のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

選挙

2023年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 きのう、県議会議員選挙の勝ち馬投票券が来たので、選挙になって事務遺書が開かれたら地域の要望などを各候補に問うてみようという話になっていましたが、結局無風になって選挙終了。

 地域の要望どうするや?講演会の人が「承って伝えておくよ。」と言うので、とりあえず選挙は終わりました。

 県内では9選挙区が無風になったようですが、県内61人の立候補があった中、自民党29人、共産・公明各3人、維新1人。立憲なんかあれだけ騒いで4人しか出られない。残りは無所属。

 保守王国とはいえかつては社会党の委員長も出た群馬県ですが、もはやその親の威光も影すらなくなった。

 自然相手の仕事をしていると野党系の応援者たちが様子を見に来るんですよ。要するに、私たちの仕事を自分たちの食い扶持の道具にしようと、虎に威を借るキツネになって。

 「自然なんてもんはあんたの思惑の通りにはいかないもんだから、頭で考えずに肌で聴き取れ。」と、距離を取っておくのですが、自分たちがマウントを取るために誰かの正義を笠に着る。その瞬間にその正義は噓になってしまうことにいまだに気が付いていないらしい。頭で考えた瞬間。そこは自然から乖離している。特にバカならなおさらに。

 つまり、自分たちが誰かを攻撃したくてたまらない。そういう潜在意識がにじんでいる。イヌワシだってカモシカだって山のおじさんだって自分たちが食うためにそこそこ折り合いをつけながら恵みを分けいただいているだけで、あんたの道具になるため生きているわけじゃない。山の祟りを受ける前に静かに立ち去れ。

 それにしても。

 3月なのに桜が咲く異様な気候は初めて経験していますが、新緑の木の葉っぱの芽吹きは?慌てて咲きだした花と違ってそう焦ってもいないんですね。何かを警戒して芽吹くのを我慢している感じ。なるほど植物にとっては葉っぱがダメになったら即死だけれど、花なら来年でも実をつけるチャンスはある。やっぱ葉っぱが大事。花に目をとらわれず、葉っぱのご意見に耳を傾けておこう。

 ってぇのが自然のご意見かな?

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庶民と文化

2023年03月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 ソメイヨシノが咲きだしました。例年、連休前後なのですが一か月早い。私が記憶する限り3月の桜が咲いたなんてことはない。

 暖かくなってくれたのはありがたいけれど、明らかに異常気象。こういう時にはどうすればよいのか?

 「河原で花見すべぇや!おらぁバーベキューの焼き台と炭もってくから、おめぇ肉買ってこぉ!」

 こうして日本人は異常気候を乗り越えてきたんですね。日本の智慧!

 コロナ過で花見が危機に陥った時も、伝承を継続すべく密かに繋いできた人々だけあって、一か月早くても手際が良い。その様子を見ながら明治の廃仏毀釈のことを思い出しました。

 まだ昭和の時代でしたが、奈良の纏向遺跡に行った時のことです。三輪山周辺なども散策したのですが、平等寺と言うお寺に参拝しました。聖徳太子が建立したお寺と言われていますが、明治の神仏分離の時にお寺が壊されて、仏像なども廃棄されました。

 再建されたのは昭和50年代で、その時、明治政府によって廃棄された仏像などがずいぶん戻ってきたんです。解体に関わった人たちはこの近所の人たちが隠し持っていたんですね。いつか再建される日を期待して。

 同じような話はあのロシアでもあります。共産党の宗教弾圧で教会が破壊されたとき、イコンと呼ばれる絵画などを近くの人たちが隠して保管し、ソビエトが崩壊して教会再建の時に持ち寄って作り上げた。バイカル湖のほとりのリストビヤンカの教会に行ったときに、「このイコンは誰が保管していたもの」「床下に」「天井に」と、その逸話をうかがうことができました。

 しばしば上からの命令には「過ち」もあります。と言うより、その過ちを拡大解釈して更なる誤りにもっていくのがエリートたちです。江戸の綱吉の生類憐みの令なんてまさにそれで、動物殺さねぇ方がいいんじゃねぇかい?ってなところが、上から指示受けた中間官僚が上への受けを狙ってお犬様にまで膨れがってしまう。

