沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 2 思い出

2007年02月09日 13時57分21秒 | 手記
 ブランコ、薄暗い物置、2人、このブランコは梁に通した縄でしつらえたもので...、記憶の最も遠く脈絡のないワンシーンだが、もしかすると夢かもしれない当時の写真の薄暗くセピア化したイメージが、薄明の幼児期を脳内に醸成させたのか、それが事実かどうかは誰も知らない、しかも彼にとって何の意味を持つのか、無意味であろうか、「今日は楽しい日曜日」父はある日こんな歌を歌った、それはとてもやさしく穏やかであったが、なぜか悲しく聞こえた、彼は父自身の幼児期を思いその後の永い年月を数えていた、自分ともう一人の影は父か、友達かわからない、一転してある家の出窓に兄がその友と碁盤をやり取りしている、碁盤は脚なしのタイプ、この光景から眼を転じると川の土手がある、当時かどうか家の壁が台風で崩れたと誰かが言った、