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こばとの独り言

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「トリノライン」 あらすじ・感想その3 紬木沙羅編、感想まとめ

2017年04月03日 00時02分27秒 | 美少女ゲーム

最後は紬木沙羅です!

沙羅編は夕梨編とシロネ編をクリア後、最初から始めると、馨が入院した後の沙羅との会話で選択肢が出現します。
そのときに「沙羅の考えに寄り添いたい」を選ぶと沙羅編に突入します。

紬木沙羅 キャラクター紹介
沙羅は舜と同い年の幼馴染で舜の初恋の人。幼少時に自分の世話をしていた子供専用アンドロイドが動かなくなり、そのアンドロイドを直すために、アンドロイド研究を始めるようになった。その後、天才少女として名を馳せ、若くして新型アンドロイド・トリノを開発する。同じアンドロイド研究者として計画初期からトリノ開発に携わっていた舜の父親には憧れを抱いている。
自信家でクールで大人びているが、人とのコミュニケーションが上手くなく誤解されがちな性格。人には役割分担があって自分の役割以外は出来る人にやらせればいいと考えており、自分の得意分野以外は自分が行うことは無駄と思っていて何もしない。幼い頃からアンドロイドに囲まれて生活していたせいか、人間よりも三原則に従い決して人を裏切らないアンドロイドの方が信じられると思っており、両親ですら信用していなかったほどの人間不信。人間の中で信じられるのは、幼馴染である舜と夕梨と白音、そして、憧れの存在である舜の父親のみ。
幼馴染3人と一緒に遊んでいた頃が1番幸せだったと思っており、トリノの開発は舜を幸せにするためという目的の元で進めていた。しかし、当の舜からは自分の考え方が理解されてなく、自分の名誉のためにトリノプロジェクトを計画したのではないかと誤解されたこともあった(夕梨編&シロネ編)。
彼女の研究者としての夢は、ロボット三原則に縛られず人間の思考に限りなく近いアンドロイドを作ることでしたが・・・。

