いよいよ“甲子園”を目ざす16校の闘いが円山球場を舞台に始まった。しかし、野球の観戦がいかに体力を必要とするものかをいやというほど痛感させられた第一日目であった。
※ 開会式に勢ぞろいした16校の選手たちです。
《開会式》
午前8時30分。
ブラスバンドが奏でる大会歌「栄冠は君に輝く」のメロディーとともに16校のナインの入場が始まった。
すると私は思わず手持ちの手帳に次のようなメモを書きなぐった。
たとえアナクロと言われようと、
声を掛け合い、脚を揃えて入場する高校球児の姿に私の胸は熱くなる。
いつに変わらぬ彼らの姿こそ、高校野球の原点なのだ。
入場する球児たちを温かい拍手で迎える観衆の胸にもきっと同じ想いが去来しているに違いない。
※ 声を上げ、脚を揃えて入場行進する選手です。
統制の取れていないダラダラとした入場に何の感動が生まれるだろう?
これまで野球を指導してくれた指導者に、素晴らしい舞台を提供してくれた関係者に、一挙手一投足に惜しみない拍手をしてくれる観衆に、感謝の思いを抱きながら彼らは入場していると私は考えたい。
たとえアナクロと言われようと、高校野球のあの姿は失ってほしくないと私は思う。
※ 接戦を制し、勝利を喜ぶ立命館の選手たちです。
《熱戦》
本日の3試合の結果は、
◇ 第一試合 札丘珠 3 対 4 立命館
◇ 第二試合 白老東 4 対 9 函有斗
◇ 第三試合 札第一 12 対 11 駒大苫 (延長10回)
いずれも大熱戦だった。第二試合そこやや実力差が出た試合だったが、第一、第三試合はどちらが勝利するのかその帰趨が試合終了までまったく分からない手に汗握る闘いだった。
特に第三試合は一回戦屈指の好カードとの下馬評どおりの壮絶な打撃戦となった。
僅かな差が札幌第一に勝利をプレゼントした試合だった。
※ 夕闇迫る中、激戦を制し喜ぶ札幌第一の選手たちです。
《ベンチの責任》
NHKの放送も、新聞もけっして指摘しないだろう。
しかし私は敢えて指摘してみたい。
第三試合の結果はかなりの割合において駒大苫小牧のベンチに責任があったのではないか。
高校年代のスポーツにおける指導者の役割や責任は相当に大きいものがあると私は思っている。それが野球においては特に顕著だと思う。
それこそ彼らの一挙手一投足にいたるまでベンチからの指示による場合が多い。
今日の第三試合、5回の札第一の攻撃を迎えた時点で5対3と駒大苫がリードしていたが、札第一が1点を加えた時点で駒大苫はエースを交代させたのだ。リリーフ投手はそこは乗り切ったものの、その後加点され続けベンチの期待には応えきれていなかった。
一方、攻撃陣はその後も着々と得点を加え、7回終了時点では11対7と大きくリードしていた。
8回に入り札第一が2点を加えるとベンチはたまらず第三投手をつぎ込んだ。しかし、彼も期待には応えられず9回2点を失い、とうとう同点にされてしまった。
ベンチはまた動き第四の投手を延長戦に入ってつぎ込んだ。そして彼は決勝の一点を献上してしまったのだ。
確かにエースは5回までに4点を与え好調ではなかったかもしれないが、投球のキレは失っていなかったと私は見た。なのにあっさりエースを切ってしまったところにベンチの若さがあったような気がしてならない。
※ ノックをする駒大苫小牧の佐々木孝介監督です。
実は駒大苫の監督は、駒大苫が全国制覇したときに主将だった佐々木孝介さんが駒澤大学を卒業して今年から母校の監督に就任していたのだった。まだ23~4歳の若さだと思う。
私はその若さと経験に期待していたのだが…。
残念ながら今回はその若さが凶と出てしまったようだ。
佐々木さんには残酷な結果が待っていたが、この経験を糧にしてほしいと思う。
きっと高校野球の名監督といわれる人たちもこうした経験を何度も積み重ねながら指導者として大成したのだと思う。佐々木さんの指導者としての大成を望みたい。
※ びっしりと埋まった札幌第一のスタンドです。
《観戦の体力》
いゃ~、それにしても高校野球を観戦することがいかに体力を必要とするかを痛いほどに感じさせられました。
朝8時30分の開会式から、第三試合終了の18時40分までトイレに立つ以外は硬いベンチに座り続けるのは難行苦行です。
最後には「早く試合が終わってくれ~」と心の中で叫んでいました。
ああ、全試合観戦などという公言(私言?)が守れるのだろうか???
