第922夜 釣り糸の強度と強力について

2009-05-29 22:48:54 | 釣り談義
2009.5.29(金)

今夜は釣り糸の強度について記す。

釣り糸の強さは強力と強度で表す。その糸の強力(引っ張り強力)を『デニール』で割ったものが強度となる。1デニール当りの糸の引っ張りの強さを表す単位で、強い糸ほど数値が大きくなる。

『デニール』とは、糸全体の糸径(糸の太さ)の平均値のこと。長さ9,000mの糸の重さが基準となり、9,000mの糸の重さが1gだったら1デニールとなる。長さが同じで2倍の重量であれば2デニール、3倍なら3デニールとなる。例えば220デニールの糸は、長さ9,000mで重さが220gになる。単位記号は『D』である。

引っ張り強力が10キロ(100.000g)で200デニールの糸だったら、強度は500gということになる。強力は糸が太くなるほど数値が大きくなるが、強度は糸の直径に影響されない。つまり、強度はその素材が持つ本質的な強さを表しているのである。

理論的なことはさて置き、実際には釣り糸の一部を切り取って両端を引っ張り、その糸が切れた時の荷重が引っ張り強力となる。その荷重までは切れませんよという数値が引っ張り強力ということだ。

単位には一般的に1b(ポンド)またはkgが用いられ、パッケージなどに記載されている。1ポンドは約453.6gだから、例えば101bの釣り糸は、101b(約4,536g)の荷重まで切れずに耐えられるということ。

但し、釣り糸の太さにはムラがあり(第921夜参照)、全ての部分が同じ強力があるわけではない。従って、同じ1本の釣り糸でも表示された引っ張り強力よりも小さな荷重でも切れてしまう部分もあれば、表示以上の荷重でも切れない部分もある。つまり、目安だということである。

釣りをしていてラインが擦れたり、古くなって枝毛のようになったりすると、更に引っ張り強力は弱くなるので、早めに交換することをお勧めします。大物が掛かった時にラインやハリスが切れたら目も当てられませんからね。これらは、『逃した魚』の要因がラインやハリスの擦れなどであるならば、不可抗力ではなく人的ミスによるものとなりますよ。要注意ですね。

【5月29日過去の釣行記録】
・この日の釣行記録はありません。

【この日の釣り情報】
・2006年大島庄の浦港、昼、中潮、釣果=カレイ・キス

にほんブログ村 釣りブログ 海釣りへ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山口情報へ にほんブログ村 音楽ブログへ にほんブログ村 釣りブログへにほんブログ村 FC2 Blog Ranking

※お願い:下の広告を全部クリックして下さい。

   
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする