沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩550 辺野古 9

2014年08月07日 23時19分37秒 | 政治論

 普天間飛行場所属と見られるMV22オスプレイ1機が6月27日沖縄で駐機中に落雷に遭い、事故規模クラスA(2億円以上の損害)の重大事故に分類されていた、ということが確認されているらしい(琉球新報電子版社会欄)。だが記事では些か腑に落ちない文言があり、米海軍安全センター事故Aクラス一覧表には「岩国から普天間へ移動中に起きた疑いがある」と記されているのに、県基地対策課の話では「飛行中の事故ではない」としている。つまり、防衛局に問合わせた県の対策課は(防衛局がなんと説明したのか知らないが)駐機中の落雷事故と判定しているわけだが、海軍の記録は移動中の事故かもしれないとしているのだ。ヘリ操縦士によると過去ヘリコプターの落雷直撃事故というのは殆どないそうだ。とすると、その滅多にない事故がしかも駐機中でほぼ誘雷性の低い状態にありながらクラスAの損害に至る甚大な衝撃を被ったという、極めて不自然な「物語り」がそこに浮上してくる。といってもこれは憶測に過ぎない。岩国から普天間に移動しようと飛行中のMV22オスプレイが何らかの重大事故を起こし、瀕死の状態で普天間に帰還した、というはなしである。あるいは早晩、人家密集地帯にこの種の隠蔽された真相が悲劇的に暴露される形で現実化するかもしれないという、まことに空恐ろしいことなのだが。(つづく)

 


詩550 辺野古 8 島ぐるみ闘争を!

2014年08月07日 16時31分59秒 | 政治論

 沖縄県国頭郡今帰仁村にあるいくつかの字単位で構成する区には区長さんがいて、区の世話役のような仕事をしておられるが、その方たちの集まりである区長会の長をしておられる方が、「辺野古強行を止めさせようー沖縄の心をひとつにー」と銘打って沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議に参加しよう!と呼びかけている。

 目取真俊氏のブログ「海鳴りの島から」や、「辺野古浜通信」「高江の現状」などで、我々は国頭郡東村高江のヘリパッド建設現場での抗議監視座り込み活動とか、現在急を告げている「辺野古」での抗議活動の実態を垣間見ているが、いっかな日常の雑事に取り紛れてこうした現場になかなか駆けつけられないで、憤懣を抱えやきもきしている人たちが大勢いるものと思われる。

 かつてプライス勧告に抗議し県民一丸となって「島ぐるみ闘争」を展開し勧告を跳ね除けたことから発展し「祖国復帰闘争」に至った歴史に鑑みると、結局最後は県民闘争にまで突き詰めない限り、この国もあの国も決して沖縄県民の意思に沿うような決定には至らないと覚悟し、10数年にわたって基地化進捗を食い止めてきた辺野古崎の現場のおじいおばあたちに報いるには、全島運動を沸き起こす以外にあるまいと思われる。それが現在シュワブゲート前に命懸けで監視抗議活動をする人たちの努力に報いることでもあろう。何しろそこには人手が足りないのだ。そのために国家犯罪が縦横無尽に横行するのをむざむざ見逃すしかないことになる。(つづく)

 


詩550 辺野古 7

2014年08月07日 08時40分55秒 | 政治論

 8月8日ウンケー(お迎え)、9日ナカビ(中日)、10日ウークイ(お送り)で11日エイサー盆踊りといった行事予定となっているらしい。沖縄人が盆踊りに興ずる頃、政府防衛省は海上に浮き桟橋を設置する気でいる。本土の旧盆は関係ないらしく14日にはブイ設置作業に突入、一気に海底ボーリング調査をやっちまおうというわけだ。この突貫至上命令は11月県知事選を睨んで政府防衛省がとにかくなんらかの「動かぬ証拠」を作りたい一心、ということになる。勿論台風が次々と発生しない保証はないし、波の高い状態が盆明けも長く続かないとも言い切れない。いずれにしても、作業ヤード確保の事案は場所選定、変更申請等その実施段階までの道のりの途中に県知事選が待っているわけで、年度内着工の思惑は到底スンナリ行くとは思えないのだが、それにしてもこの「国家対人民」闘争そのものは、この国の精神性を表していることになり、権力側が焦れば焦るほどその醜悪な実態が白日のもとにさらされ、いよいよ安倍晋三の独裁的国家主義即ちファシズムがその強権行使の犯罪的実情を我々に挑戦的に示されてくる。(つづく)