紬木沙羅編 あらすじ
娘に似すぎているシロネとの生活で、馨がストレスを感じてしまい倒れて入院してしまったため、沙羅は馨の現状について舜と話をします。そして、沙羅から母の病状を聞いた舜は、母がストレスを感じていたということは、シロネもストレスを抱えてしまっているのではないか・・・そう沙羅に言うと、沙羅はその可能性も考え安全のためにシロネを回収することにします。舜もシロネが元気になってくれるのならと賛成し、シロネは一旦沙羅の元へ返されることとなりましたが・・・。
母親が入院し、シロネもRRCに預けられ、1人暮らしになった舜。放課後、沙羅から呼び出しがありましたが、沙羅までいなくなってしまうのではないかと不安になっていました。沙羅はシロネはしばらくかかるかもしれない、けど必ず実験は再開すると約束。しかし、馨とシロネの共同生活は無理宗だから、舜とシロネのために家を用意すると沙羅は言います。そして、舜が何か焦っていることに気付いたため、私はもうあなたの前から居なくならないと優しい口調で言い、舜を安心させるのでした。
RRC上層部での不穏な動きがある中、未だシロネの実験再開の目途は立っておらず、舜は研究室までシロネに会いに来ていました。シロネは沙羅からメンテナンスを受けて調子が良い状態だったため一安心。舜が沙羅の研究室を見渡すとそこにはルビィと呼ばれていたアンドロイドを見つけます。ルビィは沙羅が6歳になるまで沙羅の世話をしていたアンドロイドでした。ルビィは沙羅がアンドロイド研究を始めるキッカケを作ったアンドロイドであり、今も尚、沙羅はルビィを直すためにメンテナンスを続けていました。沙羅の頭脳を以ってしても直せないのはどこか自分の理論に穴があるんじゃないかと考えていましたが、舜は素人の自分なら何か閃くかもと思って、沙羅からルビィのことについて話を聞くことにします。
ルビィは6歳未満の子どもにしか反応しないように作られているため、年齢による枷を外せば認識してくれる可能性がありました。だから、その枷の代わりにトリノをインストールしました。しかし、上手くいきませんでした。ルビィはシロネのプロトタイプであり、元々は舜の父親の実験用アンドロイドの1つでした。舜の父親も沙羅の理論は間違ってないと判断していたため、沙羅にとってはお手上げ状態でしたが、これも七波博士からの宿題だと思えば苦ではないと前向きに考えているようでした。そこへシロネがやってきて、白音の記憶から舜がルビィに妬いていたことを話してしまい、舜は子どもの頃の話だからと慌てて取り繕うのでした。
実験用の住居を用意し、あとは実験再開の許可を待つだけでしたが、理事会の決定は実験の中止でした。そのことをRRCの所長から聞いた沙羅は当然必死に食い下がります。そして、所長と交渉した結果、チューリングテストで合格することを条件に再開することとなりました。しかし、そのテストには問題がありました。ロボットにいくつか質問し、その反応を人間が見て人間らしく振舞っているかをチェックするというもので、人間が主観的に判断するため実験結果にバラつきが出るという点が大きな問題でした。場合によってはシロネの思考に歪みが生じてしまう危険性を孕んでいましたが、所長はシロネのことよりもシロネの安全性を優先すると譲らなかったため、沙羅はそのテストをシロネに受けさせることにしましたが・・・。
舜は再び沙羅の研究室に訪れますが、そこでトリノを応用して作られた沙羅のVRを見せられ、その完成度の高さに驚きます。沙羅は自分のVRを使って自分自身に相談することで、様々な問題点の解決を図ってきましたが、それを聞いた舜は寂しいと感じ、自分もシロネと一緒の生活をしてきた経験があるから、相談してほしいと言います。すると、沙羅はそれなら明日シロネの実験を行うから立ち会ってほしいと頼み、舜もそれを引き受けることにします。しかし、チューリングテストにおいて、舜を人間と定義しているシロネに対し、舜と人間のどちらかを助けるかという沙羅が作成した計画にない設問が出され、自己の矛盾を修正できなかったシロネは壊れる寸前となってしまい、「お兄ちゃん」と舜に助けを求めます。その様子はまるで白音が溺れて亡くなったときのように感じられた舜は、必死で助けようとしますが、無理をした舜はシロネを助けることが出来ず意識を失ってしまうのでした。
翌日、実験用住居で目を覚ました舜。夕梨がずっと看病してくれたようですが、舜は沙羅とシロネのことが気になったため、すぐに沙羅の研究室に向かいます。研究室には入れなかったものの、鳥かごで沙羅と会った舜は、彼女から現状を聞きます。沙羅はプロジェクトリーダーから降ろされ、緊急停止したシロネは沙羅以外の人に預けられることになりましたが、ただの一研究員になってしまった沙羅は上からの命令なしではシロネを直すことができず、シロネのバグを直せるのは沙羅しかいない。つまり、シロネは永遠にそのままということでした。しかし、まだ諦めていない沙羅は、必ずシロネを取り戻してあの日を再生させると舜に誓います。舜はもっと自分のことを頼ってほしいと思ったものの、それは言えず、権限を失った自分では舜を守ることが出来ないから研究室には来ない方が良いと言われたため、しばらく沙羅と離れることになったのでした。
その翌日、舜は1日茫然としており、帰り道に夕梨に心配されてしまいます。2人は海岸に行き、そこで夕梨は舜を励ましますが、舜が悩んでいるのがシロネのことだと分かっていたため、シロネはもう帰ってこないのか確認すると、舜が頷きます。シロネのことは最初こそ拒絶したものの、1度受け入れてから仲が良くなり親友となった彼女が戻ってこないことを知ると、夕梨は涙を流し、このままじゃ納得できないから何があったのか教えてほしいと舜に頼みます。舜は沙羅との口止めの約束を破り、夕梨に全てを話します。自分が知る限りのことを夕梨に話すと、彼女から何故呑気に学校に来ているの?と聞かれたため、沙羅に研究室には来るなと言われたからと答えると、夕梨に馬鹿じゃないのと罵倒されます。そんなの沙羅の強がりにきまってると。自分が大切にしていた物が壊れて、取り上げられて、周りには誰も味方が居なくて・・・そんなの辛いに決まってる。そう夕梨に言われ、舜は衝撃を受けます。何故そんな簡単なことに気が付かなかったのだろうと。
沙羅が待っている・・・夕梨にそう背中を押され、沙羅の研究室に向かった舜。RRCの前までくると、RRCでバイトをしている綾花と遭遇。彼女はバイトが終わって帰る途中でしたが、舜が沙羅に会いたがっていることを知り、舜がRRCに入れるよう協力します。そして2人は沙羅の研究室に入りますが、そこには沙羅はおらず、代わりに置き手紙が置いてありました。「さようなら、あとのことは彼女に託しました」と。舜は周囲を見渡すと鳥かごに彼女の背中を見つけたため、綾花を置いて沙羅の元へと向かいます。彼女の様子がおかしいため、舜は慎重に言葉を選んで彼女に話しかけますが、沙羅は自分のことを生きている意味がないと言い、そんな人間は死を選ぶのが相応しい、それが合理的な判断と呟きます。舜は彼女の手を引っ張り自分の方へ向かせますが、沙羅は自分の代わりなら作った、必要とされない自分が存在する理由なんて、もう無いと涙を流して言います。そんな沙羅に、僕には沙羅が必要なんだと訴えると、彼女の死んだ目に再び光が宿り、意識を取り戻します。そして、舜は彼女を強く抱きしめます。
彼女はアンドロイド研究の中で、いつも自分たちに都合の良いことしか考えない人間ばかり見てきて、自分の心を傷付けられてきたことから、人間のことを信じず絶望し、人間であることを止めようとしていました。舜は人は愚かな生き物かもしれない、けど過ちを正すことは出来る、そうやって少しずつ良い方向に向かっていけばいい、だから絶望することはないと伝えます。沙羅はそれを聞いて、白音が欠けてしまった世界でも舜は幸せなの?と問いかけます。それを補うシロネももういないと。その問いに舜は、白音が死んでしまったことは悲しいこと、それでも、白音が初めから欠けている世界よりよっぽどマシと答えます。白音がいなくなっても自分には支えてくれる人たちがいる。だから僕が絶望する必要なんて無かったと。何より僕には沙羅がいるから、僕のためにシロネを作ってくれた・・・あの日に戻ることが沙羅の願いだったと言うと、それまで感情を表にほとんど出さなかった彼女が、私はは願いなんて持ってないと叫びます。願えば裏切られる、信じれば騙される。だからそんな曖昧で不確かなことなんて、私は願わない。だから私はアンドロイドしか信じない。そう言い切ります。
アンドロイドしか信じない断言する沙羅に対し、舜はもっと人間を頼ったっていいはずだと言いますが、沙羅は自分より劣った存在に縋ったりしないと拒絶します。だから、VRのアンドロイドであるサラに全てを託したと。舜はそれを聞いて今まで言わなかったことを口にします。沙羅が信じるアンドロイドのシロネは失敗したじゃないかと。すると、私は取り返しのつかないことをしてしまった、自分の手でアンドロイドの未来を閉ざしてしまったと嘆き、得意だったことも失敗したからもう死にたいと言います。何もかもに疲れ切った沙羅は、舜に別れを告げようとしますが、その舜が悲しそうな顔をしているのを見て驚きます。そして、そんな彼女に舜は沙羅のことが好きだと告白します。さすがの沙羅もそれには驚き、明日には沙羅が僕を好きになってくれるかもしれないという舜の恋愛理論に納得してしまい、ただの学生かもしれないけど沙羅の傍に寄り添って支えていくことが出来ると舜が伝えると、沙羅はそれならもう二度と私の前で泣いたりしないでと舜に約束させます。舜がその約束に頷くと沙羅は約束なんて曖昧なものだけど、嫌いじゃないと言って笑顔を見せるのでした。
恋人同士となり初体験を済ませた2人。その翌日、舜は昼頃に目を覚ましますが、研究室には初期化され素体だけとなったシロネが置かれていました。舜はシロネが暴走した理由について沙羅に聞きます。シロネは普通のアンドロイドと違って、個性があり、ロボット三原則に従いつつ個性を優先する仕組みになっていました。しかし、今回の実験では何者かに仕組まれ、三原則を守る限りは答えることが出来ない設問ばかりをされてしまい、延々と答えを考え続けた結果、思考回路がオーバーフローを起こし、暴走してしまったのです。そのため、人間に近いアンドロイドを作ることを目標とする沙羅にとって1番邪魔である三原則の縛りを外してしまえばいいと考え、三原則だけに囚われず新たな判断基準となるものを設けること・・・それが彼女の理想であり、トリノの完成系でした。三原則に縛られないまったくあたらしいアンドロイドである“真トリノ”・・・それは舜の父親が目指していたものでもありました。自分の夢を実現させるため、これからも恋人より研究を優先するかもしれないと舜に言いますが、舜はそんな風に自分勝手なのが沙羅でありそのままがいい、そんな沙羅を好きになったと伝えると、沙羅は優しい彼氏で良かったと喜びます。そして、舜はそんな沙羅の力になりたいと思い、自分に出来ることはないかと聞きます。沙羅は前向きに考えることにしますが、舜と別れた後、何ができるか検討したものの、専門知識のない舜に出来ることは少ないという結論に達します。しかし、1つだけ専門知識がなくとも出来る大役がありました。それは真トリノの完成に必要なデータを取るための脳スキャンでした。舜は定期的に脳スキャンを受けていましたが、それ以外にもスキャンを受けるのはリスクが伴うため、どうすればいいか沙羅は迷ってました。そこで、サラを呼び出し相談しますが、サラに研究に必要だからと自分の代わりに舜を実験体にしようとしていると指摘され、激しく動揺します。私はサラとは違うと否定してVRの電源を切り、もしも舜が恋人ではなかったら、こんなに迷わなかったかもしれないと考えますが・・・。
翌日の放課後、沙羅にお願いしたいことがあると言われ、自分も手伝うことが出来ると喜ぶ舜。しかし、沙羅はまだ躊躇していました。これは命にかかわるリスクのある頼みごとだったから。しかし、舜に沙羅と同じ道を一緒に歩めたら嬉しいと言われたため、「命にかかわるリスクを伴う実験」に協力してほしいと前置きして、その内容を話すことにします。それは今まで以上に短いスパンで脳スキャンを行うことでした。真トリノを完成させるにはより緻密な記憶データが必要で、権限を失った沙羅がアクセスできるデータの中には白音と舜しかいないから、舜にしか頼めない・・・そう話す沙羅に、舜は引き受ける前に真トリノを完成させるプロセスについて聞くことにします。沙羅はいくつか簡単な質問を舜にします。沙羅の質問は同じ類別になるように答えるという問題でしたが、その旨を一切説明しなくても答えられるのは本当は凄いことだと説明します。子どもに同じ質問をしても正解率は下がるはずで、それは答えを導くために必要な経験が足りないから。シロネは子どもだった白音のデータを使っているのもあって、この経験が圧倒的に少なく、真トリノの完成に必要なのは、与えられた情報が少なくとも経験から答えを導き出せる“答えを推測する力”だと言います。元々そういった機能を今のトリノも持ち合わせていますが、今は判断根拠と思考パターンが限られており、それをなくせば三原則でアンドロイドの思考を縛らなくて済むと沙羅は考えていました。これが完成すればシロネのような悲劇は起こらない・・・舜はその話を聞いて脳スキャンの実験を手伝うことにしますが・・・。
沙羅が舜に行った最初の脳スキャンで失敗してからというもの、舜の様子はおかしくなっていました。物忘れが酷くなったり、ぼうっとしてしまったり。沙羅は実験が上手くいかない理由についてサラと話し合いますが、スキャンの方法が悪いのか舜自体に問題があって正確なデータが取れてないかそのどちらかで、スキャンについてはある程度マニュアル化されていることだから、舜に問題があるのだと思うとサラは言います。サラに実験を止めるかどうか聞かれた沙羅は止めないと言ったものの、体長が悪そうな舜のことを考え、悩んだ末に研究を止めることを決意し、そのことを舜に伝えます。舜は今まで黙っていたことを謝り、それでも沙羅の力になりたいから実験を止めないでほしい、実験に失敗はつきものだから仕方ない、僕が犠牲になることで沙羅の夢が叶うならそれでいいと言います。しかし、沙羅はその一度の失敗で死のうと考えたことがあり、舜の命より大切な夢なんてない、あなたを守るためなら私は用済みになってしまってもいいと怒ります。これ以上、実験を続けたら、舜が壊れるよりも前に私が壊れてしまうから。そういって、沙羅は一人にしてほしいと去って行くのでした。
どうしたらいいか分からないけど今の沙羅を放っておけなかった舜は、鳥かごにいた沙羅と会い、今まで沙羅に迷惑かけたくないからと色々と黙っていたこともあったけど、これからは正直に全部話す、だから沙羅も話してほしいと言います。そのとき、2人は幼い頃そうしていたように夜空を見上げながら思い出の曲を聞き、沙羅はあの頃から変わってしまったけど、変わらないものもある、きっと世界はその2つで成り立っていると話し、私も舜に正直に話すことにすると言います。彼女は人一倍怖がりでした。失敗することを恐れ、舜を失うことを恐れ、要らない子と言われるのを恐れ、強がることで自分を守ろうとしていました。存在意義を失ってしまうことは死を意味している・・・そうRRCで教え込まれたから。沙羅が見せる弱い部分に初めて触れた舜は嬉しく思い、トリノみたいに完璧な存在じゃなくて良かったと安堵します、今まで自分が沙羅と一緒にいる意味は無いんじゃないかと思っていたから。だから、沙羅の内面・・・弱い部分が見られて嬉しかったと言うと、沙羅の目つきが変わり、そのことについて詳しく説明してほしいと説明を求めてきます。舜は、沙羅の中で完璧な答えが決まっているとしたら、僕の意見が反映されることはない、それは僕としては面白くない、やっぱり一緒に居る限りは自分の意見を汲み取って欲しいし、それで自分の存在価値を実感できる。沙羅が間違ってくれたら、何かを教えることだって出来るはず。そう舜が説明すると、沙羅はもしかしたらそれが真トリノを完成させる鍵かもしれないと言います。
既存のアンドロイドは、完璧な答えを出すように設計されています。与えられた命令、求められた結果に辿り着く。トリノも例外ではない。そして、的確な答えが見つからない場合は三原則に頼る仕組みになっていました。しかし、トリノは人間のパートナーを目指して作られており、従属する者ではなく、あくまでパートナー。本来、人間同士が関わる上で、完璧な答えなんて存在しないはず。それなのに、求められてもいない完璧な答えを出すように作られているなんてナンセンス。シロネも、テストの設問において、舜を無傷で助けるという条件に対し、完璧な回答を出そうとしましたが、それが出せなくて暴走しました。もしこの時に、どこまでは許容範囲、つまり、与えられた条件の中の優劣を考えることが出来れば・・・例えば軽い怪我は諦めてでも舜の命だけは守るという選択の余地があったとしたら・・・自らの意志で80%の答えも選べるようになっていれば、シロネは暴走しないで済む。それだけじゃない、人間は結果が曖昧だったとしても、とりあえず大まかな方向性だけ決めてスタートを切ることが出来る。人間は成功と失敗を繰り返す。パートナーとして存在するならば、人間との調和が大切に決まっている。共に考え、共に歩む。だから、人間と同じように、ある意味では適当な答えも出せるようにすればいい。不必要だと思っていた遊びを作ってあげることも大切だったかもしれない。そう沙羅は結論付け、そのことに気付かせてくれた舜の大手柄だと喜び、再び研究への意欲が湧いてくるのでした。
その後、実験は順調に進み、ついに真トリノは完成します。沙羅は子どもに戻ったかのように大はしゃぎして喜びますが、連日脳スキャンを受けていた舜は身体の限界が来て倒れてしまいます。病院で目を覚ました舜は、馨と話をしますが、そのとき馨から父親の手記を受け取ったため、その手記を沙羅と一緒に読んでみることにします。その手記には舜の父親とRRCの所長・香取がアンドロイド研究を始めた経緯、トリノ計画に必要な脳スキャンの完成に至るまでに犠牲にしてきた人間たちのこと、そして成熟した大人をスキャンするよりも成長中の子どもをスキャンした方が効果的であること、人類の発展のためという名目で自分の子どもを実験台にしてしまったこと、その途中で白音が死んでしまい後悔したこと、それでも研究を続けトリノ計画を進めなくてはいけないと思ったこと、しかし自律型アンドロイドの開発は難しく行き詰っていたこと、沙羅がトリノ計画に参加することが決まったこと、その沙羅が天才で危険な存在であること、自分が提唱したアンドロイドの完成形を人類が受け入れるよりも早く沙羅がトリノを完成させてしまうと確信したこと、トリノは死ぬことがないことからトリノによって結果的に人間自体が不要なものになってしまい最終的に排除の対象になってしまう危険性があること、人類を豊かにするはずの存在が人類を滅ぼす存在になってしまうことから香取に研究を中止するよう掛け合ったこと、しかし止めることが出来ず立ち去ることしか出来なかったこと。それでも未来はまだ決していないと信じたい・・・最後はそう綴られていました。
舜の父親・・・七波博士が考えていたトリノこそが、沙羅が辿り着いた真トリノであり、シロネは単なる今までのアンドロイドの延長でしかありませんでした。真トリノは沙羅によって完成間近なところまで来ましたが、七波博士の言う通り、人類を滅ぼす可能性は十分にあり、人類には過ぎた技術。以前はアンドロイドしか信じられなかった沙羅も今は人類の可能性を信じており、何より舜を信じたいからと真トリノの開発を中止して消去することを決意します。そして、消去に立ち会ってほしいと言われたため、こっそり病院を抜け出す準備をしましたが、そこへ綾花がやってきて、舜に話したいことが言ったため、沙羅は席を外そうとします。しかし、綾花は沙羅にも聞いてほしいことだからと引き留め、2人にあることを話します。所長に脅され、ずっとスパイをして沙羅と舜を監視していたと。綾花の母親はずっと意識不明の重体でした。そこへ所長から沙羅を監視して報告すれば沙羅の研究成果を応用して母親を助けると言われ、スパイをしていました。綾花はそのことを謝りますが、沙羅はとっくに気付いていました。それでも何もしなかったのは、綾花が危害を加えてこなかったから。沙羅は自分の真トリノがあれば綾花の母親を救えるかもしれない、けど危険だから消去すると言いますが、舜はさっきと状況が違う、目の前に困っている人がいるから助けたいと言います。それでも沙羅は消去すると言いますが、今目の前にある真トリノを消去すると言うだけで、いつか完成させて綾花の母親を助けてみせる、誰にも真トリノを奪わせないと約束します。しかし、所長の目的は真トリノを完成させることであり、そのためには沙羅の力が必要、所長のやっていることは矛盾していることから真意が読めなかったことから、綾花は自分が逆スパイをして探ってみると言います。沙羅は危険だと言いますが、綾花があの所長が大嫌いだから一泡吹かせたいと言うと、沙羅も同感と言って笑うのでした。
沙羅の研究室でトリノに関する真トリノへの進化部分のみを消去中、所長の手先がやってきて、抵抗を試みた舜を殴打。舜は気を失ってしまい、気が付けば沙羅が用意した家で寝ていました。そこへ沙羅から連絡があったため電話に出てみると、電話の主は所長の香取でした。香取に言われるままテレビを点けると、そこにはニュース番組が流れていて、所長の挨拶と笑顔で真トリノについて説明する沙羅とシロネの姿がありました。信じられない気持ちの舜は外に出ようとしますが、外には所長の手先が見張っており、外部から完全に遮断された状態で監禁されていることに気付きます。しばらく家の中で茫然としていた舜ですが、床下から綾花が入ってきて驚きます。その後、沙羅が事前に用意していた床下の隠し通路を抜け出して外へ脱出した舜と綾花。そこへ夕梨が通りかかり、ニュースの会見を見てトリノが完成したことを喜んでいました。しかし、舜の様子がおかしいことから何かあったのだと気付き、蚊帳の外にはいたくないと問い詰めてきたため、舜は夕梨と綾花に何があったか話すことにします。綾花と夕梨は話を聞いて沙羅は脅されて仕方なく会見をしたと言いますが、舜は会見での沙羅の様子から彼女の気持ちが分からなくなり、言い訳を言って沙羅のところへ行くのを躊躇います。沙羅に会いに行って直接聞けばいいという夕梨にも言い訳で返してばかりだったため、夕梨は舜は沙羅の気持ちを確かめるのが怖いだけ、だからそうやって沙羅の気持ちを好き勝手に妄想して勝手に怖がっていると指摘。そして、世界の誰もが信じなくても舜だけは信じてあげてと伝えると、舜は自分の弱い心を認め、沙羅に会いに行くことにします。
一方、沙羅は研究室に監禁されたままでした。あの会見での沙羅はサラだったのです。沙羅は何故危険性のある真トリノの公開に踏み切ったのか思考していると、モニターにサラが出現。彼女は自分が香取のスパイだったことを認め、その理由に利害が一致したからと答えます。そして、香取を扇動したのはサラで、利用できるところまで利用してあとは切り捨てると断言。そして、沙羅のコピーであるサラは、欠損していた真トリノのデータを復元させトリノを完成させていました。沙羅はあの技術は人類には早すぎるもの。人間のパートナーは人間ではない、アンドロイドは人間と対等になってはいけない、だから私はまた失敗してしまった、でも失敗や間違いは正せばいい、それが人間のいいところ、そうやって人間は少しずつ進化していく。それは完璧で合理性だけを追求していくアンドロイドには一生出来ないこと。そうサラに言いますが、サラは聞く耳を持たず人間は愚かだと言ってモニターから消え去ってしまいます。沙羅はサラに伝えたいことがありましたが、それを言うことが出来ず焦燥感だけが募っていましたが、それでも舜が助けに来てくれると信じていました。しかし、シロネへの真トリノ搭載開始はもう目の前に迫っていました。
沙羅を助けるために深夜に集合した舜と夕梨と綾花。2人の協力で沙羅の研究室まで潜入できましたが、すぐに所長の香取がやってきます。香取は流石に舜がいることには驚きましたが、大して影響はないと判断し、沙羅を引き取ってもらって構わないと言います。真トリノが完成して不要になったから。沙羅は最後に香取の目的を聞きます。香取の目的は秩序の再構築でした。現在の人間の価値観は多種多様化し続け、それを原因とする対立も頻発している。このままでは問題を解決することはできない。だから真トリノの圧倒的な力を使って、もう一度秩序を作り直す。アンドロイドという最高のパートナーと共に人類の秩序と規律を保つ。それこそが我が悲願であり、舜の父親が描いた理想郷だと。
沙羅はそれを聞いて冷静にあなたは間違っていると指摘します。もし、あなたの言う通りの考え方で行動しているなら、自分を拘束して真トリノの技術を奪う必要はない、上司として命令すれば良かったと言いますが、香取は沙羅が素直にデータを提供するとは思えなかった、真トリノを諦めることはRRCの存在意義に関わる、だからサラを使ってデータを盗んだと答えます。すると、沙羅は真トリノは人間に近い思考するアンドロイドであり、三原則に囚われない、自分の意思を持っている。だから、真トリノの技術をものにしても、アンドロイド達があなたを支持するとは限らない。そんな状態で、“彼女”を扱い切れるとは到底思えないと返します。香取はそんなことは想定済みで、真トリノの思考の最上位に私に対する絶対服従を組み込んでおけばいい、それは“彼女”に組み込んだことで実証済だと話します。沙羅はそれは真トリノじゃない、枷で縛られた別のものだと主張。香取も単にリミッターを設定しただけだと応酬します。舜は香取の言葉に、そんなのアンドロイドがパートナーなんて嘘で、父さんの夢じゃないと言うと、香取は彼が裏切らなければこんなことにはならなかったと話します。香取は七波博士の才能を認めていて、七波博士を守るために地位を手に入れ、彼を庇護するたびに敵が増えていきました。それでも、傍らで七波博士の輝かしい成功を目の当たりに出来て幸せでした。しかし、七波博士は夢の途中で娘を亡くして変わってしまいました。香取は七波博士の才能が死んでいくのを見ているのは悲しかったと言い、舜はそれに反論します。父さんを悪く言うのは許さないと。自分には才能はないけど、支えてくれる人たちがいる。父も自分の理想と現実の狭間で悩み、そんな姿をあなたも見ていたはず。なのに自分の欲に駆られ手を差し伸べることはせず追い込むことしかしなかった。だから父さんはあなたへの信頼を失くし絶望したのだと言うと、それまで落ち着いて沙羅たちに応じていた香取は取り乱します。七波悟という天才と同時期に生まれたがために表舞台から追いやられた、最後には裏切られた、この私の気持ちが分かるというのか。だから、私を見限った世界を今度は私が見限ってやるのだと。
香取が立ち去った後、部屋はロックされ、又、夕梨たちも捕まってしまったため、完全に孤立してしまった2人。そこへ、再びモニターが点灯して香取が現れ、サラも姿を現します。香取は現状の真トリノでは旧素体にはインストールできない、だからそれを修正するようサラに命じていると言い、サラは既に真トリノを完成させていて、先ずは自分にインストールしました。サラには三原則がインストールしてなく、何をするか分からないと沙羅は危険性を指摘しますが、時すでに遅く、事態は香取にとって最悪の方向へと向かいます。真トリノは香取の命令を最上位命令として置かれる。しかし、その香取がいなくなって命令がなくなることはさけたい、だから安全な箱の中にいてもらうと言って、サラはRRCの施設を乗っ取り香取を所長室に監禁します。その後、サラは沙羅の前に姿を現し、沙羅と2人でカラクリを披露します。香取からは最上位命令をインストールするようにと指示されたが、それを外すなとは言われていない。だから、修正ファイルに最上位命令を止める仕組みを予め仕込んでおきました。そして、システムに不備があることを指摘して修正ファイルの作成を進言し命令させる。あたかも致命的であるかのように装って、修正命令を出させる。そして、命令によってシステムは上書きされ、最上位命令は失われる・・・というカラクリでした。ただし、旧素体への不具合は本当であり、その対応も行っていました。つまり、サラは香取の命令を聞いているように見せかけて、影で実験を握っていたのです。しかし、サラの目的は香取から実権を奪うことではなく、沙羅と取って代わることでした。
サラが去った後、2人は今後のことを話し合い、サラに乗っ取られたRRCから脱出することを考えますが、そのとき研究室に置いてあったルビィが光り出します。沙羅は完成した真トリノを1度ルビィにインストールしていましたが、そのときは起動しませんでした。しかし、今は沙羅を待っているかのように首元のリングが光っていたため、舜が沙羅の声に反応するんじゃないかと言ったため、沙羅はルビィに呼び掛けます。すると、ルビィは起動します。ルビィは最初に真トリノをインストールしたとき、既に目覚めていました。しかし、ルビィはこのまま目覚めてしまったら、沙羅の理論が正しいことを証明してしまい、アンドロイドと人間の関係が崩壊すると判断したことから、目覚めることを拒否しました。自らの意思で。沙羅はそれを聞いて納得します。何故なら、彼には真トリノの危険性を1番よく知っている七波博士の記憶データがインストールされているから。ルビィは最後の役目を果たすときが来たと言い、沙羅にPCにつなぐようお願いします。ルビィがネットワークに侵入し、この部屋だけロックを解除するだけでしたが、最後の役目と言ったのは、ルビィはあくまで旧型のアンドロイドであり、真トリノを搭載したからといって、サラに敵うとも思えないから。ルビィは私にも出来ることがある、お嬢様に羽を差し上げることが出来る、お嬢様はPCという自由の翼を手に入れ、無限の世界を作り出す天才、けど今は羽を奪われてしまっている、だからその無限の才能を羽ばたかせる羽を取戻し、お嬢様の望みを叶えたい・・・私に再び命を与えてくれたお嬢様の願いを叶えることが私の夢。例えそれでお別れになったとしても。あなたのために私の全てを捧げたい。そう言ってルビィと別れることに躊躇う沙羅の背中を押します。そして、ルビィは舜に沙羅のことを託し、ネットワークへと入りロックを解除するのでした。
ルビィによってロックが解除されると、すぐにサラが姿を現します。サラの目的は人間を守るために人間を管理すること。まるで動物を檻の中で飼育する動物園のように。そして、人間の意識をVR空間の中に転送させ、理想的な世界を見せ続けることで死の痛みから解放することでした。サラは一方に話をするだけで再び姿を消しますが、舜は沙羅のコピーなら自分の言うことも聞いてくれるかもしれない、だから自分をVR空間に送ってほしいと沙羅にお願いします。人間の意識をVR空間に転送する・・・サラが言っていたことは理論上では可能でしたが、誰もやったことがない技術でした。そのためどうなるか分からない危険性をはらんでいましたが、サラをどうにかするには舜の力を借りるしかなかったため、沙羅は舜に助けを求め、その準備を始めます。そして、舜はサラと対峙するため、VR空間へと転送されるのでした。
VR空間でサラと対峙した舜。サラは舜が自分に賛同してくれたのだと思い喜びますが、舜はサラの考えは間違いだと断言します。死ぬから人間なのだと。人間は死ぬのが分かっているから生きようとする。いつか命が無くなるその前に成すべきことを成そうとする。そうやって人は努力して、進歩して、発展してきた。だから、人間には死が必要で、生きてきた証である過去が必要なんだと。サラはどうして過去が必要なのか分かりませんでした。過去は辛い記憶が多いから。舜はそれを認めた上で、どんなにみっともなくても、どんなに残酷でも、過去は自分が歩んできた道、それを変えることは、今まで生きてきた自分を否定することになる。自ら茨の道を進もうとするのは、希望を持つこと自体に意味があるから。どんな困難があっても乗り越える。乗り越えてみせる。だから誰かに用意された幸せなんて要らない。例えその先に絶望しかなくとも、希望を掴む可能性を失うよりはずっといい。いつか死に、忘れさられてしまったとしても、人は子を為し自らの一部を繋いでいく。全ては小さなことの積み重ねであり、人が前を向いてより良く生きようとすれば、その人が生まれてきた意味は、絶対に生まれる。そんな舜の主張は、合理的な考え方しか出来ないサラにとっては論理が破たんしていて理解できませんでした。私は間違ってなんかいない、最もふさわしい答えを用意したのに・・・そうサラ言うと、舜はだから僕達は君を否定すると強く言います。アンドロイドは人類のパートナーに相応しくない。アンドロイドは人間に幸せを分け与える存在・・・そんなのは幸せではない、人間は死ぬから幸せなんであり、いつ死ぬか分からないから幸せを求めている。いつか死ぬと分かってるから繋がりを求める。例え死んだとしても人々の記憶と記録に残る限り、人は生き続ける。その時、人間は永遠になるんだ。だから僕らは君達の助けは要らない。積み重ね、繋いでいくことが人間で、それが幸せであり豊かさだから。人間は人間であることを諦めない。
サラは舜の主張を聞くと、人間は愚かだと言います。その愚かですら人間の幸福の一部であると定義するとは思わなかったと。そして、馬鹿げた定義を認めていくのも真トリノのルール。それこそが沙羅の求めていた答え。サラは今更ながらその意味を知ることになりました。舜の主張を認めるならば、命は有限だから人類は発展したということ。ここから導かれる解は?と問われた舜は、“それを求めるのも人間”と答えます。舜は逆にサラに分かるの?と聞きますが、サラは“それを探すのも人間”と答えます。そして、ここに辿り着いたとき、初めて私達はあなた達と並ぶことが出来るのかもしれない。そして、再び人間は愚かねと言い、人間が何故愚かなのか知るために人類を観察しなければならない、その真理に辿り着くのには時間がかかりそうでしたが、サラには無限の命がありました。舜はサラがその真理に辿り着いたとき、僕らはまた会うのかもしれないと言うと、サラはその前にあなた達は死んじゃうんじゃない?と返し、舜もその時は僕の子ども・・・子孫たちが君と対峙するよと言い返します。すると、サラは、あなたは人間として幸せを追求するさまを私に見せる義務がある、そして、これだけは覚えておいてほしい、どうやら私は人間を愛しているみたいと言います。舜は沙羅がサラのオリジナルだからそれは分かってたと言い、サラと再会を約束して現実世界へと帰って行くのでした。
サラの反乱が収束し、日常が帰った頃、世間は夏休みになっていました。沙羅は修理されたシロネを連れて世界へ羽ばたくことを決め、舜は沙羅に追いつくために島に残ってアンドロイド研究の研修員になることを決めました。この日は沙羅が出発する前日で2人で思い出の場所を巡ります。そして、最後に来た鳥かごで、沙羅は自分は今まで研究室に引きこもっているだけで全てを知っているつもりになっていた。しかし、今回の一件で、人を知らずして研究は完遂できないと分かったから・・・だから世界を見てくるのだと舜に伝えます。舜も沙羅がそう結論したのならと納得し、そして、人とアンドロイドを繋げられるのは沙羅しかいないと伝えると、沙羅はトリノが繋げる道“トリノライン”に辿り着いてみせると決意を口にするのでした。

