前回から続き
1日目(その2)
賢島から尾鷲へクリックするとアバウトな地図がでます。後ほど修正します。
志摩市から南伊勢市を走るR260を走っている。R260は旧道を通ると、峠越えをするたびに小さな漁港が現れてくる。どこも水は透明で貝殻が見える。この漁港では平地がほとんどなく、家が小山の急な斜面に見事に建っている。漁港から漁港へつなぐ峠道は木が影を作って、浜風とあいまって非常に気持ちよい道だった。
次の漁港ではカキのいかだの上にある小屋でおじいさんが作業していた。今地図をみると七日島あたりだろうか。入り組んだ入り江と島々のおかげて、とても穏やかな海で波ひとつ無い。でも空気や水はよどんでいなく、すがすがしい。
R260南伊勢市の入り江を眺めながらの海沿いの道。
迫間浦という漁村に着く。タイの養殖が盛んなようだ。タイは好物なんだけど、朝っぱらからタイはないなあ。
トンネル前の木陰で一休み。木陰は空気がからっとしていてほんとに涼しい。
トンネルを避けて、旧道で海沿いの快適なルートを、スピードを上げて走る。
漁村をすぎて、田舎道を峠越えする。途中、古和浦を望むニラハマの展望所があった。のんびりした景色と涼しい風に、ここまで上ってきた苦労が報われた思いがした。
峠をダウンヒルするとまた、集落があらわれた。静かな入り江では、魚釣りのいかだがあって、この暑さの中釣り客数名がいた。
紀伊南島トンネルに着く。ここまで長い急なのぼりで今日はじめてのヒルクライムは、汗が大きな塊でぼたぼた地面に落ちた。ちょっと充実感を感じる。なぜかここまで物足りなかったのはきつい登りがなかったからか。トンネル内は車も少なく、ひんやりして天然の冷蔵庫のようでまさしく天国であった。
トンネルを抜けると山の中、交通量も少なく、最高に滑らかな路面を爽快にダウンヒルする。これからは山の中の道で紀伊長島を目指す。ときたま暑さで路面に陽炎が見える。
紀伊長島からはR42。この道は車も多く、路肩も狭い。道の駅でただの冷水を何杯か飲んだ。こういうときには冷たい水が一番ありがたい。尾鷲トンネルの前まで最後の力を振り絞って上り、熊野古道馬越峠につく。石畳の道が山頂まで続いているらしいが、もう6時を過ぎていて、時間的にも体力的に余裕がなくパス。
上りでママチャリの高校生が三人押して上がっていた。後ろから上ってくるぼくを見て急に激しく漕ぎ出す。しかし、こちらもそんながきには負けてられないので、20キロ以上でさくっと抜いてやったら、あきらめてまたおして上がっていた。脚力では負けるけど、おじさんだって結構鍛えているのだ。
結局19時前にホテル着。素泊まり5100円だけど。清潔で気持ちの良いホテルだった。さっそくシャワーを浴びて短パンTシャツになり、ほっと一息。
コンビに買出しして、思う存分麦茶を飲んだ後、地ビール熊野古道麦酒で一人無事一日目を終えたことに乾杯する。
紀伊半島横断ツーリング 一日目
9時30分賢島発18時50分尾鷲着。133キロ、平均時速18キロ
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