日本共産党の小池晃書記局長が参院予算委員会で稲田防衛大臣の「白紙領収書」問題を取り上げたことがマスコミでも大きく取り上げられています。
稲田防衛大臣だけでなく、菅義偉官房長官や政治資金を所管する高市早苗総務大臣などは、政治資金集めのパーティー券代として「白紙」の領収書を受け取り、自分たちで記入して政治資金収支報告書に添付していました。
自分で金額を記入するという行為は、信頼性が疑われ政治資金規正法に違反する疑いがあります。
稲田防衛大臣の「白紙領収書」問題は「しんぶん赤旗」日曜版が8月14日号で、菅官房長官の「白紙領収書」問題は同じく10月9日号で暴露・追及したものです。
菅氏の場合も全く同様で、「白紙の領収書」に金額を書き込んでいました。
問題は、政治資金を所轄する高市総務大臣は「法律上問題はない」としているだけでなく自民党内で「常態化」している事です。
その実態は管官房長官が、政治資金パーティー券代として政治資金収支報告書に添付した領収書のうち、約270枚、約1875万円分の金額欄が同じ筆跡で、事務所関係者の筆跡と一致したことです。
高市氏の場合も、同氏が代表の自民党支部が報告書に添付した約340枚、約990万円分の領収書も同様の問題が指摘されています。
政治資金収支報告書は、政治家がカネの流れを公表して自らの政治活動について国民の点検を受ける重要な資料です。人件費以外の支出には領収書を徴収することなどが求められます。違反すれば3年以下の禁錮などの重罪です。
関係者の言い訳が奮っています。
稲田大臣や菅官房長官は、「白紙領収書」の発行は受付が混雑するかと言い訳しています。
一般の人が会費を払った場合は、お金を支払った証しとして、宛名、金額、日付を受け取った側が記入し、購入者が受け取ります。
「霞ヶ関の常識は、世間の非常識」です。
富山市議会は、領収書を偽造して12名の議員が辞職に追い込まれました。
該当する国会議員も潔く辞職すべきです。
閣僚の国会答弁は重みをもつからな。
それにしても、富山市議会と同じ手口なのに、安倍内閣の不祥事になるとメディアはなぜ沈黙する?