 廃仏毀釈だって、神社とお寺の線引きはっきりしようぜ!ってなもんが、まるで仏教弾圧のような事態を招いてしまう。あんときゃあれだ。寺受け制度(江戸時代の戸籍管理みたいなもの)など幕府に優遇されていたお寺に対して、明治政府の虎の衣を借りた神道側の暴走もあったんだけど、えてしてこうした間違いが起きると庶民の方が「そりゃおかしいんじゃないかい?」って冷静で秩序が保たれているもんです。

 思えば、花見のおじさんたちも「ステイホーム」おかみに自粛されるよう言われた中で、いつか再開される花見を予期し、その時に戸惑わぬよう道具を手入れして、こっそり集まって酒飲む練習をしてきた。こうして受け継がれてきた日本の伝統文化「花見」。重要無形文化財どころか、世界遺産に登録されてもおかしくない。

 実に感慨深い花見でした。

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カタクリの花

2023年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 夕方、この界隈では希少な油絵を描く画伯宅を訪ねたら、家の裏で育てているカタクリの花が咲きだしたというので見せていただきました。

 種から育てたそうですが、花が咲くようになるまで10年近くかかったようです。かつてはこの球根から片栗粉を取ったのでカタクリと呼ばれてますが、ユリ科の植物です。これも不思議な植物で夏になると葉っぱも枯れて姿を見せなくなるんですね。一年のほとんどが地下になかで球根として生きている。なので姿が見えるのは今頃から二か月程度です。

 山の中に自生していますが、山野草泥棒に狙われる代表格でもあります。

 ちょっと離れた裏庭ではショウジョウバカマも咲いてました。

 猩々(しょうじょう)とはニーハオの国の妖怪なんですが、花の色合いや形が能に出てくる猩々に似ているからこういう名前になったんでしょうね。

 画伯とは山野草の名前の話をしましたが、忘れな草や都忘れ、一人静に二人静、いにしえの人たちが草花に付ける名前には物語があっていいもんだねぇ。という話になったんですが、画伯の油絵の刺激にでもなれば。

 ちなみに画伯の油絵はスペインのプラド美術館やフランスのルーブル美術館では見ることができません。ロシアのエルミタージュでもニューヨークのメトロポリタン美術館でも見られません。なので国立西洋美術館なんかもちろんのこと見ることができません。このご近所の人たちだけが画伯の作品を見ることができるのですが、「おめぇ、おれの絵のことを馬鹿にしてるだろ!」と見抜かれました。

 私の小説猫と座敷童第二章にも画伯をモデルにした画伯が出てくるのですが、当人には極秘です。

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開花期

2023年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム

 天気は良かったけれどそこそこ涼しい一日でした。山仕事をしているときには暑くてジャンバーを脱ぎ、休憩の時には羽織る気候。

 例年なら4月の中頃に咲く富士桜が開花してました。あんまり早く花を咲かせるとその後に来る寒さにやられるぞ。大器晩成じゃないけれど、遅咲きもまたいいもんだぞ。と、花咲かぬ還暦過ぎは眺めております。

 官僚なんて種族は20代前半で花咲いた人たちなので、後の寒波や狂った果実をつけることはママあるようです。

 千葉県からバイトに来ていた大学生が「千葉の恥」と検索すると小西なんたらのホームページが検索されるのだとかで、スマホで見せてくれました。なんか騒がせているクイズ王議員ですが嫌いなのでこいつの関連は見ないことにしていますが、越後の援助交際議員と同様、高学歴で名をはせた人でしたね。学校の勉強はともかく人間としてはゴミ族。

 確か、あの議員は徳島出身だったのでは?と言ったら、「それが千葉県民にとっては救いなんですけど、”徳島の恥”で検索すると」と、スマホを見せてもらったらやはり仙谷さんなんですね。死してなお君臨する徳島の恥大王。じゃ、新潟の恥は?と調べてもらったら、米山議員はずいぶん下の方から出てきました。越後弁では恥ずかしいを「しょうしい」と言うから、共通語ではインパクト少ないのかな?

