ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

先生にお願いしたこと

2017-05-18 23:45:16 | 不登校のこと
昨日、不登校には辛い、担任の言葉を書きました。

ケン太の再不登校のキッカケになった顧問の言葉も結構、きつかったですけどね。

「何故、学校に連れてこないんですか??」と呆れた顔で言われたし、
「このまま来なかったら、ケン太はだらけるだけですよ。それでもいいんですか?」
「部活に出れなくなったケン太くん。学校にも来れなくなったケン太くんってクラスの皆に言われますよ」

最初から部活やる資格がなかったということですね・・・とか、
辞めるんだったら、もう入れませんよ。また入りたいとか言わないでくださいね・・・とか。

そこまで言われなければならないでしょうかね?

会って話したら歩み寄れるのではないかと思っていた私の考えは甘かったです。
まったく太刀打ちできませんでした。

相手を理解する。歩みよろうとする気持ちがなければ、
お互いの距離を縮めることは難しいです。



その時の担任はクラスを持つのは2年目という
若い男性教員でした。

不登校の対応はケン太が初めてで手探り状態だったと思います。
若いだけにエネルギーもあり、
なんとかしなければという思いが前面に出ていたように思います。


ケン太が不登校になった時、最初は1日置きくらい
その後も週に1~2度は家に来てくださいました。

でも、ケン太は会いませんでした。

先生が玄関先で

「ケン太は元気ですか?」
「ケン太は勉強していますか?」

などケン太の様子を伺います。

元気だけど、「元気です」とも言いにくい。
元気なら何故、学校に来ないの?という話です。

勉強はまったくやっていなかったけど、
「やっていません」とも言いにくい。

何故なら、ケン太は階段の上で耳を澄まして私達の会話を聞いていました。
先生に余計なことを言わないように監視していたのです。

自分の近況を一切伝えてほしくないようでした。
それだけ罪悪感が強かったのでしょう。


あとは

「来れそうですか?」
「明日はどうでしょう?」と

登校の確認の言葉もありました。

これも「無理です」と言いたかったけど、
ケン太が聞き耳を立てているのに、断言もできない。

登校のプレッシャーを感じてしまうと「行きます」と答えられない限り、ケン太は先生に会えないだろうと思いました。


なので、先生にお願いしました。

近況はケン太が寝ている時など、電話で報告しますので、
訪問していただいた時は、

行事の連絡や、クラスの様子のみを伝えていただければ助かります。
今、自分が行けないことで疎外感を感じているだろうし、
クラスで何が起きているのかわからないとクラスに戻りにくい。
ケン太も気にしていると思うので・・・と。

その後、先生は階段の上で聞き耳を立てているケン太に聞こえるように
少し大きな声で、今日は学校で何をやったとか、ケン太のこと心配している子がいたとか。
私に話すふりをしてケン太に伝えてくれました。

三者面談をしなければならないことも、玄関先で伝えてくれて、
ずっと会わなかった先生に、ついにケン太は会うことができました。

先生に会っても「何故、学校に来ないの?」とか「いつから来れる?」などプレッシャーを与えられることはないと安心したのだと思います。

その後、先生の訪問時に、ケン太は顔を出すようになりました。

最後までクラス復帰はできなかったのですが、
卒業式にも校長室ではありますが、学校に足を運ぶことができました。



その前の年、担任が顧問を務める男子バレー部の部員が
何人も退部するということが起きていました。

それはその担任の熱すぎる指導によるものだと噂されていました。
ケン太の顧問と似たタイプだったのかもしれません。

最初は先生の思うように私が行動しなかったせいか
「埒があかない」などと言われてしまったこともあるのです。

でも、私が何度か学校に足を運んで、不登校の子の気持ちなどを一生懸命説明すると、
ちゃんと耳を傾けてくださいました。
お願いしたことも理解しようとしてくださいました。

ケン太が先生に会えるようになり、卒業式にも出れたのは
先生の対応があってこそです。


顧問には何を言っても全部、はね返されてしまったので、

諦めず、言えばちゃんと伝わるんだ。
わかりあえるんだ。

と実感できたことが嬉しかったです。

先生の柔軟性の高さを感じました。


今は結婚されてお子さんも生まれたようです。
さらに、さらに素敵な先生になられていることと思います。

担任には、感謝、感謝です。




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