第921夜 釣り糸の号数について

2009-05-28 22:54:36 | 釣り談義
2009.5.28(木)

今夜は釣り糸の号数について記す。

釣り糸の号数は、日本で古くから使われている釣り糸の太さを表す単位である。
釣り糸の太さはもともと、本テグス5尺(約1.515m)の長さ当りの重さをもとに、分、厘、毛で表していた。

テグスというのは、天然素材で作った透明な釣り糸のことで、天然素材とは中国南部に生息する蛾の一種のテグスサンの背中を裂いて絹糸腺を取り出し、酢に浸して素早く引き伸ばしたものである。中国ではテグスと呼んで荷造りの紐として使用していた。
江戸時代に、大阪の漢方薬問屋に入荷した漢方薬の梱包に使われていたテグスに漁師が目を付け、1本釣りに用いたのが始まりだと言われている。
その後、日本でもテグスは作られたが、化学繊維や合成樹脂で作られた釣り糸が登場し、テグスが強さ、柔軟性、長尺巻きの点で劣り、しかも価格も高価なため自然淘汰されていった。今日では本物のテグスを見ることは殆ど無いと言える。

話がそれたが、釣り糸の号数表示が始まったのが1959年というから、今年が50周年である。1厘を1号、1分を10号としているので、1厘5毛は1.5号と表示する。現在も当時の表示をそのまま踏襲している。

1厘の太さが直径0.165mmだったことから、日本釣用品工業会標準規格で、ナイロン・ライン1号の直径が0.165mmと定められている。但し、この規格も絶対的なものではなく、許容範囲が設定されている。製造した釣り糸にはどうしても僅かなばらつきが生じるために、1段階上の号数の直径よりも細く、1段階下の号数よりも太ければよいというものらしい。例えば、1号の前後の号数が0.8号と1.5号とすれば、0.8号が0.148mm、1.5号が0.185mmなので、1号の太さの許容範囲は0.149mm~0.184mmとなる。これによってメーカーによって多少の違いも出てくるのである。

この規格が定められているのはナイロン糸だけで、カーボンやPEなどは対象になっていないのだが、メーカー各社はナイロンの規格に基づいて、各社で独自の基準を設けているようだ。そのため同じ1号のPEラインでもメーカーによって多少の太さの違いが出てくるようである。

【5月28日過去の釣行記録】
・2005年第2埠頭東側、05:30~18:30、中潮、釣果=カレイ2・アイナメ2・ハゼ5・アジ3

【この日の釣り情報】
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コメント
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