 なんてことを先日の土曜にスキー場でやってました。

 開花どころか蕾のママたち枯れしそうな学生バイトたちですが、じっくり経験蓄えて開花なされ。

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雨降りでした

2023年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 一日大量の雨が降り続けました。沢の水が増えてダムもいっぱいになってきました。

 こんな天気の中でスキー場に来ている人っているんですね。雨合羽来て滑ってましたが、もはや健康に良くないのでは?

 山形からきている痛風青年はもうすぐ帰国してしまうので、土日しか行かない私とは今日が最後。今日はプリンと茶碗蒸し食べさせました。あとはいつ感謝の米沢牛肉が届くか?来たらみんなで牛鍋でもやろうか?とおじさんたちは期待していますが、今までお礼のご当地名産を送ってくれたバイトはいない。

 この土日で学生バイトたちも娑婆に戻るので来週の最終日は地元のおじさんたちでリフトを回すのでしょうが、当人たちは気がついていないみたいですが、雪焼けでおよそ日本人とは思えない顔の黒さ。留学生枠に入れられるんじゃあるまいか?

 例年、今頃になるとスキー客もツートンカラーになって、ゴーグルやサングラスしているメモ周りだけ日本人の色で鼻から下はブラックコンテンポラリーになっているもんですが、コロナ以降は口にマスクしているので目と鼻の間に雪焼けのラインが入る三色旗のような顔が多くなってきました。

 巷では地方統一選挙が始まるみたいですが、こちらは静かななので関係ないと思っていたら、県議会選挙のポスター掲示板が建てられてました。だsれが出るのかもわからない、そもそも存在そのものが希薄な県会議員。必要かどうかを問うていただきたいものです。ポスターの掲示板には4枚ポスターが張れるようですが、事前状況で役所もそのくらいしか必要ないだろうと判断したんでしょうね。5人出たら面白いことになるけど。

 昨年の参議院選挙の時にこちらの県議とお会いしたので、地域の要望なんかを伝えておきましたが、それに対して動いている様子もないしそもそも存在感が全くない。かといって、対抗候補も出ていないような気配なので無投票かな?「モノ申す」と称して泡まつ候補が出て騒がすのも面倒ですが、本来泡沫の連中が無責任な人たちの投票で当選すると、国会を例に見るまでもないのですが、明治の時代ならドスンと一突き。これもまたサイレントマジョリティーの表現としていいんじゃねぇの?って思えてしまうていたらく。

 選ぶ側の責任ってものが問われますね。

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非真面目に

2023年03月25日 | 日記・エッセイ・コラム

 ほとんど一日雨に降られました。

 今日はスキー場だったのですが、雨のおかげで猛烈な勢いで雪が消えてます。おかげで雨の中の雪運びに始終しましたが、あと一週間雪がもつのだろうか?

 もつ。モツ。プリン体がたっぷり。ってことは痛風に効果がある!心を鬼にして白モツ買ってきてストーブでコトコト二日煮込んで上州名物のもつ煮を作りました。もちろん、痛風持ちのリョウ君に食べさせるためです。わたしゃなんていい人なんだろ。

 レバーにもプリン体がたっぷりと聞いていたので、ニラともやしでレバニラ炒めと言うてもあったのですが、スキー場の石油ストーブで炒め物はちっと難しい。なので煮込んだものを持って行って温めた方がたやすい。

 そうですか。やはり山形と言えば芋煮ですよね。米沢界隈では牛肉が入ってしょうゆ仕立てですか。鶴岡の方だと豚肉にみそ仕立てですよね。とにかく、群馬ならもつ煮ですよ。たんと召し上がりなせぇ。と、くいねぇくいねぇモツくいねぇ。痛風とは全然関係ないストレスの塊もないおっさんも加わってもつ煮食べていましたが、あんたが痛風になっても意味ないんだよ。

 こちらのチームに代わってから痛風が出ていないとごきげんでしたが、ホルモン焼きに連れて行って生ビール飲ませ、プリン食わせたり茶わん蒸しごちそうしたり、タラコポテトチップまで食わせているのになぜ痛風が発症しないのだ?週明けには山形に帰国するので、食い逃げの可能性も高い。痛風=プリン体説が崩れていく。

