沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 1 美醜

2007年01月27日 17時16分02秒 | 手記

 この前の世紀であった、この国の北方はやや南に下ったところ、かつていわしろの国といわれた中通り、交通の分岐にあたり諸処渡来人の多く集まる「よそもの」の街は雑多な文化の入り混じり、古来純なものに欠けていたかもしれない、その一隅に、どういうわけか生まれ育ったのが運の尽き、決して望まれてはいなかったであろう土地と彼、こんなえにしとはおもわなんだとはいうものの、爾来数十年を閲してからは生得とでも言わんか、自らのうちに複層する雑然たる粘液質をいかんせん、想い出に残るものは何一つない、少々うんざりの体でふりかえれば、まだ小学に入校する以前の洟垂れがあおあおとした二本ばなをこびりつかせて、切れ切れの画像をフラッシュするんだが、どうも美しさとは無縁である、