のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

クマ街道

2014年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨年まで50kmと25kmだったトレランのコース。今年は新たなコースがメインですが、以前のコースの一部は今年も使います。

 

 かつての140731_1_225kmコースの一番の難所、今年は120kmのスタート直後のルートに入っています。

 

 朝5時にスタートして8km地点、通過は5時半ごろでしょうか?天皇陛下が植樹祭を行った21世紀の森の上部です。

 

 5年前は草ぼうぼうの旧作業道でしたが、トレランを機会に毎年手入れが始まり。倒木や道路があれた部分を修復し、けが人が出た場合に搬送できるクルマが入れるまでに整備されました。

 

 この地点はスタート間もないのでまだ団子状態になった走ってくるはずです。

 

 クルマがはいけなくなった地点から高低差で一気に100mほど下って、沢を渡り対岸をまた100mほど駆け上ります。

 

140731_2 45度ほどある急な斜面を下りきると明治百年記念の森の石碑があります。多分ランナーは気がつかないでしょう。

 

 森は県有林ですが、その周辺には国有林もあります。

 

 昨年の秋に2回目の手入れに行った時のことですが、森林管理署が国有林の測量に来ており、クマよけのロケット花火を豪快にうちならしていました。そのため音が少ない私たちの方にクマが逃げてきました。私たちが急坂を下りきると沢の対岸にクマがいる。さらに沢の下にも別の熊がいる。

140731_3  作業をあきらめて先ほど下ってきた急斜面を登って逃げ帰ることにしました。

 登り切ったらまた別のクマが林の中からこちらを見ている。ロケット花火で騒がされて頭に来たのか、こちらに向かって唸っている。

 なんで我々がこんな目に合わなけりゃならんのだ?と、都合3頭のクマに翻弄されながら自動車を置いてきた21世紀の森に戻り、管理事務所に逃げ込んでお茶を御馳走になりました。

 測量を終えて山から下りてきた森林管理署の管理官にクマが出て大変でしたと言うと、「こちらはロケット花火打ち鳴らしたから全然心配なかったですよ。よかったよかった。」そうじゃない、お前らがこちらにクマを追いやったんだろう!

140731_4  沢を下ってまた急坂を上って対岸の稜線に出るとクリやホウの木が根こそぎ倒れていました。

 この冬の大雪とその後に拭いた強風の影響でしょう。

 

 幸いコース上には倒れていなかったのでそのままにしておきました。ここからまたクマが良く出る国有林の作業道を通って林道へ。途中からは昨年の50kmコースのルートと合流します。

 

 昨年、一昨年女子の部で優勝した地元ランナーのみどりちゃんが良く走っているコースで、路上のササを刈り払っていると背後に彼女が来ていて「こんにちわ!」と声をかけられ驚かされるのが年中行事。 「クマ出没注意」の看板に「みどりちゃん出没注意」もいれておきたいルートです。

 

 みどりちゃんは宝台樹スキー場上部の藪にルート設定手伝いに行ってハチに刺されたと聞いていますが、近々我々がかたき討ちに行く予定です。

 

 今日はクマもみどりちゃんも出なかったですね。

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骨董品

2014年07月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 中国に出す材木のコンテナー詰めをしました。日が高くなると太陽熱で熱したコンテナーがフライパンのようになるので大急ぎで午前中に作業を終えました。

140730 日本ではおよそ使い物にならない質の悪い材木が中国では合板工場で原材料になります。

 

 はたして、材木の輸入が目的なのか?それとも?

 

 毎度毎度子のコンテナーには怪しい荷物が積み込まれます。

 

 ある時にはオイルであったり、ある時にはサッシであったり、またある時には機械の部品であったり。材木でふさいで見えなくしてしまうので”ご禁制の品物かな?”と密輸を疑ってしまいます。

 

 青島から来たにいちゃんが持ってきたのは骨董品。なんだか、こちらの輸出が目的で材木はそのための道具なんだろうか?と疑ってしまいます。

140730a 解体した古民家などから買ってきた家具や欄間や扉などが置かれている倉庫。

 

 「お~これは国宝級のタンス。こっちは仏師の名工が彫った欄間ではないか!」こりゃぁ見つかれば逮捕だな。」とからかうと「古いの家から買ってきた普通の家具よ。逮捕ない。逮捕ない!」と青島の兄ちゃんは真剣に否定していました。

 

 骨董品は向うが本場だと思いますが、日本の骨董品を買いあさる金持ちがいるそうで、向うでオークションを開いて売っているのだそうです。とは言え、中国です。真っ当な取引が行われているとは思えません。

140730b 油絵を趣味とするおじいさんが亡くなって、それを買い取ってきたと言ってましたが、日照で熱くなるコンテナーにこんなのいれて痛まないのだろうか?少なくも絵画品質のことなんぞ気にしちゃいないことがよくわかります。

 

 「中国の骨董品、みんな偽物。日本人が作るは本物。 」と青島のおにいちゃんは自分の国のこと全く信用していない。日本で台湾の故宮博物館の展示会を見て大感動したそうです。

 

 もし蒋介石が台湾に持ち出さなければ?今頃これらの宝物は世界各地にやみ販売されて失われていたことでしょう。

140730c 韓国の貨物客船沈没事故の影響もあって、コンテナーの重量制限に対する検査が厳しくなり。今まで多少の重量オーバーはお目こぼしがありましたが、このところ少しでもオーバーしていると荷物をおろしにいかなければならないのだそうです。

 

 そのため、持っていく材木の量も減り、できた隙間に関係ない怪しい品々を積み込みます。しかも、書類には記載されていない。

 

 大きなつづらの中身は掛け軸。家屋の解体業者から買ってくるんだそうです。材木の輸出なのか?骨董品の輸出なのか?荷物の大半は骨董品でした。

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植生

2014年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝、ヤマさんを訪ねたら眠れない日々が続いたのか、ずいぶん憔悴し切った顔になっていました。これから山に入る人たちが2名、あいさつに来ていました。

 

 今日は川場牧場越えルートのコース整備をすることにしました。高低差は300mほどなんですが以前から使われていたルートなのでおよそポイントは予想していました。が、ふたを開けてみるとこの冬の大雪でねじり倒れた立枯れの木や、根こそぎ倒れたダケカンバなどが道をふさぎ、持っていった小型のチェーンソーで太刀打ちできるのか?予想以上の作業になってしまいました。

 

 斜めになって隣の木に寄りかかっている木を「かかり木」と呼ぶのですが、力が思わぬ方向に偏っているため伐倒が難しいのです。毎年こうした気にはじかれたり、切れたときのねじれで大木が回転して下敷きになったり、大きな事故が起きる要因です。

 

 真っ先に現れた枯れたカラ松の倒木は人の胸ほどの場所でねじれて倒れ、道を横断して反対側の木に引っ掛かっていました。ねじれもあるし両側から推す力が働いているので、案の定切れる直前でチェーンソーが食われて外れなくなり、危険承知で木の上で飛び跳ねてチェーンソーが抜けたと同時に幹が地面に落ち、私と反対側にはねてくれたので事なきに終わりました。

 

 「何事もない」実はこれが奇跡なのかもしれませんが、何事もないとそれさえ気がついていません。

 

 四畳半ほどある木の根がもろともめくりあがって十数本倒れている地帯は北西からの風が吹いたことが倒れた方向でわかります。傾斜や倒れた面積を考えると、雪崩が出る地帯になりそうです。登山道の稜線の下ですから直接影響はありませんが。

 

 こうして大木が倒れて日がさすようになった場所を「ギャップ」と呼びますが、日が当たると真っ先に出てくるのがダケカンバやシラカバなどの木です。

 

 この登山道を歩いて気になったのことがあります。1-2週間前に山岳連盟が立木にトレランの目印のテープを巻いたのですが、半分以上はがされていました。犯人はクマです。

 

 このコースは深夜から明け方にかけて通過するコースで、立木に巻いたテープはライトの明かりに反射するテープです。月明かりにでも反射したのか?クマが興味を持ってしまったようです。

 

 大会当日は係員もこの山の中で立ち番をするので、暗くなってからこんなところに上がってくるのも嫌だろうな。

 

 このコースを通過するのは120kmの選手で、86-7km地点なのでかなり体力も落ちているはずです。どんな状態になるのか?自分たちで走ってみて検証するんです。下り斜面でスピードが出すぎた時に手をかけてしまいそうな木の枝や、抱き付いてしまいそうな木の幹に突起物があると?足元につるや根っこが浮き上がっていると?ここまで登ってきただけでよれよれのおじさんたちは実によく理解できます。

 

 今まで使ってきたルートですが、今回は反対側からなのでまた目線が変わります。1200m少々の山頂から早足で下ってみて、素晴らしい実感がありました。コース曲がり切れずにはみだしたら枯れ枝が太ももに刺さった。

 

 「試してみるもんだね」と片足引きずりながらゆっくり下山しましたが、面白いことを発見しました。チゴユリの群生が移動している。

 

 チゴユリがもともと好ましい環境に移動する習性があるみたいですが、5年前にこのコースを作った時にはチゴユリの群生地を突っ切るようにコースが作られましたが、コースの周辺からチゴユリが消えて、コースから数メートル離れた場所に群生が移っていました。

 

 今まで日当たりが悪い雑木林だったのですが、コースを作る時に枝をいくらか落とした場所ではオトギリソウが生えていました。そこそこ共生関係は保たれているようです。

 

 が、問題は何年も使ったルートなので踏み跡部分の地面がへこんできて、このまま使い続けると沢ができてしまかもしれません。今年は大会前と大会後の地面の硬さを計って検証するみたいです。

 

 実はこのルート、昨年の大会前に地元のランナーが走りやすいように熊手で枯葉をかいてくれたのですが、熊手で地面をかくと地表のひげ根を切断してしまうため表土が流れやすくなってしまいます。ブロアーの風で枯葉を飛ばしたほうが害がないのかな?なんて考えました。

 

 3本くらいルートを作って、毎年コースを変えていくのもローインパクトに貢献すると思いますが、コストや手間を考えると?