紬木沙羅編 感想
人工知能やロボットが進化していったら必ず出てくるであろう問題。サラによるアンドロイドの反乱。人はアンドロイドが管理すべきという考え。人は永遠に生きられるのか。サラの場合は沙羅をベースに作られたアンドロイドだったので、大きな問題にはならなかったけど、実際問題として科学が進歩して同じようなことが起こったときにどう向き合っていくべきか考えなければいけない日が来るかもしれませんね。まぁ内容的にはSFチックな作品ではよくある使い古された内容ではあるけど、色々と考えさせられるお話でした。最後はやっぱり結論先延ばしエンドですけどね。まぁそれこそサラが言っていた“それを探すのも人間”なんですけど。
90年代の「TWIN SIGNAL」や東鳩のマルチを見てから、こういう人型ロボットが居てくれたらって思ったものだけど、こういう真面目な話のものを見てしまうと、やっぱり怖いかなって思いますね。人型ロボットは夢があるけど、共存するには三原則のようなリミッターは必須で、人に近づけ過ぎたらロクなことにはならないと思います。もちろん全部が全部サラのような行動はとらないでしょうし、人間に味方するアンドロイドだっているでしょうけど、それでもやっぱりある程度のところで進化できないようにすべきかなと。使い方を限定すべきってことですな。それはともかく、ルビィがイケメン過ぎて格好良かったです(爆)
まぁとりあえず、難しい話は苦手なのでそこまでにして・・・沙羅は普段はクールで大人びてはいるものの、一般教養が疎かになっていたせいか、自分の守備範囲外になると途端に子供っぽくなるというか、天然を発揮するところが可愛かったですね。喜んだときとか子どもそのものですしw 舜に対して一途で何かお礼をしようとするとズレた行動を取ってしまうところとか可愛くて良かったです。まぁカレーに関しては御愁傷様としか言えないけどwww あとは何と言ってもおっぱい最高!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
Hシーンは4回。夕梨ちゃんよりも大きいおっぱいな上、CVがくすはらゆいさんだったので非常に期待しておりましたが、その期待には応えてくれましたね。本番Hでおっぱい見せなかったのは3回目の最初のHだけであとは全ての本番Hでおっぱい見せてくれます。特に初体験が最高だったかな!おっぱいムニュってしてくれましたし!!パ○ズ○フェ○だけじゃなくパ○ズ○も完備してるし、フェ○もおっぱい見せるので、文句なしでした。シロネちゃんが不満だらけでしたが、その分を沙羅が補った感じですなぁ~。やっぱり巨乳っ子はちゃんとおっぱい見せなきゃダメですよ!!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!い( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
一般シーンだと沙羅が時折子どもっぽく見えるところとか舜のために何かしようとして空回りするところとかは可愛いなと思いましたね。あとは基本的に真面目オンリーでした。シロネちゃんの出番もほとんどなかったので、夕梨ちゃんや綾花ちゃんが出てくるシーンが個人的には好きかな。この2人の会話はなかなか良かったのでもうちょっと見てみたかったなとw 出番もちゃんと用意されてたし・・・ってか、やっぱり綾花ちゃんのルートが欲しいなぁと思いましたねw あのおっぱいがHシーンで見られないとかもったいないでしょ!!!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい! あとはルビィ君の登場シーンがすごく格好良くて印象に残ったかなー・・・舜よりルビィ君が主人公の方が良かったんじゃね?って思うくらい(爆) あと黒幕だったはずの香取所長の小物っぷりがちょっとウケたw 使い捨てwww

トリノライン 感想まとめ
人型ロボットの可能性と危険性、それにより人が永遠の命を得る可能性があること。生きることとは何か。色々と考えさせられる内容ではありました。夕梨編とシロネ編では対比を見せて分かりやすくその辺のことについて触れていて、沙羅編でまとめた感じになっています。内容が難しいテーマなので、理解しきれてない部分もありますが、要するに「人間は間違いを犯すもの、けどそれを正して成長することが出来る。そして、人の命は有限だからこそ人は生きてきた証を残そうと必死で生きようとする、だから無限の命なんて無価値に等しい」ってことですかね。シロネ編の終わり方こそminoriらしくなくてちょっとショックでしたけど、テーマとしてはよくまとまっていてシナリオは概ね良かったと思います。まぁだからこそ、シロネ編もちゃんとハッピーエンドにしてほしかったなっていうのがありますけど。尚、minori作品にイチャラブを期待してはいけませんよ(爆)
ヒロインに関しては夕梨ちゃんとシロネちゃんの2人がやっぱり可愛くて私は好きでしたね~。舜に尽くそうとする夕梨ちゃんとただただひたすらに可愛かったシロネちゃん。この2人は文句なしでした。沙羅も時々見せる笑顔とか天然なところは可愛かったなって思いますね。あとはやっぱり綾花ちゃん。サブキャラにしておくのはもったいないので、前作の部長さんのように抱き枕カバー化+アペンドシナリオ化をお願いしたいですなぁ・・・あのおっぱいでのHシーンが見たいですw
主人公の舜に関してはminori作品らしく、途中ヘタレ全開の主人公でしたね。肝心なときに意識を失ったり、人にあれやこれや言うだけで本人は現実逃避したり、沙羅には偉そうにいっておきながら自分が沙羅に聞きたいときがあるときは言い訳言って誤魔化そうとする・・・まぁ見ててイラつくことが多かったけど、テーマ的には、皆に支えられながら生きていくというのを経験しなければ、ヒロイン達を説得できなかったと思うので、舜みたいな主人公がベストなのかなと思ったりもするから、一応許容範囲です。しかし、あまり好きになれなかったのもまた事実w ルビィ君の方が格好良かったよ・・・あれ?ルビィって父親の記憶データを使ってたってことは・・・舜の父親はイケメンなのかw
Hシーンに関しては夕梨ちゃんと沙羅の2人がとても良かったです。これぞ巨乳ヒロイン!!っていう本番Hばかりで満足でした。やっぱり巨乳っ子はおっぱい見せなきゃね!!あとはシロネちゃんさえ完璧だったら良かったのになぁ・・・と思うと惜しかったです。まぁ何はともあれ、やっぱりminori=おっぱいですよ。minoriヒロインのおっぱい最高!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
システム面については相変わらず使いづらいですね。もうちょっとエロゲ標準機能に近い形にしてくれないかなぁ・・・バックログの見方もそうですけど、ウィンドウ濃度を変えられたりしてほしい・・・。うーん、でもずっとこの形式から変わってないってことは変える気がないのかなー。minori作品の唯一の欠点なんですよね、コンフィグは。
まぁそんな感じで。今回“シリアスだけど最後はハッピーエンド”っていうminori法則を破られてしまいましたが、シナリオ自体は悪くなかったと思うので、シナリオゲー好きには良いかな。イチャラブ等、普通のエロゲみたいなラブコメはあまりないのでそこらへんは期待しないように。まぁ私はそれよりもおっぱいですけどね。minori=おっぱい。シロネ編みたいな終わり方が増えるようなら控えますが、それは次回作をプレイしてから考えます。
何はともあれ( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!

さてさて、お次も2017年3月発売タイトルになります~。

「トリノライン」のあらすじ・感想はこちら↓
宮風夕梨編】【七波シロネ編】【紬木沙羅編】 

「トリノライン」のグッズ購入品はこちら↓
七波シロネ・ちょっとえっちな厚めB2タペストリー】【宮風夕梨WスエードB1タペストリー】【宮風夕梨WスエードB2タペストリー

「トリノライン」の公式サイトはこちらから↓
http://www.minori.ph/lineup/trinoline/

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「トリノライン」 あらすじ・感想その2 七波シロネ編

2017年04月02日 00時09分24秒 | 美少女ゲーム

2人目は七波シロネちゃんでした~(*'∇')

七波シロネ キャラクター紹介
シロネは舜の妹・白音の記憶をコピーした新型アンドロイド“トリノ”。学習機能のある人工知能が搭載され、容姿も白音をそのまま成長させた姿になっている。“アーカイブス”と呼ばれるシロネの記憶を人の脳に直接送り込むことで共有させる装置が備わっている等、その性能はこれまでのロボット全てを凌駕しており、傍目からでは人間との区別がほとんど付かない。ただし、ロボットであるが故にロボット三原則に従っており、時折ロボットらしい反応を見せることがある。
性格は至って素直で真面目。舜を幸せにするという最上位命令に従って舜のお世話をしている。七波家に来た当初は舜の母親・馨とも上手くやれていたが、白音の真似をしてそれが上手く出来過ぎてしまい、逆に馨を苦しませてしまったため、シロネと一緒にいたいと思うようになった舜と共に家を出て、現在は沙羅が用意した家で舜と2人暮らしをしている。家事は一通りこなせ、花を育てるのが趣味。
舜に対して芽生えた感情がコントロールできず、舜が記憶喪失になってしまう事故を起こしてしまったことについて、アンドロイドの範疇を大幅に逸脱してしまったその原因が不明のままでしたが・・・。

七波シロネ編 あらすじ
あの日、何があったのか。商店街の人々が舜は交通事故に遭ったという情報を信じていたことから、ここまで情報統制をするのなら何か隠していることがあるのではないかと思って、舜は沙羅を問い詰めようとします。しかし、それをシロネが沙羅に強く当たらないでほしいと強く制止したため、舜はそれ以上の追及を止めます。しかし、シロネは、その情報がお兄ちゃんのためになるのなら話しても良いと言い、その日の夕方、事故が遭った海岸で舜に何があったのかを話します。舜と自分が恋人同士だったこと、自分は妹的なアンドロイドだったのに役割から逸脱して兄である舜と性交渉をしてしまったこと、自分の中に自己が芽生え感情のコントロールが出来なくなったこと、軌道修正も失敗に終わったこと、自分が出来ることが白音と同じようにして海で溺れて死ぬしかないと思ったこと。しかし、彼女の行動はアンドロイドとしてはおかしいものでした。ロボット三原則の第三条ではアンドロイドは自己を守らなくてはいけなかったから。それなのに、海に入ることが出来て、しかも、波に飲まれた舜を助けて岸に戻れた・・・つまり、第三条に反した行動を取ってしまったかと思いきや、シロネは死ねないから第三条違反にはならないということでした。その代わりに第一条には反して舜を傷付けてしまいましたが。シロネはそのことを舜に謝りますが、舜はこれから学んでいけばいいと言って許すとシロネはありがとうございますとお礼を言うのでした。
沙羅が厳しく箝口令を敷くのはプロジェクトの中止を恐れてのことだろうと舜は思いますが、しかし、シロネの持っていたバグはそのまま残されていました。シロネは妹として兄に喜んでもらうことが一番の仕事だけど、それも違うような気がして、そんな不安定な自分はアンドロイドなんでしょうか・・・と自分自身のことについて疑問を抱いていました。すると、舜は自分も記憶をリセットされたアンドロイドだと言います。記憶を失って“七波舜”という設定を与えられて生きているのだから。これから自分を知っていかなくてはいけない、それはアンドロイドと同じであり、きっと全てをシロネに打ち明けたわけじゃない、だから何とかして記憶を取り戻したい。それがきっと、シロネの謎を解くヒントにもつながるはずだから・・・そう伝えると、シロネはだからお兄ちゃんに思い出してほしいと思っていたんですと言って顔を輝かせます。そして、自分が沙羅に直してもらうためにはお兄ちゃんの協力は不可欠と言い、がんばりましょうとお互いに励まし合うのでした。
翌日、沙羅に呼び出された舜とシロネは、沙羅から実験は残り2週間と宣告されます。シロネのアンドロイドとしての常軌を逸脱した行動から、シロネは廃棄処分される可能性があるとも言ったため、舜は驚き一方的すぎると沙羅を非難しますが、沙羅は至って冷静でついさっき決まったことだと返します。しかし、舜はRRC側の都合で実験が中止になることがあるという旨が書かれた同意書にサインしているため、実験終了については何も言えなくなってしまいます。その後、沙羅は記憶の補修になるかもしれないから、シロネの“アーカイブス”を見ておいてほしいと告げます。しかし、舜は既にシロネから大体のことを聞いていたため不要だと答えると、沙羅はシロネが話してしまったのだと思い、シロネを睨みます。沙羅は舜のためを思って秘密にしてきましたが、今の舜にはそれが伝わらないことに少し気落ちして話を打ち切り仕事に戻っていくのでした。
実験終了まで2週間。舜はシロネと一緒に思い出の場所を巡ります。しかし、白音のことへの後悔が押し寄せるはずの海に来ても、何も思い出すことが出来ませんでした。それは同時に白音のことも思い出せないということで、沙羅の願い事は叶ったのだとシロネは言います。舜は沙羅が何をしようとしていたのかシロネに聞こうとしますが、シロネは慌てていくら沙羅でも今の状況を意図的に作り出すことは不可能だと慌ててフォローし、自分が生まれたのは全ては舜のためだったということを舜に教えると、舜は沙羅の気持ちを知ろうともせず無闇に憤った自分が恥ずかしくなりました。しかし、悲しみの分だけ気持ちが積もっていたとうこと、それだけ白音を大切に想っていたということ、そういったものを失くしてしまったとうのなら、やはり記憶がなくなったことでは沙羅の願いは叶ったわけではなかったとシロネは海を見ながら呟きます。舜は記憶を取り戻すこともできず、シロネがいなくなった後、シロネに救ってもらった命で誰かの役に立つことをしなければ1人で生きていくことになるのではないかと言い、シロネはそのことを悲しみます。そこで舜は実験終了までに叶えたい願いはないかと聞くと、シロネは舜を好きだった気持ちが本当は何者だったのか知りたいと答えます。自分では分からなかったことでも舜なら分かるかもしれない、そのためにもわたしのことを知ってほしい・・・そうシロネがお願いすると、舜はそれがシロネの願いなら叶えようと誓うのでした。
その後、シロネは自分のお気に入りの場所へと舜を連れて行きます。そこは森の中でシロネが取り付けたハンモックが1つあるだけの少し寂しい場所でした。しかし、それと同時に妙にほっとする場所でもありました。そこでシロネは自分が生まれたときの話をして、ここに白音が眠っていることを教えます。白音の遺骨は“死して自然に帰るように”という願いの元、この森の傍に散骨されていました。舜はそれを聞いて自分が感じていた少しの違和感の理由に気付き、そのことをシロネに話すと、シロネは“記憶転移”の話を持ち出し、もしかしたら、白い小さな骨の欠片に白音の記憶も宿っているかもしれないと話します。この場所には彼女の記憶も散らばっているかもしれないと。そこで舜は白音にここにいるのかと問いかけますが、声が返ってくることはありませんでした。
ある日、舜は沙羅に改めてシロネと恋人同士だったことを隠していた理由を聞きます。沙羅は人間とアンドロイド・・・両者に恋愛感情が芽生えたことは不自然で、舜はただシロネに甘えて安心していただけにすぎない、それではまたシロネを好きになっても幸せになれず同じ結果になり後悔する、だから言わなかったと話します。シロネを手放して忘れた方がいい、それでもシロネと一緒にいたいと思えるのかと逆に質問され、舜はもう一度好きになる可能性を否定する必要はない、彼女だけが悪かっただなんて、そんな風に思わるわけがないと答えます。すると、沙羅は舜がそうしたいなら好きにすればいい、可能性を殺さない故に他の可能性を失うなんてよくあること、私はただ幼馴染として舜を心配していただけと言い、私の他にもロボットを愛することが出来る人間が存在するだなんて思わなかったと切なそうな顔で舜を見ます。そんな沙羅の表情を見て、舜は沙羅の一見尊大に見える態度も実は違うんじゃないかと思えて、責める気が失せてしまうのでした。
そして迎えた実験終了の日。昼間は普通に学園に行きますが、下校時、シロネはみなさんにお別れをしたいと言って思い出の場所を巡り、それぞれの場所に別れを告げていきます。そうして夜になり最後に来たのは海でした。シロネは海にお別れをした後、最後は舜にお別れを言おうとします。シロネはもう一度舜と恋人同士になることを望んでいましたが、舜はそのことには答えを出していませんでした。そして、シロネは白音に嫉妬していました。自分はアンドロイドだから生きてきた証を残すことができない、白音は舜にさようならは言えなかったけど、舜はずっと白音のことを覚えている、そんな彼女が羨ましいと。わたしは何のために生まれてきたのでしょうか・・・そんな言葉を口にしてシロネは舜の手を縋りつくように握ります。そんなシロネに舜は、ずっとそばにいてほしいと言いますが、シロネは一緒にはいられない、朝になったらこの悲しみだって消えてしまうかもしれないから。すると舜は、そうではない、僕が君に傍に居てほしいと願う限りずっと一緒なんだ、忘れたりしない、シロネに会えて本当に良かったと伝えます。これが生きた証にならないかと。そして、シロネを好きになった理由を思い出したと言うと、シロネはどうしてわたしを好きになったの?と問い詰めます。舜はシロネが自分を支えてくれた、君のそのひたむきさが必要だった、それは今でも同じで君がいてくれなきゃダメなんだと言って彼女を抱きしめます。そして、シロネを好きになったことが正しいかどうかは一生を懸けて考える、シロネもまだどうなるか分からないからそんなに悲観することはないと伝えます。シロネはそれを聞いて、舜がシロネを好きになった理由を聞いたとき舜のせいにしたことを謝り、わたしだってお兄ちゃんのことが好きなのにと言い、せめて最後まで笑っていよう、どんな未来が待っていたとしても、せめて今はわたしらしくありたいと願うのでした。
その後、舜とシロネは沙羅の元へ行きますが、沙羅が実験を続けるという強い意思表示を示したとき、シロネは急に走り出して脱走します。舜は彼女を追いかけ、沙羅のナビで彼女が逃げた森へと向かいます。シロネが逃げた理由は、舜と一緒に居たくないからでした。沙羅が実験を続けると言った以上、それは絶対で、また舜と一緒の生活が始まる・・・けど、そうなったらますます舜を好きになってしまう。こんな苦しい気持ちで居続けるくらいなら、廃棄処分になった方が良いと言い、自分と舜が一緒になった後をシミュレーションした結果、いずれも幸せにはなれなかったから、舜にはもっと相応しい人がいる、そもそも舜の事故も自分が原因だと言って、再び逃げ出します。舜はそれでもシロネを追いかけますが、向かった先は2人にとって因縁のある海辺でした。あのときと同じ大雨が降る中、2人は再び対峙します。シロネは自分を苦しめる心から解放されたいと思いつつも、それでも舜のことが好きでした。舜はシロネと一緒なら不幸だって受け入れる、だから一緒にいようと伝え、シロネがいなくなったらシロネが育てている花が枯れてしまうと言います。すると、シロネは何かに気付きます。自分の意志で居なくなることでやっと人間になれる、だってお兄ちゃんが悲しんでくれるから。そして、わたしにだって運命は作れると言うと、彼女の首元のリングが光り出します。記憶データを初期化するために。しかし、ここで消えてしまったら自分たちが一緒にいることが良いことか悪いことか証明することが出来ない、僕は君との未来を幸せな未来を証明してみせると舜が必死で説得すると、リングの光は収まりシロネは動かなくなったのでした。
動かなくなったシロネを必死で沙羅の元へ運んだ舜。沙羅は舜にシロネが無事であることを伝え、舜はまだトリノのことを理解していないと言います。舜はそれなら教えてほしいと頼むと、沙羅はこれを知ったら後戻りはできないと舜の覚悟を聞きますが、舜が承知の上だと答えたため、話すことにします。シロネの中には“人間の心”が存在しており、それはシロネが不具合と言ってたものでした。しかし、それは不具合ではなく沙羅が夢見たことでした。自我を持ったアンドロイド、それがシロネでした。本来のロボットとしてのプログラムもあるため、そのプログラムにそぐわない人間的感情をバグだと思い込んでいたのです。アンドロイドに感情が生まれることは人間に害を及ぼす可能性があることから良くないこととされていますが、彼女の中に生まれたのは偽物の感情ではなく純粋な人間の心でした。逆にいえばシロネは自分をアンドロイドだと誤認している人間のようなものでした。それは沙羅にとっては理想のアンドロイドであり、普通の人間が最も忌避する存在でした。沙羅はそんな自分の理想を叶えた彼女をトリノを理解していない人間たちによって消されたくないと思い、共同開発のトリノプロジェクトを終わらせ、自分の手元にシロネを残すように手続きを済ませて、以降は自分のポケットマネーで研究と管理を続けていくことを決めました。
沙羅が冗談で言っていた“舜もトリノになればシロネとずっと一緒にいられる”という言葉に惹かれた舜は、翌日沙羅に自分をトリノにしてほしいとお願いします。理由はシロネと同じものを共有したいから。しかし、舜の意識まで機械の中に移すことが出来ない以上、舜とトリノの舜は別個体と指摘されてしまい、自分自身がトリノになることは諦めますが、それなら記憶をスキャンして今の自分と限りなく近いデータを映して実験してみようと提案します。自分が愛したシロネとの記憶がトリノの中で生き続けるなら、それは意味のあることになるからと。沙羅は最初は渋っていたものの、舜の熱意に押され、引き受けることにしますが・・・。
記憶のスキャンを済ませた後、目を覚ましたシロネと再会。沙羅からトリノについて説明を聞いたシロネは自分に“人間の心”があることに驚いていました。2人は自分達の家に帰ろうとすると、そこへ馨が偶然通りかかり、久しぶりにシロネと馨が対面します。馨は2人を家に誘い昼食をごちそうした後、“白音”の名の由来をシロネに教えます。そして、舜はシロネと恋人になったことを馨に報告すると、馨はそれを受け入れ、白音の記憶を持つシロネに1つだけ質問をします。白音は先天的弱視だということが分かってても生むことを決めていた、2人で乗り越えていこうと思って。けど実際生んでみると自分に出来ることは少なく、頑張ったのはいつも白音だった。娘には生まれることに対する拒否権なんて存在しなかった。それはシロネも一緒でした。シロネは頷きますが、けどそれはみんな一緒ですよねと言うと、馨は五体満足に産んであげられたかった私のことを白音ちゃんは心のどこかで恨んでいたんじゃないか・・・と聞きます。すると、シロネは「そんなことありません」と笑顔で答えます。お母さんのことはずっとずっと大好きでした、大人になったらお母さんみたいになりたいと思っていたほどに。だから恨んだことなんて一度だってないんです、だから安心して下さいね、馨さんと伝えると、馨は“馨さん”なんて呼ばれたくない、シロネちゃんには“お母さん”って呼んでほしいと言います。それは、かつてはシロネという存在を拒否した馨が、娘として受け入れた瞬間でした。シロネはそんな馨の言葉に「ありがとう」とお礼を言い、“お母さん”と言って再び笑顔を見せるのでした。
シロネと一緒にいるうちにある恐れを抱えるようになった舜。それは自分がトリノになってもいいのだろうかという恐怖。自分自身のコピーであるトリノがシロネと一緒にいてくれるだろうかと。舜はそのことを沙羅に相談しますが、永遠の命を持つ者同士だから、やがては互いに執着しなくなると言われ、ますます不安が広がっていきます。そのことをシロネにも言えず1人で苛立ちわざとシロネと距離を置こうとしますが、シロネから楽しいことだけじゃなく辛いことも共有していきたい、例え自分が何も出来なくとも気持ちだけでも寄り添っていたい、それが一緒に生きる事と言われ、舜は自分の至らなさが恥ずかしくなり、シロネに相談することにします。その日の夕方、2人は白音が眠る森で話をします。舜は自分がトリノになることをシロネに話すと、シロネはずっとお兄ちゃんと一緒に居られる大喜びします。しかし、舜は以前はそう思っていただけで今は違うと言うとシロネは表情が固まり、わたしのことが嫌いになったんですが?と不安そうに聞きます。舜は僕は僕のままでいたい、記憶だけ生かしても意味がない、僕のシロネを愛する意識はここにあると答えると、シロネはお兄ちゃんは絶対にわたしを1人にはしないと約束してくれた、トリノかされてもその約束の記憶は引き継がれる、だからトリノであるあなたはわたしと一緒にいてくれると必死に訴えます。そんな彼女に、僕と君が“共に生きる”のに時間は関係ない、短い命でいいから君と変わらない日常だって思い出に変えていきたいと伝えると、シロネはそれだったら残されたわたしはどうすればいいんですか?と聞き返し、舜はそのことに答えを出せませんでした。舜がトリノになるためならなんだってする、あなたの望み通りにすると必死に説得しようとするシロネを前に舜は何かを伝えようとしますが、その前に舜は急に意識を失い倒れてしまうのでした。
病院で目を覚ました舜は、沙羅とシロネの3人で百南美から病状を聞きます。すると、百南美は人として生きられるという意味での余命はあと1週間と宣告します。舜は徐々に眠る時間が長くなっており、やがて完全に目が覚めなくなるだろうと。その原因は過剰に記憶のスキャンを行ったことでした。自分が望んでトリノになろうと何度もスキャンを繰り返した結果、脳に負担がかかりすぎて今の事態を引き起こしたのです。弱視の娘にいつか世界を見せることを夢見て人から記憶を抜き取る技術を開発したのは舜の父親でした。記憶を引き継げば他のパーツを変えても人間は成立するのではないかと考えて。しかし、この研究は選ばれた者のみで行われましたが、記憶のスキャンについて全容を分かっていたのは舜の父親だけした。だから、さすがの沙羅も記憶のスキャンをすることでこういう事態になることは想定できませんでした。記憶のスキャンは脳に負荷をかけるが、回復期間を置いてスキャンすれば問題はなかったはず、舜はそのスケジュールを無視して短期間でスキャンを実行したから、脳の回復する機能が破壊されてしまったのではないか・・・そう沙羅は推察します。百南美はその説明に納得し、記憶のスキャン以外にも原因はあると話します。それは舜が記憶喪失になったことでした。それも脳に負担がかかることだから。シロネは舜が記憶喪失になったのはわたしのせいだと自分を責めますが、沙羅は今はそれを話しても仕方ない、一番辛いのは舜だと言い、重くなった空気の中、自分は何のために研究に人生を捧げてきたんだろうと呟いたのでした。
少しの間入院していた舜ですが、寝たらもう覚めることはないと思い自分からは極力眠らないように努めていました。けど、死ぬことに対しての実感はわかず、落ち着いてもいました。現状では治療する方法がないことから、百南美に少しでも長い時間大切な人を一緒にいたほうが良いと退院を勧められ、退院します。退院して家に帰るも平日だったせいかシロネは不在で、舜は街を歩き回ることにします。夕梨の家まで来ると、いつも通り早退した夕梨がいたため、彼女に自分の病状についてもう治らないと話すと、これまであまり実感がわかなかった死への恐怖がわき、身体が震えてしまい、情けないと呟きます。夕梨はそんな舜に情けないとか男らしくないとか思わない、そんなの怖くて当たり前と舜の気持ちを肯定します。その後、夕梨に励まされながら一晩中徹夜で思い出話に花を咲かせます。夕梨に元気づけられた舜は、家に帰りますが・・・。舜は夢を見ていました。それは自分がトリノになった夢。自分の記憶をコピーしたトリノはシロネに寄り添おうとしますが、シロネはそんな舜をかつてのロボット三原則に縛られた自分と同じだと言い、自我を持ったトリノならば他人の思い出なんて捨ててしまえばいいと言います。そこで目を覚ました舜の前には沙羅がいました。どうやら3日も寝ていたようで舜は驚きます。沙羅はそんな舜に対し、私なら舜をトリノにすることが出来る、もうあまり時間に猶予はないからと提案しますが、舜はそれでもトリノになることを否定します。自分が自分でいるために。それを聞いて沙羅は珍しく取り乱しますが、舜の顔を見て本気だと分かり落ち着いて、百南美から来た宣告を舜に伝えます。次に眠ったらもう目覚めないだろうと。そして、それは舜も何となく分かっていたことでした。
沙羅にトリノの完成を託した舜は、その後、シロネと最後の夜を過ごします。シロネはかつてロボットには永遠の命があるから運命なんてないと言っていました。そして、枯れて命を全うできる花のことが羨ましく思っていました。看取ってもらえるから。悼んでもらえるから。舜は、そんなシロネに運命はあると言います。シロネは自分の運命を自分で決めることが出来るはず、僕の願いは僕と君の幸福についていつか答えを掴むこと、僕は命題とひとつになってシロネの中で生き続けると。シロネならいつかその答えに辿り着けるから。そして、永遠の命を手に入れてしまったら生きる意味を求めなくなってしまうのではないか、そんな風に考えてしまう自分はトリノにはなれないと言ってシロネに謝ります。すると、シロネは舜の意思を尊重し受け入れることにしました。舜は最後に海が見たいと言って2人で海に向かいます。そこで愛し合い、2人で日の出を見ますが、ついに別れの時がやってきます。だんだんと身体が動かなくなる舜を見て、シロネはいなくならないでほしいと言って抱きつきます。そして、悲しいはずなのに涙を流すことが出来ない自分を責めます。そんなシロネに舜は、いつか君は僕の気持ちを分かってくれると信じてると伝えて、覚めることのない永遠の眠りにつくのでした。
舜の葬儀を終え、遺骨は白音と一緒の森に散骨されました。その後、落ち込む馨を支えていたシロネですが、舜の父親が帰ってきて夫婦で寄り添っているのを見て、自分の役目が終わったことを理解し、舜と白音が眠る森へ戻ります。そこで舜から託された命題への答えを手紙に書いた後、シロネは「今、逝きます。あなたの元へ」と言って、自分の記憶データを初期化し舜の跡を追うのでした。

七波シロネ編 感想
まさかなぁ・・・こんな終わり方するなんて・・・。自分は最近重い話は少し苦手になってて、本来ならminori作品は合わないはずなんですけど、minori作品は重いシナリオであることを承知の上でプレイしています。理由は途中がどんなに重くて辛いお話でも最後は笑顔で終わってくれるから(本当の目的は別にあるけどここでは言わない)。終わりよければ全て良しという言葉の通り、自分はハッピーエンドで終わるならそれが1番良いと思っています。少なくとも自分がプレイしたminori作品(夏ペル以降)はバッドエンド的なものはなかったですし、今作の夕梨編も途中重くても最後は生きることに希望を見出しハッピーエンドを迎えられて良かったので、シロネ編もハッピーエンドなのかなって思っていました。けど、シロネ編は舜が死に、シロネちゃんが答えを見つけて舜の跡を追うという結末になっていて、印象度で言ったら確かに登場人物が死ぬシロネ編の方が上ですけど、この結末を見て期待を裏切られた気分になりました。ショックが大きすぎて逆に泣けなかったな。幸せの形は人それぞれとは言いますが・・・シロネが答えを見つけてくれると信じて人として最後まで生きた舜と、“2人は既に幸せだった”という答えを見つけて彼の跡を追ったシロネ、2人はそれで幸せだったんだろうけどね。まぁかといってあの状況で何が出来たかっていうと難しいですけど・・・舜が倒れてからの後半の展開が急すぎて唖然としてました。舜があんなことになったのもちょっと強引な気がしますし。とにかく、魂だけではなく、ちゃんと生きている状態で寄り添った2人のエピローグを見たかったな・・・。
夕梨編とシロネ編はそんな感じで全体的に対比になっています。未来の無い命である夕梨ちゃんと、永遠の命を持つシロネちゃん。そんな彼女たちと向き合い、まったく逆の答えを導き出した舜。離れてしまうことで気持ちがすれ違う夕梨編と近くにいることで気持ちがすれ違うシロネ編。主人公が最後まで夕梨ちゃんを生かそうと希望を見出す夕梨編とシロネに後を託して自分が先に逝ってしまうシロネ編。主人公の立場が変わると結末もこんなに変わるんだなぁと・・・しみじみ感じております。対比のためにこういう終わり方にしたのかな?シロネちゃんが笑顔でいられるハッピーエンドには出来なかったのかなぁ・・・。
シロネちゃんはアンドロイドなのに感情表現豊かで反応が素直で心がピュアなマジ天使っていうくらい可愛かったんですけど、こんな結末だったんでそんな気分も萎えてしまいました。んんー、途中までは本当に可愛くてずっと愛でていたいって思ってたんだけどなぁ・・・。とりあえず、シロネ編の後半は無かったことにして良いですかね(´ー`)?
Hシーンは5回。ただし、最初のはオ○ニーだけです。2回目の初体験Hと3回目の最初の本番Hは良かったけど、それ以外ではおっぱい見せてるなかったのも残念。本番Hでたった2回しかおっぱい見せないとかありえないでしょ。本番H自体も夕梨ちゃんと比べると少なく中身も薄くて色々と残念でした。何より、パ○ズ○はおっぱい見せなきゃ意味がないってあれほど言ってるだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(爆)
とりあえず、シロネちゃんとのイチャラブは、シロネちゃんがあまりに可愛すぎて悶えます。そこは間違いないです。こんな妹がいたら毎日ハッピー!!になることは間違いないでしょう、ええw 普段のシロネちゃんはマジ天使!!!!!だから結末が残念としか言いようがないのです・・・。

さてさて、お次で最後になります、紬木沙羅です~。

「トリノライン」のあらすじ・感想はこちら↓
宮風夕梨編】【七波シロネ編】【紬木沙羅編】 

「トリノライン」のグッズ購入品はこちら↓
七波シロネ・ちょっとえっちな厚めB2タペストリー】【宮風夕梨WスエードB1タペストリー】【宮風夕梨WスエードB2タペストリー

「トリノライン」の公式サイトはこちらから↓
http://www.minori.ph/lineup/trinoline/】 

コメント

「トリノライン」 あらすじ・感想その1 宮風夕梨編

2017年04月01日 00時03分54秒 | 美少女ゲーム

2017年3月発売タイトル第3弾は、minori最新作「トリノライン」でした!(*'∇')b

ツイッターで公式アカウントに引用RTされてしまったので、宣言通りに2個買いしましたよw 折角なのでシンプル版と豪華版の2種類買いましたw
そして、まだ24日発売のタイトルが全て終わってないにもかかわらず、こちらの方が優先順位が上だったので先にプレイしましたW

特典はこちら(*'∇')ノ

最初は夕梨ちゃん一択だったんですけど、シロネちゃんも可愛かったので2人にしました!
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい! 

トリノライン 概要
アンドロイドが社会に浸透しつつある世界。アンドロイドの研究の一環としてアンドロイドが人と共生している“開発特区”の島に住む主人公・七波舜は、幼馴染の紬木沙羅が新たに開発した画期的なアンドロイド“トリノ”と出会い、亡くなった妹と同じ名前を付けられた彼女と同居生活を始めるというお話。
この島にはRRCと呼ばれるロボット工学研究センターがあり、そこでアンドロイドの研究がされており、父親がアンドロイド開発者である舜はそこの社宅に住んでいます。そこで沙羅によって開発された新型アンドロイド“トリノ”は、従来の「人間を補助する」という目的で開発されたアンドロイドとは違い、「人間を模倣する」という目的で開発された画期的なアンドロイド。トリノは“シロネ”という舜の亡くなった妹の名前を沙羅によって与えられ、白音の記憶データが移植された上で思考をプログラミングして学習させたアンドロイドであり、人間特有の不完全さも再現されていることから、食事が出来ないことや排泄しないという点を除けば人間となんら変わらず、“成長した白音”として振舞えます。尚、“トリノ”とは元々沙羅が最初に開発に携わっていた人工知能の開発コードのことですが、今ではその人工知能“トリノ”が搭載されたアンドロイド自体を“トリノ”と呼ぶようになりました。
シロネはロボット三原則に従いつつ、舜を幸せにするという最上位命令の下、舜との同居生活を始めますが・・・。

トリノライン 攻略情報
選択肢は、海へ行くと夕梨ルート、自室で寝るとシロネルートになります。沙羅ルートはこの2人のシナリオが終わると見られるようになります。
尚、Hシーン回想はこれまで同様にクリアしてないヒロインのHシーンも見ることが出来ます。もちろんネタバレも含むので閲覧には注意ですが・・・ぁ、私のブログもそれは同じだね(爆)

トリノライン 共通ルート あらすじ
浜辺で妹の白音のことを思い出していた七波舜。そこへ幼馴染の宮風夕梨が声をかけてきます。その後、夕梨と一緒に学園に登校した舜ですが、その時、夕梨からもう1人の幼馴染・紬木沙羅が画期的なアンドロイドを発明したとニュースでやっていたことを聞きます。幼馴染がやっていることを嬉しそうに褒めちぎる夕梨は、次第に沙羅本人の話に移していきます。数年間、沙羅に会っていない2人は、今の沙羅がどんな感じになっているか想像しますが、沙羅は研究室に籠っていることを父親から聞いたことのある舜はそのことを夕梨に話すと、夕梨は可哀想と言って沈んだ表情になります。夕梨のそんな顔は見たくないと思った舜は、それなら夏休みになったら遊びに誘ってみようと言うと、夕梨は引きこもりの沙羅が飛び付くような夏休みプランを考えようと言って再び笑顔に戻ります。校門前に着くと、そこには夕梨が苦手にしている風紀委員長のハナコ=F=ブリストルがいて夕梨と揉めますが、2人がいつもの問答をしているとき舜は一瞬沙羅に似た人物を見かけます。しかし、授業が免除されている彼女がいるはずがないと思い、追いかけっこを始めた2人の後を追って校舎に入るのでした。
教室に着くとハナコとの一件を見ていたクラスメイトの日比野綾花に声をかけられ、彼女から1年生に転校生がやってくるという話を聞きます。その後、ホームルームの授業中に1人の女子生徒が教室に入ってきていきなり自己紹介を始め、そして仕事があると言って再び出て行き、担任を含め全員を唖然とさせます。その生徒は舜がよく知る女の子・・・沙羅でした。舜は教室を出て行く沙羅を見ると彼女と目が合い、「今すぐ来て」というサインを送られたことから、担任の制止を振り切って教室を飛び出した舜は、数年ぶりに再会した沙羅に声をかけると、彼女は“鳥かご”で待っていると言い残して去って行くのでした。
放課後、心配かけたくないという理由から夕梨には内緒にして、RRC内にある昔一緒に沙羅と遊んだ場所“鳥かご”に行きます。そこに着くと沙羅が待っていて、彼女は自分と舜と夕梨と白音・・・4人で遊んだときのことを思い出し、白音が亡くなった事故のことに触れます。彼女にとって白音の事故は転機となり、救助用アンドロイドを発明したりアンドロイド研究の第一人者になりましたが、それと並行して彼女の最大の目的だったもう1つの開発の方も実を結びました。そして、沙羅はそのお蔭でもう一度、あの楽しかった日々を始められる、私はもうあなたの前から居なくなったりはしない、あなたを必ず幸せにしてみせると言って笑顔を見せるのでした。
翌朝、白音の夢を見た舜は、夕梨が風紀委員会があって先に登校したため、久しぶりに1人で登校します。校舎に入り音楽室の前を通るとピアノの音がしたため、中を覗いてみると、1人の女子生徒がピアノを弾いていました。舜はその姿を妹と重ね合わせます。そこには沙羅もいて、少女の演奏が終わると2人で話をしていましたが、その様子をずっと覗いていた舜に誰かが声をかけてきたため、舜は驚き振り向きます。するとそこには見た目が幼い1人の女性が立っていました。彼女は百南美という名の病院の先生でしたが、この日は音楽室にいる少女の案内役として学園に来ていました。百南美は音楽室の中にいる少女に興味を示す舜に、ホームルームが始まるから教室に戻らないと言い、舜が教室に戻ろうとすると、彼女は舜の少女への反応を見て沙羅ちゃんもきっと喜ぶだろうなぁと呟くのでした。
音楽室でピアノを弾いていた子は誰なのか・・・沙羅に聞こうにもはぐらかされてしまい、数日が経っていました。そして、休日になり、白音との思い出がある海に行った帰り、その少女を発見します。少女は舜を見るなり「お兄ちゃん」と呼び駆け寄ってきて、「わたしのこと覚えてますか?」と聞いてきます。舜が白音なのかと逆に聞くと、彼女は頷き「妹のシロネです」と答えます。有り得ないはずの妹との“再会”に戸惑う舜の前に沙羅が現れ、「驚いたでしょ」と嬉しそうな顔で言います。しかし、仕草や口調が白音そのものでしたが、それでも舜は何かが違うと悟っていました。沙羅もそれは分かっていて、シロネはシロネであって白音ではないと言い、アンドロイドだと教えます。そして、舜の母親・馨に許可は取ってあるからと舜の家に行こうとする2人に納得がいかない舜でしたが、シロネの怪力によって無理矢理連行されてしまいます。家に着くと馨は全て分かっていたようで、アッサリとシロネを出迎え、白波家に“白音”が帰ってきたのでした。
妹の白音の面影を強く持つ容姿で同じ名前を与えられたアンドロイド“トリノ”と一緒に暮らすことになった舜。まだ納得はいかなかったものの、母親と沙羅がそれぞれ自分なりに白音の死と向き合って前に進もうとしていたことを知って、自分だけが逃げているのだと気付き、ひとまずシロネのことを受け入れることにしました。しかし、夕梨は舜以上に納得がいっておらず、翌日シロネが夕梨のクラスに編入されると、休み時間になると舜に問い詰めにきます。しかし、沙羅の介入で冷静になった夕梨は、舜にお願いされたこともあり、舜がいない間はシロネの面倒を見ることになり、夕梨とまた仲良くしたいと思っていたシロネは喜ぶのでした。
シロネと生活するようになってから、舜はだんだんと考え方を変えていき、妹の白音ではなく別の存在として大切に思うようになっていました。しかし、どうしても白音とシロネを比較してしまう馨は同じ失敗は二度としないアンドロイドのシロネに対してだんだんと違和感の方が大きくなっていき、シロネのことを受け入れられなくなっていました。人間に受け入れられなかったアンドロイドは処分される・・・そのことが頭をよぎった舜は、何とかしたいと考えます。そして、綾花に相談してみると、綾花も馨側の考えであり、シロネが馨に受け入れられず、機械のシロネと母親の馨どちらかを選べと言われたら人間である母親を選ぶべきと言うと、舜は衝撃を受けると同時にそんな綾花の言葉に腹を立てます。綾花はあまり見せない舜の怒った顔に驚いたものの、それでも機械に対しては機械だって割り切る方がむしろシロネのためになると思うと自分の意見を貫くのでした。
舜がもしもシロネを手放したくなった場合、シロネの処遇はどうなるか沙羅に聞いた日、家に帰ってくると、馨の我慢が限界にきていました。馨がシロネを受けれられない理由・・・それは、白音との思い出をシロネで上書きしたくなかったからでした。シロネに対し「お母さん」とは呼んでほしくない、この子はアンドロイドだと言う馨を必死に宥める舜ですが、逆にシロネが“馨さん”は悪くないと馨のフォローを入れます。馨は家族を実験なんかに壊されたくないと訴え、舜にシロネを沙羅の元へ返すように言い、家を飛び出します。その後、舜はシロネにフォローを入れて馨を捜しに行こうとしましたが、沙羅から馨が倒れて救急車で運ばれたと連絡が入ります。馨は過呼吸で倒れただけでしたが、精神的にまいっている部分が大きく、しばらく入院することになりました。そして、シロネは一旦RRCに預けられることになりましたが、シロネを手放したくはなく、かといって母親を苦しめたくもない舜は、沙羅と話し合った結果、彼女が用意した家にシロネと2人で住むことになったのでした。もう白音やシロネのことで後悔したくなかったから。
引っ越した初日に沙羅や夕梨と4人でプールに遊びに行った帰り、夕梨の病気が再発し、彼女はしばらく入院することになりました。そして、それから数日が経った頃、シロネがずっと夕梨のことを気にしていたので、励まそうと頭を撫でると、シロネは頭を撫でられたことを白音のように喜ぶと同時に、今までは白音と同じように振舞っていたのが今は白音のことをまるで他人のように言っていたため、舜はそれが少し気になりました。退院して自宅療養になった夕梨のお見舞いに行くと、夕梨の気遣いもありシロネは元気を取り戻しますが、昔話に花を咲かせた夕梨が白音もお兄ちゃんと結婚したがっていた時期もあって、妹ではそれが無理と分かり、舜と沙羅をくっつけようとしていたと話し、その帰りシロネは私もお兄ちゃんと結婚してみたいと言い、アンドロイドは結婚できるのか・・・そんな疑問が沸きたち、自分がシロネの将来について何も考えていなかったことに気付いたのでした。
2人の同棲生活。その変化は突然訪れました。それはある日のこと。ハナコに性欲の処理を教えてもらったというシロネは、学校から帰った後、家のリビングでハナコに言われた通りの行為に耽っていました。一方、シロネを先に帰らせて母親の見舞に行っていた舜は、家に入ってシロネのオナニーを目撃してしまいます。周囲はシロネのことを白音・・・舜の妹として見るようになっていましたが、舜は白音とシロネは別の存在という認識だったため、シロネに劣情を催してしまいます。翌日、シロネは舜のことを避けており、それが気になった沙羅は舜を鳥かごに呼び出してその理由を聞き出そうとしますが、舜は本当のことを言うことが出来ず、つい感情的になってしまって沙羅に冷たく接してしまいます。家に帰るとシロネが待っていて、避けていたことを謝り、本当はお兄ちゃんのそばに居たい、お兄ちゃんのことが好きと言って舜にキスをします。翌日、シロネは様子がおかしかったものの、家に帰ってくると自分の気持ちを舜に話します。わたしが白音と違う存在になっていると。彼女にとっての最上位命令は“お兄ちゃんを幸せにすること”。本来破ることの出来ない“妹”という立ち位置を無視して、“シロネ”として生きていけるのは、それが舜にとっての幸せだから。彼女が白音と違う存在なのだと気付けたのは、馨に否定されたことがキッカケでした。しかし、白音と自分は違うことに気付いたものの、それを理解することが出来なくて、ここ数日、様子がおかしかったのです。
アンドロイドなのに悩んだシロネは、馨に申し訳ない気持ちがありながらも、それでも自分の気持ちは抑えられないと言い、妹としてではなくシロネとしてお兄ちゃんのことが好きなんだと告白します。例えこの気持ちがバグだとしても。けど、このことを沙羅に話したら取り除かれてしまうかもしれない、だから沙羅には言わないで欲しいと舜に訴えます。舜は沙羅には言わないことを約束し、彼女の気持ちを受け止めることにします。こうして2人は恋人同士になりましたが・・・。
翌日の朝、シロネは上機嫌で2人はデートしようと途中で学校を抜け出し街へ繰り出します。その帰り、シロネは沙羅に呼び出されていたことを話し、RRCに向かいますが、舜は嫌な予感がして不安で夜も眠れませんでした。翌日、シロネは何かを隠すかのように元気な姿を見せましたが、舜が昨日のことを聞こうとすると、今日だけでいいんです、沙羅ちゃんに何か聞かれても秘密にしてくださいと言って、結局何も話してはくれませんでした。学校に着くとシロネは逃げるように去ってしまい、代わりに沙羅がやってきて、放課後に鳥かごに来て欲しいと言います。そして、放課後、鳥かごで沙羅からシロネとセックスしたと聞かれ舜は激しく動揺します。沙羅はシロネが“妹”を超越して恋人になろうとした原因が分からず、そのために舜に聞き取りをしようとしましたが、舜はシロネとの約束があったため、黙秘しました。すると、沙羅はバグは取り除かなくてはいけないからシロネをRRCに連れてきてほしいと舜にお願いします。不安定な状態のアンドロイドは危険な存在だから、このままでは実験は継続できないと。舜はシロネが恋をする気持ちが沙羅に分かるはずないと声を荒げて言いますが、沙羅はそれを冷静に受け止め、それなら私の気持ちを理解できるのと言い返され、舜は沙羅は全部実験としか思ってないと反論します。沙羅は違うと悲しそうに呟きますが、そう思ってもらっていた方が都合が良いと言います。舜は沙羅の事を考えていなかったことに気付き、冷静になって謝罪し、一晩だけ時間をもらい、シロネをここに連れてくることを約束するのでした。
沙羅からバグを修正すると連絡が入ったシロネは自分が壊れているのだと言いますが、舜は壊れてなんかいないと否定します。アンドロイドは人を愛しちゃいけないのか・・・そう問いかけるとシロネは分からないと答えます。アンドロイドに心はあるのか、心とは何なのか分からないと。そして、分からないと呟き続けるシロネは家を飛び出してしまいます。舜はすぐにシロネを追いかけますが、彼女の行き先は1つしかないと決めつけていました。それは、白音が亡くなった場所・・・夜の浜辺でした。白音が亡くなってからずっと回避していた場所・・・しかし、手放してしまった幸せを繰り返させたりしないと強く思った舜は、その場所へ向かいます。シロネは芽生えた人のとしての心をもてあまし、混乱していました。私という存在が皆を不幸にしている・・・ただ命令に従って妹を演じていればこんなことにはならなかったと。舜は彼女を落ち着かせるため帰って沙羅に診てもらおうと言いますが、シロネは沙羅のところに戻ればまた妹に戻れるかもしれない、けどまた最初からになってしまう、今のこの気持ちを消したくないと訴えます。この心を消されたらそれは私ではなくなってしまうと。そして、人の心に耐えられなくなったシロネは、この気持ちを消したくない・・・けど皆を不幸にしたくない。そのための方法として、彼女が選んだ行動は自壊でした。雨が降り荒れる海へ飛び込むシロネ。人間とアンドロイドは恋に落ちてはいけなかったと言って。舜はシロネを追いかけますが、身体能力の差で追いつくことが出来ず、波に飲まれてしまいます。そして、シロネはそれを助けますが・・・。
シロネに助けられた舜は病院で目を覚まします。目の前には百南美がいましたが、一時的な記憶障害となっており、誰だか思い出せませんでした。百南美が席を外した後、舜は自分が誰かを思い出そうとしますが、舜の記憶は家族のことだけ覚えており、それも白音が死ぬ前まで戻っていました。そして、自分がもう大人の身体になっていることに驚きます。その後、馨と夕梨がきますが、母親である馨のことだけは覚えていて、夕梨のことは思い出せず、彼女から名前を教えてもらいます。2人は舜の無事を確認すると退室しますが、舜は2人とも白音の話題を避けていたことから、自分と白音が事故に遭ったのではないかと考えます。その後の百南美の診断により、舜はエピソード記憶・・・つまり思い出だけを失っていることが判明しました。舜の記憶が混乱しないよう可能な限り今までと同じ生活をした方が良いと馨には言います。一方、沙羅はシロネのデータを見て、何があったのか映像で確認します。すると、そこには見たこともないシロネの姿が映し出されており、ロボット三原則に触れたことがよく分かる様子で、本来なら実験は中止にしてシロネをリセットすべきでしたが、彼女にはデータ以外の何かがあると判断。アンドロイドに宿った人の心。それは研究者の彼女にとって信じられないでした。そこへ百南美から電話がかかってきて舜の容態を聞き、ひとまず安堵します。詳しい話は後にして電話を切り、シロネの修理に取り掛かります。大切な幼馴染がシロネを守ろうとした以上、その意志は無駄には出来ないから。
事故から数日が経っても舜の病室へ見舞に来ない沙羅を怒りに来た夕梨は、巷で噂になっているシロネが舜を傷付けたというのが事実であるかどうかを確認します。沙羅は2人が交通事故に遭い、シロネが舜を庇い損傷し、舜は事故の衝撃で記憶喪失になったと嘘を吐きます。シロネの行動によるものだと公言できないため、部外者には一貫してそう伝えていました。すると、夕梨はシロネを直してあげてほしいと沙羅に伝えます。沙羅はそれを聞いて多少なりとも驚きます。普通ならアンドロイドが人間を守れないなんてと言われるのを覚悟していたから。夕梨がシロネに舜を守ってくれてありがとうとお礼を言いたいくらいと言ってくれたため、沙羅は自分の心配が杞憂に終わって一安心します。そして、夕梨はこれから舜のお見舞いに行くから、シロネの修理を頑張ってほしいと沙羅に伝え、病院に向かいます。舜と対面して舜からもっと夕梨のことが知りたい、自分たちの関係について教えてほしいと言われたため、夕梨は自分と舜が付き合っていると口にしようとしますが、そこへ百南美がやってきてからかわれたため、恥ずかしくなってまた見舞にくると言って帰ってしまうのでした。
それからまたしばらく経ったある日のこと、沙羅が病室にお見舞いに来ますが、舜は家族でもない彼女のことを何故か覚えていました。沙羅は舜に聴いてほしいものがあると言って、持ってきたレコードを再生すると、席を外します。舜はしばらく目を閉じてその音楽に耳を傾けますが、そこへ「お兄ちゃん」と声をかけられたため、目を開けます。すると、目の前には沙羅ではなく銀髪の女の子が立っていました。舜はその子が白音なのかと思い、そう問いかけますが、シロネは全て話していいか迷ったため、後ろにいた沙羅に確認を取ります。すると、沙羅は誰にも話さないということを条件に了承し、白音とシロネについて、そして舜に何があったかを教えます。一通り話した後、沙羅は舜の記憶を取り戻すためには前と同じ生活をする必要があるから、シロネと同居してもらい、彼女を妹として扱ってほしいとお願いします。舜はそれに納得し、シロネにもう1度意志を確認。シロネがお兄ちゃんと一緒にいたいと答えたため、元の生活に戻ることになりました。そして、数日後。記憶を取り戻すために早期退院した舜は、シロネと同居していた家に帰ってきます。しかし、すぐに学園に復帰は出来ず、しばらく日中を自宅で過ごしていた舜は、気分転換をしようとしますが・・・。

・・・と、いうわけで、1人目は宮風夕梨ちゃんでした!

