フォトリーディングという速読法は、「右脳」と「左脳」を使った方法で、右脳を使うためにはどうしたらよいのか?それは、「私は、今からフォトリーディングをする。フォトリーディングによって、この本の内容は私の脳に落とし込まれて必要な時に活かすことができる」というように、アファーメーションをしていきます。目的を明確にすることで、「右脳」が活性化します。これは、数学でも、英語でも使えます。右脳を活性化するには、「目的」を明確にします。それがないと、「何のためにやっているか?」悩んでしまいます。
速読やフォトリーディングをするときには、「左脳」+「右脳」が重要な要素となります。文章を速く読めるようになるには、「右脳」が重要でここを鍛えるのが重要です。まずは、「頭の中で音読をしない」で、見て理解することが必要になるのです。音読をするということは、「左脳のみ」で処理しているjことになります。言葉を「理論」で理解しようとすると、左脳の処理になります。たとえば、I love you. といったときに、いちいち I は「私」で主語で。。。と考えていません。「全体で理解」しています。ゆっくりやっていると、「左脳のみ」が働くので、スピードが遅いと、左脳処理になります。「全体・俯瞰・直感・感性」が右脳処理のキーワードです。
インターチェンジ効果は、1974年、アメリカのトニーブザンが、「Use your head」という著書の中で、読書でもあると言っています。だから、日頃から、エレベーターに乗った時は、すぐにボタンを押し、レストランに行ったら、すぐに注文をして、素早く歩く、ということをやっておくと、インターチェンジ効果がでてきます。「スポーツ速読完全マスター」という本がありますが、DVDも付いていてお得です。結構いい内容だと思います。
最近は、速読の本やフォトリーディングの本を研究しています。英語のリスニングでもそうですが、CNNのような速い英語を聞いた後に、センター試験のような英語を聞くと、極度に遅く感じます。このようなものを「インターチェンジ(高速道路)効果」と言います。高速道路の高速になれてしまうと、高速道路を下りた後に、車のスピードが極度に遅く感じてしまいます。バッティングでも一緒で、150kmの速さの球に小学生でも当てられるのは、このインターチェンジ効果を使っているのです。大学入試においても、このインターチェンジ効果は重要です。スピード感のない授業を聞いていると、頭は悪くなります。私が、スピード感のある授業にしているのは、そのためです。
本塁の横に立つと、マウンドに居た投手にノックをするしぐさ
を見せます。その動きに反応して、投手は見えないボール
を追う。2人の「対話」を見て、他の部員たちも立ち上がり
実際には来ないボールを捕って送球するしぐさをする。
一人、また一人と、ノックを受ける部員が増えていく。
やがて、ショートを守っていた生徒がバットとボールを持って
「本物のノックをお願いします。」と一言。
改めて、ノックが行われて、「対話」が20分ほど行われた。
終了後、3年生は、2年生も呼んで、記念写真を撮る。
「たった一回のノックで、わだかまりが解けた。厳しい練習を共有した
仲間だからこそわかりあえるのでしょう。この気持で試練を
乗り越えてほしい。」
とのちに、尾藤監督が述解します。
仕事や勉強も一緒だと思います。
「対話」や「感動」や「思い出」を作るために
厳しい試練を乗り越えていこう!と思ってやっていくのと、
「いかにして楽して得しようか?」と思ってやっていくのでは、
結果は全く違うでしょうし、面白味も全く違うと思います。
豊かになったから、仕事が楽しくなったのか?
人生がワクワクするのか?
仕事に対する哲学が問われる時代だと思います。
今回は、「元箕島高校監督の尾藤さんに学ぶ」というテーマでお話をします。
会社でも、個人でも、なぜ仕事をするのか?という問いは、
とても重要な問いだといえます。
この問いに対する答えで、意欲は極度に違ってくるからです。
一生懸命に頑張っている人は、他の人とは違う理由で、
仕事をしているから頑張っています。
もし、お金のためだけとか、生活のためだけにやっている
のならば、その頑張りは人並みになってしまう
と言えます。これは、勉強も同じでしょう。
パナソニックの創業者で、経営の神様と言われる
松下幸之助氏は言います。
「高校野球の球児は、なぜ、勝っても負けても涙するのでしょうか?
それは、そこまでに一生懸命仲間と頑張ったドラマがあるからだといえます。」
仕事や勉強も同じで、個人の我のために仕事をしている人や、お金のため、
出世のためにしている人は、疲れているように見えるでしょう。
仲間と、必死になって戦い、夢を実現し、ドラマを作ろうと、
やっている人は、いきいきしていると思うし、疲れていないと思います。
高校野球と言えば、奇跡の逆転勝利を2回もやった名将、
元箕島高校の尾藤監督の伝説のノックの話があります。
尾藤監督は、晩年、ノックが満足にできないという理由で、
監督を退任されています。ノックが、生徒との対話であり、
それが満足にできなくなったので退任するということです。
でも、尾藤監督の最後のノックが行われたのは、監督退任後
でした。98年夏、2年生が暴力事件を起こしたために、
箕島高校は、県予選を辞退しました。
決定を聞いて、3年生部員はダイヤモンドで泣き崩れ、
2年生部員は校庭の隅にうずくまります。
絶望のグランドに現れたのが、尾藤前監督でした。