 

 これはこれで楽しい課題なんですけどね。

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裏話

2014年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 山ヤの概念には「エスケープルート」と言うのが常に存在しています。一種の逃げ道ですね。

 

 たとえば縦走路ならこの地点で何か起きたら引き返す、ここなら引き返すより途中の尾根を戻る、ここまで来たら登り切って降りた方が安全。これが計画の中でも重要なポイントです。

 

 「山田昇杯」の登山競争から「スカイビュートレイル」になり、山岳連盟が主催からサポートになった4年前から「エスケープルート」の概念が希薄になった感がありました。

 

 当初、50kmと25kmだったスカイビュートレイルのコース作りの時は関さんという山岳連盟の地元の重鎮がおり、83年の国体の時からこのコースを育ててきた人でした。エスケープルートの重要性もよく理解していましたし、土地の地主とも折り合いをつけてくれたので我々コース作りの現場サイドも救急車の入れるルート、救急車は入れないが軽トラなら入れる、ヘリコプターがホバーリングして吊り上げられる場所など、こちらサイドで見つけて関さんが折り合いをつけてくれる算段になっていました。

 

 実はこのとき関さんは末期ガンで第一回スカイビュートレイルを成功させた翌年の春に他界してしまいました。私など20代の頃から関さんのお世話になっていたのでそもままずるずるとコース整備に参加して今に至っていますが、裏方の裏方を失ってみてその大きさを知るもので、今回関さん抜きで新規開拓ルートを作っていると、許可を取った国有林だと思っていた道が、実は民有地に大きくい込んでいたり、トレラン稜線の多くは市町村境なのでトレランに理解を示さない市町村の境界を越えていたり、そのたび慌てて道を作り替えたりの騒動が絶えません。

 

 エスケープルートにしても我々山ヤと100kmを走るトレランとでは感覚が異なり、6-7kmの一本道なら人力で往来できるという空気が漂っていました。できるだけ自動車が通れるような道は走りたくないと言うのも理解できますが、毎日2時間3時間かけて現場まで行き作業をして同じくらいの時間をかけて帰って来るのではこちらの効率も上がりません。

 

 許認可などの問題があるので大っぴらにはできませんが、道具の搬送の問題もあり作業現場ではひそかに古い作業道や林道に目星つけてエスケープルートを作っていたのですが、今回の事故で日の目を見ることになりそうです。

 

 ヘリによる搬送の困難さもようやく理解してもらえたような気配になってきました。実はすでにコースの何カ所かにヘリがホバーリングもしくは着陸できる場所を確保して手を入れてあるのですが、幸い今まで無駄仕事で終わっていました。

 

 貴重な山野草が生えていることもあるので、そういう場所は不自然でもコースを迂回させたり、道幅が狭くなってもわざと草を残して人が入らないようにして避けています。

 

 倒木以外の生きた樹木は切らないは山仕事の暗黙のルールなので、藪の切り開きは結構難しいんです。だいたい中低木の利用価値のない木が多いのですが、自主規制は一応太さ4cmがめどで、それ以上はお役所のお目こぼしにすがるしかありません。

 

 大会当日、私たち裏方はお役御免で顔を出しませんが、昨年までは前武尊の急登の下で応援していました。大会本部では重視していなかった小さな分岐があるのですが、山田昇杯の頃にその分岐を間違えて走った選手がいた経験があったので、毎年その場所で見ていましたが、トップグループは颯爽と通り過ぎるものの後半の選手ほどボロボロになって歩くより遅く走ってきます。

 

 我々山ヤが2泊3日で行くコースを7-8時間で走るのですから無理からぬことですが。

 

 大会の行方がわからぬまま、今日はマムシが出る場所があるので少し広めに草を刈り倒し、2匹ほど首をはねました。通過する時間帯が夜半になる場所ですから、もしかまれてもマムシと特定できないかもしれない。イノシシが猛威を振るうようになってからマムシも少なくなりましたが、いなくなったわけではない。

 

 マムシに限らず蛇を見たら殺せで、今年に入って2-30匹切り殺しています。その祟りで貧乏しています。

 

 昔なら専売公社でたばこのクズをもらって撒きましたが、幸い、関さんが残してくれたマムシよけの薬がまだ残っていたので今年は何とかなりそうです。

 

 お盆を過ぎるとハチが脅威になります。昨年は25kmコースで大人数がハチに刺される事故がありましたが、毎年大会前に蜂の巣の駆除問題が起きます。私はスズメバチアレルギーがありかつて3回ほど意識不明になっているので、エピネペンを携帯していますが、ハチジェットのスプレー一本よこして「これで退治してきて」と某村役場。こいつらも自分の身の上に災禍が降りかからないと分からない連中です。

 

 新コースのゴタゴタで後手になってしまった既存コースの整備。隠れた難所が待ち受けています。ヤマヒルの尾根で、ランナーが走れば3-40分で通過する長さですが、この冬の大雪で倒れた木を切ってどかさなければならないのでまる一日、もしくは軽く二日の作業になるでしょう。 

 

 ゴム長に雨合羽来て隙間をガムテープでふさいで、炭焼から出た木酢をスプレービンに入れての作業です。寒くなればヤマヒルもいなくなりますが、今は宴もたけなわ。常に2-30匹のヤマヒルが足元から這い上がってくるので、お互いに木酢を掛け合いながらの作業になります。

 

 一昨年、初日早々この山ヒルにやられまくってパニックになり、作業から一名脱落者が出ました。それまで二人きりだったので期待していたのですが。今年はヤマヒルのことも知り尽くした人が一人加わってくれて3名で作業していますが、皆、関さんゆかりの人たちです。

