怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

うれしい選挙

2008年09月24日 | 風景
今週末に州議会議員選挙(だと思う)があるバイエルン州。
1,2ヶ月前から、街中にそれぞれの政党のポスターが続々登場。
なんとなく、日本のそれと比べると芸術的。
少々紹介。



左は「バイエルンの79パーセントの人たちは新しい原子力発電所を必要としていない」
では、わが党を選んでくれ、ということかしら。
右は「良い仕事、妥当な賃金、これはバイエルンにふさわしい」
このおじさんは、フランツ・マゲットさんという名前か?
(なにせ、ドイツ語不自由なもんで、よくわかっていない私)



「キリスト教社会同盟の税金コンセプト・・・すべての人にもっと手取りを」
「最良の教育、最良の機会を」

上の4枚などはかなり大きなポスターである。
しかも、定期的にいろいろなものに変わっている。




これは街路灯につけられた、日本でもよく見る大きさのもの。
ただし、位置が異様に高い。
左の内容は、ちょっと意味が怖い。
「私たちは外国の過度な影響に反対します」もしくは「外資の支配に反対します」
もしかして、増えすぎた外国人を規制しようという党?
あるいはグローバル化に反対?
ああ~わからない・・・
ドイツ語能力だけでなく、政治・経済の常識も必要なわたし。
(追記・・・この党は、これでしたご覧ください。



上下二枚は街中の歩行者天国にあったもの。
男性は工員、女性は美容師かしら。
「人は特売品ではない」のメッセージ。
ドイツでも、低賃金の問題はあるらしく、その問題をテーマにしているもののようだ。
男性の額には時給約960円、女性には800円が示されている。
日本の最低賃金が700円強だったか(都道府県による)。
時給5、6ユーロは生活は不可能である。
こうしたドイツの低賃金労働者より有名なのは恵まれた生活保護制度だ。
美容院においてあった女性雑誌に「過度な生活保護」の問題が載っていたたのだが、なにしろドイツ語不自由なもので、読めなかったのが悔しい。






「より小さなクラス、教員の増加」
を歌っている。
ここはひとクラス30人だろう。もっと、減らそうと言うのか。すごっ。
教員を増やすのは人件費の増加だろう。
できるか、バイエルン州!?



これはわかりやすくて、かわいい~
「バイエルンに新風を!」

私はとりあえず、選挙は関係ない。
いや、今後ずっと関係ない予定だ。
つまり、ドイツ国民になる予定はない。でも、ここの選挙って、好き

選挙前の土曜日の街中は、ちょっとしたお祭りの様相になる。
各党はテントにパンフレットを用意し、人々に訴える。
いや、コーヒーやケーキのサービスをする。



子供達には、風船を。
「バイエルンに新風を」の党は黄色の風車を子供に配っていたっけ。



みよ、この大人たちのもの欲しそうな眼差し。
寒い日だったので、温かいコーヒーは大人気ぃ~



これはもらった品々。
メモ帳、ボールペン、ミントキャンディ、携帯ナイフ・・・

見るからに選挙権のなさそうな私がどうやってもらうかって?
夫の後ろにとりあえず付いていく。
夫は「高速道路の有料化」案が出ていることについて反対、
それについて今の与党のCSU(CDUと同じらしい)に尋ねに行った。
夫の背後から時々首を出し、にっこりする私。
そうするとねぇ~
もらえるのだ、品々を~!
私が夫に「これをもらったから、この党にしましょうよ~」
とでも訴えることを彼らは期待しているのだろうか~

さらに、コーヒーとケーキを夫と二人で堪能。
ご機嫌うなぎのぼりのひと時を過ごした。




なんだか、自信を付けた私。
「バイエルンに新風を」の党のコーナーに行き、配っているバケツに狙いを定めた。
「わたし、ドイツ人ではありませんが、いただけますぅ~?」
と正直に申請。
で、もらってしまった~!
ああ、こうやって、おばさん根性が鍛えられていくのねぇ~

こんな選挙運動は普通なのだろうか?

母国の選挙前の日々はそんなにおもしろいものではなかった。
「○○をよろしくお願いします~!」
ほとんど叫ぶようなおねえさんたちの声を聞くだけの日々が二週間あまり。

ここはいいぞう~
物をもらえる・・・
もっとやって~、選挙~
大好き~