「内閣支持率が上がる要素は全くありません。通常国会は公文書の隠蔽や改ざん、虚偽答弁が明るみに出て、閣僚の失言や不祥事も相次いだ。安倍政権は1回や2回の内閣総辞職では足りないほどスキャンダルまみれです。西日本豪雨による被災者支援のための補正予算を組むべきなのに、失点を抑えたい安倍首相は臨時国会を開こうとしない。霞が関などで障害者雇用の水増し問題も露見しました。そうした状況にもかかわらず、支持率が上昇したのは、自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)にスポットライトが当たり、マスコミが安倍首相の動向を無批判に垂れ流すからでしょう。実際は票固めに奔走しているだけなのに、何かやっている印象を与えてしまうのです」
「今言うべきことを絞りに絞ると『安倍内閣には外交なんてない』ということです。特に東アジア外交はマイナスばかり残している」 「安倍政権は日米同盟を盾にして、近隣国と友好を築く努力をしてこなかった。なので安倍首相は『日朝首脳会談を』と言っていますが、向こうは会おうとしないでしょう」
「国会は与野党関係なくアベ化していると思いますね。安倍首相は都合の悪い質問をはぐらかし、マトモに答弁をしない。だから議論がかみ合わない。それで、野党も言いたいことを言いっぱなしになる。重要な政策をしっかり議論することがなくなり、日本の政治は安倍首相に引きずられるように劣化してしまった。国会議員の誰もかれもが安倍首相のようになった結果、相対的に内閣支持率が上がるのでしょう」