 

 例年ならヤマヒルが出る前に終えている場所なのですが、今年は新コース作りの影響で一番悪い時期に当たってしまいそうです。

 

 当初今年のコース作りはボランティア中心で行くと言う方針だったので、我々の出番はなかろうと余裕だったのですが、結局今の状態になり、スタートが遅れた分あわただしくなっています。

 

 許認可その他いろいろ含めて先行きどうなるかわかりませんが、今週は骨休みも兼ねて激しい場所には行く予定はないのですが、来月中ごろから一気にその反動が出てきそうです。

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祇園祭の頃

2014年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 こちらの地方では祇園祭のシーズンがやって参りました。


 昔は7月末から8月初旬の3日間が祇園祭の時期でしたが、近年では土日にあわせる地区が多くなり、7月最終の土日が多くなりました。
 私の住む地区もかつては3日あったお祭りが1日になりました。
 個人的には大いに好ましいことで、できれば4年に一度にして死傷者がでるような騒ぎの方がエネルギッシュで楽しそう。
 お祭りのたぐいが大嫌いなので、役でも持っていなければ関わりたくないのが本音です。

  
 御輿や万灯は年に一度のこのお祭りのために蔵の中に保管されていますが、お祭の時しか顔を見ない人も何人かいます。日頃なにをしているのだろう?お祭の時には存在感を示していますが、日常はそんな人がいたのかもわからない。不思議な人物です。
 まさか、八坂様の化身ではなかろうか?だとしたら八坂様は飲んだくれた神様なのだろうか?全然ありがたくない神様になってしまいます。

 
 かつて農業などが主体の時代ならお祭は「休暇」の意味を持つ大きな役割をしていました。若い人たちにとってはある主「婚活」の場でもあったわけです。

 
 今の時代、定期的に休暇はありますし、お祭で褌しめてケツむき出している兄ちゃんに恋心抱くおねえちゃんなんているものだろうか?
 妙に味気ない時代になってしまった気もしますが、「神事」が生活の足かせになってきたのでしょうか?

 

 「遠き別れに耐えかねて」島崎藤村の詩にこんな一説がありました。
 昭和20年7月も終わる頃、私の小学校の時の恩師には徴兵の赤い紙切れが送られてきて兵役につくことになりました。

 
 いつもなら祇園祭が催されているはずですが時は戦時下。恩師はかねてより思いを寄せている女性を神社に呼びだし、この詩が書かれた手が意味と「ボクはあなたのためにこの命をなげうってきます!」の言葉を残し入隊しました。

 
 が、隊列行進練習中に戦争が終わっちゃった。
 軍隊の厨房にあった砂糖と鰹節をザックに詰めて戻ってきたものの、格好良く別れてきた彼女に会わせる顔がない。

 
 もっと困ったことには職場の学校の方針ががらりと変わってしまって、お国のために出陣した帰還兵教師など居場所がない。
 2年ほど土建や山仕事などをしながら教職から離れていたそうです。

 
 「俺にとっては人生で一番かが焼いた祇園祭は、戦時下のなにもないお祭の日だったな。」と一杯飲みながら恩師は語っていましたが、軍隊から持ち帰って砂糖や、仕事先でもらった野菜などをこっそり彼女の家に届けていたそうで、無事結婚できたのは教職に復帰し、戦争の記憶も和らいだ5年後だったそうです。

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求道

2014年07月25日 | 日記・エッセイ・コラム

 人の背丈を超える笹を刈り払い、かつてのマタギ道だった猟師の通り路を発掘中です。
 もう何十年も人が歩いていないので全く見当がつかないのですが、地形の弱点を突いて獣が歩く獣道がたよりです。笹の隙間から獣道を見つけて笹藪をこねていくととんでもない急斜面に出くわし、下は沢まで急な崖。
 いくら何でもマタギだってこんなところは歩くまい。

 

 文献によると途中で川を渡って右岸から左岸へ、そしてまた左岸から右岸へなんて書かれているけど、そのポイントがどこかは書かれていない。しかも夏は枯れる沢なので地図にも載っていない。6月初旬に踏査したときは沢の中に雪渓が残っていたので快適に歩けたそうですが、雪が溶けて滝の岩がむき出しになって沢は水がたっぷりで岩登りの道具を持ってこなければ歩けそうにもありません。
 さらにもう一つ。「じゃあ、帰り道はどこだ?」

 

 「人間は常に迷っている。迷っている間は常に何かを求めている。」ゲーテがファウストの中で申していましたが、求めるも何も帰り道がわからなくなったんだもん。さんざんな目にあって何とか帰還してきました。
 右岸・左岸は上から見て右左なのですが、文献の右左は根底から間違えていないか?と言うのが現場を踏みしめた感想で、どうもこの熊撃ちオヤジの口述はあてにならない。重大な問題を道に迷いながら発見するに至りました。

 

 より高見を求め道を求める者なんて言うとかっこいいけれど、日は落ちてくるし降りる道は見つからないし、息詰まるたびに「こりゃまずいわ」と焦りは押し寄せるし、無事戻ってきたから「山は恐いよね」ですみましたが、開拓者のフロンティア精神なんて成功したからいえることで、敗退してくると嫌みにしか聞こえません。

 

 マタギ道の入り口まで歩いて2時間少々。二度と来たくはないので今日中に稜線まで700mの道を仕上げたかったのですが、予想以上にハードな迷宮が待ち受けていました。

 

 ボロボロになって事務局に戻るとヤマさんが「マタギ道まだ手を着けていないよね。森林管理所からの許可がでるまで待っててね。」”そう思って道に迷っていたんですよ!”