 し・か・し。こういうことには労力を惜しまない自分がスゴイと思う。

 痛風には関係ないけれどもつ煮をたらふく食べていたおっさんも「ごちそうになってばかりじゃ悪いから、おらがも焼きおにぎりごちそうずべぇ。」と、自家製のみそにフキノトウ練りこんだ味噌を塗って焼きおむすびを作ってくれました。

 痛風青年が山形に帰ったらきっと米沢牛のみそ漬けを送ってくれることだろう!と、プレッシャーかけてますが、楽しくひと冬を過ごせたみたいです。

 眉間にしわを寄せてやっても、目じりにしわを作ってやっても仕事は仕事。ならば目じりにしわ作って非真面目にやろうじゃねぇの。が、大変勉強になったみたいです。

 不真面目じゃないよ。非真面目だよ。

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春眠の候

2023年03月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜は月と金星が接近する日で、その下に木星が見えるはずでしたが、外は雨。今夜こそ見られるかな?と思ったら曇り空でした。

 うっそだぁ~と、声を上げてしまったのはヒメコブシが咲いていたからで、春の早い時期に咲く花ではありますが、入学式が終わったころ咲く花なんですね。こんなに早い時期に咲くとなんだか不吉な気がしてくる。

 材木を積んである山の土場ではカラスが杉やヒノキの皮をくわえて飛んでいく。巣作りが始まったのか?もう一回くらい寒波が来ると思うのだけど、気が早すぎないか?

 春、宴もたけなわなんだろうか?そして、いつまでも春が来ない私の生活は何一つ変わらない。

 WBCに関係なく右肩が痛くて腕が持ち上がらない。でも、今日は割りと調子がよく、春で暖かくなったからなのかな?と思ってました。

 昨夜は知人にいただいた湿布薬貼って寝たのですが、すっかり忘れていて、夕方、風呂に行って気が付きました。湿布薬のご霊験があったみたいです。

 あとは一日中漂う睡魔との戦い。こういう気候になると眠気が増してくる春眠の季節。一日寝られるような休みもほしいけれど、四月の声を聴くまでもう少し踏ん張らねば。

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勝負師

2023年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 午後から雨なので、雷様のご指示に従って午後は仕事を切り上げました。と、言うより昼になるころにはずぶぬれだったのですが、花粉が飛び交わない方がありがたかった雨。

 花粉症と言えば、昨年の今頃お母さんをなくした友人が言うには、三月に入ると危篤状態がたびたび起きて騒ぎをしていたので、自分が花粉症だったことも忘れていて、果たして鼻水が出ていたのか?なんてことも全然意識してなかったとか。あれも精神的な影響があるのかな?なんてことを言ってました。

 まだ雨が降り出す前。10時休みをしていると、昨日の火事現場からそう遠くない地区で生まれた農家のおやじさんに会いました。昨日は大変だったでしょう。と聞くと「え?何があったの?」。自分の実家の近くで火事があったことを知らない様子。ちなみに、この人婿ドン。跡継ぎにも恵まれ、もはやそのチンチンに用はない。しかし、勝負師でもあった。

 野球の世界大会で人々は外に出ない。ということはパチンコ屋に行く人も少ない。どうせ行くなら町場の大きなパチンコ屋の方が出る確率が高い。勝負師はそこまで読んで畑に出るふりをしたまま前橋のパチンコ屋に直行。「15レンチャンだぜ!15レンチャン!こんなこともあるんだなぁ!」

 パチンコ屋に行ったことはないけれどなんかすごいことになっていたらしい。野球も火事も関係ねぇ!と、缶コーヒーごちそうになって武勇伝を伺った。日ごろは婿入り先の両親と奥様に気兼ねしながらジミーに暮らしているが、勝負師となったとき自らを開放できる。そういうおっさんなのだ。ところで、火事で燃えた家、あんたの同級生の実家じゃねぇのか?と聞くと、「お?ハルボウか?あいつは埼玉住んでいるから火事は心配ない。勝負師としては馬とボートだけの地味な奴だけど、まぁ、元気じゃねぇのか?」と、なんか火事のことなんか前々気にしていない様子。

