昨日の私の一般質問で、玄海原子力周辺で白血病が多いことを質問しました。
厚生労働省の「人口動態調査」によると、人口10万人に対し全国は6.0人、佐賀県は9.2人、唐津保健所管内は16.3人、玄海町は61.1人と全国より11倍も多いことが判ったからです。
白血病が多い原因は明確ではありませんが、ドイツでは「因果関係」を政府として認めています。
テレビを見ていた人から、「なぜ唐津市や佐賀県はこの問題を公表しないのか」と指摘する電話がありました。
その人は、「佐賀県と玄海町の比率4倍は誤差の範囲ではない」ことを強調され、興奮気味に電話で話されました。
この問題については「専門家に調査をお願いしたい」と総務部長は答弁しました。
厚生労働省の「人口動態調査」によると、人口10万人に対し全国は6.0人、佐賀県は9.2人、唐津保健所管内は16.3人、玄海町は61.1人と全国より11倍も多いことが判ったからです。
白血病が多い原因は明確ではありませんが、ドイツでは「因果関係」を政府として認めています。
テレビを見ていた人から、「なぜ唐津市や佐賀県はこの問題を公表しないのか」と指摘する電話がありました。
その人は、「佐賀県と玄海町の比率4倍は誤差の範囲ではない」ことを強調され、興奮気味に電話で話されました。
この問題については「専門家に調査をお願いしたい」と総務部長は答弁しました。
上関町に原発が建設されそうになっていますが近隣の自治体に住んでいて無関心ではいられないと最近思うようになりました。
そんな折り、ひょんなことから貴ブログを紹介されました。
玄海町で白血病の発生率が全国平均に比べて約11倍も多いとか、玄海原発ができて35年になりますがやはりその影響は恐ろしいものがあると改めて実感しています。
ところで、総務部長が「専門家に調査をお願いしたい」と答弁されたとのこと、その後の調査はどうなっているのでしょうか。
よろしかったら教えていただけないでしょうか。
山田誠様
白血病のことでお答えします。
昨年9月議会での私の質問に、総務部長は「県、国の専門機関へその調査または依頼をするという形で調べて聞いてみたい」と答弁していました。
佐賀県に調査を依頼したそうですが「調べようがない」といっていました。
つまり、本気で調査する気はなかったようです。
それでも、これからもシッカリ追及していきたいとおもっています。
原発問題は息の長いたたかいになります。
そのつもりで頑張りましょう。
ご返事ありがとうございました。
もう一つ質問があるのですが、今回の数字は何年における死亡数なのでしょうか?
それとも過去何年間の積算数値なのでしょうか。
お手数とは思いますがよろしくお願いいたします。
上関原発に反対するメーリングリストに参加しています。数日前、玄海原発周辺で白血病が増えているという「きっこのブログ」を読んだ感想をメールで伝えたところ、数値については裏を取る必要があるという指摘があり、そのやり取りの中で浦田様のブログが紹介されました。
この問題に関して、玄海町だけでなく他の原発施設がある市町村も調べてみる必要があるのではと言う声も出てきて、厚生労働省に問い合わせを行いました。人口動態統計の保管表には市町村別まで死亡者数、性・死因が載っているがこれは東京本庁まで来ていただかないと見られないとのこと。
また、厚生統計協会に同じことを問い合わせた結果、同様の統計は各年のCD-Rがあるとのこと。ただし一枚7875円。過去十年間を調べようと思ったら約8万円もかかることがわかりました。
こういった問題は単年よりなるべく長い期間を調べたほうが問題の本質に迫られるのではと思っていますが、時間もお金もない中でなかなか思うようにはいきません。
何か良い知恵はないでしょうか。
s.urata@space.ocn.ne.jp
全国をまとめたものがあるとは知りませんでした。
10年分をまとめるのではなく2年おきの間隔すれば10年分が半分になるのではにでしょうか。
岩手県に胃癌が少ないのはなんでだろう? NATROMの日記
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090819
ご参考になれば幸いです。ちなみに、他の県の原子力発電所の周囲でとくに白血病が多いということはなさそうです。新しいデータとしては、2003―07年の白血病について、同様の解析を西日本新聞が行っています。
ATL多発が要因か 03―07年の白血病死亡率 九州54市町、全国比2倍超 本紙集計 感染予防 地域で格差
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/157432
白血病の死亡者数、死亡率の数値について、厚生労働省、厚生統計協会、佐賀県健康福祉本部医務課保健統計担当に問い合わせた結果以下のことはわかりました。
全国の白血病死亡率については
厚生労働省の「人口動態統計」に都道府県別が掲載されております。
政府統計のHP(政府統計の総合窓口)より以下の表が閲覧できます
http://www.e-stat.go.jp
平成20年人口動態調査(上巻 表5-19)都道府県別にみた死因簡単分類別死亡率(人口10万対)
平成19年人口動態統計特殊報告(都道府県別)表1-20都道府県別年齢調整死亡率・年齢階級別死亡率(人口10万対),白血病・男女別