 

 道が見つからない状況を説明すると「ハハハ、ハハ、どうしようか?大変なことになっちゃったね。」ヤマさんは驚愕を通り越して笑い転げてしまうし、一番過酷なところが残ってしまったこちらは頭を抱える中。達観しているワンワンは、いかなる事態にあっても動じることなくご飯を食べてお昼寝。ワンワンはシビアなリアリストです。

 

 今の猟師さんはクルマから離れたところまで歩かないし、何日も山にこもって猟をしないのでこんな奥地まで来ることがないし、冬の野営技術もない。それでもかつての痕跡など点在していたのでうまく結べば猟師道の復活ができるかも。
 できなければ大変な事態になるのだけど、私もワンワンのように達観したリアリストになることにしました。

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常識?

2014年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 中国で加工された鶏肉が問題になっているようです。不衛生な取り扱い方など彼らにすれば「どこに問題があるの?」と言う感覚なんでしょうから、まずはそこから正していかなければなりませんが、犬にトイレをしつけるより難しいことです。

 

 一番最善策は二度と関わらないことで、「安い労働力」が信頼を駆逐することになります。

 

 相手はまっとうな人々ではないのですから、まっとうなことを要求しても仕方ないので、扱い方を考えなければならない。中韓の場合は関わりを断つことでしょうね。

 

 さて、夕方。コース作りの進行状況を事務局のヤマさんに連絡したら、周囲の音がずいぶん騒がしい。

 

 トレランのコースになっている町村の町長・村長を集めて説明会と懇親会がある予定だったので、会議が無事に終わって懇親会になっているようでした。

 

 キュウリの塩漬けの霊験も及ばず、脱水症状で脇腹とひざに痙攣をおこしながらやっとこ山から下山してきたかいがあったのか、和気あいあいと進んでいるようで、理解を得られてよかったと電話の向こうの音に安どしました。が、聞き覚えのある声が電話の向こうから聞こえます。まさか?こんな場に?あり得ないだろう?あり得ないと言うことこそあり得ない。

 

 ダスキンのボロ雑巾のような黄ばんだトレラン犬マルチーズのワンワンが宴会コンパニオンをやっている。ワンワンならできる!ワンワンあっての大会です。

 

 連日のハードな作業で意識がすっ飛んでいる時間が長くなりました。実際には人間の脳は無意識の時間の方が長いみたいですが、何かがあった時にスイッチが入ってたまたまその対応が適切での偶然の産物の綱渡りで生き延びているんですね。思考力が落ちてきているので危ないなとは認識していますが、おかげさまでよく眠れます。

 

 ウクライナでは親ロシアはゲリラが暴れまくり、パレスチナではイスラエルが戦闘行為をしまくるご時世、ワンワンが宴会でコンパニオンしていてもなぁんも不思議じゃない。と考えると、中国の鶏肉事件など起きて当たり前じゃないか。

 

 難しいことは考えないで早く寝ることにしました。

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野営

2014年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 刈り取ったチシマザサを敷き詰め、足で踏んづけて、また刈り取ったチシマザサを積んで足で踏みしめ、テントを張って夜を過ごしました。

140723 金鳥の夏、日本の夏。ブヨが大量に発生しておりまして、蚊取り線香は手放せません。

 

 この季節のブヨは日一日と標高を上げるので、昨日より今日、今日より明日の方が高い場所にブヨの群れが出ます。

 

 本音はもう少し高い場所に野営したかったのですが、ブヨの団体さんが宴もたけなわなので、標高を100mほど下げた場所にテントを張って夜明かししました。

 

 こんな山の中に寝泊まりしながら登山道開拓も覚悟はしていましたが、クマが出てくるんじゃなかろうか?と、線香花火のみならず一晩中ラジオをつけっぱなしで寝ました。

 

 昔なら焚火をしながらの野営もできましたが、今は焚火禁止が暗黙のお約束。近年の日本人は焚火の経験がないから、火の始末などもできないどころか、山の中で火をつけることもできないと思いますが、この技術が生死を分けることもあります。

 

 ウィルダネスの概念がないし、自己責任の重さもわからないので、日本では仕方ないのかな?と思っていますが、欧米ではこうした意識がしっかりしています。USAでは焚火のために木の枝を折ることもできませんが、地面に落ちている枝を使って焚火はOK。あの自分勝手なアメリカ人がしっかり約束事を守っていますし、後始末もしっかりしています。

 

 日本人はまだこの領域まで踏み込んでいないなと察しています。焚火をして火事を起こして「凍死するところだったんだから仕方ないじゃないか!」とふてぶてしく開き直るなナチュラリストは多いことでしょう。焚火禁止もやむを得ないことだと思いますが、本当に命の危険がある場合にはお目こぼしはあるようです。そんな状態になる時点でアウトなんですがね。