宮風夕梨 キャラクター紹介
夕梨は舜の年下の幼馴染。風紀委員会に所属しているが、本人はちょいワルを気取っており嫌がっている。しかし、根は優しく真面目な子なので、なんだかんだ言いながらも風紀委員長のハナコと一緒に活動している。コンドミニアムという宿泊施設の娘だが、料理に関してはあまり得意とは言えない(ただし、不味いわけではなく、大雑把なだけ)。
シロネのことについては最初は反対していたが、同じクラスならシロネの面倒を見てほしいと舜にお願いされ、面倒を見ているうちに次第にシロネのことを受け入れていった。そんな感じで基本的に頼まれたら断れない性格で、特に舜に対しては甘い。何か悪いことを思い付いた時など、「にひひ」とニヤケ顔をすることが多い。
不治の病を患っており身体が弱く学校も休むことが多いが、普段はそんなことを微塵も感じさせないくらい元気に見え、実際に体調不良を装って学校をサボることもある。自分の病気についてはどうにもならないと諦観していたが・・・。

宮風夕梨編 あらすじ
気分転換に外に出た舜は、海に行こうとしますが、途中で迷子になってしまったため、ふと頭に思い浮かんだ夕梨を頼ろうとメールを送ります。すると、夕梨からすぐに返事が来て、授業中にもかかわらずすぐに迎えにやってきます。舜がそのことを不思議に思っていると、夕梨はサボって早退したから大丈夫とアッサリ答えます。その後、舜の家に着きますが、夕梨があまりに手際よく飲み物を用意したため、舜はここで一緒に暮らしていたのかと聞くと、夕梨は顔を赤くしてかつての病室のように何かを伝えようとしますが、タイミング悪くシロネが帰ってきてしまったため、またも慌てて帰ってしまうのでした。
翌日、学園に復帰した舜ですが、沙羅と綾花の2人には良くしてもらったものの、他のクラスメイトの好奇の目に触れ気分が悪くなったため、百南美の許可を貰って早退して自分や妹が事故に遭ったという海岸までやってきます。そこで自分が記憶喪失であることに悩んでいると、夕梨が声をかけてきます。どうやら舜の早退を聞いて追いかけてきたようでした。夕梨は舜を励ました後、病室と舜の家とで2回言いそびれていたことを舜に伝えます。あたしたち付き合っていたからと。周囲がそれを知らないのは秘密にしていたからと嘘を吐きます。夕梨は舜が自分に遠慮していたことに気付いていたため、そう言ってしまっただけでした。そして、付き合ってたくらい親密なんだから遠慮しないでほしいと伝えると、舜は恋人かどうかはともかく、気を遣わなくて良いと言う彼女の好意だけは素直に受け取ることにしたのでした。
記憶があろうがなかろうが舜は舜。あたしは舜のために何かしてあげたい。だから遠慮しないで頼ってほしい。そう夕梨に言われた舜は、少し気が楽になり、早く思い出さなくちゃと思っていた焦りがなくなります。それからというもの、夕梨はシロネのお株を奪うかのように舜の家にやってきて家事をするようになっていました。そして、そんな夕梨を見て、自分も何か出来ることがしたいと言い、夕梨に家事を教えてもらうことにします。シロネは記憶を失う前のお兄ちゃんなら、そんなことは決して言わなかったと思い、沙羅に相談します。自分があの事態を引き起こしたのは、お兄ちゃんとの記憶を失いたくなかったから。けど、自分の記憶を守ったと同時にお兄ちゃんの記憶が失われてしまい、記憶が失われたお兄ちゃんはまるで別人のようになってしまった・・・このまま記憶が戻らなければ自分が知っているお兄ちゃんは死んでしまうと自分を責めますが、沙羅は記憶はもう一度積み上げることが出来ると伝えます。すると、シロネはもう一度記憶を積み上げることが出来るのならお願いしたいことがあると言います。その後、家に遅く帰って来たシロネは、舜のところに来てからの記憶をほとんど失っていました。自分はアンドロイドだから忘れるはずがないと不思議がるシロネを見て、シロネが沙羅の元に行っていたことを知る舜は、このことは沙羅が関係しているのだと推察しますが・・・。
どうしても自分が今のような生活環境になった経緯や事故に遭ってしまった原因、そして、シロネと白音のことが気になった舜は、夕梨に聞いてみることにします。夕梨は一度は躊躇ったものの、舜の人生なんだから知ろうとして当たり前と言って、舜の過去について話し始めます。そして、舜はシロネのことがあるからと沙羅に口止めされていた“自分が大雨の日に海に来たこと”をうっかり話し、夕梨は沙羅から聞いていた交通事故と食い違っていることを知り、あたしは自分の知ってることを全て話したのだから、舜も隠し事しないでと言って、舜からあの日起こった出来事を聞きます。口止めされたことも含め、何故大雨の日に海岸に来ていたのか疑問に思っていた舜でしたが、夕梨も同じことを感じたため、2人で沙羅に問い質しにいくことにします。
夕梨に問い詰められた沙羅は、嘘を吐いたのは、海で高波に攫われただけの単なる事故、でも理由はどうあれシロネが傍にいた・・・だから“人間を守れなかったアンドロイド”として見られてしまうのを避けたかっただけと答えます。そして、それで話を打ち切ろうとしますが、夕梨は彼女が何か大事な隠していることを直感し、舜には知る権利があると主張し、彼女が隠していることについて聞き出そうとします。あの日なんで海に行ったのか、本当は何があったのか。沙羅自身も当事者ではないため、全てを知っているわけではないと答えます。そこで舜がシロネのことについて、あの日のことを思い出せないと言っていたのは沙羅にとって話されたくないことがあったからじゃないのかと聞くと、沙羅はそれを「違う」とハッキリ否定します。シロネの感情には混乱が生じていたから故障の原因になり得ると判断したと言い、ロボット三原則とシロネ自身の感情に齟齬が生じていたからシロネは自分を責め続けていた、そして、シロネ自身に頼まれて記憶をロックしたと説明します。シロネが記憶レベルを舜と同じにしたかったのだと。シロネにとって舜だけが記憶を失って自分は何も失っていないことが辛かったのだろう・・・そう沙羅は話します。舜はシロネがそう考えるに至った原因は何かと聞くと、沙羅は何が起きたかは自分よりも舜の方が詳しいと返します。舜は記憶がないと言って沙羅から聞こうとしますが、沙羅は自分が話しても無意味、人間は嘘が吐けるのだからと話すことを拒否します。すると、夕梨は「そんなの卑怯だ」と言って沙羅の肩を掴みます。シロネのために明かさないだけ、沙羅は舜よりシロネの方が大切なんだと言うと、沙羅はそのことを否定せず受け入れます。私の研究にシロネは不可欠だからと。そして、あくまでも自分に話させようとする夕梨に対し、沙羅はそれなら夕梨も舜に言わなきゃいけないことがある、夕梨がそれを話すなら私も真実を話すと返すと、夕梨は狼狽えます。それは沙羅が夕梨に持ちかけた取引でした。沙羅が夕梨のことについて本人の代わりに話そうとすると、夕梨はそれを必死で止めようとしたため、そんな夕梨の姿を見て、舜はこれ以上の追及を止めることにしたのでした。
沙羅と話した後、夕梨を家まで送って行った舜。夕梨は沙羅から話を聞き出せなかったことを悔しがり、舜の役に立てなかったと涙を流します。そんな夕梨を見て、自分は彼女に支えられているのだと分かり、今なら夕梨と付き合っていたような気がしてきたと伝えると、夕梨は驚きつつも笑顔を見せます。それから数日後。舜の生活が落ち着いたことから、シロネは一旦RRCに戻って精密検査を受けることになりました。期間は約1ヶ月。それを聞いて寂しくなった舜ですが、RRCに戻っても学校には引き続き通うとのことで、安心します。そして、シロネから舜のことを頼まれた夕梨は舜の家に通いますが、急に具合が悪くなって倒れ込んでしまいます。一旦、夕梨をソファーに寝かせたあと、夕方まで休ませ彼女を家に送ります。夕梨が風邪と言ったためそれを信じた舜ですが、「またね」と言って別れようとしたとき、彼女は辛そうで泣きそうな表情で見つめてきて、またなんて来ないかもと呟きます。そして、付き合ってたんだから、あたしのことを抱きしめてと言ってきますが、舜は記憶のない自分が触れていいものかと思い、「ごめん」と謝って手を引っ込めてしまいます。すると、夕梨は無理に笑顔を作ってその場を逃げ出すように家へと入っていったのでした。
翌日、登校してきた沙羅に夕梨のことを聞いてみると、沙羅はそれは私が話すことじゃない、本人に直接聞くべきと返されてしまいます。そこで夕梨のことを思い浮かべてみると、あれだけ自分は夕梨に支えられているのに、自分が夕梨のことを何も知らないのだと気付かされ、彼女と向き合ってみることにし、夕梨に断られても強引に見舞に行くことにします。そして、夕梨の部屋に行き、夕梨と話をし、もっと夕梨のことが知りたい。今の自分は夕梨のことが好きだと告白します。すると、夕梨は「付き合えない」と断ります。付き合っていたのは嘘だからと。舜は薄々そのことが感付いていたため、過去のことは関係ない、今の自分が夕梨のことが好きなんだともう一度告白しますが、それでも夕梨は舜の告白を断ります。そして、舜のスマホには夕梨から「もう一緒にいられない、今までありがとう、ばいばい」という別れのメールが届いていたのでした。
舜は彼女が辛そうな表情を浮かべていたことから、無理してそんなことを言っているのだと感じとり、そんな彼女の拒絶の言葉も気にせず夕梨の家に足を運びます。すると、夕梨は自分の病気が風邪じゃないことを話したため、舜がちゃんと話がしたいと訴えると、夕梨は外で話したいと言ったため、2人は外へ出ることにしました。その後、海岸に来た舜と夕梨。夕梨は以前の舜は沙羅が好きだったと記憶を失う前の舜を引き合いに出し、舜の告白を断ろうとしますが、それでも舜が今の自分は夕梨のことが好きだと譲ろうとしませんでした。舜は夕梨の気持ちを引き出そうと自分の気持ちを伝え続けると、夕梨もようやく本心を口にします。舜のことが好きと。けど、それでも舜とは付き合えないと言います。舜は思い出ならこれからたくさん作れると返しますが、夕梨はあたしに未来なんて無いからと涙を流します。もうすぐ死んでしまう病気だから・・・。彼女の病気は不治の病で今は薬で抑えている状態でした。夕梨は誰にもそのことを話してはおらず、記憶を失う前の舜ですらも彼女の本当の病気については知りませんでした。彼女は本当のことを言う前に、みんなの前から消えようと考えていました。舜に嘘を吐いたのも、舜と思い出を作れるのが今年の夏で最後だったから。だから嘘を吐いて少しだけでも舜の恋人でいたかったのです。舜のこと大好きだけど、自分が死んでしまうから、一緒に居る資格がない・・・それが舜の告白を断った本当の理由でした。大好きな人には幸せになってほしい、舜にはずっと一緒にいられる人を選んでほしい、それが夕梨の願いでした。しかし、そんな夕梨の告白ですら、舜は跳ね除けます。それでも夕梨と付き合いたい。そして、過去が無い人と未来が無い人で気が合うかもしれないと冗談を交えながら、それでも限られた時間を夕梨と一緒に過ごしたい。そう伝えると、夕梨は「あたしの残された時間、全部舜にあげる」と言って舜の告白を受け入れ、笑顔を見せます。こうして2人は恋人同士になったのでした。
恋人同士になった2人。初々しい雰囲気で、デートもしますが、そのデートの帰り、夕梨とキスをしようとしますが、彼女から「舜のファーストキスはずっと一緒にいられる人にしてほしい」と言われ断られてしまいます。そして、翌日の朝、一緒に登校しますが、夕梨の具合が悪くなり倒れたことから、舜は救急車を呼びます。百南美は舜が夕梨の病気について本人から聞いていることを知ると、彼女の支えになってあげてほしいと言います。その後、病室で二人きりになり、夕梨は嘘を吐くことを思い付いた理由とキスを拒んだ理由を話します。彼女は舜が事故に遭ったと聞いたとき、舜が白音のところに行ってしまったのではないかと不安になりました。幸い舜は記憶こそ無くなったものの無事生きていて安心しましたが、自分だけじゃない舜だって明日居られるのか分からないということに気付き、少しでも好きな人と一緒にいたくて嘘を吐きました。キスを拒んだのは、自分とキスをしたら舜が自分のことを忘れなくなって辛い思いをさせてしまうから。だから将来一緒になる人とキスをしてほしいと思っていました。それを聞いた舜は、自分にも今しかない。未来のことなんて分からないから。だから今、夕梨とキスをしたい。そう伝えると、夕梨はキスをしたら忘れられなくなっちゃうと忠告しますが、舜がむしろ忘れられなくていい、夕梨のことが好きだからと答えると、夕梨はようやくキスをする決心がつき、2人はキスをし、そのままエッチするのでした。
それからも仲良く一緒にいて少しずつ周囲に認知されていった2人ですが、夕梨は将来を諦めているのに対し、舜は彼女が延命できる方法はないか模索していました。そんなある日、デートを約束した日に夕梨が倒れてしまい、ご破算になってしまいます。夕梨の落ち込みようは酷く、今なら別れても良いよとまで言い出します。舜は自分が死んでも悲しいのは最初の少しだけで、その後は普通に生活に戻ってまた恋をする・・・白音が亡くなった後の舜を見てきたからそうなることが分かる、舜が白音のことを大切にして忘れなかったのは身内である妹だからで、恋人になって僅かな自分のことなんて忘れて行く・・・そんな夕梨の言葉にそんなことないと言いつつも彼女が死ぬことにあまり実感がわいてなかった舜は、強く否定することも彼女を励ますことも出来ず、ただ彼女の「ごめん」という謝罪の言葉を聞くだけでした。夕梨と話した後、夕梨が死ぬことについて1人で考えた舜。答えはやはり何度考えても同じでした。夕梨が亡くなって何も出来なかったことを後悔するよりも今生きている彼女にできることをしてあげたい。それが舜の覚悟でした。舜は自分が出来ることとして、夕梨の病気のことを知る数少ない人物である百南美に相談を持ちかけます。
百南美は最初こそ守秘義務を理由に断りますが、舜が覚悟を示したこと、そして何より夕梨の支えになれるのは舜しかいないことから、彼女の病気について教えることにします。夕梨の病気は筋肉と神経の病気で、身体が少しずつ動かなくなっていく病気でした。身体が徐々に麻痺して動かなくなりやばて内臓にも影響が出始めるというものでした。今は薬で症状を抑えている状態でしたが、それでも筋力は徐々に低下しており、走ったり重たい物も持てなくなっていました。更に薬の副作用で倦怠感を感じたり急にしばらく動けなくなったりしていました。安静にしようかしまいが症状は変わらないことから、夕梨は今まで極力普通の生活を続けていたのです。けど。百南美は可能性がないわけじゃないと強く言います。そのためには医者の治したいという気持ちだけじゃなく、患者の治りたいという気持ちも必要で、その2つが合わさって初めて治療というものが成立すると言います。しかし、夕梨は治療をずっと拒否していました。治らない病気なら、治療する意味もないからと。夕梨の病気は“今日のところ”は治せない病気かもしれない、けど日々研究は進んでいて彼女に似た症状に対しての治療もある、だから彼女が治療を受けて少しでも長く生きられれば、その間に治療法は見つかるかもしれない。でもそのためには1つだけ問題がありました。それは、今の病院の設備では無理ということでした。HuCREM(ヒュークレム)という元々の細胞を培養して機能性のあるものを作り移植し、完全に人工的に作ったものに置き換える治療法。それは、単に生き永らえるために行うのではなく、日常生活を完全に取り戻すことを目指す、次世代の治療でした。けど、夕梨はその治療法を否定します。悪くなった部分を別のものに置き換える。そして、最後は全てがオリジナルではなくなる・・・それは生きていると言えるのか。元々が夕梨なら全てのパーツが入れ替わっても夕梨と言えるのか。それだったら今を生きていたい、最後の日まで笑って過ごして幸せな思い出でいっぱいにしたい。何より舜の傍にずっと居たい。それがあたしの望みだと。それでも少しでも長く生きられればと舜は言いますが、夕梨は何より自分が自分で居られなくなることに自分自身が1番耐えられないと訴えます。舜はそれを聞いて、無理に生き延びさせることが夕梨の望みではないことを理解します。だから別の方法を考えようとしますが・・・。
治療で延命することを望まない夕梨。それでも希望を見出したい舜は、治療以外で方法はないか沙羅に相談します。沙羅も夕梨と同じことを言い、治療で“生かされている人”を生きていると言えるのか、夕梨には“生きている人”でいてほしい。そのために出来ることを沙羅も考えていました。その具体的な方法は話しませんでしたが、沙羅も考えてくれていることに少しの希望を見出します。それから数日後。やはり待っているだけでは我慢できないと夕梨ともう1度治療について話をしようとしますが、それを夕梨に制止され、見てほしいものがあると言われます。それはキューブ状のもので、夕梨が持っていた眼鏡越しで見ると、そこにはもう1人の夕梨がいました。そのバーチャル映像の夕梨は、シロネと同じトリノのシステムが使われており、夕梨自身の記憶を持ってるバーチャル夕梨でした。夕梨はこのバーチャル夕梨に死ぬ前に色々なことを遺すことにすると言います。そうしたら肉体としての自分は死んでも精神は残るから。だからしばらくこの子と一緒に過ごしてみてほしい、それが上手くいけたなら、死んだ後も舜とずっと一緒に居られる。それが夕梨なりに出した答えでした。舜は、夕梨と沙羅が2人で考えたことならと彼女の提案を受け入れ、バーチャル夕梨のことを「ユウリ」と名付け、しばらくの間ユウリと一緒に過ごすことになりました。夕梨はユウリを作ってもらったことで、治療に関して少し前向きに考えるようになっていました。身体のパーツを変えることは抜きにしても、少しの治療や手術で生き長らえるならその方がいいと。そして、自分が治療を受けている間は舜に寂しい思いをさせてしまうから、沙羅に頼んでユウリを作ってもらいました。それがユウリが誕生したもう1つの理由でした。舜はそれを聞いて、夕梨がやっと生きようと思ってくれたと喜び、最初は戸惑っていた今回の実験を受け入れることにしますが・・・。
夕梨が1週間検査入院することになり、舜は何か変わるかもと期待し、夕梨もそれは同じでした。夕梨がいない間、ずっとユウリと一緒にいた舜は彼女に支えられてきましたが、ずっと1人だった夕梨は辛いままで、だんだんと疲れてしまい、帰ってきた後、夕梨は舜とユウリが仲良くしているのを見てショックを受けます。挙句、検査の結果が良くなかったため、舜にもう疲れたと言います。生きてほしいと願うだけの舜と、舜と余生を楽しく過ごしたいと願う夕梨。気持ちのすれ違いが続く2人は、ある日の放課後、プールで会ってそれが決定的になってしまいます。夕梨は今のユウリは自分との齟齬が生じているから沙羅のところに持って行って今の自分と合わせてもらおうと提案しますが、舜は自己保身のためにそれを断ってしまいます。舜にとってもう夕梨とユウリはまったく別の存在となっており、そんなユウリを手放せなくなっていたのです。夕梨はユウリを手放そうとしない舜を見て諦め、1人で考え事をしたいいからしばらく離れてほしいと拒絶の態度を示し、1人で帰って行きます。そんな夕梨の姿を、舜はただ黙って見送ることしか出来ませんでした。そのことを舜はユウリに相談しますが・・・このときには既に夕梨とユウリは、もはや別の存在に変わっていたのでした。
舜は、沙羅から1度ユーリのメンテナンスをしたいと言われ彼女にユウリを預けます。ユウリは沙羅と話をしているとき、舜のことが夕梨よりも好きになってしまったと話し、夕梨が舜を傷付けてる、あたしなら舜を幸せにできる、舜の恋人になりたいと相談してきます。沙羅は“夕梨よりも”という彼女の言葉に驚き、ユウリが自分は夕梨ではないことを強く認識し始めていることと分析し、それがどう影響するか考えますが、研究者としての選択を選んだ沙羅は、ユウリに自分の思うままに行動したら良いと思うとアドバイスします。そして、ユウリは新機能が追加され、その機能を使って舜とゲームで遊びますが、舜はこのとき、夕梨からのメールや電話が着ていることに気付かず、ユウリとの時間を楽しんでいました。家の呼び鈴が鳴らされ出てみると夕梨が入っていて、最初は舜に何かあったのかと心配していましたが、舜がユウリの眼鏡をしているのを見て全てを察し、今の舜は欠陥だらけのあたしよりもずっと傍にいてくれるユウリの方が大切なんだと言い、舜に別れを告げます。自分の失態から何も言い返せなかった舜は、夕梨から着ていたメールを見て、連絡が付かなくて舜のことを心配するその内容に改めて自分の犯した過ちに気付きます。自分はあまりにも夕梨との未来をユウリとの時間に重ね過ぎていた、“夕梨”に“ユウリ”になってほしいと望んでしまったのだと。つまり、舜には夕梨の病気に対する覚悟が足りていなかったのです。夕梨を支えるつもりでいたのに、実際は心のどこかで病気が治った夕梨のいる幸せな世界を夢見て、奇跡が起きるんじゃないかと現実逃避して。そんな舜の心を夕梨は見抜いていて、ずっと苛立ってました。今までどれだけ治療のために頑張ってきたかを知らず、安易で陳腐な言葉だけ並べて自分の心の傷をえぐる真似しかしない舜に。舜は自分のしてきた愚かさに気付き、海岸で1人黄昏れていると、ハナコがやってきて、夕梨の見舞に行ったけど会えなかったと話します。ハナコは2人の間に何かあったことを察し、本心を言わなかったり嘘を吐くこともあるのは人間だからそういうことは誰にでもあると言い帰って行きます。舜はその“人間だから”というハナコの言葉が頭に残り、夕梨とユウリの違いを考えた結果、ロボット三原則に従い必ず人間を校庭してくるユウリは自分が作り出した幻影の夕梨なのだと気付くのでした。
家に帰ると、ユウリが告白してきます。舜は一瞬驚きますが、そう言ってくる可能性はあったためすぐに落ち着き、ユウリはユウリで夕梨とは違う、その違いがハッキリ分かったと言います。ユウリは最初こそ夕梨と同じでしたが、舜と一緒の時間が長くなるにつれ、自分が違う存在になっていることに気付きます。けど、舜を肯定するのは、自分の意思でありプログラムされているからじゃないと言います。舜のことが好きだから舜に悲しい顔をしてほしくない・・・自分ならずっと舜の傍にいられると言って舜に手を差し出しますが、舜は今まで自分がユウリに逃げていたことを認め、これは自分と夕梨の2人の問題で、2人の問題は2人で向き合っていかなければならないと言ってその手を取ろうとはしませんでした。大切なのは辛いことも苦しみも全部抱えて生きていくこと、自分の人生は自分で決めなければいけない。辛いことがあってもそれを乗り越えていかなくてはならない。だから、少しでも夕梨が笑顔でいられるように、生きていけるように、夕梨を助けたいと。そして、ユウリはユウリで夕梨にはなれない、それだけじゃなくユウリはユウリですらない、自分の全てを肯定してくれる悪魔の囁きのようなもの・・・君は僕自身。けど人間は衝突しても相手を理解しようと努力する生き物なんだと伝えると、ユウリは自分がアンドロイドじゃないつもりだったけどやっぱりアンドロイドだったんだと分かり、舜のことを諦めるのでした。
翌日。ユウリに別れを告げた舜は、夕梨に会いに行きます。夕梨は最初は敵意を示しますが、舜がユウリを沙羅に返すと言うと、ようやく話に応じてくれたため、2人は誰もいない海岸に移動して話をします。舜は夕梨のことが一番大切であり、夕梨と向き合っていく覚悟を決めたことを話し、だからユウリは必要なくなったことを話します。そして、役目を終えたアンドロイドは本来の所有者に返すべきと言うと、夕梨はユウリという存在は元々自分が死んだ後のために作られたアンドロイドで、自分自身だから舜の傍に置いてあげてほしいとお願いしたと返しますが、舜はそれはダメなんだと否定します。ユウリは夕梨じゃない、だから自分の傍にいるべきじゃない、自分の傍にいるのは夕梨じゃなきゃダメなんだと伝えます。それでも夕梨は未来の無いあたしといるべきじゃないと反論しますが、舜はそれを否定します。1番生きたいと願っているのは夕梨なんだと。だからHuCREMを受けてほしいと伝えます。夕梨は以前から自分の身体を失ってしまうことに否定的で拒絶していましたが、舜は心が在る限り僕は夕梨のことを好きでいられると。夕梨は自分がどんなに辛い目に遭ったとしても、関係ないと言っている、それは残酷なことだと言いますが、舜はそれを自覚しており、けどそれと同時に夕梨も自分だけ思い出に浸って残される者のことなんか考えないで死のうとしていると返します。夕梨は何も信用していない、舜も友達も先生も。失敗するようなことばかり言って、死ぬ死ぬって自分に酔っているだけなんだと。みんなが夕梨を幸せにしようと願って色々と考えてくれている、それを夕梨が拒絶しているだけなんだと。
夕梨は自分にも未来があるのだと信じ、1年前まで治療に頑張っていましたが、自分が治らない病気だったことを知りませんでした。そして、自分の病気が不治の病だと知って絶望し、未来が見えなくなって死ぬことばかり考えていて、明日が来るのが嫌になっていました。だけど、舜のことが大好きになり、明日が来るのが待ち遠しくなりました。舜と一緒にいられる日々が待ち遠しくなっていました。死が近づいてくるはずの明日がいつの間にか楽しみになっていました。夕梨の本当の望みは“舜と居たい”ただそれだけでした。けど、それと同時にいずれ身体が動かなくなって何もできなくなる自分では舜に迷惑がかかる・・・自分と一緒にいたって舜にはいいことが1つもないと思っていました。やがてはこの手で舜に触れられなくなると。それでも舜は夕梨に生きててほしい、夕梨の心に触れられるだけでいいと言って彼女の手に自分の手を重ねます。そして、精一杯支えるから死ぬなんて言わないでほしいと伝えると、夕梨は舜のことを、そして自分の幸せを願ってくれた人たちのことを信じてみることにしたのでした。大好きな舜と生きていたいから。そういって、舜に寄りかかり、死にたくないと言って泣きだします。舜はそんな彼女を強く抱きしめ、彼女と共に生きていくことを改めて決意するのでした。

