ニセコ生活

2000年4月にニセコに移住、その生活を紹介します。

仕来り

2005-11-08 04:44:41 | Weblog
 立冬のこの日、雨が降ったり、結構な風も吹き、青空が見えるなど一見荒れた天候だったが生暖かい。いったいどうなっているのか。北海道の天気はほぼ暦通りで推移し、立冬なら『さすが立冬、寒い』というのが普通なのだが今年は異常か。
 夜、通夜に行った。近所の農家の方が亡くなったのだ。68才、若い。この方には3年か、2年前のこの時期、真狩温泉の露天風呂で声をかけられた。『タテノさんじゃないか』と。俺のヌードを見て『農家の方よりいい身体をしている』と褒めてくれたのだ。その時は、未だ、名前と顔が一致せず、後日になって名前を思い出したくらい静かな方だった。つい最近は集まりに出てきていない、体調を崩していると聞いていたがこのようなことになるとは。確か酒が飲めず、注ぎに行っても『飲めない』といってソフトドリンクを飲んでいる方だった。
 今年2件目、去年1回、それぞれ通夜に出た。5年半ニセコに住んで3回目の通夜というか葬式に出る。段々と付き合い、知り合いが増えてきているのだろう。
 正直、このような式に出るのは得意としていない、慣れていない。今回も『香料入れ』とかがあって皆さんはポケットから小銭を用意し、チャラチャラと入れている。俺はそのしきたりも分からず小銭などは用意していない。隣の方に『貸してくれ』とも言えず、ただ拝むだけ。宗派によってもいろいろあるだろうがそのしきたりが良くわからない。
 このお寺はニセコのハズレ真狩に近い山の中にある。歴代住職だと思われる方々の写真を見れば相当な年月が経過している。よくこんな太い梁や柱を集め建てたなと思う。住職さんによると、亡くなられた方のルーツは福井県だそうだ。この辺には福井や岐阜県から入植している人が多いとのこと。このお寺の本山も福井県鯖江市にあり『出会い』や『生を受けたことに感謝しろ』とのお言葉があったが座布団一個に座り、身動きが取れないほどで足がしびれ話しがじっくり聞けない。
 最後に葬儀委員長の話があった。地元の農家の方で、話しをするのは慣れていない感じを受けたが素直な話し方ですごい好感が持てた。思わず、危なく拍手をしてしまうかと。11月8日早朝、今日も早く起きてしまった。明日の水曜日はいよいよ里にも雪が降るらしい。 
コメント (1)
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