 

 

 谷筋で広葉樹が多いこともあるのか、GPSが微妙に安定しません。もしや?ロシアとUSAの衛星がドンパチに向けて移動を始めたとか、それはそれで仕方ないと思いますが、こちらは死活問題です。今週いっぱいでいいから平和でいてほしい。

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魚肉ソーセージ

2014年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 小学生の頃、遠足と言えば塩のたっぷり効いたおむすびとゆでたまご、ワタナベのジュースの素に当時10円だった松田食品のベビーラーメンが定番で、ちょっとリッチに魚肉ソーセージなど持っていけば偉くなったような気がしました。

 

 何十年たってもこの時代の感覚が抜けきっていないみたいで、リュックの中の非常食にはもはや外資系に身売りしてしまったおやつカンパニーのベビースターラーメンと粉末ポカリスウェット、それにカロリーメイトがいつも入っています。歩きながら食べる行動食には魚肉ソーセージをよく持っていきます。

 

 ソーセージにも規格があるそうで、羊の腸を使ったものをウインナーソーセージ(太さ20mm未満)、豚の腸を使ったものをフランクフルトソーセージ(太さ20-36mm未満)、牛の腸を使ったものをボロニアソーセージ(36mm以上)と呼ぶのだそうです。

 

 魚肉ソーセージは?太さまちまちでもビニール詰め。

 

 今日の山食は久々に腰を下ろしてお昼を食べました。刈り払った笹の上にデーンと腰を下ろしてまずはこれでハッピー。おむすび2つに塩漬けきゅうり3本、そして大きめの魚肉ソーセージ。これで満足しているのですからグルメとは対極の生活ですが、このところ歩きながらのお昼が多かったので、座って食事できるだけでもものすごく気持ちが明るくなってしまいます。

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梅酒

2014年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 6月の終わりに梅酒を漬けました。

 

 梅と氷砂糖と35度の焼酎2升使って仕込んだのですが、いつの間にか液体がなくなっていました。

 

 アルコール度数が高すぎて気化したんだろうと父は申していますが、犯人はこの男で、毎日少しずつ飲んでしまったわけです。

 

 1年とは言わないからあと半年待てば多少は梅酒っぽくなったのにと言うと、「そこまで生きている確証はない」と盗人酒していたようです。

140721a だいぶ熟していたものの、まだ梅の木に梅が残っていたので、8リットルのビンに梅酒を漬けなおしました。

 

 父のところに持っていくとほどなくなく蒸発するので、こちらで厳重に管理することにしました。

 

 日頃アルコール類を飲まないので結構長持ちします。疲れた時におちょこ一杯梅酒を飲む程度なので、なかなか減りません。

 

 写真左の梅酒は5年ものです。

 

 ほかには風邪気味の時に飲む花梨酒や、朝鮮人参の酒などをつけてあります。

 このところ疲労がたまっているので、夕食の時に梅酒を少々飲んでいますが、少しは健康に貢献しているのだろうか?

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橋のない川

2014年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 来週のトレラン試走会に向けて思想のないおじさん達のコース作りは宴もたけなわです。

 

 午後3時ごろには天候が崩れるので朝6時から山に入り込みました。人が歩けない道がまだあと6.5km残っており、休憩も食事もとらず、ポカリスウェットとカロリーメイトと梅干なめながら3.5kmやっつけました。宴会にたとえるなら天ぷらも出てきて、鍋が煮えて食べごろになった状態と言えるでしょう。

140720  距離にすれば半分、労力にすれば3分の1地点の橋が流されていました。橋はどうなるのだろう?余計な心配はしないことにしています。「お願いします」の一言が怖いので。

 

 連日の雨で川の水も多く、それでも飛び石をしながら何とかわたることができるので、来週の試走は多分大丈夫でしょう。長らく走ってきたランナーはこうした川をキャッキャと声あげながら水の中を歩きたがります。冷たさが心地よいのでしょう。

 

 この界隈は河童が出る話を聞いたことがありませんが、「河童注意!」と「全裸美女大歓迎?by山の神様」の立札でも作ろうかと思っています。

140720a  今日の到達地点1200m付近、道を開けなければならない避難小屋の標高1645m、あと3日くらいかかるかな?日に日に現場が遠くなるし。

 避難小屋から2157mの頂上まで3-4か所はしごをかけなければならない岩場があります。「ヒマラヤで使うアルミ製のはしごを使いましょう」と言う話は出ているが、どうやって運ぶか?と言う案は出ていません。猫の首に鈴を付けるネズミの心境ですから。それより、50代60代のおじさんに依存せず、体力自慢の若者たちがんばれ!

 

 12時頃は青空も出ていたんですが、尾根の周囲に怪しい雲が湧き始め霧が下がってくるようになり、気圧計を見ると高度以上に気圧が下がりはじめている。

 

 「逃げるか!」の掛け声に早足で山を下り始めること1時間、背中に冷たく心地よい風を感じながら自動車までたどり着き15分ほどでバケツをひっくり返したような雨になりました。

 

 この夏のシーズンは夕立が降る直前の冷たく心地よい風は何とも甘露な心地よい風で、エアコンではまねができない甘美な空気をもって来てくれるのですが、後が大変です。

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悪人のすすめ

2014年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 このところ地方議員頑張って活躍していますね。ヤジ議員、号泣議員、脱法ハーブ議員、選挙違反で議員15人逮捕etc。

 

 まともな分野ならいざ知らず、この方面ならこちらの地方議員だって十分張り合えるので名を上げるチャンス。頑張れ地元議員。目指せ、夢の東京拘置所!

