癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

熊伏山〈くまぶしやま〉(1653m)<三>

2010年09月09日 | 登山・旅行
〈青崩峠の上から遠山郷方面を一望する〉

黒法師岳の登山口をスタートして林道を45分ほど歩いたら雨が降ってきた・・・回復しそうな気配がない。あっさり諦めて、熊伏山へ転進。幸いに県境の兵越峠を越えた長野県側は、上空に青空が広がっていた。

熊伏山は、長野県最南端に聳える独立峰的などっしりとした山である。山名の由来は、熊でさえ近寄りがたい峻険な崖を擁していることに因るらしい。。

秘境・遠山郷には、信州と遠州を結ぶ秋葉街道(R152)が走っていて、その信州と遠州を分ける青崩峠は、塩の道や秋葉神社や伊勢参りなどで、古来往来が絶えなかった峠である。しかし、この峠は中央構造線上の大崩壊地となって車道は繋がってはいない。

そのR152を南下すると、青崩峠の1kmほど手前の車道終点に駐車場があり、そこが登山口である。ところが、その2kmほど手前で、大規模な山崩れが車道を塞いでいる。積み重なっている杉の倒木の間を潜って歩いている痕跡があるので、車を100mほど手前に停めて、そこからスタート。
登山口から青崩峠までは古道が「青崩峠遊歩道」として整備されている。峠には、石仏や案内板が立ち、多くの旅人が往還したであろう往時が偲ばれる。

峠からは、県境尾根を右手に「青崩」の地名の由来となっている崩壊地を見ながら登る。崩壊地の頭までは急登が続く。さらに県境尾根分岐まで登り詰め、長野県側へ延びる稜線を15分も辿ると頂上だった。

山頂は一等三角点が設置され、平らで明るく開けた 気持ちのよい所だ。 しかし、展望の開けているのは東側だけで、本来は南アルプス最南端の山々が見えるはずだが雲の中・・・。

休憩中ジャージを這っているヤマビルを発見。もしや?と思い、ジャージを捲ってみたら案の定靴下が両足とも血で真っ赤になっている。靴下の境目が5ヶ所も吸われていた。ネパールで経験済みだが、国内では初体験。痛くも痒くもないし、腫れもしないが、血がなかなか止まらないのが厄介だ。スパッツを着けて下山したが、大丈夫だった。

下山後、「かぐらの湯」に行ったら定休日。再び兵越峠を越えた水窪近くの温泉も定休日。温泉は諦めて、黒法師岳登山口への林道入口の水窪市街地で買い物をし、ブログを打つ。今は雲は低いが、明日は好天予報なので、これから黒法師岳の登山口まで入る予定。

〈追加画像〉
1、登山口2km手前で車道を塞ぐ山崩れ
2、石仏や説明板などの立つ青崩峠
3、峠の直ぐ上から一望できる遠山郷方面
4、青崩の由来となっている崩壊斜面の一部
5、国内では初体験のヤマビルの被害





〈追記~所要タイム〉
9:30スタート、登り(登山口手前2km山崩れ地点から)2時間30分、下り1時間45分、14:10ゴール。
〈画像間違い訂正〉

2の「石仏や説明板の立つ青崩峠」の画像は、下記です。