 勝負師にとって、パチンコにも物語があるのだという。店に入って台を見つけて、当たりが出るまでの絶妙の駆け引き。これが勝負師にとって重要なストーリーなんだとか。それでは婿殿生活のストーリーは?と聞くと、それは言えないという。なかなか肩身の狭い生活は還暦過ぎてもまだ続いているのだとか。勝負師にも物語があるのか?「競輪並みの人間関係に巻き込まれているわけよ。」

 スーパーに行ったら謎のラーメンに遭遇した。お!新潟ラーメン!と思ったら埼玉県の岩槻のラーメン。そしてオランダ軒とは?異様な多国籍化だ。全国ラーメン巡りしている身としては、どこにカウントすればいいのか?敵も手のこんだ仕掛けをしてくるものだ。カップ麺食いながら気分は勝負師。

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情報弱者

2023年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 梅の花が満開になってきました。例年なら早咲きの梅がお彼岸ごろに咲いて、4月に入って梅が満開なのですが半月早い?

 梅の花が咲きだすと沢を流れる水の量が増えてくるのですが、雪が少なかったので増水する気配もない。稲作農家は早くも水不足か?長雨か?と警戒している昨今です。

 冬将軍、雷神様、風神様など自然と申す神々のご都合で生活している山の住民なので、総務省がどの河野とか、テレビの偏向報道がどうのこうのなんて世俗のことなんぞどうでもよいのですが、一部のおじさんたちは朝から野球の決勝があるとかで、午前中は仕事しないで野球見るんだ!と、畑をかき回すトラクターの数が少ない。

 ところが、世の中そんな思惑通りにはいかないみたいで、野球が宴もたけなわの10時半ごろ火災発生。それも村の中で奥地も奥地。今や2件しか住んでいない地区。消防団が駆けつけるのも大変ですが、あのあたりに防火水槽あったっけかな?裏側を流れている沢に土嚢を積んで水をためて、なんて、水利のことを考えながら県境の山の方を見れば煙らしき靄が立ち上がっている。

 そのうち、防災ヘリコプターや自衛隊のヘリまで飛んできたので、でかい山火事にでもなるのかな?明日の午後には雨か雪になる予報なので長引きはしないだろうけど、乾燥しているのは現実で風が吹くとほこりがたつ。

 「今のところ日本がリードしているよ。」と、野球見るのをやめて火事の様子を心配してやってきた農家のおやじさんと県境の山の方を眺めながら、火事が長引いた場合、後方支援で何をするか?などを相談しました。スゲェーなぁと、感心したのは「あそこん家はどこのお寺の檀家で、親せきは誰の家で、若い衆はどこに出ていて」と、年寄夫婦の先行きから葬儀のことまで相談しているこの手際の良さ。田舎の情報網、総務省の行政文書より確実で有益。地区の区長が誰で、4月から誰に代わるので見舞金の出し方や、あの地区では地区全体で火災保険かけているからなどと、結構細かな地域行政なども知っている。われら、決して情報弱者ではなかった。

 海の向こうの野球の結果がどうなったかはわからないが、午後1時半ごろ鎮火。現場から戻ってきた消防団員が言うには母屋と倉庫三棟、軽トラに乗用車まで焼けた火事だったそうです。さらに、優勝したのは日本だったそうです。

 担当地区の消防団員は今夜一晩現地で夜警して火がまた燃え上がらないか確認せねばなりませんが、「このところ話題になっているヌードバーって何なんだ?」と聞かれ、思い浮かんだのは欧米で見たレストランでストリップするおねえちゃん。いわゆるポールダンサーってやつですか?おっぱい出して10ドル札を挟んだひも状のパンツはいて具は見えないようにしているのだけど、ときどきはみ出す。

 そんな店ができたの?若いお嬢さんの雇用が増えるな。まさか80過ぎのばあさんが踊っていたりして。「なんだいそれ?」とにやけていると、消防団員が「日米ハーフの野球選手で向こうの球団で活躍している選手だから日本じゃ知られていないみたいだね。ヌードバーじゃなくてヌートパーね。」なんだね?野球の選手かい。どうでもいいや。

 やはり情報弱者だったのだろうか?