 

 その昔、三木武吉と言う国会議員がおりました。自由民主党を作った人物です。

 

 選挙の立会演説で妾が4人いると対立候補に突っ込まれて「4人ではございません、5人です。この5人の女性たちはそれぞれ年老いているので、捨てることはできませぬ。」と言ってのけた人物。

 

 台湾に買春旅行に行って喜んでいる町議会議員や、よそに子供を作って認知しないでしらばっくれて逃げ回っている町議会議員などとは懐の深さが違います。小物すぎる。姑息すぎる。

 

 所詮、「器」なんだから聖人君子のような潔白さなんぞ期待しちゃおりませんし、製品である必要もありませぬ。いい仕事してくれるなら多少外れたことをしてもご愛嬌ですが、「私」のために地位を利用するようではなりませぬ。

 

 いつも笑顔で明るい悪党になりましょう!

 

 悪さをしても好かれるガキ大将と言うのが昔はいたものですが、最近いなくなりましたね。そこそこ小利口な子供がやる悪さは陰湿で邪気が満ちていて、「悪い」ことを確信してやるのでやり方も卑怯です。

 

 紙のパンツ履いている明るいガキ大将はちょくちょく見かけるのですが、分別がつくようになると豪放磊落さが失せてしまいます。つまりこれが「分別」の正体なんでしょうが、実のところ根底が無分別で表面上まともな人を演じているからやることもせこくなる。こういうのって「偽善」って言うんでしょうね。

 

 ビートたけしって人物のすごさは一見めちゃくちゃやっているようだけど、踏み越えてはいけないラインはしっかり把握しているところで、「良識」をよく踏まえたうえで狂気を演じています。だから好かれるのだと思いますが、育ち方の問題なのか?時代の問題なのか?こうした人物がいなくなりましたね。

 

 ユーモアと笑いを持って切り返せない「悪さ」ならその人の能力以上の「悪」なので踏みとどまるべきだと思いますが、大した悪さでもないのに足元をすくわれると言うことは、その人物の「資質」と「器」の大きさの問題だと思うんですよ。

 

 議員やめるにしても失職するにしても、笑顔で見送れる辞め方ができるよう、日々精進して立派な悪人になっていただきたいものです。

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増水

2014年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 ウクライナ上空でマレーシア航空の旅客機が地対空ミサイルで撃ち落とされきな臭くなってきました。
 ロシア・ウクライナ情勢はもとより、半年前にもマレーシア航空の旅客機が行方不明になりインド洋に墜落したとか、中国で消えたとか、いろいろ言われているけれどいまだに見つかっていない。なんだかこちらの方がミステリアスです。マレーシア航空の背後に何かあるのだろうか?

 

 そんな世界情勢とは関係なく腹は減る。不思議なものです。

 

 例によって例のごとくトレランコース作りを続けていますが、まったく人が通れなかったコース二カ所のうち、一カ所がとりあえず人が通れるようになりました。山を三つ超える7kmの道で、作業時間よりも往復で歩く時間の方が長いとんでもないコースでした。
 あとはこれも難所なんですが、標高1700m付近までかつて存在した登山道片道6kmを来週末まで復活させなければなりません。

 

 午後から雨が降ることは予測していたのですが、何としても今日中に開通させなければ後がないので、土砂降りの雨の中。チェーソーで倒木を切り、刈り払い機で笹藪を刈り払ってびしょ濡れになって山から下りてきました。

 

 3カ所ほど沢を渡る場所があります。すっかり忘れていましたが、雨が降ると沢の水が増水するんです。
 沢を横断するために置いた飛び石が流されたのか水に埋まったのか?どっかに消えていました。もう、どうでもいいや!と長靴を脱いで膝まである沢の水に流されないように渡って下山しました。

 

 
 なぜ増水したのか?大雨が降ったからですが、人間集中力が増すと天からの啓示が見えてくるんですね。夕飯は雑炊を食べることにしました。

 

 今朝、おにぎりを作るためにお米を炊いて、冷や飯がたっぷりジャーの中に残っていたので、夕食はご飯ものと考えてはいましたが、増水した沢を渡り切った時、はっきり見えてきました。

 

 そんなわけで鮭雑炊に梅漬けで晩飯を食べ、ウクライナの問題を考えつつ居眠りしては目が覚めて、また居眠りしては目が覚めて、疲労困憊です。

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妖精?妖怪?

