朝の散歩から帰って、服を着替えに階上にいました。
もちろん、一人でいるのではなく、天々も一緒にいるところでした。
ふと、時計を見れば、9時55分くらい。
汗をかいた服を脱ぎ、上半身裸です。
そのとき、「バタン」と、玄関のドアが閉まる音がしました。
「誰か来たのかなぁ。」と、思いながらも、本当は、そんなことはないのです。
家に来た人は、玄関の階段の前についているドアホンを押してくれるのです。
いきなり、ドアを開けるのは、家族ぐらいなものなんです。
だから、「両親が帰ってきたのかなぁ。」と、思いました。
今日は、両親は、お葬式に行って留守でした。
しかし、式は10時から。
「も、もしかして、泥棒??」と、鳥肌の立つ思いが脳裏をよぎります。
恐々、階下へ行くと、別に人影もなく、いつも通りの部屋なんです。
ホント、肝が冷えました。
もう、泥棒がいない。となれば、怖いものはありません。
時間が過ぎて、もう「バタン。」すら忘れていたところ、棚から買い置きの洗顔フォームが落ちていました。
「あら、何で、洗顔フォームが落ちているのかなぁ。」と、拾って、また棚に置きました。
今、思えば、「あの洗顔フォームが落ちた音だったのか。」と、納得しました。
意外と、大きな音がするんだなぁ。と、狭い家に住んでいる私は、自分の家の狭さにおののくのです。