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日日是好日

2023年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 一日暖かな晴天でした。スキー場なら雪が溶けて雪運びが大仕事ですが、今日は本業の山仕事。天気は良い方が助かるに決まっている。

 天気の良しあし。こりゃもう主観的な概念でしかないのだけど、おおむね晴天が良い天気で雨天が悪い天気。でも、この時期のスキー場なら雪が降ってくれた方が良い天気。干ばつの夏なら雨が降ってくれた方が良い天気。

 仏様の教えなら日日是好日。毎日毎日よい一日でござんした。と、感謝できるよう心掛ける。

 なので、今日も一日良い日でした。ということにしておこう。

 定年退職後、この春からこちらに移り住むご夫妻が、村の地名についてロマンチックで素敵だと絶賛していました。その地区の地名が初越(はつこえ)と恋越(こいこし)。初越は初恋に聞こえる地名なのだとか。

 私なんか地元の人間はそこに住む人たちを思い起こしてしまうので、およそロマンチックなんて発想は思い浮かばない。ターザンみたいな人たちばかりの野生児地帯。

 どちらも人里課長とかなり離れた山の中。初越なんか学校に通うのに6kmほどあって高低差400m下まで1時間かけて歩いてくる場所。なので、やたらと足が速い。私の同級生の女子なんか、変質者に追いかけられたことがあるけれど、無駄に足が速いから鍛えていない変質者などが追い付けるわけがない。変質者よりもクマに追いかけられる方がよほどリアリティーがある地域。今や住む人もいなくなった消滅集落。

 恋越の同級生なんか、小学校の社会科の授業で「肉屋」という存在を知り、それまでは山の中で鉄砲や罠でとってくるものだと思っていた、と申してました。なんたってワイルドな連中ばかり出てくる土地で、およそその地名でときめくような土地ではない。

 知らないっていいことだなぁ。ってしみじみ思ってしまった。

 鶴ヶ淵(つるがふち)という地名もあり、「鶴が飛んでくるんですね。」とトンチンカンなことを言ってましたが、鶴さんという人が飛び込んだ滝があるのでそう呼ばれている。だいたい、人名がつく地名はおおむね不名誉なことがあった現場名となっているのが通り相場。

 いちいち、その由来は・・・と真実を話すのもせっかく移住するという人の夢を壊しかねないので「へぇ、そうですかぁ。」と相槌打っておきましたが、そっかぁ、事情を知らない人には美しい地名があったのか!

 なんかまた一つ勉強した気がしました。

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そんな事件もあったっけ

2023年03月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 このところ夜になるとフクロウの鳴き声が聞こえるので、この界隈で営業活動しているのでしょう。30年もさかのぼればカラオケスナックなんぞもありましたが、今や夜のお仕事をしているのはミミズク、フクロウくらいのものです。ニワトリ並みの早寝早起きの高齢者地帯です。

 スキー場で学生バイトと地下鉄サリン事件のことを話しましたが、「父が高校生の時の事件だって言ってました。」

 え?私なんか30半ばだったぜ。そんなに時間がたっていない気がするのだけど、28年?

 私がWin95のパソコン導入したのが翌年の96年の秋で、FMタウンズと言う富士通のパソコンでパソコン通信というやつはやっていましたが、まだ世間一般にパソコンなんて普及しておらず、文章なんかワープロ専用機の富士通オアシスで作っていました。

 あと二十数年たったらこの学生も「あの頃はスマホと言うやつで・・・」なんて言っているのかな?

 あの事件の数年前は「心の時代」だとか「癒し」だとかで、妙に宗教が持ち上げられて、テレビではオウムや幸福の科学に熱心な若者のことがよく取り上げられていました。オウムが見限られるのは参議院に出馬して全員落選したあたりからだと思いますが、地下鉄サリン事件以前はなんで宗教がこんな事件をなんて思いもしなかった風潮でした。

 地下鉄サリン事件の前年の夏に松本サリン事件が起きたのですが、まったく関係ない一家を犯人と決め込んだマスメディアが連日追及してました。その年の年末に「どうもオウムがやらかした事件らしいぜ。」と、学生時代の友人からパソコン通信で情報が入ってきて、でもなんでオウム?と、地下鉄事件が起きるまでは半信半疑でした。