2014年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 ”ドモヴォイ”というロシアの妖精がいます。家に棲みつく妖精で、おじいさんという説があったり、人間の姿をしていないといわれたり、地方によってもいろいろな姿を持っていますし、見てはならない妖精だとも言われています。

 

    日本で言うなら座敷童のような妖精で、家を守り家畜を守る妖精ですが、時として人を殺してしまうこともある怖い妖精でもあるようです。ドモヴォイはウォッカが好きな妖精なのだそうで、朝起きるとビンに残っていたウォッカが消えていたり少なくなっているときは、夜にドモヴォイが出てきて飲んだのだとされるようです。きっと、ドモヴォイが父ちゃんに乗り移ってウォッカを飲んでいるんでしょうね。

 

     よく言う”金縛り”という現象は肉体的な疲労と脳の疲労の度合いがずれているときに起こるのだそうで、体は疲れて眠っているが脳はまだ眠りに入っていないときに起こりやすいそうです。ロシア人も金縛りにあうようで、金縛りにさせるのもドモヴォイの仕業だといわれています。

 

    家に棲みつく妖精には”キキモラ”という女の妖精もおり、糸車をまわす老婆であったり、幼い少女の姿をしていたりこれも諸説あります。何もないのに家の中で「バキ!」っと音がするラップ現象などはこのキキモラの仕業だといわれています。家の掃除がきれいにできていないとキキモラが悪さをするという説もあり、日本で言うなら♪ひとかけ、みこすり、サンポール♪のみこすり様ですね。

 

   キリスト教のロシア正教が大半を占める苦にですが、日本同様シャーマニズムも残っており、こうした伝承をもうけついで生活しているのがロシア人。原理原則で突き進んでくるキリスト教の一派の国々にはないあいまいさやおおらかさは、多神教的な懐の深さがあるからなのかもしれません。

 

    川や沼に子供たちが遊びに行かないように”ルサールカが出るぞ”と脅かすそうです。日本では”河童に尻こだま抜かれるぞ”というよなものかもしれません。

 

   ルサールカは水辺に住む妖怪で、不自然な死に方をした女性や子供がこの妖怪になるといわれています。ライン川に出るローレライではありませんが、美しい歌声で川を行く船を沈めてしまったり、人々を水の中に引き込むこともするそうです。

 

   川の中の岩の上で長い髪をとかす美しい人魚という説もあれば、しわくちゃの老婆という説もあるようで、船べりから川の中を覗き込むと長い手が水面から出てきて人を水の中に引っ張り込む妖怪でもあります。

 

    ドモヴォイ、キキモラ、ルサールカがロシアでも良く出てくる妖精(妖怪)で、他にも地方ごとにこうした民間伝承の妖精や妖怪がいます。時として人間に知恵を授けたり予言をしたり、かと思えば人の命をたやすく奪い去ったり、この感覚は日本と似ていると思います。中国では妖怪も仙人も人に災いをもたらすだけで、何一つ良いことをもたらさない困らせるの存在です。

 

 ”ロシアの妖精”=”隠微な想像”にふけらず、自らの足を地面につけていないと妖精に水底に引き込まれますよ

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集団的自衛犬

2014年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 京都ではコンチキチンの祇園祭が宵山でにぎわっているようです。

 

 毎年のことですが、お祭りシーズンがこちらにも飛び火してあちこちのお祭りの交通整理に引っ張り出されるので気が重くなります。

 

 昼間は昼間で、トレランのコース作りの尻に火がついています。26日の試走会までにとりあえずランナーが走れるようにルートを開けなければならない箇所が2カ所。この調子では山にテント張って寝泊まりしながらやらなければならない状態ですが、夜は夜で各地のお祭りの警備の打ち合わせなどであわただしい。

 

 この切羽詰まった状態の中、鉄砲撃ちのタケさんがコース作りに参戦してくれました。タケさんは物静かで温厚な60代のおじさんですが、鉄砲撃ちの殺気があるのか?この人と一緒にいると霊験あらたか。獣も鳥も極端に姿を見せなくなります。

 

 このところ、毎日クマとシカが出没していたのに、今日は全然出てこないどころか鳥の鳴き声すら少なくなりました。「獲って食おうってわけじゃないんだから、そんなに嫌わなくてもいいのにね。」と当人も気にしていますが、散々獲って食っているはずです。

 

 タケさんは猟友会には入らず、真っ当な犬とチームを組んで集団的自衛権の元に猟をしている人ですが、犬の調教も自分でやっているそうです。それぞれの犬の長所を生かすよう育てるのだそうです。

 

 黄ばんだマルチーズのワンワンを猟犬に育てられないかと聞いたら、「ありゃ絶望的」だそうです。たしかに、タケさんの鍛えられたゴールデンレトリバーと黄ばんだマルチーズのワンワンとでは自衛隊と韓国軍ほどの差があります。生意気な態度を取らないだけ韓国軍よりワンワンの方が世渡りを心得ています。今日は小汚いおじさんのヤマさんの書類申請の役所周りに、さらに小汚いワンワンが同行しています。あのコンビで行けば役所も同情してくれるかな?許認可より生活保護もらえるかも?

 

 ワンワンにも長所はあり、飯時に弁当のおかずもらい歩く機敏さは秀逸です。ソーセージに箸が伸びた瞬間、ワンワンが膝の上に飛び乗っています。我々は国連軍より優れているらしく、ワンワン用におかずを余分に持ってきていますが、韓国軍の銃弾が尽きたと騒ぐ前にあらかじめ想定して用意しておくくらいの周到さは必要だよな、国連軍だって。

 

 そっかぁ、最近、ワンワンと同化してきたから野生動物になめられていたのか?なんか、その辺のところ、身に沁みてわかる気がする。

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