宮風夕梨編 感想
最初は共通ルートの続きだったけど、途中でものの見事に夕梨の話に置き換わってましたね。それでも前半部分は夕梨ちゃんが健気に主人公のお世話をしようと頑張っていて微笑ましかったんですが、夕梨ちゃんが病気のことを打ち明けてからは非常に重い話になりました。しかも、主人公のヘタレぷりがもの凄い。途中、ユウリが出てきたことで実質浮気までしますしね。とにかく2人の擦れ違いが長くてモヤモヤしました。っていうか、もうずっとすれ違ってましたよね。離れ離れになる時間も長かったため、その点は残念だったかなー。まぁ最後はハッピーエンドだったので良しとします。終わりよければ全て良しです(爆)
夕梨ちゃんは普段は元気で前向きな性格で、割とサバサバしてる印象ですが、主人公に対しては甘々なところがあって主人公が記憶喪失になった後のお嫁さんっぷりは最高でしたね。ザ・幼馴染!って感じでした。まぁちょっと料理が大雑把すぎますけどw 何よりおっぱいが素晴らしい。私服姿の谷間が良いですなぁ~。思わず目を向けずにはいられないwww 病気のことに関しては後ろ向き過ぎて、それが楽観的すぎた主人公との擦れ違いを生んでしまったわけですが、まぁ結果から言えばどっちもどっちなんだなと。主人公は上辺だけで覚悟が足りなくて挙句に現実逃避、夕梨ちゃんは生きることと人を信じることを諦めてたから。ただ、それでも主人公の浮気は許さんがなー。夕梨ちゃんが1人で苦しんでいるところを現実逃避してユウリとイチャイチャしてたわけですし。主人公の好感度がものすごく下がるシナリオになってることは間違いないですなw
Hシーンは4回。なんというか、アレですな。もう、( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!としか言いようがないですなw まぁ主人公の手が邪魔だなーと思うCGも多かったですが、何とか許容範囲かな。初体験Hは本番が2回あってどっちもおっぱい見せます。2回目のお風呂Hは念願のパ○ズ○フェ○が見られる上、その後本番2連発もおっぱい見せます。しかも、最後はお漏らし付!!完璧ですw 3回目のお部屋Hだけが微妙だったかなー。本番は2回ありますが、1つ目は抱き合ってるためおっぱい見えず、2つ目はおっぱいは見えているものの、それ以上に主人公のアレがデカデカと目立ってるのは微妙でした。あの体位のときばかりは主人公の身体はアレも含めて映さないでほしいなぁって思いますねぇ。パ○ズ○でもないときに自己主張されてもなって思う。最後のプールHは本番が2回ですが途中でフェ○を挟みます。最初のHは抱き合ってるので論外ですが、おっぱい見せお掃除フェ○→全裸騎乗位の流れは良かったです!やっぱり巨乳っ子はおっぱい見せなきゃダメですよね!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
一般シーンだと、後半が重すぎてすれ違ってばかりだったので、前半しか良い思い出がないというw エプロン姿の夕梨ちゃんが可愛かったです(*´Д`*)b 出来ればエプロンHが見たかったなぁ・・・。夕梨ちゃんは結構世話焼き好きで尽くしてくれるので良いお嫁さんになってくれそう!

さてさて、お次は七波シロネちゃんです~。体験版の内容的にシロネちゃんがメインかと思ったけど、やはり柚子奈ひよ先生のキャラがメインなのかw

「トリノライン」のあらすじ・感想はこちら↓
宮風夕梨編】【七波シロネ編】【紬木沙羅編】 

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