 報道よりも仲間内のネットワークの情報の方が信ぴょう性が高いな。と、その時気が付きましたが、今やマスメディの情報なんて炎上ネタで生き残りをはかっているようなもの。とはいえ、ネット情報も海全山千なので、情報を遮断したほうが確実で大きな情報は入ってくる。それで十分。あとは好奇心なんだから。

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プリン体

2023年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 雨なのか?雪なのか?はたまたみぞれか?一日スキー場の天気は荒れてました。

 山形からきているリゾートバイトの青年。痛風持ちなんだとか。

 私の世代にも30代40代のころに痛風持ちがいましたが、そこそこの年齢になってくるとあまり痛風の話を聞かなくなります。尿酸値よりもストレスなんじゃなかろうか?女性で痛風ってのはあまり聞かないな。やはりストレスの逃し方が上手なのかな?

 まじめで一生懸命仕事をする青年なので、こういう性格が痛風を呼び込むのだろうか?特定の扱いにくいおぢさんが班長をやっているチームに配属されると痛風が発症するようです。

 不真面目な奴ならはいない方がましだが、まじめと言うのも考え物。アレルギーじゃないけれど、自分で自分を攻撃して痛めつけてしまう。なので、テキトーに場面場面で切り替えができる「非真面目」ってぇのがよい匙加減ってもんじゃねぇのかね。

 ってなわけで、プリン体ってぇのが痛風に霊験を出しているってぇのならと、仕事が終わってから生ビール飲ませてホルモン焼きを食べに行きました。おぢさんのおごりだ!プリン体をたっぷりとりなせぇ。魚卵なんかもプリン体が豊富なんだってな。もやしナムルに明太子が入っているぜ!生ビールもう一杯飲みなせぇ。好物控えるよりも好きなもの食ってストレス発散しましょう!と、心を「鬼」にして痛風に影響力ありそうなものを食わせてみました。

 財布には厳しかったけど、ええ施しができたわ!と、仏のような気分です。

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温暖

2023年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 WBCとWBAの違い?一ラウンドに三回ダウンするとKOになるのがWBAで一イニングに三人アウトになるとチェンジになるのがWBC?

 右肩が四十肩になっちまって春の甲子園はマウンドに立てないなと思っていたら、最近、左肩も痛くなってきた。そのうち万歳もできなくなりそうな状態です。

 春眠暁を覚えずと申しますが、このところ家に帰ってきて風呂に行ってから一度寝て、夜中に起きて夕飯を食べる日々。なんだかやたらと眠たい。しかも毎日丸太を転がしているにもかかわらず、筋肉がつかない。やっぱ年なんだなぁとしみじみ感じてますが、年齢を考えると相応なのかもしれません。そうはいっても、痛いものは痛い。

 夜中に目が覚めて、アマゾンプライムビデオで鬼滅の刃を見て来月から始まる新シリーズに向けてのモチベーションを高めています。

 そろそろ冬物をかたずける時期かな?とは思っているのですが、4月の初旬に寒さがぶり返すのが例年のこと、それが終わればと思いつつも五月連休明けに寒波が来ることもあるので油断できない。そんなことしているうちに11月になって、冬物用意しておいてよかったなぁと思うので、邪魔だけれどそのままになっているのが横着の理由。

 今日は暖かくて夜は雨になったけれど明日は少し冷え込みそう。まだ冬物は手放せない。

 猫三匹が暖房に協力している同級生宅では、このところ暖かくなってきたら布団に潜り込む猫は一匹だけで、あとの二匹は布団の上で寝るようになってきたとか。猫たちが腹や胸の上で寝るので、変な夢を見ることも多々あるようです。化け猫など、猫が魔物に近いといわれるのも、こうして寝ている人の上に乗っかってその圧迫で悪夢を見ることになるからだという話を聞いたことがありますが、私も家の中で猫を飼っていた時はたびたびそんな経験をしています。

 猫と枕を並べて寝るよりも、おねえちゃんまくらを並べたい。そんな身分になってみたいものです。

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卵の話

2023年03月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 鳥インフルエンザで卵不足だそうで、スーパーに行ったら「2パックまで」と販売制限されていました。

 卵を買いに行ったわけではないので素通りしましたが、家族で手分けして買いあさっている人がいました。何か卵を大量に使う仕事でもしているのか?と、言うわけでもなく、品不足と聞くと買いあさりたくなるタイプなんでしょうが、無駄に買い込んで使いきれずに廃棄するなんてことになるんでしょうね。食品ロスってやつ?

