年々歳々 ささやかな日常

「年々歳々 花相似たり 歳々年々 人同じからず」
日常の身辺些事を画像とともに

鹿の声

2006-11-18 | Weblog
2006年11月17日(金)

急に秋が深まって
コンクリートに囲まれた街路樹も、色付きました。

(JR埼京線の戸田公園駅前です)

野辺送りの山の中で聞いた鹿の声が
今でも頭の中でリフレイン・・・

「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の
 声聞く時ぞ秋は悲しき」
詩歌の世界が急に身近に感じられました。

「奥山に・・・」が好きだと言っていた人
「奥山に・・・」が得意札だと言っていた人
「鹿の声」は求愛ではないと言い張った人
みんなみんな、どこでどうしているのかな?

老人ホームからの帰り道、そんなことを考えながら歩いていると
『ここはどこ?』『私はだ~れ?』と
我に返るまでに時間がかかったりします。

認知症の方たちと私との間は、そんなに遠くないみたいだな。
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