々の文明を別個に学ぶのではなく、常に複眼的視点で包括的にとらえていく。『教える・覚える』というような通常の講義方式ではなく、『気づく・自分の意見をもつ』ために議論や発表を主体とする。
議論のテーマは、古今東西の歴史、宗教、哲学、科学技術史、などの文理統合した幅広い分野から選択する。受講者のヤングエグゼクティブは将来的には、グローバル拠点でリーダーとして活躍することが期待される。
以上