 人間様のコロナより、鶏のインフルエンザの方が打撃が大きいような気もする。

 養鶏は農業の中でも工業化できた分野なんですが、この辺りではどこの家庭でも鶏を飼っていたので、1970年代の前半ごろまでは農家をまわって卵を買い付けに来る業者がいました。卵なんてパックに入っているもんじゃなくて、新聞紙に五個づつくるんで買ってくるもんでした。

 鶏を飼う大方の家ではチャボも買っており、チャボは就巣性と言って卵を抱いて温める習性が強い鶏で、子育ても上手。これに鶏卵用の卵を産む鶏の卵を抱かせてヒヨコを育てさせる。しかし、就巣性にはマイナス面があり、卵を抱いてひなを育てる間は卵を産まなくなるので鶏卵用の鶏はこの修正を除去するように品種改良する。100パーセントその習性を除去したのが白い白色レグホンなんかですね。え?やることは熱心だけど、子供を産まないおねえちゃんみたいだ?そういうこと言っちゃぁなりませんよ。

 私が幼少期の我が家、父親が獣医だったこともあって牛はいるわ馬もいるわブタまで飼って鶏は100羽近くいるわ、ウサギとアヒルが庭を闊歩しているわ、猫がいるわ、犬もいる中で育っているので、えらいもんでした。そんな家庭で私が小児結核で、栄養価の高いヤギの乳を飲ませようとヤギまで仕入れてくる。雑菌だらけのなかで育ってきたんですね。

 牛は乳牛が6頭ぐらいいて、トラクター代わりの和牛もいました。主に和牛は祖父の乗り物で、今でいうなら軽トラみたいなもんです。牛車ひかせてあちこち出かけてました。馬はクルマでいうならスポーツカーで運転が難しい。ヤンマーやイセキがはびこってくるまでは牛馬が重要な労力でした。

 世相に踊らされて卵に群がる人たちを見て昔のことなんぞを思い出しながら、半年もすれば安売りの目玉商品に卵が並ぶことを想像してしまいました。

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構造

2023年03月15日 | 日記・エッセイ・コラム

 夕方、風呂で近隣地区の30代の若い衆と話をしました。

 ばかばかしいので極力目を向けないようにしている高市さんを巡る行政文書の国会でのやり取り。

 彼が言うには「いじめの構造」に似ているというのだそうです。そういえば、この青年、中学生の頃は神奈川にいて、いじめのターゲットにされて、こちらの祖父母を頼りに単身転校してきた子供でした。

 「あいつら、自分が上に立てると思ったらカサになって突っかかってくるんですよ。正論で論破されたら針の孔みたいな口実見つけてのしかかってくる。j決して自分の非は認めない。ガキならまだしも、国会で分別ある大人がやっているのだから、いじめはなくならないですよ。」

 ああ、なるほどね。私たちの世代なら「てめぇらいい加減にしろ!」と、頭は悪いが腕っぷしが強い奴いらがいて、こざかしい連中をひっぱたいたものですが、平和・非武装を口実にこういう連中を駆逐したら、「正義」という悪がはびこるようになったわけだ。

 そうか、いじめ経験した側の目線では国会での質疑応答がいじめに見えるわけだ。それだけレベルが低いことをやっているってことね。まぁ、確かに連中は国の根幹にかかわる事態とは決して向き合おうとしていないし、国民のおまけみたいなもんですが、選んでくる土地もおまけみたいな人たちなんでしょうね。

 こうした「正義」に乗っかって暴れてきたのがマスコミで、すでに国民にそっぽ向かれているのだけど、それが国会という場に移っただけということ。こいつらは誰かが作った土俵のに乗っているだけで、自らは何も生み出さない。やがて誰も耳を傾けなくなることだろう。これって怖いことなんだけど。

 日本に限ったことではないけれど、新しい時代は辺境の地方からやってくる。維新の時代の薩長も辺境だったけど、その末裔が都会で生まれ育ってすっかり足腰が弱くなってきた。

 やがて地方土着民から逸材が出てくることになるのだろう。

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