癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

黒法師岳(2067m)<三>

2010年09月10日 | 登山・旅行
〈等高尾根から主稜線上に出ると姿を見せる端正な黒法師岳〉

静岡県浜松市と川根本町の境界にある山で、南アルプス深南部の山の一つ。国内の2000m峰最南の山でもある。この山には、変種の一等三角点が設置されていることで知られ、三角点マニアの間では有名な山らしい。通常、三角点の柱石上面には+印が刻印されているが、この山頂にある三角点には×印が刻印されている。

昨日の内に、水窪ダムを越えて中戸川林道を走り、登山口となる中戸川東俣林道ゲート前まで入ってどこでもホテル。

ガイドブックでは往復10時間だが、まずは、6kmの林道歩きから始まる。明日の富士山への移動時間確保のために、ヘッドドランプを点けて、4:00にスタート。濃いガスに包まれているが、天気予報は良いので、上に出たら晴れるだろうことを期待して進む。0.5kmごとの距離標識がうれしい。

ヘッドランプが不要になったころ、登山口の標識が現れた。主稜線まで突き上げる等高尾根の末端に取り付き、ようやく登山道歩きとなる。何が等高なのか分からないが、主稜線までの標高差850mの樹林帯の中の久し振りの厳しい登りが続く。予想通り、徐々にガスが取れて青空が広がる。

主稜線に出ると、ようやく樹木で覆われた薄暗い登山道より解放され、南側に目指す頂上が見える。雲海の上は快晴・・・東側には明日予定の富士山、北側には隣の丸盆山とその後ろに今回初日に登った池口岳や南アルプスの山々、中央アルプスや御嶽や恵那山など。昨日の熊伏山は雲海の下。山頂には、三角点マニア垂涎の変種の一等三角点があった。

4:00スタート、登り4時間15分、下り3時間10分、11:45ゴール。最後に靴を脱いで素足になっていたわずかな時間にまたヤマビルに3ヶ所やられた。最後の土壇場で2日連続。


下山後、途中で温泉に入り、浜松市に出て、東名高速に乗る。今、富士川SAで休憩と腹拵え。これから、明日の富士山の吉田口コースの登山口を目指す。明日も一日中晴れ予報!

〈追加画像〉
1、雲海の彼方に明日予定の富士山・・・明日もスッキリと迎えてほしい。
2、北側の丸盆山とその奥に南アルプスの山々
3、早い紅葉と頂上直下の崩壊地形
4、岩と紅葉したツツジと雲海と・・・
5、国内唯一の変種の一等三角点