また、同様に佐賀県の場合も
平成19年、20年のそれぞれの人口動態統計の第13表、16表に詳しく掲載されています。
http://www.pref.saga.lg.jp/web/_1375.html
以上の統計数値をざーとしか見てないのですが、これらの数値から言えることは、原発が出す放射性物質と地域の発症率の因果関係はこれらの統計数値を見る限り認めることはできないようです。
しかし、カナダ・ペトカウ博士の研究、原爆症集団訴訟の大阪高裁、熊本高裁その他で採用された甲号証、グールドその他著「死にいたる虚構、国家による低線量放射線の隠ぺい」「放射線の衝撃」(肥田舜太郎・斎藤紀訳)などで指摘されている低線量放射線の内部被ばく(外部被ばくとは似て非なる被曝)による危険性は決して否定できないでしょう。
以前、被曝者であり長い間被曝の治療にあたってこられた肥田舜太郎先生は原発が放出する放射能が人体に影響するかどうかは数10年後に現れてくるから、頻発する原発事故による漏れた放射能が低レベルだから安全だとは断定できない、そもそも放射能に閾値など存在しないと断定されておられました。まさに肝炎被害やアスベスト被害と同じ構図。
「死にいたる虚構」ではアメリカの場合100マイルの範囲の内外で乳癌に罹患する割合は明らかに原発周辺の割合が高いと指摘しています。
翻って日本の場合、狭い国土に54基もの原発が稼働しています。100マイルの円を描くと日本全土すべての地域が重複してしまい、統計がまったく取れない状況です。
友愛を説く民主党政権なら原発を見直すかと思ったのですが反対に推進の立場。原発は米軍基地同様に国策事業で、その国策よる莫大な補償金に翻弄されているのが地元住民。
絶対に安全だと言い張るのなら、東京のお台場でも豊洲にでも建設すれば地球温暖化の観点からも一石二鳥かと思ってしまいます。
白血病と原発の因果関係はハッキリしていませんが、「関係がない」とも言い切れないところがあります。
これからの研究課題だと思っています。
色々と調べていただきましてありがとうございました。
山田に文句。
>100マイルの範囲の内外でで乳癌に罹患する割合~
>100マイルの円を描くと日本全土すべての地域が重複してしまい、統計がまったく取れない状況です。
意味不明。100マイルの円にしなければならない理由が分からない。こんな比較だと、例えば原発から半径5000マイルに広げて調べた結果において、どうやって原発の影響を鑑みることができることであろうか。
>原発が原因だと主張するなら、他の原発を持つ地域も同じような白血病の割合が見られるはずだ。見せられるんだろ?
ドイツ政府によって実施された『KiKK研究』は、5歳以下の子どもが小児白血病を発症する危険性について、居住地と原子力発電所立地地点の距離が近いほど増加することを科学的に立証していますね。
『KiKK-Studie』。報告書
http://www.bfs.de/de/bfs/druck/Ufoplan/4334_KIKK.html
さらに、イングランドとウエールズの核施設の周辺10マイル(16km)圏において小児白血病が統計的に有意な高い頻度で発症している、という英国の研究もあります。
Cook-Mozaffari PJ, Darby SC, Doll R et al.: Geographical variation in mortality from leukaemia and other cancers in England and Wales in relation to proximityto nuclear installation, 1969-78. [ erratum: Br J Cancer 1989 Aug;60(2):270] Br J Cancer 1989; 59: 476-485.
>意味不明。100マイルの円にしなければならない理由が分からない。
下の報告書をみれば、全原子力プラント半径100マイルという合衆国の中では狭い面積の地域で、乳ガン死亡者の2/3以上を占めることの異常さを理解できると思います。合衆国の100マイル圏内は、日本の100マイル圏内とは意味が違うのですよ。
http://www.mindfully.org/Nucs/100-Miles-Nuclear-Reactors1996.htm
さらに原子力プラントから100マイル以上離れている地域では、過去40年間の医療検診やガン治療の改善によって死亡者数は横這いか減少を示すということが起こっているのに、100マイル以内では乳ガン死亡者が増加しているということにも注目しないといけません。原子力プラントから乳ガンの原因物質が排出されているという蓋然性が高いことが示されたということが出来るのではないでしょうか。
>半径5000マイルに広げて調べた結果において、どうやって原発の影響を鑑みることができることであろうか。
半径5000マイル調査などナンセンスに決まっています。しかし、合衆国の半径100マイル圏内はそうではありません。
放射能は一度放出されると大気の流れによってどこまでも漂い、100マイル地点ですらゼロとは言えないのです。チェルノブイリでは全世界的に放射能汚染が広がったことはご存じと思います。