沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 49

2008年07月12日 14時14分22秒 | 手記
 神は彼を見捨てた、
 いや神は彼を虐待し始めた
 それは諸般に及んだ
 ホレイショは等分に扱ったかも知れない不遇と不運、
 復讐を誓ったハムレット、
 彼はどちらにもなれなかった、
 なにしろこれは神の復讐だ、
 よく言えば試練、しかし時間がかかりすぎて今更しかたない、
 復讐は成った、神がその所期の目当てどおりに彼を貶めた、
 さて頂点はあったのか、ありはしない、ただ子供だった、
 答えはないと思え、それは決して与えられない、
 にもかかわらずこの国に神はない、
 彼の見ているのは神ではない、
 自働機械のような論理、いつもつまずきの石である、
 一体魂はどこへ行ったのか、
 デジャブっぽい偶然の符合に精神病のようにとりつかれて
 あまりに単純な演繹を繰り返した、
 そう、何一つ満足できず、何一つかれを納得させない、
 これもまた神の虐待なのだ、
 とりわけ正確に語ろうとすると
 ひどく神経を集中させねばならないし、疲労が襲う、
 もしかするとまたなにかを取り違えるかもしれず、
 これは今まで失敗ばかりしている、