※ 開会式に勢ぞろいした16校の選手たちです。
《開会式》
午前8時30分。
ブラスバンドが奏でる大会歌「栄冠は君に輝く」のメロディーとともに16校のナインの入場が始まった。
すると私は思わず手持ちの手帳に次のようなメモを書きなぐった。
たとえアナクロと言われようと、
声を掛け合い、脚を揃えて入場する高校球児の姿に私の胸は熱くなる。
いつに変わらぬ彼らの姿こそ、高校野球の原点なのだ。
入場する球児たちを温かい拍手で迎える観衆の胸にもきっと同じ想いが去来しているに違いない。
※ 声を上げ、脚を揃えて入場行進する選手です。
統制の取れていないダラダラとした入場に何の感動が生まれるだろう?
これまで野球を指導してくれた指導者に、素晴らしい舞台を提供してくれた関係者に、一挙手一投足に惜しみない拍手をしてくれる観衆に、感謝の思いを抱きながら彼らは入場していると私は考えたい。
たとえアナクロと言われようと、高校野球のあの姿は失ってほしくないと私は思う。
※ 接戦を制し、勝利を喜ぶ立命館の選手たちです。
《熱戦》
本日の3試合の結果は、
◇ 第一試合 札丘珠 3 対 4 立命館
◇ 第二試合 白老東 4 対 9 函有斗
◇ 第三試合 札第一 12 対 11 駒大苫 (延長10回)
いずれも大熱戦だった。第二試合そこやや実力差が出た試合だったが、第一、第三試合はどちらが勝利するのかその帰趨が試合終了までまったく分からない手に汗握る闘いだった。
特に第三試合は一回戦屈指の好カードとの下馬評どおりの壮絶な打撃戦となった。
僅かな差が札幌第一に勝利をプレゼントした試合だった。
※ 夕闇迫る中、激戦を制し喜ぶ札幌第一の選手たちです。
《ベンチの責任》
NHKの放送も、新聞もけっして指摘しないだろう。
しかし私は敢えて指摘してみたい。
第三試合の結果はかなりの割合において駒大苫小牧のベンチに責任があったのではないか。
高校年代のスポーツにおける指導者の役割や責任は相当に大きいものがあると私は思っている。それが野球においては特に顕著だと思う。
それこそ彼らの一挙手一投足にいたるまでベンチからの指示による場合が多い。
今日の第三試合、5回の札第一の攻撃を迎えた時点で5対3と駒大苫がリードしていたが、札第一が1点を加えた時点で駒大苫はエースを交代させたのだ。リリーフ投手はそこは乗り切ったものの、その後加点され続けベンチの期待には応えきれていなかった。
一方、攻撃陣はその後も着々と得点を加え、7回終了時点では11対7と大きくリードしていた。
8回に入り札第一が2点を加えるとベンチはたまらず第三投手をつぎ込んだ。しかし、彼も期待には応えられず9回2点を失い、とうとう同点にされてしまった。
ベンチはまた動き第四の投手を延長戦に入ってつぎ込んだ。そして彼は決勝の一点を献上してしまったのだ。
確かにエースは5回までに4点を与え好調ではなかったかもしれないが、投球のキレは失っていなかったと私は見た。なのにあっさりエースを切ってしまったところにベンチの若さがあったような気がしてならない。
※ ノックをする駒大苫小牧の佐々木孝介監督です。
実は駒大苫の監督は、駒大苫が全国制覇したときに主将だった佐々木孝介さんが駒澤大学を卒業して今年から母校の監督に就任していたのだった。まだ23~4歳の若さだと思う。
私はその若さと経験に期待していたのだが…。
残念ながら今回はその若さが凶と出てしまったようだ。
佐々木さんには残酷な結果が待っていたが、この経験を糧にしてほしいと思う。
きっと高校野球の名監督といわれる人たちもこうした経験を何度も積み重ねながら指導者として大成したのだと思う。佐々木さんの指導者としての大成を望みたい。
※ びっしりと埋まった札幌第一のスタンドです。
《観戦の体力》
いゃ~、それにしても高校野球を観戦することがいかに体力を必要とするかを痛いほどに感じさせられました。
朝8時30分の開会式から、第三試合終了の18時40分までトイレに立つ以外は硬いベンチに座り続けるのは難行苦行です。
最後には「早く試合が終わってくれ~」と心の中で叫んでいました。
ああ、全試合観戦などという公言(私言?)が守れるのだろうか???