自己満足日記

クラキンのささやかな道楽三昧  2009年3月14日開設

アフターパーツを使わないディテールアップ

2012年01月11日 04時53分01秒 | プラモデルのお話

本格的にプラモデル作りを始めて、そろそろ「素組み」から一歩踏み出そうとお考えの方のためのお話の第1弾です。

これまでは全て「素組み」を前提にお話を進めてきました。

ここで言う「素組み」とは、「改造やアフターパーツの使用、ディテールアップなどを行わず、キットなりに組み立てて塗装して完成させること。」としています。

今回は一歩進んで、アフターパーツを使わないディテールアップについてのお話です。

アフターパーツとは、キットのメーカーや専門メーカーがキットとは別に発売しているレジンやエッチング等でできたディテールアップパーツのことです。

それなりに完成度は高いですが、お値段も結構高いですし(下手するとキット本体より高い場合もある)、取り扱いも難しかったりしますので、やはりそれなりに腕を磨いてからの方が無難でしょう。

では、アフターパーツを使わないディテールアップとはどういうことなのか?

大きく分けると2種類あります。

いずれも多少の手間は掛かりますが、それ程難しい技術は要らず、お金も掛からない方法で、結構効果的なものばかりです。

何より、やっていてもの凄く楽しいですよ!

「素組み」で物足りなくなった時にチャレンジしてみてはいかかでしょうか。

1.キットのパーツ自体に手を掛けて精密度を上げる。

穴を開けるべきところに穴を開ける、本来の細さ、形にするなど、です。

具体例で言いますと、

・エアインテークなどキットでは塞がっていたり、モールドだけだったりするところを開口する。

下の写真は1/72のDC-6のオイルクーラーのエアインテークの開口です。(使った道具:ピンバイス、カッター、ヤスリ。費用:ゼロ。作業時間:1発当たり15分程度)

Img_0186

・上と同じことですが、機銃の銃口や排気管を開口する。

下の写真は九九式艦爆の排気管を開口して「棒」から「管」にしたところです。(使った道具:ピンバイス、デザインナイフ。費用:ゼロ。作業時間:10分程度)

Img_0493

・薄くすべきところを薄くする(薄く見せる)。

下の写真は九九式艦爆のカウルフラップを薄く削ったところです。(使った道具:電動リューター、カッター、ヤスリ。費用:ゼロ。作業時間:15分程度)

Img_0494

2.身近で安価な材料を使って、よりリアルなパーツを自作する

これはもう、工夫次第で無限の可能性がありますが、私がよく使う方法を具体例で挙げてみます。

・機銃の銃身を真鍮パイプに置き換える。 これはピトー管などにも応用できます。

下の写真は1/72のB-17の機銃身を太さの異なる真鍮パイプ2本を組み合わせて作った例です。強度アップにもなります。(使った材料:真鍮パイプ少々、瞬間接着剤。 費用:2~3円?、作業時間:30分程度)

Img_0335

・シートベルトを自作して取り付ける。

下の写真は1/48のT-6テキサンの例です。(使った材料:鉛板と0.3mmの真鍮線少々。費用:1~2円?。作業時間:2シート分で1時間程度)

Img_0120

・ブレーキパイプやプラグコードを取り付ける。

下の写真は1/48のドントレスのエンジンにプラグコードを追加した例です。(使った材料:細いビニール線少々。費用:ほとんどゼロ。作業時間:30分程度)

Img_0127

下の写真は1/72のベンチュラの主脚にブレーキパイプを追加した例です。(使った材料:黒いビニール線少々。費用:ほとんどゼロ。作業時間:2本で15分程度)

Img_0427

・バックミラーやランディングライト、翼端灯のディテールアップ。

下の写真は1/72ペンチュラのランディングライトをプラ板とミラーシートで表現した例です。(使った材料:プラ板、ミラーシート少々。費用:ほとんどゼロ。作業時間:両翼で15分程度)

Img_0160

・機内のフレームをプラ棒で追加する。

下の写真の上半分が1/72のB-17の胴体内部にプラ棒でフレームを追加した例です。(使用した材料:プラ棒少々。費用:数円。作業時間:左右両側で1時間程度)

Img_0264

・手摺を真鍮線で自作する。

下の写真は1/144の潜水艦の艦橋周辺の手すりを0.3mmの真鍮線で追加した例です。(使用した材料:真鍮線少々。費用:2~3円?。作業時間:忘れました)

Img_34721

他にも工夫次第でいくらでもできると思いますので、皆様、それぞれに創意工夫されてみて下さい。

楽しいですよ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする